0910-0916

9/10(木)

7:30起床。まだまだ寝ていたい。曇り。コーヒーをいれて、よそいきのきゅうりトーストを食べた。玄関から外に出るとひんやりしていて、日差しも弱いのでかなり楽。電車内で斎藤義政「くだものの本」を読む。

くだものの本 (新潮文庫)

これは先月コロンボコーナーショップで買った。著者は果物屋らしい。昭和61年の本で、現在は淘汰されてしまったんじゃないかという昔の品種も紹介されている。

昨日買ったウレタンマスクはつけていたものよりワンサイズ小さいが、こっちの方が呼吸しやすい気がする。職場にて、別の部署で3年目社員が怒鳴られているが、原因がわたしのケアレスミスだった。わたしには叱責なし。気まずすぎる。昼休み、3年目は普段から理不尽な怒られ方をしている事を知る。弁当のおかずは酢鶏。午後、お詫びに3年目の上司を密告。今年の6月から法律でハラスメントの相談窓口を設けることが義務付けられた(特にアナウンスがなくて知らなかった)らしいので、どういう対応をするか見てみよう。

やがて退勤。帰宅したが風呂に入る元気がなく、横になる。夕飯は白ソーセージ、れんこん(一緒に焼いた)、やみつきキューリ、プレモル。食後、高校の後輩にメールの返信をする。キャリアメールのアドレスにメールする時、手紙を入れた小瓶を海面に置くような気持ちになるが、ちゃんと返信が来た。前回のなら国際映画祭の後にお茶したことを思い出して、懐かしくなって連絡したのだった。医療従事者なので顰蹙をかうかと思ったが、映画館へ行くかどうかはともかく「インフルエンザが流行る前に出かけてもいいかという気分になってます」との事。

寝落ちして夜中に目覚めるとラジオからナイナイのANNが流れていた。ゲストの出川が一生懸命喋っている。風呂から上がると「走れ!歌謡曲」になっていて、パーソナリティの福井セリナさんが気になったのでツイッターで探してフォロー。蕎麦屋のカレー南蛮が好きというリスナーのメッセージから蕎麦屋のカツ丼、ラーメン屋のチャーハンにまで話を広げていた。とくに言及はなかったが、増田薫のマンガ「いつか中華屋でチャーハンを」は読まれただろうか。自分の年齢的に、これからはSNSでも年下の人を積極的にフォローした方がいいかもしれない。ツイッターでは吉高由里子が「49日をこんなに意識したことはなかった」と三浦春馬へのメッセージを投稿していた。 


9/11(金)

7:45起床。頭が重い。窓を開けるとひんやりした風が入ってきた。日中はともかく朝晩は過ごしやすい。お茶だけ飲んで出勤。電車内で佐々木邦「いたずら小僧日記 おてんば娘日記」を読む。

いたずら小僧日記 おてんば娘日記

ノローグで皮肉を言うだけのパートが終わったのか、ボヤ騒ぎくらいの悪さを次々するようになった。ちょっとダレ気味。職場にて、隙を見てクラッカーを食べる。昨日の密告メールに返信あり。「今のところは、あなたの心の中にしまっておいてください」これは手を打つ気がないな。ハラスメントの相談窓口を設けることが中小企業に義務付けられるのは2022年の話だった。この2年は大きいと思うが・・・弁当のおかずはなすと豚肉の炒め物。ポン酢の味。

