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エンドピン(しまってほしい)

 週末にライブに行くと対バンで10人くらいのブラバンの人らが出てきた。 

  

 ビール飲んで赤い顔で登場するのも、子連れで登場して演奏中子どもがおもちゃの楽器をピーピーやってるのも結果的にハッピーな演出になっていてそれはそれでよかった。普段自分がやっているのがクラシックだから新鮮だった。
 チェロってクラシック畑外の人にはビジュアルのインパクトが強いらしくて運搬中とか、登場時にピークがあって演奏がヘボいとあとは尻すぼみになる。これは知人の結婚式にアンサンブルで出演した経験による。大仰じゃない楽器を持ってこのガチャガチャに混ざりたいと思った。オタマトーンとか持って。
 
 
 気になったのはこの人らがビールをこぼした事で、そらそんな狭いとこで楽器ひしめいてて子供走り回ってたらこぼれるよという所にちょんと置いて演奏してたら案の定こぼれて、1回目は床だったが2回目はトロンボーンにかかった。またやったのかよと驚いたが「よかった~!クラじゃなくて!」と笑っていて堪忍してくれと思った。名の知れたミュージシャンの人でもこんな感覚の人がいて、そういう人らと音楽をする可能性が十分にある事にふるえた。仕方ないし、自分も他人をブルッとさせてきたのだった。そこで注意してもらって今がある。吹奏楽とか管弦楽とか、ギタマンでもいいけどそういう経験があるとここでイーーーーーーッ!ってなってしまったわたしの気持ちがお分かりいただけると思う。
 経験楽器にもよるけどそれこそこういった事故現場に居合わせると意識がちょっと変わる。壮絶だったのはねてるチェロの上にチェロを倒してペグが側面に刺さって穴あく、というやつでこれは今思い出してもヒッてなる。
 アマオケの練習場でもそのへんのテンションは団員皆バラバラで、所有楽器の値段にもあまり関係がないらしい。3ケタの楽器が床にゴロゴロねている。配置換えの際などできる限りケースにしまうようにしているが、休憩中身動きすらとれない事が多々ある。ボルダリングかツイスターか、そんな感じになる。とりあえず自分の楽器は端にねかせて、このパイプ椅子に左手を置いて体を支えてこの楽譜とコーヒーの間にいったん右足を置いて。左足でエンドピン(しまってほしい)を超えて、トイレに行く。
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