0204-0209

2/4(木)
7時起床。コーヒーをいれて、目玉焼きトーストを食べた。NHKFM7時のニュースにて、森喜朗の失言を海外メディアが報じたという。田村淳が聖火ランナーを辞退したところまで報じているメディアもある。子供のころ最初に認識した政治家は森喜朗で、その頃も失言ばかりだった。昨日ツイッターで見た、「意識的にそういうことを言っていい世の中に戻そうとしている」という指摘はけっこう当たっていると思う。

快晴。通勤電車の中で野口昭子「回想の野口晴哉」を読む。

回想の野口晴哉 ちくま文庫(の-7-3)

才能教育会館で活元会をしたり、鈴木鎮一に色紙を書いてもらうなどスズキメソードとの関わりが少し出てくる。楽器奏者に操法をすることもあったんだろうか、と思いながら読んでいると鈴木鎮一やプリムローズに操法するエピソードが出てきた。

職場にて、弁当のおかずは鶏むね肉、わかめ炒め。午後、今とっている感染症対策をひと月延長するというメールが全社員宛で届く。昨年から毎月来る。「プライベートにおける不要不急の外出の自粛をお願いします。」という一文が足されていた。こんなメールだけ寄越して換気もせずに対面会議をしまくっている奴の言う事に耳を貸すわけがない。しかし、そこそこちゃんとした会社の総務からこの指示を出されたらアマオケの活動はしにくくなるだろうと想像する。

やがて退勤。帰宅、風呂。夕飯はチキンカツ。むね肉に片栗粉をまぶして焼いた。衣も少量、油も少量で済むとネットで紹介されているレシピ。端っこがおいしいので小さく切ればよかったか。ベトナムの袋ラーメンも食べた。チンゲン菜の中には小さいチンゲン菜が入っているが、それを分解せずに入れるとおいしかった。ミニチンゲン菜を買ってみようか。

NHKFM19時のニュースにて、アンドロイド用の接触確認アプリ「COCOA」が9月末から機能していなかったことがわかったというニュース。お粗末だなと思っていたらガースーもお粗末とコメントしていた。ネットの識者によるともともと行政の案件は動作確認がザルだからチョロいらしい。食後、「回想の野口晴哉」を読む。夫婦で運転免許を取得する回が楽しい。息子の大腿骨が折れる回。操法して回復しなかったら整体をやめると宣言、見事完全回復。そして、野口晴哉が死ぬ回。どちらの回も病院に行くという選択肢はない。技術と経験を総動員して手をつくす。


2/5(金)
明け方の夢の中、アマオケのコンサート会場の楽屋で身支度をしていた。出番がまだの後輩が「そこ曲がってますよ」「行ってらっしゃい」と声をかけてくれる。この「行ってらっしゃい」がすごく恋しい。7時半起床。コーヒーをいれて、はちみつトーストを食べた。ラジオからはチャイコフスキーの「モーツァルティアーナ」が流れている。チャイコフスキーすぎて笑ってしまう。

今日も快晴。反対方向の電車に乗りたくなるような天気。通勤電車の中で早助よう子「恋する少年十字軍」を読む。

恋する少年十字軍

人称がクルクル入れ替わって思いのほか技巧的な文章になってきた。

職場にて、弁当はきのことベーコンの炊き込みご飯、ゆで卵。午後、「承知しました。<営業所員の皆様へ>終礼で説明しますのでメールを追う必要はありません」とメールが返ってきてへこむ。さほど長文でもないのに、どうしてこんな失礼なことが書けるのか。堂々とフィルターをかけようとしやがる。殺すリストに入れた。

やがて退勤。ミニチンゲン菜を求めてスーパーへ寄る。たらこ、しそ、きのこ、ごましょうゆダレにつかった鯖の切身なども買う。帰宅、風呂。夕飯は成城石井のエビとオクラの焼きビーフン。一番搾りも開けた。久々に飲酒したのでよく回った。ラジオからは東京六人組という木管五重奏+ピアノのアンサンブルコンサートの模様が流れている。磯部周平のきらきら星変装曲が面白かった。元ネタが見えそうで見えない。「みんなのうた」今月はアーカイブから放送しているらしく「おしりかじり虫」が流れる。記憶よりずっときわどい楽曲だった。

