1119-1125

11/19(木)
今日も暖かい。こういう季節外れに気温が高い日は肌の調子が悪い。痒い。7:45起床。コーヒーをいれて、ピザトーストを食べた。家を出て、電車に乗り込むと明らかに人が減っていた。さかんに報道されるようになってからリモートに移行するまで2~3日というところか。電車内で「紀行全集世界体験12アフリカ」を読む。

紀行全集世界体験〈12〉アフリカ (1978年)

はてなキーワード伊谷純一郎」のページからアクセスしたブログで安岡章太郎のアフリカ紀行文が紹介されており、図書館で探し出したアンソロジー。伊谷がアフリカ人が靴を履きはじめたことに驚いてから10年、1970年ごろの話。

職場にて、弁当のおかずはえびとキクラゲと水菜の卵炒め。ウェイパーの味。やがて退勤、映画館へ寄り道。時間ギリギリなので買い食いでしのごうかと思ったが、例によって決められず。お菓子のデパートの入口にあった棒つきアイス「あいすまんじゅう」がおいしそうだったので買い、映画館の前で立ち食い。感染症対策で館内は飲食禁止になっている。貼られていた宮崎大祐特集のポスターを眺めていて、「遊歩者」という短編があることを知る。

一本目:台湾映画「星空」。絵本原作だからかCGバキバキで映像表現がくどく、もっとそっけない方が好み。台湾の制服の、胸に学籍番号が刺繍されているところがなんか好き。後日譚のシーンでぱっつん前髪が斜めに流されているところの大ファン。

星空(字幕版)

二本目:宮崎大祐監督「TOURISM」。監督が現地の知り合いに「シンガポールのダーク・ツーリズムに行きますか?」と連れられていった場所のシーンが何か所かあり、自分が海外を舞台にした作品に求めているのはこういったシーンだと再認識。なら国際映画祭で観た韓国映画「ホコリと灰」の空き家と廃墟だらけで、解体されつつある住宅街しかり。

映画館を出てセブンイレブンに寄り、「7種野菜のスープカレー(雑穀米入り)」を買おうとしたがなかった。カレー好きのMからの報告によると6店舗中2店舗に置いてあったらしい。このまま姿を消してしまうのか。数年前、ティラミス氷のときにコンビニの回転の速さに懲りてから特定の商品にハマったりしないようにしていたが、スープカレーは食べたい。コンビニから出て夜道を歩くのが楽しかった。こんなに遅い時間に歩くのは久しぶりだ。季節外れの陽気のせいか林間学校の夜みたいなにおいがする。アスファルトには真っ黄色の落ち葉。帰宅、風呂。夕飯はたらこスパゲッティ。


11/20(金)
7:30起床。雨。鬱陶しい天気なのに目覚めよし。コーヒーをいれて、黒糖ネオバターロールを食べた。ラジオからベートーヴェン交響曲第4番。流れている間に消去法でわかった。この際覚えようとしたが、印象が薄い。続いて流れ出した第9番の途中で出発。昨日と同じ電車なのに今日は人が多い。車内でアシア・ジェバール「墓のない女」を読む。

墓のない女

早速誰が誰だかわからないが、登場人物一覧表が巻頭にあるのはありがたい。

職場にて、弁当のおかずはベーコンエッグ。おくら、もみのり、マヨネーズがけ。しょうゆをたらしてくるのを忘れた。やがて退勤。帰宅、風呂。夕飯はツナ鍋。寒くないのでビール。最近「わー」みたいな感嘆を「いえーい」と言い表しているのだが、トータス松本ばりの「イエーイ!」が出た。汁なし辛ラーメンでしめた。

ラジオからはドヴォルザークの新世界が流れている。N響定期公演ライブ中継。食後、クレヨンしんちゃんの二次創作イラストを眺めるなど。なんでも描けそう、書けそうな技術でもって風間君としんちゃんの恋愛をテーマにした作品をつくっている人がこんなにいるんだなあ。

TさんとラインでCLAMPの話をしていて「スタープレイヤー」という考え方を知る。作品をまたいで活躍しているキャラのことで、パラレルワールドとはちょっと違うらしい。ウィキペディアの「スタープレイヤー」のページに野中英次が出てきて嬉しかった。林田のことかな。今夜のNHKFM「ミュージックライン」のゲストは全部君のせいだ。。病みカワアイドルらしいが、トークを回しているリーダーがチャキチャキ。ミュージックラインでアイドルグループがコンセプトを紹介してくれたり、メンバーのエピソード(「わたしの家に泊まりにきてわたしより早くわたしのベッドに入って寝ちゃうんですよ」「そのエピソード好きだわ」)を披露して、なんばさんが拾うところを聴いているひとときが楽しい。


