1022-1028

10/22(木)
8:00起床。コーヒーだけ飲んで出勤。よく晴れているが、夕方には崩れる予報。「あいにくの雨」という表現が天気予報で使われることがあるが、普段から受けの姿勢がとれていればたかが雨にさほど影響を受けることはない、ネイティブアメリカンの酋長?もありがたくない雨などないと言っている、というようなことが書いてあるエッセイを電車で読んだ。これは細野晴臣アンビエント・ドライヴァー」。

アンビエント・ドライヴァー (ちくま文庫)

細野晴臣の書いたものを初めて読んだが、割と好きかもしれない。職場まで歩いていると、前の男性が手に持っているお茶が金色に輝いていた。ラベルがない。ラベルレスボトルのお茶の実物を初めてみたが、けっこういいかもしれない。今書いていて気付いたが、気に入っているのに判断を保留している。我ながら警戒心が強い。

職場にて、弁当はオムライス。やがて退勤。ドラッグストアへ寄り道。常備品のパン、卵、牛乳、醤油など買う。食品の取り扱いの有無を示すものだと思うが店の壁に「パン」「卵」「牛乳」と掲げてあって、生活の基盤を握られている感じがする。大したものを買っていないのに持って行った特大のエコバッグがぱんぱんになってしまった。

帰宅、風呂。夕飯は水炊き。さっき買ったもやしを入れて。物足りなかったのであさりやしいたけを足すとおいしくなった。そうめんでしめた。寝落ちして26時に目を覚ます。隣人がガチで歌っている。信じられん。ちょっと前、お互い窓を開けているときはもっとはっきり聞こえたのだがaikoの曲であることが多い。半年くらい前に聞こえた夜中の嗚咽?もガチの歌声だったのか?

それで今晩のナイナイのANNのゲストがaikoである事を思い出しラジオをつけた。結婚発表をした岡村によせられたリスナーからのメールをaikoが読んでいる。山里のジャンクでも同じような回があったな。aikoはメールを読むのがうまいな。噛まないというよりは、活舌がいい。ラジオネームとメッセージの読み分けがうまい。最後は3人でボーイフレンドを歌っておわり。ナイナイもよどみなく歌っている。「睨んで」のところは近年、「にらぁあぁあぁあんで」と半音上げ下げすることにしているらしく、そこは音源通りのナイナイと違っている。世代の違う年上の芸人のラジオに呼ばれて自分の曲をカラオケして遊べるなんて、売れた者の特権だ。ボーイフレンド制作時はテトラポットの前の「あー」のコードがおかしいから直したら?とか言われていたらしい。直さないのがaiko。公式HPにある、最新シングル「ハニーメモリー」のインタビューで「レコーディングが楽しすぎてずっと喋っていたらそれが発声練習になった」という旨のことを言っていて、若き日に事務所に行けといわれた「マママママー」みたいなボイトレを即やめたというエピソードを思い出した。変わらんなこの人。エンディングは「ロージー」だった。久々に聴いた。


10/23(金)
7:45起床。コーヒーをいれて、トーストにマーガリンを塗って食べた。雨の中出勤。正午退勤。今日は午後休をとっている。12:30、天王寺着。地下街「あべちか」をウロウロして昼食のお店の目星をつける。12:45、彼氏がテレビ電話をつなぎながら登場した。何事かと思ったが、職場の設備トラブルに対応中だった。傍らで梯久美子「好きになった人」を読んで待つ。

好きになった人 (ちくま文庫)

著者と父親とのトルコ旅行のエピソードにほろり。

電話を終えた彼氏がてんしばのイタ飯屋を提案してきたのでそちらに乗っかる。地下街のお店はひとりでも入れる。イス席だけではなくソファや脚つきマットレスの座敷みたいな席が多くあり、赤ちゃん連れでにぎわっていた。マルガリータピザランチ、カボチャとひき肉のクリームパスタランチを注文。パスタランチにフォカッチャがついていて、ようやく「惜しくないフォカッチャ」を食べることができた。

惜しいフォカッチャについて書いた日記 

decoi0222.hatenablog.com

 

とくに探し求めてもいなかったが食感も香りもよくて嬉しい。こういうものか。

イタ飯屋を出て、天王寺動物園へ。予報通りなんとか雨が上がった。ゲートには「天王寺動物園にゾウはいません」と張り紙が何枚も貼られている。ブーブーいわれるんだろうなと同情する気持ち。ただ、後でツイート検索してみたところゾウ舎(や案内板?)が残っていたり、コアラ館などコアラが旅立った後もマップに記載されていて紛らわしく、特に子連れだと現地でゴネられて困るらしい。わたしは動物園オタクぎみなので生体展示ってそういうものだと思うだけだが、家族サービスでそういう手違いがあると悲惨なことになるのはなんとなく想像できる。