その後、FMCOCOLOの尾崎裕哉のラジオを聴く。「裕哉さんはマンガ好きだそうですが少女マンガは読みますか」というリスナーからの質問に田村由美が好きだと答えていた。その流れで「BANANA FISH」の話になり、10代の多感な時期はBL的な表現が「トゥーマッチ」で居心地が悪かったというようなことを言っていた。尾崎少年は「ちょっ!くっつくなし!」とイラついていたという。その「し」の用法を使う人なのか。「でも女性の方はそういうの好きでムフッとなる人もいるわけでしょう?面白いよね男女で見方が違って」と流す。適当だなあ。このちょっとヒヤッとする脇の甘い感じが面白い。「乃木坂のだれそれが可愛いです」というようなメッセージには「人の名前を覚えるのが苦手」と返しミスチルの「あんまり覚えてないや」をかけていた。毎回よく笑うし感じもいいが、人の話をあまり聞いていないんじゃないかという時があって笑ってしまう。


2/6(土)
7時半起床。朝食は今井真実さんのじゃがバタご飯。昨日の夜に準備して予約炊飯していた。しそとたらこをのせる。釜に残ったのをタッパーに移す時につまみ食いしてわかったが、アツアツの方が香りが立っておいしい。しその葉を入れすぎて温くなってしまった。じゃがいもを炊き込む前に炒める際、バターをマーガリンで代用するかどうか迷ったが、マーガリンにした。多少風味が優しくなくなるだけで大体バターだろう。酔っていたこともあり、この表現にはポンと膝を打つ思いだった。

不織布マスクの紐が当たっている耳の付け根がこすれて痛いのでウレタンマスクをつけて出勤。通勤電車の中で宮本常一「空からの民俗学」を読む。

空からの民俗学 (岩波現代文庫)

航空写真からその土地の風土を語るエッセイ。「翼の王国」で連載していたらしい。正午、退勤。図書館へ寄る。雑誌コーナーで文芸誌を読みふけった。買ったら読まないので、これが一番いい気がする。発売日から日が浅いのに取り合いにならなかったし。

群像 2021年 03 月号 [雑誌]

西川美和の新作映画の記事にまた出くわした。観ろということかな。川上弘美のページを読むのを忘れてしまった。

 

新潮 2021年 03 月号

ツイッターで言及すると千葉雅也にリツイートされた。発売日から日が浅かったからだろうな。どうやって依頼しているのかわからないが、担当期間の設定が絶妙。ジジイめ、ええもん食ってええ車乗って嫁さんに世話させやがってと感じるが、正月の筒井康隆なんだから仕方ないか。

 図書館を出て、数駅歩く。15時にくら寿司に入店。びっくらポンをする設定にしたが、4枚しか皿を投入しなかった。バッテラと天ぷらうどんがおいしかった。ひとりで入るとディストピア感が濃く感じられてあまり楽しめないことがわかった。カウンターの上に備品がありすぎて狭く、皿の投入口などを清潔に保つのに限界がある。店を出て、またひと駅歩く。100円ローソンで乾物を買った。電車に乗って帰宅、風呂。夕飯はいわしご飯。食後、WEB本の雑誌の「作家の読書道」という連載が面白い。ゼロ年代のWEBの読み物はページも分割されていないし、画像も軽いし、広告も少なくて最高。

楽天モバイルショップの予約状況を見てみると、土日は枠いっぱい埋まっていた。平日も少し先しか空いていない。まあいいや、あと一年あるし気が向いたらやろう。3G回線の停波が決まってから次の回線をどこで契約するか数年にわたって考えてきたが、手頃な料金プランが出てきてよかったよかった。


2/7(日)
8時起床。朝食はたらこご飯。10時、アマオケのオンライン会議。議題は2月末の本番をやるかどうか。昼食は手羽元カレー、白飯。15時、アマオケのオンライン会議。内容は16時からの団員全員に向けた配信の打ち合わせ。16時、全員を対象としたミーティングに出席。議題は2月末の本番をやるかどうか。大した働きをしていないのにすごく疲れた。夕食はごましょうゆダレにつかったサバを焼いたもの、白飯。一緒にミニチンゲン菜とプチトマトも焼いた。おいしかった。食後、佐野洋子「なに食ってんだ」を読む。

