サラサラ サラサラ サラサラ 2016年10月31日-2016年11月6日

クッキングパパ 第1部 Vol.1 [DVD]

 

■月夜の記憶/吉村 昭

月夜の記憶 (講談社文芸文庫)

同じことを繰り返し書いていて、

それらのエッセイを固めて編んであって主張の核や移り変わりがとらえられて面白い。

時には「尿はきれいなものだ」と熱弁。絶対に手を洗わないという固い意志。

 

クッキングパパ 1 /うえやま とち

クッキングパパ(1) (モーニングコミックス)

荒岩氏は職場からバイクで5分のところに住んでいて、定時でいったん上がってまこと君と夕食、入浴、ボードゲームなどしてキャリアウーマンの奥さんと入れ替わりで出社、残業する 

というのをレビューで読んでもともと持っていた興味がMAXになり読んだ。料理以外のパートがとても興味深い。

守衛さんしかいない真っ暗ななかへ出社していて、残業代はたぶんもらっていない。「クッキングパパは30過ぎの働き盛りだけどなぜか定時で帰れちゃうんだよ」みたいのではなく、マンガの世界の中で彼なりに折り合いをつけているところに誠実さを感じた。会社に求められることは少ないけれど折り合いをつけることはできる。*1

バリバリ仕事をこなす荒岩氏のまわりにサラサラ サラサラ サラサラと擬態語が書いてあるのは、パソコンではなくペンで作業しているからなのだった。他にも社内運動会などカルチャーショックを受ける展開が続くが、この時代を生きた人がわが社にもいるかと思うと。

オフィスを斜め上からヒキでとらえた場面ではひとコマにたくさんの人が描かれていてウォーリーみたいで楽しい。灰色の人々がワイワイ言っているのだが荒岩氏だけはアゴのシルエットで描きわけられている。

 

縁切りで有名な安井金毘羅へ行ってきた。わたしは付き添いなので、良縁に感謝のお参りをすることにした。

成就した人が書く絵馬にはおじいさんとおばあさんがひれ伏しているイラストが描いてあってかわいい。

 

*1:自分の話になってしまうけれど朝8時まで寝て9時前に出社して、18時(定時)に退社している。夏は帰宅後即風呂に入って「おそらく社員でいちばん早く汗を流しているな」と思うし今朝は「まだ寝れる」と布団の中でにやにやした。他の社員と比べているあたり我ながらさもしいが、正直これは何回やってもやめられない。ずっと愉快。