0514-0520緊急事態宣言を気にかけているわけではないが、それによってできる人波に身を投じるのは嫌だ

5/14(木)
水だけ飲んで出勤。電車内で「富士日記 中」を読む。職場で隙を見てバランスパワーの塩バター味と伊藤園の紙パックジュース「ビタミン野菜」の朝食。この食べ合わせをするとカロリーメイトのフルーツ味のようなほろ苦さがあって二度おいしい。やがて退勤。天気がいいので数駅歩くことに。歩いているうちに少しずつ日が沈んでいく。高架がところどころ夕日でオレンジ色に染まっている。帰宅、風呂。20時から本屋さんによるZOOM会なので急いで晩ごはんを作って食べないと。この感じ、平日に楽器の練習をしにスタジオに行く時と同じだ。3ヶ月前なのにずいぶん昔のことのよう。ナポリタンを作って食べる。合間に炊飯して明日の弁当も作ったのでバタバタしたが、なんとか間に合った。ZOOM会はとてもよかった。コロナ禍ではなかなかできない、世間話のオアシスだ。話したことの一部。

・暑いからってマスクを外してしまっている人が増えたような気がする

・エアリズムでマスクをつくって売ってくれないだろうか

・エアリズム素材で、ヒジャブのインナーみたいなのが売られている国がある?

・ブログの著者に、「いいね」とかではなくメールで具体的な反応を送ると面白いよ

・最近、原因不明の動悸、息切れがすることがある。

この動悸息切れは4人ともそうだった。「何これ?」となって余計にドキドキするという悪循環。自分の症状は大したことないと謎の気兼ねをして「ああ・・・」としか言えなかったが、「私も私も!」とかなり心強く感じた。
この会では店主さんに「この場では珍しい、純粋なお客さんです。作家さんとか出版社の方ではないという意味で」と紹介してもらったのだが、ただの客の存在が希少。ここのほかではキタカガヤフリー(大阪のカルチャーマガジン「IN/SECTS」の発行元によるイベント)でも、ギャラリーのトークイベントでも、山形ドキュメンタリー映画祭(奈良からひとりで来ましたって言ったら河瀨直美の知り合いかって言われたんだぜ、そんなわけないぜ)でも、小劇場の客席でも、ときには空いてるスパイスカレー屋でもそうなる(カレー屋の常連はカレー屋)。楽しいのになんでかなーと思うが、自分が友達を連れて行かないところに答えが出ちゃっている気もする。
寝る前に、はてなブログで日記を書いている人を探す。はてなでなくてもいいのだが、自分がはてなーで、チェックしやすいから。あと広告がそんなにエグくない。特に今はコミックシーモアの広告が後ハッピーマニアだし。そしてすっかり忘れていたが、はてなにはキーワードリンクがあるではないか!今調べたところこのサービスを鬱陶しがるユーザーの間で下線を消したりリンクを切ったりする方法がさかんに共有されていた。どうりで忘れるわけだ。早速「金原ひとみ」のリンクを辿ってブログをひとつ見つける。

5/15(金)
昨夜興奮しすぎてなかなか寝付けず、明け方は夜のビル探検のようなホラーな夢でうなされた。映画「息を殺して」の工場ぽいビルだったな。作業服を着た20代~30代男性が出てくるのも同じ。「行き止まりなんでまたここに戻ってきてもらうしかないですが」とか言う。こういったハラハラする夢も、以前は明晰夢だったから余裕だった。やばそうな扉があっても「まあ、夢なので」と突入していたものだ。敵に危害を加えられそうになったら頑張って起きられたし。仕事して帰って寝た。一週間の疲れが出てだるい。

 

5/16(土)
朝、ビスケット。昼、お好みトースト。夜、レトルトカレー
仕事が忙しくなってきたからか、気温差についていけていないのか、ゴロゴロしてしまっても「休まってよかったな」としか思わなくなってきた。自宅で過ごす週末に慣れたのもある。「体を動かしておかないと」みたいな焦りがなくなってきた。天気が悪くて洗濯ができなかったのが残念。本屋に行けないということもあり、電子でフィールヤングを買う。

FEEL YOUNG (フィールヤング) 2020年 06月号 [雑誌]

新型コロナウイルスが登場しているマンガはどれだけあるのか気になっていたのだが、ストーリーマンガではこの表紙の作品くらいだった。もともと時間軸や視点がひとつではない作品も多いからこんなもんか。

