0812-0819 - 黒井の日記

8/12(水)

7：00起床。朝ごはんに納豆チーズみそ汁をつくって食べた。なかなかおいしい。汗だくになったのでシャツを変える。コーヒーをいれ、飲んで出勤。電車内で藤井誠二「僕たちはなぜ取材するのか」を読む。

森達也との対談のところ。話題は映画「FAKE」の裏話で、この作品はドキュメンタリー映画を観るようになったきっかけなので興味深く読んだ。

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佐村河内守の自宅と、暮らしぶりを目にしたことが映画製作につながったらしい。詳細を忘れてしまっているが、自宅でのシーンは強烈に印象に残っている。激しいやりとりがあったり、部屋に特異なものが置いてあるわけでもないのだが。

職場にて、弁当のおかずは紅ショウガの卵焼き、白身魚フライ、メンマ。やがて退勤して図書館へ。暑いが歩けなくはない。少し日が短くなった気がする。図書館にて、「返却された本」コーナーで稲川淳二のCDを発見。借りるのはやめた。図書館を出て、夕飯を大阪王将でとることにした。客入りはまばらだった。夕飯は餃子、冷やし中華、プレモル。店を出て、気分がよかったのでひと駅歩いた。わりと楽しかったがとくに何もなかったと思う。アルコールの作用か？ウーバーイーツのチャリを２台見かけた。帰宅、風呂。

8/13(木)
7:00起床。曇り空の中ゴミ出し、洗濯。食パンに卵とマヨネーズをのせてトーストして、紅ショウガと青のりと天かすをのせて食べた。その後二度寝。12時から美容室の予約をしているのでその前に昼食をとったほうがいい気がしたが、また食べそびれる。

美容室にて、入り口で検温、手をアルコール消毒。マスクは美容室のものと付け替え。そしてカット。床が毛のじゅうたんとなった。頭はショートカットに。美容室を出て、買い物へ。家族連れで賑わっている。父にネイルオイルを、母にマスクスプレーを買った。あーロフトはいいな。ロフトは便利。昨年富山の友達の結婚式へ出席した際に友人が「富山にもロフトができたよ～」と大喜びして披露宴内のミニゲームの景品をロフトで仕入れていた高揚がわかる。この友人はブタが好きらしく、富山を案内してくれた自家用車内にブタグッズがたくさんあった。おとぼけでも癒しでもポップでもない、なんともいえないテイストのものがあったので買う。会う予定は特にないが、どうするかは後で考えることにする。

ロフトを出ると15時前になっていて、中途半端な時間だったが実家へ向かうことに。電車はすいていた。毎回のことだが、この路線では本が読めない。今回、気持ちをつくっているってこういう状態かなと思った。実家にて、やはりつくったところでどうしようもないことが起こったが、何が不快か前よりわかるのが早くなった。風呂に入ったとき、髪の毛を切ったことにより風呂の面倒臭さが7割ほど軽減された。昨日までと同じ人体かなというくらい。頭に生えてる毛の長さの違う人体か。

8/14(金)
6:00実家にて起床。晴れ。危険な暑さ。朝、目玉焼き、食パン、トップバリュのフムス、梨。昼、そうめん。夜、そうめんのサラダ、フムス、クラッカー、昨日の焼き肉の残りなど。

朝、片づけをしている時に母親ともめる。不満そうに黙っていないで言いなさい、との事なので「例えばあれ持って帰れこれ持って帰れと言われ続けるのが苦痛」と言うと「でも段ボールで送りつけるよりマシでしょ」と言われる。ここで架空の親が出てくるところがキモな気がする。段ボールで送りつけたい訳でもないだろうに。その後、「カフェオレの粉スティック、あげよかと今までは言っていたけど、言わへんわ」「このゼリーも、言わへんよ」といじられる流れ。これはかなり嫌だった。

夕方４時から父親のウォーキングに同行した。この時期からトンボがこんなに飛び交っているものなんだな。人気のない田舎道なのでマスクなし。快適だった。父親はマスクが苦手らしく、日常生活で苦労している様子。そういえば昨日まで一度もマスク姿を見たことがなかった。ウォーキング中、ここですれ違ったおばちゃんが目の色を変えて口をン！と結んでさらに手で覆い、くるりと向こうを向いてしまった、とまたマネしている。昨日も見た。そんな攻防がこののんびりした川辺で起こっているとは。分断分断、また分断。一時間ほどで家に戻った。途中、ここでダッシュするけどあんたは歩いてくるように、と走り去ったり、ここで後ろ歩きすることになっている、と後ずさったりしていた。同行してよかった、と思う反面、「いつもはもっともっと遠くまで行く」「今日なんか、だいぶゆっくり歩いてんやぞ」と言う父に対して「は？何をイキっとんねん」と感じる。この場合そのまま口に出してもいいことは何もないに決まっているが、違和感をなかったことにすることはできない。たとえ親でも。せっせと運動しているだけの年寄りに対してちょっとかわいそうな気もするが、なぜか水を携行しないこととイキりが関係あるのかどうか。

