0318-0324

3/18(木)

8時前起床。コーヒーをいれて、しらすトーストを食べた。職場にて、弁当のおかずは何だったか失念。

やがて退勤。帰宅、風呂。NHKFM19時のニュース・・・枠で総理大臣の記者会見。内容は緊急事態宣言解除など。普段のニュース時間枠をはみ出て20時まで。21時からの通常番組にあわせてスキマ番組が組まれていた。一本は加藤昌則、もう一本は小原孝NHKFMではおなじみの人達。小原孝はバイエルを弾いていて、ちゃんと弾いたらめちゃめちゃいい曲!でもこれは思い出補正かなと考える。案外覚えているものだ。夕飯はカルボナーラ。奮発した成城石井のベーコンがいい仕事をしている。

食後、四足走法のギネス記録保持者いとうけんいち氏のツイッターアカウントを見つけて彼氏と盛り上がる。海外メディアに取り上げられ、テレビ出演し、前足用のスパイクをメーカーと共同制作し、時に猿や兎の観察をしながら毎日6時間練習しているらしい。

LINE利用者の個人情報が委託先の中国の関連会社から閲覧可能な状態になっていたことがわかる。もうほぼインフラになってしまっているが、どこまで影響が広がるか。


3/19(金)
9時起床。コーヒーをいれて、しらすバゲットを食べた。今日は全休をとっている。9時半病院着、10時通院完了。完全予約制なので、予防接種や検診のお年寄りがいないと病院はガラガラだ。駅へ向かい、電車内で山下泰平「簡易生活のすすめ」を読む。

簡易生活のすすめ 明治にストレスフリーな最高の生き方があった! (朝日新書)

一冊目よりこちらの方が読みやすい。前者が明治大衆娯楽小説、後者が明治の実用書についての本。簡易生活は戦後の生活改良運動につながる取り組みらしく、読んだタイミングもばっちりだった。

10時半梅田着。ここから12時過ぎまでハービスENTとハービスプラザの館内と周辺をひたすらうろついていた。ハービスプラザにはシアターオルガンが設置されており、一日に数回自動演奏されているらしいと知って行ってみたのだ。しかし11:02の演奏予定時間にはハービスENT内でオルガンを探してさまよっており、11:15ごろにハービスプラザ内でオルガンを見つけるも次の演奏予定時間は12:00で、その時間に再び戻ってみるも自動演奏が行われないといった有様だった。ネットの情報の少なさからなんとなくそんな気はしていた。山科ラクトで見たパイプオルガンがブティックやイノブン、無印良品ユニクロのど真ん中に設置されていたのと対照的にハービスプラザのシアターオルガンは壁に沿って設置してあり、周りのテナントはハイブランドや海外旅行社。だいたいオンステージといった趣だった。

堂島方面へ向かい、アバンザのジュンク堂に寄る。ビルもビル内のカフェもバブリーでいい。NEO文芸という棚があり、舞城王太郎万城目学の著作が納められていた。北新地のカレーを食べるつもりでこのあたりに来たが、もう今日は地図を読む気にならない。サラリーマンの人の流れについて歩いていればカレー屋の看板があるだろう。それでカレーパニックを見つけ、以前Mさんにジャークチキンがおいしいと聞いていたのは幸運だった。元はバーだっただろうとわかる内装で、ちょっと体を斜めにしないとコンロの前に立てないんじゃないかというキッチンの小ささ。全体に清潔感があり、イスの座り心地もよく、メニューブックは見やすくおしゃれ、お皿も他店で見たことのないようなデザイン性の高いもの。ジャークチキンも他ではなかなか食べられなさそうなおいしさで、再現できないとわかりつつ店を出て寄ったジュピターでタイムを買った。

ジュピターでは他に白桃の紅茶、ドライいちじく、ドライトマト、プルーン、輸入チョコ菓子を買った。肥後橋のジュピターはバレンタイン、ホワイトデー期間には特大容量(1Kg)のばら撒き用キットカットが店の入り口にどーんと陳列されていて今年も面白かった。オフィスビルの店舗らしい品揃え。何度見てもテンションが上がる。今日はもうなかった。ジュピターを出て入った文教堂でNYLONを発見し、読む。

NYLON JAPAN 2021年4月号

表紙、巻頭グラビア、インタビューがaiko。以前ブルーデイジーのMVを見てaikoは物持ちが良さそうと思っていたが、やはりそうだった。自宅にも事務所にも服を置いており、Tシャツはレンタルスペースに預けているらしい。インタビューの後半で、やりたいことを10個答えていたのだが、その中にピアノの弾き語りがあって驚く。もっとピアノがうまくなって藤井風のように弾き語りをしたいらしい。KANのファンだからそれはそうか。現状は黒鍵が弾けないのでキーボードのトランスポーズ機能を使って作曲している。そうだったのか!aiko節は作曲方法によるもののような気がしてきたのでメモしておく。