この勢いがあったおかげでツイッターで話題のマンガを買うことができた。

おネエ系坊主 月影青炎VS詐欺師 (ご近所の悪いうわさシリーズ)

面白かった。表紙でお腹いっぱいだし、ツイートにだいぶキャッチーなコマの画像が貼られていたのだが、36Pずっと驚けた。

 

動物のお医者さん読みたさに入れたマンガParkアプリのラインナップが思ったよりたくさんあるのを発見。成田美名子作品が揃っていて驚くが、白水社だからか。白水社以外のもある。雑誌「楽園」も白水社だ…と何が入っているか見ているだけで夢中に。当然そこからはマンガコインの奴隷。朝6時と夜9時にコインがもらえるので、それを待ったり、CM動画をみてコイン稼ぎをしたりする人間になってしまった。

ベランダビオトープ (ヤングアニマルコミックス)

学習マンガとか描いてる人で、商業ではこれが初めて自分で企画した作品らしい。そういう背景も興味深い。

STAYGOLD(1) 新装版 (onBLUE comics)

フィーヤンで「あさっての皮算用」を連載されている方で、絵も話も好きだなーと思って作品を探してたらマンガParkにあった。BLって、ヘテロセクシャルの自分から見たら思考実験みたいなとこがありますね。

 

5/17(日)
朝、ピーナツクリームパン、メロンパン。昼、ベビフェのチキンタッカルビオムライス。夜、なし。人が多そうな気はしたが、つくるのは面倒なので彼氏と昼ごはんを食べに出た。交差点にさしかかるたびに角から人がわらわら出てくるけどお互い様。ベビフェは混んでたというより、宅配に人員を取られているかバイトを絞っているかでホールに店員がおらず、ちょっと並んだ。その割においしい食事にありつけたのはラッキーだった。メニューのオムライスにもピザにもチキンタッカルビ味ってのがあって、時代は変われどベビフェだなと思った。胃が米でいっぱいになったので夕飯はなし。夜、オンラインミーティング。前回の反省(頭の回転が同席者に追いつかない)を生かし、メモをとりながら参加。最近気づいたのだが、自分は耳から聞いた情報がこぼれる。字を見ないと定着しない。気づいたときは、それで楽譜が書き込みだらけになるのかー、それで、「楽譜読めないけど耳コピでなんとかしてるよ」とか言ってる人がトリリンガルだったりするのかー、とひとりで盛り上がった。

 5/18(月)
トーストを食べて出勤。電車内で「富士日記 中」。飼い犬のポコが死んだところ。職場で昼休みにクランアイリーンがYoutubeで公開している「MILK」をきく。字幕オンで歌詞が出るのがありがたい。こんな歌詞がのってたのか~かっこい~。やがて退勤。雨なので寄り道はしない。帰宅、炊飯。鮭ごはんが炊けるまでおやつ。マンガParkに種村有菜作品(主人公31歳)があったので興味本位で読んでみたが、年齢設定のほかは完全に少女マンガだった。フィーヤンを読んでて、「主人公アラサーにして舞台をオフィスにした少女マンガだな」「なんか全体的におめでたい」と感じる作品が掲載されていることもあるが、ここまでではない。何が足りないんだろう。リアリティかな。ありなっちの絵って、洋服もコスチュームぽい。あと個人的な地雷があって、敵対する人ががただ主人公に意地悪するためだけに存在させられているとキレてしまう。こんな雑なことあるか!やがてご飯が炊けたが、副菜を作るのが面倒だったのでご飯だけ食べた。食後、久々にラジオをつけるとNHKFM「ミュージックライン」が南波志穂ひとりリモート収録になっていた。寝落ち。

5/19(火)
風呂に入り、ピーナツバタートーストを食べて出勤。電車内で「富士日記 中」。やがて退勤。友人より今週末飲み会したい、オフラインで、という連絡が入っている。このご時世に思い切ったこと言うなー、おおかた奥さんが実家に帰る予定とかそんなだろうと聞いたら予想通りだった。「21日には緊急事態宣言解除されるよ」との事。人の親なんだからも少し慎重になったほうがいいんじゃないかと思うが、ギリギリなんやろか。その他考えたこと

・自分が人を集めるのは非常識だと思われるから嫌だ

・こいつが人を集めて飲み会するからおいでって話だったら行ってしまうかもしれない

・でも解除された週末に居酒屋行くか?アホみたいじゃない?

