ビーサンの異国情緒アイテム
吹矢と精霊/口蔵幸雄
岐阜大学のブックレットを読んだところ
この先生の講演が書き起こされていて気になり、手に取った。
滞在中病気にかかったら「肝炎だろうな」とか思いつつシャーマンの教えに従ってビンロウで口を真っ赤にしながらただ横になっていたという。フィールドワーカーの鑑だ。
狩猟民族の秩序が淡々と語られ、現代日本に生きる自分の認識がゆらぐのが楽しい。
怪しい来客簿/色川武大
これが人間賛歌では。
文体、表現などすごく気に入った。
旅行に持って行ってよかった。
幻滅と別れ話だけで終わらないライフストーリーの紡ぎ方/
あれ?紡ぎ方載ってたかな
「日本人は」という主語に抵抗がある気分なので入っていけない
石巻災害医療の全記録/石井正
仰々しい帯がついているけれど、ヒューマンドラマとかではなく
使えそうな本。
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大きな声では言いにくいけれど、最近は昔の本とかよその国の本ばかり読んでいる。
歌詞もそういう感じのが好きで、9mm Parabellum BulletとAlfred Beach Sandalに異国情緒が漂っていていい。並べて語られることがあまりない人たちだがそこは共通している。鎖に繋がれたサルとか、天国へのエレベーターのエレベーターガール(これが言いたかっただけかもしれない)とか、アブラハムとかサボテンとかナイトバザールとか。渡り鳥であるカモメとかツバメとか。
Alfred Beach Sandal(という人です、と登場するなり挨拶されたので場が温まった。ひとりユニットとは)のワンマンへ行った。上記のようなことを言いつつ「君」とか「あなた」とか「僕」とか歌ってみせられるとポーとなってしまう。好きなミュージシャンが異性だとキャッキャしてしまうのは仕方がない。この数日前に池間由布子おじさん達にちょっと引いてしまったが、同じことだ。
池間由布子さんのライブは、歌詞がその場で塗り替えられている感じがする。「だってまだまだ生きれるし」「だってまだまだ生きてるし」「だってまだまだ生きなきゃだし」あのセットリストの流れの中の「喫茶のてん」は今まで聴いていたのと違う響きだったし、ギターも鳴らせるだけかき鳴らす奏法になっていて凄まじかった。才能にサービス精神が上乗せされたらこんなライブがやってのけられるのかと驚く。