やがて退勤。彼氏と待ち合わせて大阪王将へ。金麦+ギョーザ+プレートのセットが四種類もあった。鶏の唐揚げのプレートにする。イカ団子、春巻き、揚げシューマイ、キューリの酢漬けも載っている。これとエビチャーハン、ゴーヤチャンプルーを頼んだ。ゴーヤチャンプルーは絹ごし豆腐、鰹節なし(パウダーだったのかな)でおいしかった。期間限定メニューだが、食べにこられるかな。隣のテーブルの男女ふたりが仕事の話で大盛り上がり。年齢差があったのでどんな関係かなと想像する。合意形成に一手間かかるので、つき合ってない人となかなかサシ飲みできないんじゃないかと思うけど、そうでもないんだろうか。王将を出てドンキ・ホーテへ寄る。浅い時間だったのでお客少な目だった。PBの電動歯ブラシ、充電ケーブルを買う。タイプBとCがゴチャゴチャにワゴンに入っていて、彼氏に「家にあるやつと同じやつ」と頼んで選んでもらう。ガラケーを使い続けるうちに充電器がひとつ、またひとつと断線していくが、2年ほど前にガラケー用アダプタを見かけて買っていてよかった。もう入手が難しい。


 9/12(土)

8:30起床。西尾の八つ橋の抹茶味、なごやんを食べる。彼氏は今週名古屋へ旅行したのだが、自粛により近鉄株主優待券の在庫がダブつき、値崩れしているらしい。でもこういうのを狙いにいくにはもう出遅れている感じがする。イオンシネマにて11時半からの回の、クレヨンしんちゃんの新作映画を見に行くことにする。GW公開予定?だったものを延期して、昨日公開。駅までの道の日差しが強い。電車にて、車窓から中学生がテニスコートで部活動に励んでいるのが見える。わたしは見ていなかったが、彼氏によると何人かはマスクを着用していたとの事。大変だと言い合った後、「部活とか賭けやな」と彼氏が言った。

駅には行楽客多数。イオンにも買い物客多数。しかし劇場はすかすかだった。一番大きい劇場をあてがって、何度も上映していることもあるだろうけど。識者によると例年は対抗馬がいて、こうはいかないらしい。「激突!ラクガキングタムとほぼ4人の勇者」はとてもよかったので興行成績はとれずとも、評価されてほしい。

クレヨンしんちゃん : 23 (アクションコミックス)

コミックス23巻に入っている外伝が原作。外伝けっこう好き。 

冒頭にマサオ君が出てきて活躍するところで胸がいっぱいになってウルウルしてしまったのだが、自分で自分がわからない。劇場ですぐ号泣するオタクのことがまったくわからなかったが、そういうオタクになってしまったようだ。しんちゃん映画を3本くらいしか見てないのに・・・。ウィキペディアで細かい設定を見るのが好きで、グッズや映画中でチラッとでも触れられていると過剰に喜んでしまう。マサオが絵を描けるという設定、ネネちゃんのラクガキが全部リアルおままごとの絵コンテ、まつざか先生が床にはりつけになってる一方上尾先生はソファにはりつけになってて「フカフカですよ」といらんこと言う、ネネ「どうしてわたしが大きい方の目を描かなきゃいけないのよー!」等。サントラには管弦楽アレンジのものがあってテンションが上がった。ポスターのデザインがよかったので何かグッズが欲しかったのだが、下敷きしかなかった。グッズのどこにもユウマがいないのはなぜなのか。

イオンの専門店街のハンドメイド革小物ワゴンで誕生日プレゼントのキーケースを買えた。冷やかし目的では近寄りづらく商品を手に取ったことはなかったが、良心的な値段だった。大戸屋で食事(カキ・アジフライ定食)をとったあと解散し、ひとりで図書館に行く。いつもの図書館ではないところへ行くと並びが違ったり、人気作がシレッと棚にあったりして情報収集にいい。暮らしの手帖で斎藤陽道が連載をもっていた。今月の展示をチェックしようと美術手帖を手に取ると、別冊の展覧会スケジュールがなくなっていた。具体的な記述は見つけられなかったがたぶん情報をフォローできないから作成をやめたのだと思う。