確かに入園してみると前回訪問時(2018/11)とは印象が違った。コアラ館にはワラビーと、確かみさき公園からやってきた大型のネズミがゾウガメと同居していた。なんだったっけ。こういうことを調べるのに天王寺動物園の公式HPはちょっと使いづらい。細かい更新がされていないのか、ゾウガメしかいないことになっている。サル舎へ向かうとマンドリルの隣にドリルが変わらずいて安心した。日本にはこの一頭しかいない。希少なので花形の大型動物にまじってガチャガチャのフィギュアになったり、ぬいぐるみになったりもしている。フクロテナガザルには乳飲み子がいて楽しかった。子ザルがいると観察が捗る。サル舎は個体名や生年のボードがなくて困った。種以外の説明ボードを掲示するかどうかは各担当にまかされているらしい。

メモ
〇リタとロイドのコンクリート像に花束が供えられていた。
〇サイがけっこうなスピードで連れ立ってのしのし歩き続けていた。迫力がある。習性というよりここのサイ舎の風景らしく、オスがメスの後をずっとついている。後ろには通天閣が見えていて、高速道路の高架には青空と鳥の絵を描いてある。景観のために寄付を集めて描かれた絵であることが看板で説明されていた。
フンボルトペンギンの近親交配をふせぐため、一部を水鳥のプールの一角にうつしてあった
〇キリンとハイエナはバックヤードにいた。キリンを見たい客多数
〇ワニのプールのひとつが屋外にあり、水草や藻が茂っていて雰囲気が出ていた。屋内プールで飼育されているものしか見たことがなかったので新鮮

〇イグアナの展示に「オスとメスが同居しています。ケンカをしていたら仲裁に入りますのでお知らせください。」と張り紙がしてある
〇カバが水中の、ガラス側にいる時間が長かったので足の裏が見えた

ジャガー、若くて勢いがあった。一時メスに妊娠が期待されていたが、想像妊娠的な症状だったらしい。
〇鳥の楽園は16時で閉まるので間に合わなかった

帰りにキューズモールのユニクロへ寄った。大型店では立ち止まらなくても検温できるようになっていた。鏡のようにサーモグラフィがモニタに映し出され、おでこからフキダシが出て体温が表示される。消毒液3つ。入口に係員はおらず、出口から入られないように店員がひとりついている。

そういえば2年くらい前もキューズモールに彼氏のパーカーをみにきてWEGOで買ったよな、と言いながらWEGOをみたが、パーカーがあったところにはスウェットが並んでいた。いつの間に。

サイゼリヤにて夕飯。マトンときのことポテトの炒め物。カットトマトがかかっていておいしい。天王寺動物園の情報紙Togetherをバックナンバー含め5冊とってきたのでそれを読む。天王寺動物園が監修、ウーマンライフという奈良の新聞社が隔月で発行しているもので大変充実している。園内に掲示されていない個体の名前や出生、死亡、引っ越し情報。園長による本の紹介コーナーなどの連載。須磨水族館の情報誌も発行しているらしい。家にはウーマンライフ本誌がポスティングされているのだが大人の事情のせいか、決まった店の紹介ばかりで読まずに捨てていた。こんな仕事をしていたとは。

帰宅、風呂。彼氏とLINEしていたところ、環境によって表示できる動物の絵文字が違うことが発覚。ユニコードがどんどん追加しているらしい。わたしと彼氏の環境だとカバがボーダーライン上にいる。打ち込めるのに送信できないという状態。


10/24(土)
7:30起床。コーヒーをいれて、トーストにマーガリンを塗って食べた。出勤する電車内でアンビエント・ドライヴァーを読む。正午、退勤。西宮市大谷記念美術館「今竹七郎展」へ。学生時代のノートの画力が既にとんでもない。戦前、戦後の広告物も興味深かった。商品、キャッチコピーに時代を感じる。ランランポマードは「情感にしみる香り」。多様な作品があって同一人物の仕事と思えないくらいだが、わたしは線画の作品が好み。チケットの半券にもあしらわれている。展示室を出て、併設のカフェで大谷ブレンドとチーズケーキ。先月くらいからのチーズケーキ欲が満たされた。最後に庭を一周して終わり。いつ来ても見事な庭。晴れていてよかった。庭の中に大谷氏と思しき銅像が立っている。素晴らしい美術館の設立に貢献した大谷氏に感謝。

