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10/1(木)

7:20起床。コーヒーをいれて、しらすトーストを食べた。ヨーグルトとクルミも。起きた瞬間から腰がだるいので湿布を貼る。すっきりとしたいい天気の中出勤。電車の中で山本精一「イマユラ」を読んだ。

イマユラ (改訂版)

だるい時に読むとちょっとだけ調子が出る文章。職場にて、スケジュール帳を眺めていると、予定に追われるという感覚を久々に思い出した。昼食は鮭ときのこの炊き込みご飯。きのこといえば昨日ツイッターできのこ帝国の佐藤さんが

「料理をしただけで結婚して下さいという人がわいてくるのってなんでなんだろう。あれ結構嫌だったりする。会社で言ったらセクハラで即訴えられる案件なような。。ネットの世界は非日常的で既存の常識は当てはまらないのかなあ。お風呂について聞くのもそう。ネットも社会の一部ちゃうんかね。麻痺。」

とつぶやいているのを見た。料理写真に対する反応として失礼なコメント内容についてというよりは、芸能人だからそういうコメントをぶつけられているっていう感覚があるっぽい。ファンを名乗る人が雑なコメントを投げてくるって地獄だな。

やがて退勤。楽譜をプリントアウトしにコンビニへ寄る。ミニストップは9月からずっと、果実氷MEGAもベルギーチョコソフトも並行して売り出している。季節感が迷子。電車を降りて駅を出ると、夜空に見事な満月が浮かんでいた。浮かぶというかこっちを見ている感じがするほどの迫力。

帰宅、風呂。夕飯は酢鶏、白飯。食後、ちょっと楽器を弾く。その後菊池亜希子「おなかのおと」を読む。

おなかのおと

このウェットな感じに共感し続けられるかというとそうでもないが、白湯は白湯であってそれ以上でもそれ以下でもないという心持ちで白湯を愛飲しているのは面白い。何らかの効能があることを実感しているわけでもないらしい。白湯ラバーとしてちょっと意外な感じがする。

週末に古本まつりに行くことにしたので読みかけの本をどうにかしないとやばい。図書館通いを一時的にやめているのに積読が減らない。


10/2(金)
8:20起床。午前休をとって通院する日。きゅうりトーストを食べた。洗濯物を干しているとあっという間に家を出る時間になったので慌てて家を出る。日差しがけっこう強い。病院の待合室は人でいっぱい。スリッパも足りない状態だった。待合室の混雑回避のため減らしてあるらしいが、スリッパがありませんと受付に声をかけている間にもまたひとり来る。各種検診が再開され、インフルエンザの予防接種を受ける人が来ているらしい。待合室で吉村昭「海も暮れきる」を読む。

新装版 海も暮れきる (講談社文庫)

尾崎放哉の作品はさっぱりしているが、人物像はネチョネチョだ。もらえるものは全部もらい、すがれる人にはひたすら追いすがる。自分の学歴、酒への執着。そして、愛想をつかして出ていった妻への未練。

通院おわり、ドラッグストアに寄る。食器用洗剤の棚を見ると圧倒的に詰め替え用ばかりでヘッドのついた1回分ボトルが端に追いやられている。しかも2回分、3回分、5回分をひとつのボトルにつめてあり、ボトルがどんどん巨大化していた。1回分はひとりぐらしでもすぐなくなる印象なので支持されなくなったのは想像できるが、最近潮目が変わった(ように見える)のはなぜなんだろう。今使ってるやつも同じ売り場で買ったはずだが、こんなだったか。3回分を買う。帰宅してポンプヘッドを直接取り付けられるかやってみたができなかった。チマチマ買い足すのが煩わしいという人が多いなら、大容量のボトルにコットン専用ポンプヘッドのような形状のがついていたら飛ぶように売れるんじゃないか。1L近い詰め替えを買った人もチマチマ1回分ボトルに詰め替えしているんだろうか。ネットで調べているとアイランドキッチンとか、システムキッチンのシンクは背の高いボトルを置きにくそうな感じはした。