若狭ビルに移動。外装工事が終わって軒先に深い紫色のテントがついていた。カロブックショップにてアイスコーヒーで一息つく。檀上遼「馬馬鹿鹿vol.2」を買いに来た。フリーペーパーSとNもいただく。他に何冊か買う。カタリココ文庫、土曜社の本、たたずまいがとてもいい。シンプルで、出来映えが紙やフォント選びに左右されそうなデザイン。

まだ明るいので自宅近くの図書館に寄り、テラス席で読書。雑誌コーナーで久々にSPRiNGを手に取る。

SPRiNG(スプリング) 2021年 4月号


モデル私物のマスクコーデ特集が面白かった。沙羅マリー私物のヘアアクセというか、ヘッドピースというか、巨大なリボンと一体になった青のストライプ柄のアイテムに仰天。ほかに高橋愛、青柳文子などが登場。私物以外に掲載されているアパレル企業のマスクは2,000円前後で、服より手を出しやすい値段だと思った。気に入ってたくさん使えるかはわからないが、それは服も同じ。

「暮らしの手帖」では斎藤陽道の連載を読むようにしている。

暮しの手帖 5世紀10号

手話でやりとりする際口元が隠れているのは大変困った状況なのだが、やむを得ずやりとりしている。そういう時見えないマスクの下の口の形を想っているという。わたしの夢に出てくる知人がノーマスクなのも、素顔を想っているからかもしれない。顔の情報量が制限された結果目が合うようになったとも綴られているのだが、これは意識したことがなかった。


3/20(土)
9時起床。コーヒーをいれて、しらすバゲットを食べた。天気が崩れる予報だが、まだ晴れている。出かけることに。電車の中で藤本健太郎「タイポさんぽ」を読む。

タイポさんぽ―路上の文字観察

ホーロー看板マニアの守備範囲には入っていかないという慎み深さ。

10時半、近鉄奈良駅着。先週はカップルが多かったが、今週は家族連れが多い。人混みから逃げるようにしてバスに乗り、高畑町へ。このあたりに来るのは初めて。まだ午前中だからか人はまばら。11時ごろ、奈良市写真美術館着。手前の展示室ではコレクション展 入江泰吉「灯り」が開催されている。プリントがきれいで、袈裟を着たお坊さんと火と寺しか写っていないのでいつ撮られたものかわからない。かろうじてお坊さんのメガネのフレームに昭和を感じる。お水取りを継続しているからこそ持てる感想でもある。特別展は岩波友紀「紡ぎ音」。第四回入江泰吉記念写真賞受賞記念展。祭りに使う衣装、道具、祭りを後継する人、祭りに参加する人が東日本大震災原発事故で失われ、ばらばらになった祭りを再びやろうとするところを撮っている。流されて壊れた獅子頭を彫り直し、少ない人数で踊れるように構成を変え、隣町の祭りの御輿を担ぎ、バスや軽トラックで仮設住宅を巡業する。いきいきとした表情が印象的だった。感極まるお年寄りもいれば、雨の中よくわからないまま連れ回された疲れでボーッとした子供もいる。海沿いの祭りの色鮮やかな衣装も印象に残った。

12時、お客がとぎれたタイミングでカフェに入れた。全面ガラス張りで、庭の端に鹿が3頭いるのが見える。上品な年輩の女性がひとりで回している。真っ赤なセーターにばっちりメイク、声もよく通る。注文の途中でどっか行っちゃったかと思いきや、隣のテーブルを片づけながら継続。この人の家に招かれているみたいだ。ミルクティーとさくらシフォンケーキのセットを注文。美術館オリジナルカップ&ソーサーなど茶器も楽しい。ケーキも手作りらしい。奈良市写真美術館は黒川紀章設計、1991年施工。凝ったイスが置いてあるところなど和歌山県立近代美術館(1994年施工)と共通している。カフェのテーブルセットはたぶん名古屋市美術館(1987年施工)と同じ。どことなくスペーシーなのはこの時の流行なんだろうか。名古屋市美はそうでもなかった気がする。