11/21(土)
7:00起床。コーヒーをいれて、ピザトーストを食べた。洗濯して大急ぎで洗濯物を干して出勤。電車内でファージョン「ムギと王さま」を読む。

ムギと王さま―本の小べや〈1〉 (岩波少年文庫)

なんだか印象が薄い。
正午、退勤。彼氏と合流し、森ノ宮へ。昼食は得正のカレーうどん。おいしい・・・。スーパーでコラボ商品を買ったことがあるが、あれよりずっとおいしい。店を出て、大阪城公園へ。全体的に紅葉していて見頃。賑わっているが、道が広いので他人との距離はとれる。大阪城へ入場する人の長い行列ができているので、城の中は混雑していると思う。

大阪城ホールで何かイベントが行われるらしく、観客が大勢つめかけているが何の客かわからない。男女とも黒いパーカーに黒のスキニーパンツの若者が圧倒的に多い。アーティストグッズを身に着けている人はいない。女性の足元はヒールスニーカーだったり、金髪だったりしてやんちゃな感じだ。しばらく見ていると格闘技イベントRIZINの観客であることがわかった。入場口が狭いのでごった返している。連絡先等の登録をすませておくようにという貼り紙が貼ってある。

梅林の近くで鷹匠3人、鷹4羽を見かける。鷹のうち1羽は近くの木のだいぶ上の方にとまっていた。よく訓練されているのだろうが、「コイツもコイツも、ぜんぜん言うこときかへんねん」との事。鷹匠は自転車で来ているらしく、人数分の鷹入れつき自転車がとまっていた。しばらくすると人だかりが大きくなってきて、触らせてくれそうな感じになった。しかしどうしても気が乗らず、彼氏を残して人だかりから離れた。小さいころから動物を触るのが苦手だったが、今もダメなんだなとちょっと驚いた。鷹触っといたらよかったな、あのまま順番が回ってくるのを待つだけで叶ったのに、何にそんなに怯えてしまったのかわからない。離れた瞬間に苦い後悔がはじまるのも当時とまったく同じだ。やがて彼氏が人だかりから出てきて「ふわふわやった」と言った。 

いちょう並木の端でアジアのどこかの外国語を話す3人が葉っぱをかき集めて下からブワッと舞わせて写真をとっていた。数年前に桜の花びらで同じことをしているカップルも見たことがある。海外の中でもアジアの人は演出好きな印象だ。

谷町四丁目方面へ抜けて、NHKホールのロビーで朝ドラの紹介映像を見たり、ロビーの端にあるシアトルズベストコーヒーでお茶したりする。通気性抜群だが、客の子どもが退屈して全速力で走っていてうっとうしかった。マスクもしていないし。こういう時知らない女に「おい(笑)じっとせえ」とでも言われたら案外すんなり納得、というか怒られたから仕方ないというかとりあえずじっとさせることはできるんじゃないかと思うのだが、実行にうつしたことはない。大画面では相撲中継が流れている。天空海(あくあ)という力士がインタビューに答えていた。

NHKを出た時点で16時半。特にすることもないのでまた森ノ宮に向かって歩き、夕食をとるところを探しながら5駅くらい過ぎてしまったが、路地に入らなくても大通り沿いに古いお店が点々とあって楽しかった。途中びっくりドンキーに入ろうとしたが、18時前と思えないくらい待ちが発生していてやめた。Gotoイートの影響か?後で調べると期間限定の満喫セットのせいかもしれない。夕食はなか卯鉄火丼。帰宅。寝る前に彼氏がすえひろがりずの動画を見ていた。大阪城天守閣前の広場で伊勢神楽の曲芸を見て思い出したらしい。「くらら殿のうつけ者~!」


11/22(日)
7時起床。さくらラテを飲んで、ピザトーストを食べた。駅で彼氏と解散し、京都へ。文博のフィルムシアターでバウハウスの映画を観る予定。8時台の電車は一人客が多かった。電車内で雑誌「へるめす」を読む。

烏丸御池に着くと宿泊していたらしき観光客が朝の散策をしていた。イノダコーヒー前に行列。2枠4本の映画を観たが、証言者や研究者へのインタビューで構成されている割に見応えがあった。研究やバウハウスの精神を受け継いだ取り組みは進歩し続けているようだ。