ちょっと本を読んだ後にトイレ掃除。トイレブラシを捨て、無印良品の「柄つきスポンジ」にした。大体こんな感じ。

ボトルブラシ 【 コップ洗いブラシ 取り外せるスポンジ 】マイボトル 水筒洗い スポンジ 付け替え 衛生的 柄付きスポンジ キッチン用品 掃除用品 (ボトルブラシ+交換用スポンジ)

スポンジが古くなったら捨てられるし、スクラビングバブルの使い捨てスポンジを取り付けて使っている人もいるという。昼食にツナマヨスパゲッティを食べ、正午過ぎに家を出た。帽子が欲しいくらい日差しが強く、気温も高い。

出勤、やがて退勤。帰宅、風呂。夕飯は豆腐チーズ納豆みそ汁。ツイッターにて、トランプ大統領新型コロナウイルスに感染したとのニュース。


10/3(土)
8時起床。コーヒーをいれて、しらすトーストを食べた。今日はMさんと四天王寺の古本まつりへ行く。カレー屋でお昼を食べることにしておくと、待ち合わせ時間がおのずと決まってくる。11:15に駅で待ち合わせて開店前の「虹の仏」の行列に並ぶ。開店、並んでいたお客をいっぺんに入れ、店の真ん中で店主がメニューの説明。(食事の前後はマスクをしておいてください、食事中もお喋りを控えていただけますと助かります、とアナウンスがあった。)この形式は他のお客との一体感があってライブみたいでテンションが上がる。

楽しくおいしく食事を終え、四天王寺へ向かう。古本まつりへ来たはずなのに地蔵堂で足止め。しばし地蔵を眺める。どこにどの地蔵があるかを示すボードが立っていて、こちらも見応えがあった。無数の地蔵一体一体に違う顔が描いてある。似顔絵なのか?
古本まつり会場にたどり着いたものの、物量に圧倒されてしまいあまりガンガン掘る気にならない。実家にあったかいけつゾロリの単行本を2冊立ち読みしてしまう。

かいけつゾロリのチョコレートじょう	(6) (かいけつゾロリシリーズ 	ポプラ社の新・小さな童話)

かいけつゾロリのママだーいすき	(9) (かいけつゾロリシリーズ 	ポプラ社の新・小さな童話)

面白いからいいけど。Mさんは世代ではないらしく、売り物を使って勝手にプレゼン。

寸葉のテントが面白かった。絵葉書を入れてある箱にお客へのメッセージが書いてあり、呼び込み、啓蒙してくる。

四天王寺を出てハルカス方面へ歩く途中、高校の友達が浪人生のときに通っていた予備校を発見するなど。このあたりに足を踏み入れたことはなかった。コチャコチャしたハルカスのふもと。あべのベルタまでいくとようやく人波が途切れた。先週行ったネパールカフェでお茶とケーキ。お茶をしていると異様な音がして会話を中断。特撮の敵が出すようななんともいえない反響。見るとカフェの隅でシンギングボウルを鳴らしている人がいた。演奏のようすが見られてちょっと得した気分。カフェでの会話の中で、もったいないかどうかは本人が決めることなんじゃないかと感じた場面があったが、その理屈で「もったいないと感じた」ことを表明するのをやめさせられるわけではないと考えなおすなど。

その後、キューズモールで大量の学生客にもまれつつ服を見る。こちらに向かってくる下りのエスカレーターの顔ぶれが完全に修学旅行のバス。地下の東急ハンズで来年の手帳をGET。書きながらGETって、と思ったが、一言で数日間探し回っていたことが表せる便利な単語。

夕飯はMさんに連れて行ってもらった焼き小籠包屋の店先でとった。隣の席の人が「(外の席で食べると)旅行に来たみたいやね」とはしゃいでいたが、そうですね。店員さんがわたしに「熱いから気を付けてね」Mさんに「食べ方教えてあげてね」と言いながら小籠包を持って来てくれる。小籠包の頂点付近の皮を噛みとってそこからすするのがポイントらしい。羊肉の串焼きなどのサイドメニューも充実、良心的な価格でイートイン客、テイクアウト客、ウーバーイーツがひっきりなしにやってくる名店。Mさんと一日中、交互になじみの店や商品を紹介してジグザグに遊んだ一日となった。