美術館を出て、春日大社を突っ切って駅へ向かう。この日はぐずる子供を多く見かけたが、久々の遠出で感情のコントロールがうまくいかないんだろうか。観光地の子供ってああいうものか。奈良女子大近くまで移動し、琥珀堂でタラのカレーとチキンカレーのあいがけ。ダルは150円でつけられる。マトンやラムのカレーもあったが、今日は見送り。店の規模の割に仕込んでいるカレーの種類が多い。どれを頼んでも副菜と「パリパリの揚げパン」がついてくるし、ジャスミンライスと玄米が半分ずつ盛られている。揚げパンはパパドみたいなものを想像していたが、噛むとミシミシしてボリュームがあった。干しエビが入っていていい香りがする。店によっては現地の呼び名で出しているものなんじゃないかと思うが、何だったんだろう。全体的にホスピタリティあふれるお店だった。本棚には村上春樹町田康の文庫本が入っていた。

帰りにシャトードールに寄ってドイツパンと食パンとたまごパン、あとりんごを買った。16時、昨日に引き続き図書館のテラス席で読書、フライヤーの整理など。大竹昭子「スナップショットは日記か? 森山大道の写真と日本の日記文学の伝統」を読む。あと何度か読み返そう。思ったより天気がもっている。17時帰宅、夕飯はなし、のつもりだったが24時ごろにたまごパンを食べた。ゆで卵のみじん切りの切り方が大きめで食べごたえがある。パンもいい香り。食後、変ホ長調の曲ならなんでもいいのかYoutubeで動画再生してみる遊びをした。

18時過ぎに宮城県沖を震源とする地震があった。震度5。東京も震度3。津波注意報が発令されたところも。早々に写真展で見た被災地を想うこととなった。


3/21(日)
9時起床。コーヒーをいれて、はちみつシナモントーストを食べた。シャトードールの食パン、やはりいい香り。ドライフルーツなど食べつつ日記を書く。その後、フリーペーパー「SとN」を読んでいたら「私が唐津では食べたことのなかったハード系のパンがいっぱいあったんです」という一文を見つける。わたしが今住んでいるところもそういう意味では田舎なので、ハード系のパンを探すもうまく見つけられず、結局スーパーの焼きたてパンコーナーで買ったのが先週のこと。比較的ニッチな需要をインストアベーカリーがカバーしているのかと考えていたところ。「インストアベーカリー」でグーグル検索するとパン好きや専門家、スーパー向けの情報が出てきて面白かった。完成品を冷凍したものを焼いているだけのところから完全手作りまで段階がありそうだが、どちらにせよ周辺の個人店で好きなところがあればそちらを意識的に利用したほうがよさそうなことはわかった。

13時ごろ、常備菜づくり。古そうな食材、おとつい買ったドライトマトとタイムをカポナータにした。あと、しらすとピーマンのゆず胡椒炒め。昼食はカポナータとドイツパン。買い物へ行きたいが雨がやまないので諦める。19時、再び日記を書く。その後夕飯。白飯、あさりとレタスと豆腐のスープ。ウェイパーと花山椒の味。


3/22(月)
8時起床。マヨネーズトーストを食べる。通勤電車の中で春日武彦「鬱屈精神科医、占いにすがる」を読む。

鬱屈精神科医、占いにすがる

あーこれ読了できないかもなと予感する。式場隆三郎についての記述が出てくる。

職場にて、弁当のおかずはレタスとあさりのもみのり和え、目玉焼き、チキチキボーン。昼休み、TCさんよりツイッターのDMが来る。取引先に同姓同名の人がいて思い出したとのこと。年賀状を返さなかった(今年から全員やめた)からというのもあるかもしれない。たまに生存確認に利用されるツイッターのDM。カレー好きのMにカレーパニックと琥珀荘のレポートを送ると、「ラーメンは写真見たらどんな味かわかるようになったけどカレーはまだまだ。」と返ってくる。お前・・・そんな高みを目指していたのか。

やがて退勤。コンビニへ寄って楽譜を出力。帰宅、風呂。NHKFM19時のニュース。県で新型コロナウイルスの変異株の感染者が2例確認される。16日に1例目が確認されていた。炊飯中にちょっとだけ楽器を弾く。夕飯はレタスもみのり納豆和え、カポナータ、白飯。食後、読書しつつ早々に寝落ち。

いっぺん顔合わせて直接喋りましょうか、という流れの中で「個人的にはルールを守りつつ、飲みたい気分です」。わたしも夢に見るほど飲みたいメンバー間での発言だが、飲んだらおしまいだと思う。ルールなどない。職場で行きたくない飲み会に参加しているとこういう考えになるのだろうか。大阪府府民に対し「4人以下のマスク会食」を「お願い」しているらしい。経口摂取していないって認識でよろしいか。


3/23(火)
8時前起床。コーヒーをいれて、ドイツパンを食べた。よく晴れているのでコートを干して出る。通勤電車の中で幸田文「ふるさと隅田川」を読む。

ふるさと隅田川 (ちくま文庫)