昼食は前田珈琲のミートソーススパゲッティ、おやつにカプチーノパフェ。この付近に住んでいるJさんととった。人の多い京都で、文博店の中庭のテラス席には幾度も助けられている。今回も助かった。Jさんは大学教員。ひとコマの授業につきふたつの動画を収録しているという。ひとつは本編で、もうひとつはコメントペーパーのコメント返し動画。動画サービスはYoutubeがダントツで使いやすいらしい。アップロードの速さは格別。餅は餅屋だ。わたしは授業の終わり数分で紙切れにコメントを書くのは苦手だったが、授業を受けた後ある程度時間をとってコメントを書けるのはちょっとうらやましい。遠隔授業になって、自分の生活を組み立てるのが得意な学生とそうでない学生の差が開いているらしい。個人のスタイルによる、という言い表し方もされていた。私生活では、キャンドルというオンラインゲーム上で海外の10代の若者とプレイしているという話。英語で世間話をしているらしい。ゲーム上にパートナーがいるプレイヤーもいる。話をもちかけられ、興味本位で関係を結んだところやきもちを焼かれたという。よくやるなと思った。学術的興味、もってますかー!?学術的興味があれば何でもできる!

文博を出て、ブックオフへ向かった。Tさんが「クランプ学園探偵団がほしいけどネットでもなかなかない」と言っていたので昔のマンガがどれくらい並んでいるのかと思って。往年の名作か文庫化されたものしかなかった。ここは大型店だがやはりKCなかよしは20冊くらいしか棚に並んでいない。ブックオフブックオフでも、10年、いや20年前のブックオフへ行って散財したい。三条京阪までの道で人酔いしたのか店内でのぼせて体調が変になり、怖くなってすぐ帰路についた。帰宅、風呂。何も食べずに寝た。


11/23(月・祝)
8:00起床。鶏団子とごぼうのみそ汁、さつまいもご飯を食べた。「吉祥寺だけが住みたい街ですか?」を読む。

吉祥寺だけが住みたい街ですか?(1) (ヤングマガジンコミックス)

一話づつのオムニバス形式。一巻はすべて女性客だったが、そのうち男性客が出てくるんだろうか。

オケの役職ライングループにしれっとわたしのアカウントがあるのを見つけて個人宛メッセージを送ってくる人がいて、そのたびに「送りましたけど?」「ありません」というやりとりをしている。友達以外の人からのメッセージを拒否しているんだから、一見送れたように見えちゃだめだし、送れなかったことが伝わらなければそれはミュート機能でしかない。仲をこじらせる気か!最悪のコミュニティツールだな!滅びろ!

こういう時に考えるのが、落ち込んだときは飲みにいこうとか、言ってくれれば力になるよというスタンスはよく表明される割に、落ち込まないようにバランスをとっている人間に対してはけっこう冷淡な人が多いということ。

昼寝をはさんで日記を書き、コーヒーとしょうがクッキーでおやつ。ラジオからは「今日は一日アイマス三昧」が流れている。「初めて行ったライブはアイマス」という人が声優としてアイマスの仕事をするほどの歴史の長さ。夕飯はかぼちゃと豚ミンチのキーマカレー。うまい。夜寝る前に新型コロナウイルスに感染してしまった人のツイートをいくつか読む。そんなことをしていたからか、夜中目が覚めるたびに夢うつつで味覚や嗅覚がなくなっていないか何度も確認した。 


11/24(月)

7:30起床。さつまいもご飯のおにぎり、具なしみそ汁を食べた。出勤する電車内で伊藤亜紗「手の倫理」を読む。

手の倫理 (講談社選書メチエ)

職場にて、弁当のおかずはしいたけとオリーブの目玉焼き。オリーブを入れすぎてちょっとしつこかった。午後、わたしの席まで来て用件を話し始めたオッサンが自席で鳴っている携帯をとるため話の途中で走って行ってしまい、「ごめんな電話出るわなとか言われへんのかカスが」と口に出して言う。怒る練習をしておかないといくらでも付け上がる。普段からミスを確認するメールを送っても反応なし、黙って訂正して終わるオッサンのなんと多いことか。女性や新入社員にそういうことをされることは少ない。