図書館を出て、出先でぬいぐるみに入っといてもらうポーチを無印良品などで探したがいいのが見つからず。今までの、カンボジアみやげの砂糖が入ってたカゴ編みのBOXは香りも居心地もよさそうだったが、有機物だったからかベトついてきたので捨てた。さようなら。帰宅、風呂。夕飯はきゅうりトースト、フリーズドライのお粥。21時からNHKFM「クラシックの迷宮」を聴く。片山杜秀は世間話を一切しないので知らない作曲家特集だとその回の印象が薄い。 


9/13(日)

 9:00起床。コーヒーをいれ、コーンマヨトーストを食べた。今日は所属するアマオケの内輪のアンサンブル大会。時間には余裕があったはずなのに、消毒液の準備をしたり楽器の練習をしたりしていたらいい時間になった。曇り空の中出発。電車内で斎藤義政「くだものの本」を読む。フォント、縦書き横書きが入り混じった組版なのにゴチャゴチャしていない。カラー写真も充実。昭和のパフェは盛りがいじらしくていいなあ。こういうのがもっと見たければカラーブックスを手に取ればいいのかも。

練習前にお昼を食べようとしたが目当ての店が大盛況だった。ムック本の影響かな。もう休日は11時台に来ないとだめだ。隣の松屋カレギュウを食べることに。ここの松屋は最初から現金で清算しているジジイをよく見る。地域的なものなのか。ひとりやってると俺も俺もとなるのか。危険思想かもしれないが、滅んでほしい。カレギュウのカレーは以前のカレーのほうがギュウに合っていて好きだった。練習場に戻るとカレー好きに「髪切ってるじゃん」「なんか・・・どうしたん」と声をかけられる。この「どうしたん」が中国地方アクセントのなんとも言えない気づかわしげなやつでやめてくれよとなる。「ふられたん」疑問形だが語尾が下がっている。ショートカットにしたら過剰に心配されるアラサー独身女性あるある。これは体験したくなかった。「男が髪型に対して持ってる認識なんてそんなもんだよ」に「浅―い」と返しておく。カレー好きのよしみでコロンビア8のレトルトカレーをくれた。

S&B 噂の名店 大阪スパイスキーマカレー お店の中辛 212g×3個

アンサンブル大会後、役員で会議。コロナ渦以前に主流だったシュッシュってやる手の消毒液のことを薬学部出身が「エタ(ノール)系」と言っていてかっこいい。エタ系は仕事のできる女。わたしが「書記が会議ドタキャンしちゃだめだろ」と心の中で怒っている間に「やりますよー」とその場でパッと引き受けて、「こうしたらよくないですか」とかいいながら少ない労力でやり遂げる。最近自分が予定外のことに弱い人間だということがわかってきた。「ノルマ振込し忘れたんで現金でもいいですかぁ」に対して「お前は松屋で現金支払いをねだるジジイか!甘えるな!」とブチ切れそうになるが両者に対してこんなにデカい感情を持っていることが奇特なんだろう。支払い方法がバラけるとよけい手間なので「ダメです」と断る。この時通りかかった他の団員が「ははは」と笑っていて、何が面白いのか疑問だったがこの笑いのおかげでブチ切れず「○○さんのも断っちゃったし受け取れないよ」と説明できた。

20時前帰路につく。感情が動いた日、体力を使った日にも「くだものの本」はやさしい。おいしい語彙の豊富さ!帰宅、風呂。夕飯はめかぶ納豆卵ぶっかけご飯。他の人は会議前に食事を済ますためコンビニで丼ものなどを買っている中、わたしは空腹時の買い物が苦手すぎて混乱。迷いに迷ってホームランバーのいちご味を買ってしまったのだった。他の人が帰ってもさりげなく店内に残って一緒に帰ってくれた子がいて、年下の子にこういう気づかいをさせてしまうと嬉しいやら情けないやらでいっぱいになる。 

夜中、隣の部屋の住人の泣き声で目が覚めてしまう。久々だ。泣ける日もあるだろうが、泣きながら喋られるとただ事じゃない雰囲気になる。通報案件なのか、何かとてもハードなプレイなのか。試験放送のイージーリスニングを流して誤魔化す。