「テレビで中国人シェフが出てきたときに『なんや日本人ちゃうんか』とか言っててショックだった」と伝えると、そんなことくらい、スルーしてくれないと！何も話せない！とは母親に今朝言われたこと。そうだったそうだった、意を決して伝えても中身は聞いてくれないんだった。ちゃんと話を聞いてもらえる喜びは、内容にもよるがここ10年くらいは家族以外の人がもたらしてくれるものになっている。

8/15(土)
7:00、実家にて起床。父親が朝のウォーキングから帰ってくる。家族が運動をしていると、洗濯物が倍増することを知った。干すところはいくらでもあるし日当たりもいいのですぐに乾くけれども。朝、目玉焼き、総菜パン。昼、いつかの実家カレー。夜、鯛だし黒ごまレモンラーメン。

この日も猛暑で、結局16時ごろまで実家にいた。甲子園（交流試合）履正社VS星陵。

正午に父親がリビングに駆け込んできてテレビをつけた。黙とうせな、との事。母親もわたしも「そういうのやってたっけ」となりながら黙とうした。今年は女性に黙とうしよう、という気分になり、そうした。朝刊のコラムで石垣りんが側溝に倒れ込んで亡くなった女学校の友達を悼んでいたことに触れ、戦死者ひとりひとりがかけがえのない存在であったことを忘れてはいけない旨のことが書かれていたのを読んでいたのだ。

その後各種関西ローカルのワイドショーにて、三時のヒロイン、さや香、辛子れんこん等自分と同世代か下の世代のお笑い芸人を認識。ハイヒールリンゴの手腕。好感度アップランキング、一位は吉村知事。リンゴ「いつも万博のポロシャツを着てます。紺、白、紺、白交互にしてね」重盛さと美「知事にしてはイケメンですよね」コメントの当たり障りのなさ！これしかないよねという位。テレビはそれなりに面白いものの調子が出ず。今テレビの記述をしていて母親が「テレビ見て帰っていくだけ」「なんで帰ってくるの？」と言っていたのを思い出した。親の暮らしぶりを見に行ってる、というのが近いのだが、その時は落ち着いてそんな事考える時間をくれなかったし、伝えても喜ばないだろうな。

なんで帰ってくるのはひどいな。焦っているのだと思うが、本当に伝えたいことじゃない内容の言葉を手当たり次第にポンポンぶつけられている気がする。これって他の人と話すときもあまりよくない状況だと思う。叔父に相手にしてもらえないのもそこだろうな。ちなみに母曰く叔父とわたしは性格がそっくり。うーん、笑えるな。ここでわたしが叔父にコンタクトをとったら･･･めちゃくちゃ嫌がるだろうな。言葉選びについて話していたときに「普通そこまで考えて喋らないよ」「深読みしすぎ」と言われたが、あなたは普通で実家も普通の家庭でいいけど、その普通がそんなにいいとは思わない。

「自分の部屋にあった原律子「ヲホホの園」を読んで多少取り戻した。

夕方に自分の部屋に帰り着き、NHKFMで錦織健と加藤一二三の特番をききながら洗濯機の排水溝の掃除など。21時頃、彼氏と合流してラーメンを食べに出るが、もう閉店間近だったりお盆休業だったり、満席だったりでラーメン難民になりかける。近場の者どうしで晩ご飯をともにしているのか、少し遅い時間ながら賑わっていた。

帰宅後、彼氏が日中本屋めぐりをしてきたというので本屋の袋の中をのぞくと、サッカーキングという雑誌が2冊入っていた。付録のアーケードゲームで使えるシリアルナンバー目当てで、本屋を見つけては棚にある分を買い集めているらしい。1冊1,000円だが、ネット上では価格が高騰しているそうだ。昨日もA君という友人とドライブがてら本屋めぐりをしていたらしい。売っているのを見つけたらA君と山分け。A君はゲームのプレイヤーではなかったはずだが買ってどうするのかと聞くと、メルカリで転売するらしい。同じ車に乗って同じ本屋へ繰り出せるのがわからん。そういえば彼氏がAKBの米沢瑠美の推しTを部屋着にしていたことがあったが、A君と昔AKBの何かを転売したときに余ったやつだと言っていた。けっこう儲かったらしい。割とカジュアルに転売をする人　だった/である　ようだ。転売行為は卑劣だが、卑劣なだけの人がやっている訳ではないんだなと思った。いや、やめてほしいけども。

