20240416

誰がなんと言おうとちょっと酸っぱくて野菜のたくさん入ったギルティフリーな食事をしたいのや、と声に出して長谷川あかりさんのもずくトマト鍋をつくってフライパンからよそって啜る。誰がというか肉や油を口にする度に罪の意識に囚われているのも、そのことが気に入らないのも自分。そして、お守りレシピとか言う人はちょっと…という自分の警戒心に負けて繰り返しつくっている。もずくでほとんど味付けが終わるし、きのこはチュルチュルだし、ちょっと辛くすることもできる。不意に、バラバラバラバラ…と雨音がしだした。ベランダの手すりに打ちつける音。雷鳴は遠く、しかし地鳴りのように大きかった。忘れたころにまた鳴ったりした。

 

流しの前に椅子を置いて緑色の小瓶で梅酒を飲みながらぼんち揚げを食べた。甘いばかりの組み合わせかと思いきや、ぼんち揚げはけっこうしょっぱい。最近は他人の思いつきをそのまま取り入れて食卓に変化をつけようとする時期。サイゼリヤでも隣の人のオーダーを見ておいて、後日そっくりそのまま頼んでみる。ペペロンチーノ、ラム串、ほうれん草炒め、グラスワインでぴったり1000円になった時は答え合わせが完了した気分になった。ふにふにのしょっぱいペペロンチーノはまた頼むだろう。まぜりゃんせ(粉状のパスタ調味料)に近いジャンキーなおいしさがある。

 

寝る前、ツイッターで先程の雨が兵庫では雹だったことを知る。雷に怯える人も。介護施設職員は「利用者が起き出してコールがめちゃくちゃ鳴りそう。今晩夜勤じゃなくてよかった(^_-)-☆」。同じ展開が続いたり、一定の頻度を超えると消耗させられてギョッとするようなことを言ってしまう。マンションの上のフロアの誰かが昼夜問わず突発的に床を踏み鳴らして怒声(「お前がそう言ったんだろうがよ!」)を発することがある。最初の数ヶ月は息を殺して展開を探っていた。単身マンションに誰かを連れ込んで怒鳴り散らかしている?幻聴に対する返事(村崎百郎が「ひとりで怒っているように見える人は声を出して返事しないと殺すと幻聴に言われている」と書いていたことを長年念頭に置いている)?先週夜中に起こされた時は「誰か通報してくれないかな」「早く死んでくれないかな」とまで頭に浮かぶようになってしまった。退去してくれればそれでいいのだが。いいのか?