9/14(月)
8:00起床。お茶だけ飲んで出勤。電車内でジュール・ヴェルヌ「レのシャープ君とミのフラットさん」を読む。

レのシャープ君とミのフラットさん (大学書林語学文庫)

3月に待賢ブックセンターで買ったもの。どうも仏文購読用の教科書っぽい。ヴェルヌは読んだことがないが、オルガンが登場するフランス文学ということで、アマオケサンサーンス交響曲3番に取り組むところだったので本屋の妖精の存在を意識しつつ購入。

 

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しかしその後、大編成の曲をプログラムから外したので演奏は叶わなくなった。

職場に着いていきなり、エレベーターで乗り合わせた役員にスネ夫ばりの突拍子もない自慢話を聞かされる。相槌は乗り合わせた別の社員にまかせた。昨日のアマオケの会議で「団内でやんわり出演強要とか起こったらどうしよう」という話題も出たし、ハラスメント問題について日々考えているところだったのでシンプルに嫌すぎて拍子抜けする。これは誰に話しても共感してもらえる嫌さだ!となぜか安心。弁当のおかずは酢鶏

やがて退勤。帰宅、風呂。夕飯は焼きビーフン。夕食後、食パンや卵を買いに出る。このままどこまでも歩いていきたい、具体的には隣の駅まで歩いて駅前のマクドナルドでコーヒーフロートでも飲みたいがまだ月曜なのでやめる。帰宅、お腹が減ったので晩酌。厚揚げおかかチーズ焼き、アーモンドフィッシュ、ビーノ、アサヒスーパードライ。ダイアンのラジオを聴いていたが、来客ブースでの営業マンかというくらい当たり障りのない世間話が続いたため寝落ち。目を覚ますとミルクボーイが喋っていた。ジャカジャカしたSEとともにコーナーが次々に始まっては終わっていき、若さを感じた。

いつの間にか次期総裁がスガさんに決まっていた。見た感想ツイートの中では「いくらなんでもおじいちゃんすぎない?」が一番近い。他、「何を言っているかわかる!」と喜んでいる人がちらほら。


9/15(火)
8:00起床。カーテンを開けた瞬間「秋晴れだ」と思った。この感覚が何に起因していたのかはよくわからず。コーヒーをいれて、はちみつトーストを食べて出勤。電車内で柳沢英輔「ベトナムの大地にゴングが響く」を読む。

ベトナムの大地にゴングが響く

春、新刊のうちに買っていたのに半年ねかせてしまった。本に独自の映像特典をつける狙い、DVDをつけずにQRコードでアクセスするようにしている意味。まだ導入部分だが、大作の予感がする。職場にて、弁当のおかずはナスと厚揚げのみそ炒め。

やがて退勤。スーパーへ寄り道。料亭の味(っていう液体みそ)、サワラなど買う。一旦帰宅し米を買いに出ようとしたが空腹に耐えられず総菜パンを食べる。ドラッグストアに出かけて米、金麦6缶パック、牛乳、辛ラーメンを買えた。帰宅、洗濯、風呂。夕飯は総菜コーナーで買ったとり天、作り置きの小松菜のおひたし、サワラを焼いたもの。しいたけを一緒に焼くといい香りがした。金麦も飲んだ。

夕食後、ツイッターからジャンプの感想が消えた、と騒ぎになっている。ファンが投稿するのをやめたらしい。最初はスクリーンショットを添付することの是非の話だったはずが、web連載と雑誌連載のタイムラグや経済、感想とネタバレの線引きなど議論がこじれていた。ジャンプ公式が悪手を重ねたもよう。webで読んだらお金を落とせないからせめて感想を投稿するという行動が想像できないということは、編集者も作家もwebマンガの更新を楽しみにしたことがないのでは?