10/4(日)
9時起床。コーヒーをいれて、大豆をつまんだ。昨日はごちそうづくしだったのでお腹が空いていない。河野智聖「緊急時の整体ハンドブック」を読む。

緊急時の整体ハンドブック (ちくま文庫)

昨日書肆七味で買った本。パラパラめくった時にあくびと伸びを利用したストレッチについて書いてあり、これだと思った。災害時の応急処置を東洋医学の観点から語っているのも興味深い。

彼氏が職場の後輩におすすめの曲を訪ねたところ、「乃木坂と欅坂を聴いてます」と返ってきたらしく、乃木坂工事中や太陽ノック(野球好きの琴線に触れる曲らしい)のPVを見ている。「乃木坂の曲でプレイリスト作っても活力とか出やん」と言ってしまったが、10年代前半にAKBまとめんばーというまとめサイトをよく見ていたことを思い出して記事を読む。感染症対策でイベントが少な目なので「意外と身長あるメンバーあげようぜ」のような平和な話題が続く。「それって佐藤すみれみたいなこと?」「鈴蘭はもう少し身長があったらゴルファーになっていたんだろうか」等の昔話が続くのでついていけた。10年前に在籍していたメンバーの話。5ちゃんに書き込みしているのは古参ばかりのようだ。しかしアイドル界隈は当然のようにえげつないルッキズムがあるな。なんと厳しい世界か。

14:30、彼氏と散歩に出る。何もない国道をひたすら歩く。途中マクドナルドで休憩。コーヒーフロートと月見バーガー月見バーガーは食べたことがあるかわからないくらい親しみがないが、おいしかった。マヨネーズとケチャップを混ぜたような味のソースがおいしい。店内に近所の高校生がいたのだが、わたしが高校生のときにオプションで選べるようになったチェックのスカートは全然支持されていないようす。時代の流れを感じる。今日のコースは雑草だらけのサイクリングロードで歩きづらい上店もまばらだったが、夕方は犬の散歩コースになるらしくいろいろな犬がみられた。鯉もカモもいた。

18時ごろ帰宅。夕飯はスーパーの鯛めしおにぎり弁当。食後、胃がもたれてつらい。久々にエビオスを飲んだ。高校の制服の話をマクドでした時に、ギャルゲーみたいな制服の高校に進学した、中学の友達のIさんのことを思い出した。正義のヒーローピカプーというフラッシュアニメで盛り上がり、10秒くらいの作品なのに一年中同じネタで笑い続けていた。今見てもピカプーの間のとりかたは絶妙だが、終わり方の元ネタがエヴァってことも知らずにあんなに笑えたなんて。 


10/5(月)

7:30起床。胃もたれはなくなったが食欲がなく、胃を休ませることにして白湯を飲んで出勤。厚い雲がかかっていて暗い。電車内でアルテイシア「オクテ女子のための恋愛基礎講座」を読む。

オクテ女子のための恋愛基礎講座 (幻冬舎文庫)

軽快な指南書だが、ハードな自虐も交えた本書が存在するこの社会が悲しい。

職場にて、足首が寒いのでレッグウォーマーをつける。入社したときに先輩のロッカーから季節問わず無限にひざかけやカーディガンが出てくるのが不思議だったが、気づけばそうなっている。弁当のおかずはニンジンのおかか和え(ポン酢と生姜の味)、昨日の夜の残り。総菜コーナーのお弁当の卵焼きをそのまま詰めているのを見た彼氏が「きれいにつくりましたねって言われる」と言ったが、4月からずっと会議室の端と端に散らばって口をきかずにお弁当を食べている。それで定着すると、気が楽でいい。

やがて退勤。会社を出るとひんやりした風が吹いている。コンビニの前で電子じゃないタバコを吸いながら女性ふたりが盛り上がっている。澄んだ空気の中仕事終わりに一服。とてもおいしそう。電車に乗り込むと年配の女性が口にティッシュをあてて目を閉じ、じっと座っていた。気分が悪いのかと思ったが、マスクを忘れたのだと思う。帰宅、風呂。予約炊飯済。夕飯はやみつきキューリ、白飯。最近晩酌の機会がなく余らせていたおつまみだが、白飯と食べてもおいしい。食後、楽器を弾く。ベートーヴェンは最高。寝る前にまたアルテイシアの本を読んだ。いきなり「銃殺」「海賊」など強い言葉が出てくると笑ってしまう。