芦屋市美に寄る計画も立てていたが、疲れたので尼崎のあまらぶアートラボ「乱太郎とグッズの世界展」をみることにする。帰り道だし、小さな展示。スーパーのレタスの包みに乱太郎のイラストがついていることがあるが、これはJA愛媛に依頼された仕事の一部だったようだ。はっぴやエコバッグなど大々的に展示されていた。同じ部屋に展示してあった下絵を見て驚いたのは、乱太郎が裸眼だったこと。色塗りをしてから最後にメガネを描くのかも。奥の和室ではおもちゃの刀をしょった小学生がスーパーファミコン(乱太郎のソフトが入っている)をして遊んでいた。ネット上のレポートによると上級生のグッズがあるはずなのに見つけられずしばしウロウロしたが隠し扉の奥にあった。中では女性がひとり小声で「かわいい・・・!」と言いながら写真をとっていた。

帰宅。夕飯はサッポロ一番の塩。寒かったので余計においしかった。何もする気が起きずベッドに入ってしまったが、NHKFM「クラシックの迷宮」までに態勢をととのえないと、と思い立つと風呂に入ることができ、洗濯もできた。「クラシックの迷宮」では第九をカルクブレンナーがピアノ編曲したものが流れた。一楽章冒頭の印象が全然違うことに驚く。


10/25(日)
8:30起床。朝食は水菜とうすあげのみそ汁、白飯。炊けたご飯の半分はツナのおにぎりにした。昼前、アマオケの練習へ。8月と比べてだいぶ休日の人出が増えてきたが、外国人旅行客がいないので昨年までの、電車内で楽器をつぶされそうなほどの人出ではない。電車内で片山杜秀ベートーヴェンを読めば世界史がわかる」を読む。

ベートーヴェンを聴けば世界史がわかる (文春新書)

ラジオでは日本人の作品を流したり、凝った切り口でテーマ設定したりされていることが多いのでロマン派の作品の解説をされているのが新鮮。練習場着、昼食にツナのおにぎりを食べて練習開始。マスクをしていると指示が聞こえづらいかもしれないということで団内指揮者がマイクとスピーカーを持参してくれているが、指揮棒とマイクの持ち替えがうまくいかず使いづらそう。指揮者は汗だくになっているが、こちらもマスクをしての演奏は思いのほか息苦しい。

練習終わり、帰宅。夕飯は冷凍のエビピラフ。練習場でのぼせ、帰り道に冷えたので湯船につかることにする。寝て起きるとラジオのゲストがザバースデイで、チバユウスケが喋っていた。というか、チバユウスケは「どうですか?」と振られてはじめて「そうだね」と返す感じだった。武道館は音がスコーンと抜けるのが特徴で、音響的にもいい箱らしい。ザバースデイのメンバーの所属していたバンドのことなどを調べてまた寝た。


10/26(月)
8:00起床。コーヒーだけ飲んで、会社など行かずに洗濯をしたい快晴の中出勤。電車内で柚木麻子「その手をにぎりたい」を読む。

その手をにぎりたい (小学館文庫)

今気づいた、表紙は丸シールで絵をかく人(大村雪乃)の作品では?

セクハラ上司に連れて行ってもらった高級寿司屋でまったく上司の話を聞かず寿司の味に集中していて頼もしい。待ち合わせで相手が現れない場合自宅にかけて留守電を再生し、メッセージが入っていないか確認したというような80年代エピソードがさりげなく仕込まれている。職場にて、弁当はあさりとうすあげの炊き込みご飯。

昼休み、youtubeでおすすめされたチェリまほ第一話動画をまちがって再生してしまった。もう見る前には戻れない。テレビ東京【木ドラ25】で放映中の「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」というドラマ。ツイッターで言及されているのを時々目にしていた。典型的なラブコメなのに、なにが違うのか不思議。典型的でない部分、今まで描かれなかった部分に自分が反応しているということなのか。

やがて退勤。スーパーへ寄り、鶏もも、しらす、かぼちゃなど買う。帰宅、風呂。予約炊飯済。夕飯は総菜コーナーで買ったアスパラ豚肉巻フライ、白飯、今井真実さんのnoteで紹介されていた「茹でサバ」。黒酢ポン酢の味。食べたときはまあまあの味だと思ったが、食後の感じがさっぱりしている。サバ料理なのにしつこく残らない。