8/16(日)
12:00起床。快晴。ところによっては最高気温40度以上の予報が出ている。これはタイと同程度らしい。食べるもの、すること等すべてをイオンにゆだねて彼氏と外出。感染症対策的にはあまり誉められた態度ではない。

イオンの人出はそうでもなかった。GUの入り口にて、手首で検温。彼氏「LO」の表示が出ておでこで計り直し。わたしは35度台で通過。35度台は出したことがないが、額より低い温度で出るもので、入場制限も低い温度でしているのだろうか。彼氏がTシャツとズボンを購入。昼食はサイゼリヤでとった。噂のしゃべれるマスク紙ナプキンではなく、白の紙ナプキンが置かれていた。席数減。トマトのスパゲッティがおいしかった。メリンガータはパンナコッタと差し替えられていたので、秋以降にお預けか。

強烈な西日の中帰宅。16時になっていたがまだいけそうだったので洗濯。その後日記を書いたり、コーヒーを飲んだりする。K-POPアイドルの女性が配信で「クレヨンしんちゃんのマサオのことが理解できない」と発言したという記事がなぜかクロームにおすすめ表示された。かなり気になったが、ほぼそれしか記述がなかったので詳細については韓国語をわかった上でリンク先の配信アーカイブを確認するしかなさそう。しんちゃんのキャラの中でもマサオ君を理解しようとするなんて、作品に対して真面目に向き合っている証拠だ。

こんな総集編があるのか。

19時ごろ、食欲がわかないが、炊飯はしてみることに。あったら食べるんじゃないか。風呂に入ったり弁当のおかずを作ったりしていると茶碗に軽く一杯くらいなら白飯が食べられそうな感じになった。うまい棒のコーンポタージュ味2本をおかずに食べる。持て余すことなく速攻おいしく食べられてよかった。

尹雄大の本を読もうとすると「正しさを手放す」という章にさしかかっていて、いかにも親が嫌がりそうな内容だったので今晩読むのはやめた。Noteにて、日記の中で2011年からの携帯ショップの変遷について語っている方がいたので興味深く読む。変遷しているけれどもどう考えても行きたくなかったしこれからも行きたくなりようがないだろうという絶望的なイメージがある。2007年に一度行ったきりだ。と書いたところで昨年アマオケの代表電話の契約に行ったことを思い出した。嫌な店員に当たったわけでもないのにこんなに煩わしい思いをすることになるんだな、という感想を持ったのだった。

8/17(月)
6：00、目を覚ます。カーテンと窓を開けて風を入れ、お茶を飲んで、トイレをすませてまた寝る、というのが最近のパターンになりつつある。7：30起床。コーヒーをいれて、昨日阪急ベーカリーで買ったエクレアを食べた。保冷剤を首にあててカンカン照りの中出勤。電車内で高野秀行・角幡唯介「地図のない場所で眠りたい」を読む。

とにかく意識を遠くへやってくれる本が読みたかった。職場にて、弁当のおかずは紅ショウガと豚肉と卵炒め。

マンションの近くの土手に白いユリっぽい野草が生えている。ここ以外で見ない。そろそろ花が終わりかけ。季節的なものもあって(戦争の話に旬などない、と誰かが指摘していたが)ひめゆり学徒隊を想起するが、調べるとひめゆりは赤い花をつけるらしい。

やがて退勤。帰宅、炊飯、風呂。クーラーもつけておく。デスクファンのあたっていた体の左側がだるいので湯船につかる。風呂から出て、夕飯はいなばのタイカレー缶。ひとりぐらしを始めたころ、たまに食べていた味。おいしかったが、翌日お腹をこわすこととなる。食後、「地図のない場所で眠りたい」を読み、読了。一日で一冊読むのは久しぶりだ。対談形式で、探検部と登山部の違い、探検家と名乗ることの気恥ずかしさ(冒険家のほうが名乗りやすいらしい)、文章を書くことと、その文体について。お互いの探検スタイルの違い、著作の裏話、感銘を受けた探検家、探検記の紹介など盛りだくさんの内容。

ニュースにて、浜松で歴代最高気温に並ぶ41.1度を記録。ツイッターにて、アメリカのデスバレーというところで54.4度を記録との事。とりあえずロングヘアの人はショートカットにすればいくらか変わると思う。コスパ抜群。自分が変わるしかない。