描かれているのは川というより人。

職場にて、産休中の社員が子供を見せにくるというイベントが発生した。何度出くわしても苦手なイベントだ。パーテーションの陰の自席で息をひそめる。辞めてからいきなり子供を見せにくる社員もいたが、今日のように子連れで手続きしにきたという背景が想像できると楽かもしれない。状況的にはあまり変わらないが。

オケの練習場に子がいるときも物陰で息をひそめがちだが、ある男性に「子供嫌いでしょう?連れてってもいっぺんも絡みにきたことないもんね」と言われて白目を剥きかけた。嫌いというか、かける言葉が特にない。「Hは絶対来る、Cも『キャーカワイ~』って毎回来る。けどあれは演技だと思うな」演技ではないと思うが、なんとなく言っていることはわかる。「日によっては『なーんだ、あんたの子かあ』って言われたことあるよ。ひでえ(笑)」ひでえ。女の割に寄ってこないカウントをされていたっぽい。男だったらノーカンなんだよな。あーあ。と考えていると自席まで挨拶に来させてしまう。「髪切ったんやね!えーと(抱かれて逆向きになっていた顔をこちらに向ける)、うちの赤ちゃんです」実際に子を目の前にすると「かわいー」と素直な感想が口から出た。

やがて退勤。スーパーへ寄り道。割引シールのついた商品をたくさん買うことができた。タレにつかったサバ、なめたがれい、ほたるいか。プチトマト、ひらたけ、しめじ。パン屋へ寄ってみるもすっからかんで、おつとめ60円カゴから3つ買う。帰宅、洗濯。きのことプチトマトの冷凍。プチトマトも冷凍できることを知って、やってみたかった。コーヒーをいれて、パン屋のドーナツを食べて休憩。粉砂糖のついたドーナツで、生地がモチモチだった。見た目からして意外な食感。モチモチのパンがおいしい店で、ベーグルかポンデケージョを求めて行ったがすっからかん、という顛末だったので得した気分。夕飯はほたるいかの炊き込みご飯、かれいの煮つけ。韓国風のレシピを採用してコチュジャンで煮つけた。魚卵まみれのキクラゲがおいしい。風呂に入り、TMとパン屋についてやりとり。パンの値段と家賃の関係、観光地のパン屋のあり方について。後者については「観光客狙いみたいな感じだとなんか行く気しない」という意見を交わしただけ。 


3/24(水)

8時起床。コーヒーをいれて、昨日の60円パンを食べた。買って持ち帰っても総菜パンということしかわからなかったが、白身魚フライが入っている。昨日買い物に行っていきなり食生活が豊かになった感じがする。旬のものも食べられているし。おつとめ品を買ってすぐ食べるので食卓に波がある。通勤電車の中でクレア・プレストン「ミツバチと文明」を読む。

ミツバチと文明: 宗教、芸術から科学、政治まで 文化を形づくった偉大な昆虫の物語

いつか本屋で見て気になった表紙絵は描きおろしではなく、本文内で紹介されている原画を構成したものだった。ミツバチは交配しないとか、動物の死骸に卵を産み付ける(アブと混同されていたらしい)と考えられていた時代の文献、その挿絵の紹介。サルのこういった本があったら読みたい。サルと文明がテーマだと、サルが文明の担い手になるとかそういう話になりがち。

職場にて、ヤクルトの販売員が本部から来たと思しき男性とペアを組んで自席まで新商品の宣伝にくる。ストレス緩和、睡眠の質向上が売り。ここまでさせるのならサンプルを持たせてあげればいいのに。ひと月4,000円で何ができるか。日々の調子を上げるためには何か足すんじゃなくてやめる方がいいだろう。弁当はほたるいかの炊き込みご飯、カポナータの卵とじ。昨日の弁当の卵焼きに粉チーズを入れるとおいしかったので今日も卵に入れた。

やがて退勤。帰宅、風呂。カポナータをスープにしてコンソメと粉チーズで味をつけたものとドイツパンを食べた。やがてご飯が炊けたのでごま醤油だれにつかったサバを野菜と焼いて食べた。NHKFM19時のニュース。宮城県、とくに仙台で感染者数増加。100人を超えた。ネットで調べると、2月末のGoToEatキャンペーン、3.11関連行事に参加する人の往来、20日地震の後処理に来た人の往来などが原因だろうという。食後、マンガアプリで「パレス・メイヂ」を読む。

パレス・メイヂ 5 (花とゆめコミックス)

恋愛模様のほか、貝合わせ対決や鴨猟(おとりのアヒルと網で追い込む)対決がボーナスステージのようで面白い。