小西さくら通りのメローカフェが8月末で閉店していた。奈良駅界隈晩御飯問題が深刻になった。


9/16(水)
7:45起床。曇り。コーヒーをいれて、しらすトーストを食べた。出勤する電車内で梶谷いこ「THE LADY」を読む。語彙が豊富だなー。横文字が苦手で自分で文章を書くときには熟語に置き換えたりするけど、そういうことをしていると似た考えの人の文章と出会いにくくなるのではないかという事を考える。

語彙とコミュニケーションについて考えていると、母親に「なんでそんな難しいことばっかり言うの」「そうじゃないやろ」と話を遮られたことを思い出して最悪な気分になった。「そう」じゃない?(←なんとなくここ高見広春っぽい)しかし、切り替えができる人は書き言葉と話し言葉を切り替えて目の前の人に伝わるように話せるんだろうなとも思う。

職場にも、理解できない単語が出てきたり受け入れられない展開の話になると「え、なんてなんてもう一回言って」と大声を出す人がいるな。あと、演りたいシナリオを押し付けてくる人もいる。入社当時から社食の(暗黙の了解の)席が向かいだった先輩がそれで、ある時「ファミリーレストランは改名前なんてコンビ名だったか」の話をしていてわたしが先に思い出し「ジャンクションですよ!」と言ったのに先輩は聞こえないフリをして「あともうちょっとで出てきそうやねんけどなー」「なんやったかなー」と続けていた。一生やってろクソボケが!いちいち訳のわからないところでまで優位に立とうとしやがって、という数年蓄積した怒りが爆発し、社食で食べるのをやめ、ひとり弁当を持参するようになったのだった。

これは終わったことだが母親の話と続けて「職場にも」と書いてしまっているあたり、完全に詰んでいる。ラジオが好きなのは放送作家の影が薄いからかもしれない。同調圧力もあまり感じないし。

出勤して正午に退勤した。今日は午後休をとっている。電車に乗ると、横の女性二人連れが「次の連休は稼働率が久々に大台に乗った」と声を弾ませている。宿泊施設勤務かな?乗り換えると大学生2人連れが「フェリー6000円かあ~」と旅程を練っている。8月初旬に「9月になったらワンチャン旅行行ける」と話していた女子大生に対して温度差を感じておびえたが、ワンチャンどころか国内旅行ブームみたいになっている。

 

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ワクチンができなくても、感染者数がどうであれ、報道を減らせば「行ける」ようになるんだな。そして、感染者数を毎日報道すればまた自粛させることができると。

今日の行き先はあべのベルタ。「書肆七味」というシェア型本屋が9月からオープンしている。阿倍野駅着、駅と直結しているのに通路がシャッター街。バブリーというかもうこれは遺産。誰もいない中、シャンデリアやステンドグラスが輝いている。まずは昼食にネパールカレー。チョコナンとダルバートが混在するメニューを事前にネットで見ていたが、流れるような接客に乗ってネットにはなかったカレーライスセットを頼んだ。カレーライスといいつつおかずも何品か乗っているし選べるカレーの中にはダルもある。ベルタ内の2店舗分をぶち抜いて営業していて、表ではスパイスを、奥ではシンギングボウルなどの楽器を販売している。何らかの擦弦楽器もあった。STAFFONLYと書いたのれんがあるがその手前までなら行っていいのか謎なくらい入り組んでいる。ここは面白いのでまた来る。次来たときにタンドリーエビがあればいいな。

カレー屋で、外国人シェフと店員がカウンターの中でワイワイ喋っている場面に出くわすことがある。以前から何か違和感があったのだが真顔だからだ。「HAHAHA!」のような展開にならず淡々と話し続けている。顔つきからは話の内容がまったく想像できない。とりあえず笑い合う、というのから降りてそっちに行きたい。