8/18(火)
7:00起床。快晴。窓を開け放すと風が冷たい。コーヒーをいれて、ツナとバジルのピザ、シナモンロールを食べた。食べながら阪急ベーカリーのレシートの画像をLINE家計簿に送ってみるなどした。今現在、家計簿をまったくつけずレシートは全捨てしている。「全捨て」というのは近藤麻理恵さんが給与明細に対して言い放っていた言葉。いさぎよくていい。でも、レシート自体は好きなので多少管理してみようかという気になったのだ。さっそくトーク画面のやりとりが多くて辟易したが、買い物してレシートが手に入ったらもう何枚か読み込ませてみよう。

家を出て、出勤する電車内で「群像短編傑作選2000-2014」を読む。

冒頭の辻原登作品を読んでいて、一度読んだ本だと気づく。なかなかエンジンがかからないので後ろから読むことに。川上弘美「形見」。これは「大きな鳥にさらわれないよう」の中の一篇だが、今はこういう俯瞰の視点をもった小説を読むのがいいかもしれない。

職場にて、弁当のおかずはちりめんじゃこ、ゆかりのふりかけ、オクラ、ごまだんご。お弁当用冷凍ごまだんごを食べて「普通においしいな」という感想が出るのって、同様のクリームコロッケとか、グラタンよりお弁当仕様じゃないからだなということを考えた。やがて退勤。帰宅、風呂、洗濯。ポストに富山の友達(ブタ好き)から暑中見舞い兼引っ越し通知ハガキが届いていた。マイホームを建てたらしい。おお~。夕飯は酢鶏。すし酢だけで鶏を煮たもので、今日はれんこんとパプリカとしいたけを入れた。どれかから水が出たのか期待した照りはつかず。おいしいからいいや。作り置きするつもりだったが我慢できずがっつく。夕食後、すぐ寝落ち。夜風が気持ちよく、クーラーをつけずに寝られた。

8/19(水)
早い時間に寝落ちしたのに7:45まで起き上がれなかった。少し慌てて弁当のおかずを作る。思いのほか早く起きてしまう日と思いのほか寝られる日が読めない年頃だ。天気が悪い訳でもなく、快晴。風は少し冷たい気がする。本当にお盆が終わるとひと段階涼しくなるなあ。とはいえ予想最高気温は38度で、日差しは強い。コーヒーを飲んでレモン味のデザート6Pチーズを食べ、保冷剤をあてながら出勤。

電車内で渡辺裕「歌う国民」を読む。

このとっつきやすさと新鮮な驚きをもたらしてくれる筆致は「海水浴と日本人」に通じるものがあるな。過去記事を貼り付けようとしたらFAKE関連で上に貼ったのと同じ記事だ。

職場にて、隙をみてバランスパワーを食べ、13日に買ったブタの梱包をする。引っ越し祝いとして富山に郵送する。カードにメッセージを書こうとペンを持ったが、うまく言葉が出てこない。キーボードで一度モニタに打ち出したものを見て書いた。手書きだと書いては消してがしづらいからかな。お盆にくどうれいんさんが「くどうれいんフェス」の中で日記をグーグルドキュメントで公開されていて、運よく執筆中にアクセスできたら書いては消しているところがリアルタイムで見られる、というのをやってらしたが、見たかったな。昼休み、弁当のおかずはメンマと卵の炒め物。

やがて退勤。帰宅、風呂。夕飯は汁なし辛ラーメン。FM大阪「きとりごとらじお」を聴きながら。配信される新曲は「人間プログラム」というらしく、タイトルからバックホーンを連想してしまうともう脳内の山田将司が架空の曲を熱唱している状態だった。(後で調べてみると1stアルバムのタイトルと全く同じたった、ありそうだとは思ったがまんまだったとは)しかし、いざkitriの楽曲がオンエアされるとスムーズにそっちにいけた。バックホーンとは方向性が違うが、シリアスな曲も似合う。

ＦＭ大阪は窓を開けてアンテナをアルミサッシに密着させないと入らないのだが、オンライン視聴がどうも苦手。ぜひチェックしたい番組が放送される時もそうだし、そうでない時も。春頃に入れたSpotifyも全然使わなくなってしまった。自分で選び続けられる状態だと、ながら聴きしづらくなり家事がはかどらないからかも。偶然流れてきたSSW(この日は坂口有望(あみ)さんという方だった)の曲を聴いて「若い！」「島田昌典ぽいアレンジだけどまさかね」とか言って調べたりするのが今は楽しい。