10/6(火)
8時起床。よく寝た。今朝ははちみつコーヒーにする。タリーズのはちみつは飲み物に入れるとおいしい。一週間以上タリーズのことを考えて生活していたが土曜になんばで買えた。肌寒い中出勤。電車内で中山千夏「千夏回記」を読む。

千夏回記―芸能人の帽子 (1977年)

職場にて、弁当のおかずは小松菜とカニカマのおひたし、目玉焼き。今朝は時間がなく、材料をすべてフライパンに入れて白だしをかけて加熱した。

やがて退勤。帰宅、風呂。夕飯はオイルサーディンとトマトのスパゲッティ。自炊を始めたばかりの時にトマト缶やオイルサーディンを使った料理をよくつくっていたのでなつかしい味。食後、楽器を弾く。音源を流しながら弾くといういつもの練習だがまったく展開についていけない。2小節ずつおいていかれる。9mmのトリビュートアルバムの制作風景でバックホーンのベーシストが「キャンドルの灯を」について「おいしいコードがいっぱいあるけど味わう前に変わっちゃうくらい展開が早い」という旨のことを言っていたのを思い出した。圧縮された構成。明日の弁当などつくっていたらすぐに夜中。読みかけの本など読んで寝た。


10/7(水)
7:45起床。早朝に起きることがなくなってきた。気温が下がってふとんに変えたらそうなったので、寝具をはじめとする睡眠環境は大事。コーヒーをいれて、バタートーストを食べた。6枚切りの食パンを久々に買った。香ばしい。

冷たい空気の中出勤。マスクで保温しないと喘息が出そうなほど。電車の中で入江敦彦「イケズの構造」を読む。

イケズの構造

この本はもらいもの。京都人がイケズというのはそこで思考停止している感じがして自分が加わる気にならない話題。血液型占いとか雨女とかも、始まってしまったら終わるのを待つ。筆致は思ったより丁寧だった。イラストがひさうちみちお

職場にて、弁当はあさりときゅうりのチャーハン。辛ラーメンの粉とごま油の味。昼休み、CINRAを見ていたら「生活と記憶」という公演タイトルが目に留まり、PEDROの動画を見る。BiSHメンバーのソロプロジェクトってこんななのか。確かちょうど一年前に仙台のビジホでアメトークのBiSH大好き芸人回を見て、アユニさん人気だな、いつの間に、とか思っていたらあれよあれよという間にビッグプロジェクトになっている。それ以外情報を何も入れていないのに有線で流れてたら「アユニさんのソロだ」とわかるくらいなので、声のキャッチーさがすごい。

やがて退勤。帰宅、風呂。夕飯は豚丼。豚バラときゅうりと紅ショウガを炒めた。うまい。阿佐ヶ谷姉妹のモーニングルーティン動画で岩下の新生姜と豚と豆苗を炒めていたのを見てから、たまに真似している。バズったのはけっこう前だが、ああいう動画がバズるという方向性は悪くない気がする。豊かさとは何なのか。しかし、バズる動画の内容が肯定されているとは限らないし、他人事として「お似合いだね」くらいの冷淡さでいいねを押す人の存在も想像できるので、やっぱりまだまだなのか。

食後、誰もいないスラックに意見を連投する。過疎ったスレッドを見るとテンションが上がってしまうという、掲示板世代の悪癖。自分のことばがブラウザに表示され、オンラインで読まれることに皆で興奮している時代が確かにあった。この間、公式アカウントの運用をまかされていながらそこで私的な投稿(恋愛ポエムとか)をしてしまう人について同世代の友人と「信じられん」「やばい人だ」「掲示板を通っていないからそうなる」「半年ROMれとかスレ違いとか言われたことがないんや」と言い合った。掲示板を見ないでもSNSのバランス感覚は養えると思うが、自分のすぐ下に掲示板文化の断絶があるのを感じることがある。

夜中、膝がピリピリして起きる。またよくわからない不調が増えた。とりあえず温かくしてまた寝る。