・自分も彼氏とは外食をちょいちょいしている

・居酒屋じゃないとこでサクッと食事してあと歩くとか

クロノスタシス飲みがしたいなー

クロノスタシス飲みには関係性の構築がポイント

・さようなら
帰りにスーパーに寄る。あまり行かないスーパーは楽しい。すいててよかった。帰宅。ポンデケージョを細長く引き伸ばしたようなパンを3本食べて風呂。風呂から上がってホタルイカを水菜と炒め、サーモンサラダ巻とかちわりワイン。火曜から飲んでしまった。21時までにマンガParkのコインを使っておこう(こうもたやすくアプリケーションに生活リズムを支配されるとは)。引き続きベランダビオトープを読む。夕食後、21時に充填されたフリーコインを使ってシギサワカヤ「未必の恋」を読む。この人の作品も様式美みたいなところがあるな。登場人物の見た目が全部一緒に見えるというか・・・おいしいところはサラサラ黒髪の仕事できる男に全部持って行かせよう、というか・・・。えっちな物語は作者がノリノリでヌけてこそ、ってこういうことなんだろうか。物語の展開がぶっとんでる割に作品の舞台となる職場の描写、交わされるセリフには説得力があり、なんだかんだ言って読んでしまう。CM動画を再生してもらったボーナスコインで「STAYGOLD」も引き続き読んだ。この作品はフリーコインで読める範囲(週イチ更新)を追い越してしまったのでボーナスコインでしか読めない。いや、翻弄されすぎだけどよくできた仕組み。そして、ついに面白いBLを見つけてしまった。ノリノリのやつは表紙からしてアホみたいやし、かといってシリアスな表紙の作品を選ぶと和姦じゃなかったりして自分には無理なのか?でもフィーヤンではBL作家である/だった人が面白い作品描いてるぞ、と探し当ててしまったというのが近い。

 

 

5/20(水)
ギリギリに起床。なんとか間に合った。出勤。職場で隙を見て紙パック野菜ジュースとバランスパワーの朝食。靴下こそ履いているものの、もうモンベルビーサンで家を出てしまった。職場ではロッカーでの密集をふせぐため一時的に私服で仕事することになっているのでうるさい人に見つかるとやばい。ミュールを履いている人はいる。靴暑いよね、同じ環境下に暮らしてるんだな、と思う。しかしそのミュールもオープントゥではないし。と逃げ隠れるようにして過ごす。いいんだ、対面での会話を控えて社内チャットとか使いなさいというお達しが出てるし(しかし例によって通達のみで徹底されない)。わたしだけは人との接触減を実践するぞ。
やがて退勤。帰宅、風呂、炊飯。ご飯が炊けるのを待ちきれずパンを齧る。21時までにマンガParkでマンガを読む態勢にもっていくのに慣れず、焦りで炒め物を失敗する。何をやってるんだか。ごはん、納豆と厚揚げのカレー炒め、せみ餃子、水菜とじゃこのサラダ。食後、成田美名子「アレクサンドライト」を読む。

ALEXANDRITE〈アレクサンドライト〉 1 (白泉社文庫)

サイファのスピンオフ作品で登場人物が被っているけれどコメディ色が強い。作家のサービス精神を感じる。
寝る前、昨日連絡してきた友人に対し「緊急事態宣言解除された途端飲み会ひらくとかパリピやん」と返す。言葉は足りていないが、こういうのは最初に感じたことをそのまま返しとくのがいいんじゃないかと思ったので。

・宣言をあてにしているわけではないが、宣言によってできる人波に身を投じるのは嫌だ

・こういう時って相手が既婚者だっていうことで慎重になる。それをそのまま相手に言って「そんなの関係ねぇ」「独身の時と同じように遊ぼうよ」と怒られてケンカ、というのを聞いたことがあるし、相手にムッとされた経験もあるので言わないようにしているが、長いつきあいを想定しているのだから一緒にくらしている人の顔が浮かぶのは仕方ないことだと思う。同性でもそう。

そうこうしているうちにラジオからバンプの「ガラスのブルース」が流れ出し、正座。正座は嘘やけど、バンプの音源持ってたアルバム(最初2枚くらい)の曲が来ると反射的に居直ってしまう。