やがて退勤。帰宅、風呂。夕飯は職場でもらった弁当。社食からホカ弁に切り替わっているのだが、余るということは予定外に休みをとっている社員がいるということで、それって体調不良なんじゃないかということを考える。先週PCR検査で陽性反応が出た社員は今日退院したらしい。そいつが嫌いなこともあり熱が出なかったんだから病床を使うなと思うが、家族も感染して入院中らしいし、高齢者は急変にそなえて入院することが多いのだろうか。じきに違う感染経路から感染する社員が出てくると思うのだが、弊社でリモートワークが許されるのは妊婦と保健所に自宅待機を命じられた社員のみ。

受信箱を見るとカレー好きのMからカレー日記が届いている。3連休に3軒行ったのか。ここまでカレー好きだったとは。「僕の好みは、彩、盛り付け、お皿とか含めて美意識のある店なんだなあと気づいた。」などと書かれていて気が合いそうだ。カレーフェスみたいなものにさほど興味がわかないのは、カレーそのもの以外の味わいが全部別物になってしまうからだと思うと返信を書き送る。

ラジオのニュースにて、政府が「Go To トラベル」で、新型コロナウイルスの感染が拡大している札幌、大阪両市の一時除外を決定したとの事。期間は12月15日までの3週間で、両市を目的地とした旅行は予約済みの分も含め、割引の対象外。北海道全体を対象にしたほうがいいという街頭インタビューでの女性の音声つき。また、大阪府は西大阪市北区中央区の全域について、酒類の提供や接待を伴う全ての飲食店に営業時間の短縮や休業を呼びかけることを決めたという。期間は27日から15日間。協力金は調整中。東京より先に飲食店時短要請したかったのかなと思う。先週も、トリアージって言ってみたかっただけなのでは?

食後、「手の倫理」を読み終える。事例がたくさん盛り込まれていてわかりやすい。視覚障害のあるマラソンランナーと伴走者の間で、ロープを介してなされているやりとりについて。視覚障害者と柔道を観戦する方法など。この間信号待ちをしていた時に、道を教えてもらった年配の女性が「どうもありがとう」と言いながら相手の腕をポンと触っていた。このご時世だから「あっ触ってる」と驚くが、この人はずっとこうして感謝の気持ちを表してきたんだなと思った。


11/25(水)
7:45起床。コーヒーをいれて、ピザトーストを食べた。雲が厚く垂れこめていて冬の曇り空という感じがする。出勤する電車内で「仕事文脈」を読む。

仕事文脈vol.17

大学教員のトミヤマユキコさんの記事に、Jさんの話とのつながりがあって興味深い。ZOOMでの遠隔授業では教室の前の席と後ろの席、陽キャ陰キャ、授業に対するアッパーな態度とダウナーな態度、すべてがフラットになり発言が増えたという。おとなしい学生の発言が拾えて面白いという記述もあった。それに対しJさんは陽キャが取り残されていることを気にかけていたことを思い出す。後ろのほうでわちゃわちゃしていないと授業に出られないという学生が一定数おり、その中にも勘や要領がよくて成績がよかったり、鋭いコメントができる学生がいるという話。「遠隔授業になって、仲良くしているグループの子が自分とは違う特性をもっていることがわかりました」というコメントもあったという。

職場にて、弁当は菜飯、スクランブルエッグ、さつまいも、梅干し、プルーン。

やがて退勤。帰宅、風呂。ラジオをつけるとブレイク前の平井堅のものらしき曲が流れていた。ピュンピュン鳴っているアレンジに時代を感じる。NHKFM「夜のプレイリスト」の再放送で、照英が平井堅の2枚目のアルバムから流していたのだった。風呂に入っている間に語りの部分は終わってしまって残念。ひとりのパーソナリティが5回担当し、1回につき1枚ずつ思い入れのあるアルバムを流すという番組。洋楽を流す人が多い印象だが、照英は他の回もプリプリやボウイを選出していた。今調べると、誰が何をかけたかだけでも面白いのに公式アーカイブがない。非公式に記録されているページを見ると加藤涼がきゃりーぱみゅぱみゅカーペンターズ倉橋ヨエコビョークとSEKAINOOWARIを流していた。

夕飯は納豆チャーハン。ウェイパーと辛ラーメンの粉の味。粉のために辛ラーメンを常備しているところがある。食後、欠田誠「マネキン 美しい人体の物語」を読み終える。

マネキン 美しい人体の物語

各パーツの表現をどれだけ具体的に、あるいは抽象的にするかという話が興味深かった。耳にイヤリングをつけられるようにする、取り替え用の腕を付属させる、軽量化するなどディスプレイしやすい製品づくりの話も。

 今週のお題「ピザ」