佐野洋子の「なに食ってんだ」

これ引用元で触れたほうがよかったかなとも思うが、イラストや愛用の器などがあしらわれていて楽しい。

ここで風呂に入ればよかったのにお腹がすいて小松菜の炒り卵を作って食べて流れがおかしくなり、寝落ちしてしまった。 


2/8(月)
7時半起床。コーヒーをいれて、ベーコンチーズトーストを食べた。しそも挟んだ。金曜?にしそ100枚くらいのパックが199円で売っていたのを買ってからというもの、毎日大盤振る舞いだ。出勤。通勤電車の中で幸田文「動物のぞき」を読む。

動物のぞき

のびのびしているのに上品なのは語彙によるものか。

読書しても陰惨な気分が抜けず、駅前の自転車を片っ端から蹴り倒したい気分。イライラした時に手ではなく足が出る体癖というのがきっとあって、わたしはそれだと思う。あんな感じで舵を切ってよかったんだろうか。舵を「切った」というのは経緯をつかめていない者の印象で、舵の取り方は一貫していたかもしれない。

職場にて、弁当はしそゆかりご飯、ゆで卵、から揚げ、ごまだんご。やがて退勤。スーパーへ寄り道。食パン、卵、しらす、タレにつかった牛肉、鶏だんご、金柑など買う。帰宅、風呂。NHKFM19時のニュースにて、大阪府の吉村知事はあす9日、府の対策本部会議を開いて国に解除要請を行うかどうか検討するという。独自基準をもって要請するわけだが、相手にされるんだろうか。夕飯はじゃがバタご飯、たらこ、総菜コーナーで買ったメンチカツ。

夕食後、金柑をサラダにし、半額牛肉を調理し、半額鶏だんごを調理。「SANBON RADIO」番外編02 テーマ:この漫画が好き!2021 を聴きながら。これはいい番組。気に入っている作品を自分の店に置けるとは限らないという話が興味深かった。10巻以上続く作品はスペースの関係で仕入れづらいらしい。個人書店の棚のギュッとした感じにはそういう理由もあるのか。呪術廻戦くらい知名度があると、奥に置いてあってもお客の声かけで取り出せるという。


2/9(火)
7時半起床。コーヒーをいれて、しらすトーストを食べた。しそもふんだんにのせた。通勤電車の中で神谷美恵子「島の診療記録から」を読む。

神谷美恵子 島の診療記録から (STANDARD BOOKS)

職場にて、弁当のおかずは牛肉とにんにくの芽炒め、炒り卵、かぼちゃ、金柑。どうやって食べたらいいかよくわからないものはとりあえず米と一緒に炊く。だいたい金柑の甘露煮の味だった。充分甘い。

やがて退勤。帰宅、風呂。NHKFM19時のニュースにて、大阪府は国に対する緊急事態宣言の解除要請を見送ることを決定。アマオケの活動さえなければこんなパフォーマンスを注視せずに済むのに。夕飯はたらこクリームうどん。食後、無料公開されて話題になっている藤子不二雄の「ノスタル爺」を読む。

箱船はいっぱい: 藤子・F・不二雄[異色短編集] 3 (3) (小学館文庫―藤子・F・不二雄〈異色短編集〉)

これに収録されているらしい。

タイトルから想像するよりずっとヘビーなループもの。おじさんの描き分けが楽しい。道を教えてくれる人など、1970年代の農村の描写が興味深い。マンガアプリでちまちま読み進めている「ペリリュー」は人肉食の部分。

ペリリュー ─楽園のゲルニカ─ 5 (ヤングアニマルコミックス)

壕の中、瀕死で身体がボロボロになった人物がシルエットで描かれていて、グロさをグッと後退させているところに作者の意図を感じる。はだしのゲンとか、原爆資料館とか、グロで一旦思考停止してしまったことを思い出す。

アマオケの演奏会をやることが決定したので、停滞していた作業が一気に動き出して忙しい。予定が詰まり、手を動かせるので精神的には楽だが、他の団員とはひと月対面していないので情報以外で共有できていないことがあるのではと心配。就寝時、なかなか眠れない。ペリリューのコマがまぶたの裏にちらつく。仰向けで膝を抱えるとウトウトしてくるのだが、自分でもなぜこんな無理な姿勢で落ち着くのかよくわからない。