そういえば、数日前からネット上でnoteの不買運動のようなものがみられるようになった。noteと運営を同じくするウェブメディアcakesにて、DV被害者からの人生相談に対し幡野広志の「大袈裟もウソも信用を失うから結果として損するよ」というタイトルの回答記事が掲載されたことによる。気に入らなければ採用しなければいいのに、わざわざ晒してこき下ろしたがったってこと?と魚拓、過去記事を読んだ。他の回でもあまり相談に乗っている感じはしなかった。食後、柚木麻子「その手をにぎりたい」を読み終える。収めるところと投げっぱなしにするところが共存している不思議な小説だった。作家が、登場人物が勝手に動いた、というようなことを語ることがあるがこういうことかもしれない。エンジン全開だ。


10/27(火)
7:30起床。コーヒーをいれて、ぎょうざトーストをつくって食べた。食パンにケチャップを塗ってスライスチーズをのせ、せみ餃子をのせて焼いたもの。ピザまんみたいな味になる。よく晴れている。今日も上着なしで出勤。季節の変わり目は電車やオフィスに熱気がこもるので、外で凍える方を選んでいる。久々にすべての本を読み切って図書館に返すので、今朝は電車で読むものがない。

職場にて、弁当のおかずは酢鶏。昼休み、チェリまほの第三話をTverで見る。Tverでこうしてドラマを見るのは「サ道」以来だ。ニコニコ動画の第一話と第三話もちょっと見る。忍たま乱太郎のように全シーン何の作品かまるわかりということがないので余裕だと思ったがキスシーンが何度も再生され、自席のパソコンで見るのが気まずい。無意味にゼムクリップを出したりしまったりした。

迷惑メールボックスに「オチンチンが小さいと自身がなくなりますよ」というタイトルのメールが来ている。少し前までの「オチンチンが小さいと彼女がかわいそう」と出所が同じだと思う。これって俺はいいけど皆はどう思うかな?論法じゃん、というツイートを見て笑ったのでよく覚えている。なくなるの!?でも言及したら負けなんじゃないかとも思う。

やがて退勤。図書館へ寄り道。書庫から出てくる本はいつも想像するより1.5倍くらい分厚い。帰宅。おなかが減ったのでパンを食べた。いつ見てもおいしそうだし食べたい気分だなと思える稀有なパン。スティック状のポンデケージョをつまみ出す度に、ヒトのしっぽのことを思い出す。20年くらい前にテレビで見たが、ちょうどこんな感じだった。タイかどこかの青年には生まれつきしっぽがあり、幸せの郵便屋と呼ばれているという話。自転車で郵便配達をしているシーンもあった。これ一生思い出すのか?

風呂。夕飯はえびと水菜のスパゲッティ。塩昆布の味。夕方ごろから胃が(空気で?)張って苦しいので早々に横になり読書。ノリで申し込みした来月のシンポジウムまでに関連書籍を読んでおきたいが、分厚いものばかりなのでせっせと読まないと間に合わない。


10/28(水)
7:45起床。まだ胃が張っている。みそ汁を飲んで、葛根湯も飲む。出勤する電車内で片山洋次郎「オウムと身体」を読む。

オウムと身体

知的な若者が次々にオウム真理教に傾倒したのは身体技術に圧倒されたからだろう、皆もっと身体のことを知るべき、というような導入。そして、シャクティパットや空中浮揚の説明。面白い。職場にて、弁当のおかずは小松菜とうすあげのおひたし、スクランブルエッグ、鮭フレーク。昼休み、「あーだるい、まあいいやたこやきマントマンの動画でも見よ」と動画を探していると、OPもEDもさねよしいさ子が歌っていることを知った。この間NHKFM「アニソンアカデミー」で流れた際にちょっと気になった訳がわかった。

やがて退勤。帰宅、洗濯。夕飯は酢鶏をチキンカレーにしたもの。酢豚と対応する方ではなくて、世間的(ミツカン界隈?)には「さっぱり煮」と呼ばれているものを酢鶏と呼んでいる。風呂に入り、「オウムと身体」を読み終える。わたしも身体のコミュニケーションが不得手で、大いに言葉に頼っている自覚がある。チェリまほ第一話でラッシュを避け、電子マネーを導入「これで俺にわざわざ触れてくる奴はほぼいない」という童貞のモノローグを思い出した。この感覚は非常によくわかる。寒いので寝る。