店を出て、ドライフルーツとナッツの激安店があるとネットで見たので探すと、小柄な年配の男性がキビキビ品出しをしている薄暗いお店を発見。桃には「めちゃ安めちゃウマ」とポップがついているのに隣のメロンは「あ!メロンや!」とだけ書いてある。このポップの感じは天六の100均シルクに近い。ピュレグミのポップに「こういうのよく売れますよね~」と書いてあった。素が丸出しになっていて好き。いちじくもイランのとトルコのがあった。300円の大豆が巨大だったので小袋を探していると「何かお探しですか」と声をかけられる。「表にあったはず」と指さされたワゴンを見に行き「あっほんまや!」テンション爆上がりで素が出た。書肆七味着。toibooksの古本の棚のような扉のないロッカー型の棚がひとつ、ないしふたつずつシェアされている。今日は戸川純が流れていたが日替わり店主制なので別日に行けばまた店の雰囲気も違うだろう。かなり買い込んでしまうかと思っていたが、各区分(店)の特色をわかって楽しむのは初見では難しいことがわかった。どことなく散漫な感じがする。ZINEを何冊か購入して退店。ずーっと匂いが充満していた隣の総菜屋が気になったが、この後回るところがあるのでスルー。

ベルタを出て古書ますく堂へ向かう。棚にショップカードが置いてあったのだ。普段この時間に外を歩くことはないがまだまだ暑い。古い木造平屋が並ぶ住宅街へクネクネ入っていく。振り返ればハルカスがそびえたっているのが変な感じ。ますく堂着。入口の白い紙に黒マジックで「のどがかわいた 入荷!」とある。最近独立系の書店で平積みされていることが多い本だが、こんな売り出し方をされているのは見たことがなく新鮮。入店してみると、新書と古書、マンガ、缶バッジ、国勢調査の封筒等が散乱する和室だった。その真ん中に婦人が座っており、ちゃぶ台のノートパソコンで作業中。住みびらきだ。放っておいてくれるようで、絶妙なタイミングで「そっちにも棚がありますので」と教えてくれる。台所に本棚!横にファミリータイプの冷蔵庫!確実にここにはゴキブリがいるだろう。落ち着かないが、吉村昭も蜂飼耳も、なぜか菊池亜希子も、他店にはない品揃えだった。メモ→静岡が舞台の純文学のアンソロジー常盤貴子のエッセイ。

帰りに東急ハンズに寄って職場用の座布団を買う。ドクターエル2枚目。午後休をとって退勤ラッシュより先に帰ろうとすると急ぎ足になる。最寄り駅まで帰ってカフェでかき氷。近所の中華料理屋とコラボして中に豆花を入れたもの。このカフェは急に出現したような印象があるが、メニューも食器も内装もこなれている。1000円するかき氷はさすがにおいしいが、700円払うからハーフサイズを食べさせてもらえないだろうか。帰宅、風呂。夕飯は袋麺のわさび混ぜそば。

ラジオで女性歌手が話しているが誰かわからない。話題は渡米したときのこと。ニューヨークは挑戦者の街、ハッタリをかましてでもアピールしていかないとお高くとまっていると思われてしまう。それができず苦労したのでアクターズクラスを受けることに。アクターズクラスでもアピールの弱さを指摘され、対人恐怖症の人のためのクラスを紹介された。受講者は様々で、部下にはビシバシ指示を出せるのに職場から社交の場に出ると途端に話せなくなってしまうビジネスマンもいた・・・という話。演技クラスと同列で対人恐怖症のクラスが出てくるなんてロジカルだなあ。タメ語でガンガン喋って、「私の曲です」とかけた曲も英語詞のアッパーチューンだったのでアピールが弱くて苦労するのが意外。誰かわからないが。と思っていたらクリスタルケイだった。ほんのり好感を持っていたクリスタルケイのひとり喋りが聴けて嬉しい。

 

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クリスタ長堀からいなくなって寂しかったが、渡米していたんやね。「ライブ、うーんどうかな、でもやりたいなーと思ってます!楽しみにしててね!」