カレーEXPOで東花園の彼を思う

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万博記念公園で開催されたカレーEXPOへ行ってきた。ピークの時間帯を避けるのに失敗し、入場(カレーとライスの引換券購入)の行列を見た瞬間帰りたくなったがおおむね満足できた。

 

ライスの引換をするのにまた並ぶのだが人が多すぎて列の整備をするスタッフが最後尾を把握できなくなっていた。詰め寄られるスタッフ。スタッフは支給されたTシャツを脱ぎ捨て雑踏の中へ・・・とはならなかったがそういう想像をした。腹を空かせた人間には全然関わりたくないと学生時代のアルバイトを思い返したりもした。ライス引換所ではシャワーキャップみたいのに割烹着、唾液よけの透明のマスク等の重装備の女性が暑そうだった。人間ベルトコンベアになっていてライスが奥から送られてくる。よく見るとベルトコンベアの中に別部署の普通装備のおじさんが紛れ込んでいて装備の意味が薄まっていた。

若草カレーが端の方で苦戦していた。屋号と同じ名前の例の緑色のカレーではなく、ラムブラウンカレーで勝負をしかけていた。ちょっとしびれた。健闘を祈った。

カレーは1店1種類(屋台の上に掲げられた看板に統一感があって壮観だった)、入場時に買ったチケットと引き換えだったのだが「トッピング」と称して現金で別のカレーを売ったり(冬瓜のカレーおいしかった)していてたくましかった。外国人シェフのお店のひとつは現金を払ってナンとのセットを買った方が得、というチケット制度を無視した価格設定をし、掲げた看板とまったく違う色のカレーを売っていたが皆なんとなく納得して現金をその屋台に落としていた。外国人だからスッと引き下がっているな、それってどうなのかなとまた東花園だか河内小阪だかの彼を思うが、じゃがいもが入ったサラッとしたカレーはとてもおいしかった。

父親の腕にすがってちゃんと歩いてくれない男の子を見かけた。父親の反対側の手はカレーでふさがっていて大変そうだ。*1

叱り方が「ちょお前、頼むぞ!」だったのが笑った。汎用性が高そうだ。これからずっとヤンチャする度にあの男の子は「ちょお前、頼むぞ!」と言われて育つのだろうという想像をした。女の子のスカートをめくって「ちょお前、頼むぞ!」、赤点をとって「ちょお前、頼むぞ!」この先は就職難とか望まれない妊娠とかで暗くなるのでやめておくが、もう会う事もない父子の将来を思った

*1:このあと「よっしゃダッコしたろ」と子の思惑どおりの展開になった。カレーはどうするのか気になったが片手で軽々だった。男性は筋力があるなと思った。