0513-0519

5/13(木)
7時半起床。すっきりした目覚め。コーヒーをいれて、しらすトーストを食べた。ラジオからはビゼー交響曲第1番が流れている。フランスもののいまいち好きじゃなさがどこにあるのか自分でもわからない。身に着けてわかった、しまむらで買ったレギンスの締め付けなさに感動。家を出る。駅のホームは高校生がいっぱい。時差登校の影響だと思うが、気になって詳細を調べると始業が30分遅くなっているだけだった。どう分散するかは生徒にゆだねられているらしい。

電車内で花くまゆうさく「メカ★アフロくん」を読む。

メカ★アフロくん (幻冬舎文庫)

上司を殺したくなったらこれだ。最近「時空の無駄」という悪口を思いついた。このほのぼのオフィスでは嫌な奴はとことん嫌で、みんなで批判でき、勝手に死んでくれる。

職場にて、弁当のおかずはカニクリームコロッケ、かぶとウインナーの炒め物。バターとオイスターソースとかつお節の味。不思議と味が喧嘩しない。やがて退勤。帰宅、風呂。夕飯は豆腐、キムチ納豆、かぶとウインナーの炒め物、さといもゆかり和え。食後、洗濯。

いつの間にかベランダに虫が飛来して鳴いていたが、「ジ――――」と絶え間なくかなりの音がしてうるさい。洗濯物を干すときに探すと、雨どいに5センチくらいの緑色のバッタがとまっていてギョッとする。スズムシのような虫を想像していたが違った。調べるとクビキリギスという虫で、越冬した成体が春に鳴きだすという。洗濯物に卵を産み付けられたらどうしようとか、鳴き声にラジオの室内楽がかき消されるとかが気になったが触れないので放置。二度ほど、数分間鳴きやんだだけで6時間くらい鳴きつづけた。夜中の2時ごろ、隣人がベランダに出て様子をうかがっていたが仕切りのこちら側にいるので何もできなかっただろう。ほどなくして鳴きやみ、わたしも寝た。


5/14(金)
9時起床。コーヒーをいれて、ピーナツバタートーストを食べた。今日は午前休をとっている。9時半、病院着。待合室でテレビを眺めていると、ニュース速報のテロップが流れた。北海道、岡山、福岡に緊急事態宣言発出へ。「政府が示した当初の方針に専門家の理解を得られず、変更されるのは異例で、対象地域が変更されるのは初めて(NHK NEWS WEB)」病院終わり、10時すぎ帰宅。気温が高いからかシャキッとしない。半目になってしまう。ゴロゴロしたり、スケジュール帳に消しゴムをかけたりする。もう長いこと予定は鉛筆で書き込んでいる。正午、昼食。しらすとトマトのペペロンチーノ。

家を出て、通勤電車の中で和山やま「女の園の星①」を読む。

女の園の星(1)【電子限定特典付】 (FEEL COMICS swing)

コマのこちら側から手を伸ばしてセツコ(タピオカ)の頭を撫でる星。持っていたものを再読。2巻はどこで買おうか。

職場にて、胃もたれに苦しむ。食べ過ぎてもいないが、ズボンのウエストの圧迫がしんどい。やがて退勤。帰宅。NHKFM19時のニュース。ワクチン接種予約で混乱が続く中、日程調整をしないという自治体の工夫。文書で日程を通知、都合のつかない人だけ再調整。横になって少し寝る。22時ごろ入浴。調子がよくなったのでカレーにゅうめんを食べる。具はオクラと豚肉。横になる前に風呂に入っていれば、すぐ回復したような気もする。NHKFMミュージックラインのゲストはホームカミングス。新しいアルバムに「愛がなんだ」のテーマ曲の別アレンジが収録されているらしい。曲を聴いていると映画の場面がよみがえってきた。金麦のロング缶の強烈な存在感。おいしそうに飲んでいたのだったか、もはや岸井ゆきのの手と一体化していて機械的に口に運んでいたのだったか。

寝る前に去年の今頃の日記を読み返す。やはり初夏は苦手なようだ。様子をみながらそーっと動く日々。


5/15(土)
8時起床。コーヒーをいれて、ウエハースを食べた。おいしいおいしい紙の味。昨日の朝までとは違う、夏の日差しの中出勤。

電車の中で100分de名著のテキスト 岸政彦「ディスタンクシオン」を読む。NHK 100分 de 名著 ブルデュー『ディスタンクシオン』 2020年 12月 [雑誌] (NHKテキスト)

ワクチン接種が進むと、次はワクチンを打った人と打っていない人の分断が進むんじゃないかと思っている。権力あるところにワクチンあり、というようなスギ薬局会長の報道もあり、優先的にワクチン接種を受けた人が批判されるようになる。その後例えば市長がワクチン接種を受けたことそのものが批判されるようになり、昨日ツイッターでは接種対象にとらわれている場合ではないという投稿が見られた。余ったワクチンを無駄にしないこと、迅速に一人でも多くに接種してもらうことのほうが大事。

正午退勤。駅のモザイク画、なぜか改札近くで飼われている新種のメダカ、昔のサイゼリヤの看板(皿が違うのでわかる)。通勤圏外へ出るのが久々だったので何もかもが光って見える。京橋で昼食をとりたかったが、飲食店の半分くらいが休業している。居酒屋でもランチ営業しているところあり、ファミレスやコーヒーチェーンでもレストラン街ごと休業しているところあり。

とりあえずブックオフに入ってしまったので昼食抜きで1時間ほど見る。棚を見るのは楽しいが、せどり対策で買ってもいいと思える値段の本が少なくなった。小さな本屋や作家に還元することを考えると、ここでしか出会えなさそうな本を買うのがよいだろうと思って手にとったのがこれ。 

 機関誌の連載をまとめた本らしく、面白そうだった。1400円。でも持って店内をウロウロしていると重くなってきたので買うのをやめた。自分のことを優先することにし、110円棚で文庫を2冊買った。

 牧野伊三夫「かぼちゃを塩で煮る」

かぼちゃを塩で煮る (幻冬舎文庫)

マールカラー文庫17 「続民族衣装」

マールカラー文庫17 続 民族衣装


漫画はビニール包装されていて、いたるところに立ち読み禁止の注意書きがあった。それでも本を売りに来た人、選ぶ人で賑わっていた。CD棚は規模が小さかった。投げ売りの棚は550円以下一種。もうハケないということか。棚の通路側の側面は企画棚として文庫が面出しされており、面白かった。「ベストセラー」「おすすめミステリー作品」「映画化された小説作品」「読書初心者におすすめ作品」など。どの棚にも乾くるみイニシエーション・ラブ」があった。一時に比べると東野圭吾は影が薄くなっていた。

駅に戻り、ホームにあったブルボンの自動販売機でチョコあ~んぱんを買った。アームがサッと出てきて商品を掻き出してリフトにのせ、ス~ッと取り出し口まで降りてきた。その間マスクの下で大喜び。ずっと笑顔。真顔にもどってマスクをはずし、物陰で口に放り込む。これを昼食にする。

15時ごろ、ぽんつく堂着。ひらかたパークの反対側は町並みががらっと変わる。築50年超のマンションの1Fがお店。すりガラスの入った引き戸をあけると靴脱ぎ場があり、いきなり和室。そこが店舗になっていて壁際に本棚が並んでいる。続くフローリングの部屋は輪転機と作業場になっていて、一番奥が水まわり。常連らしきお客が店の外の投げ売りコーナーからパッと選んで買っていった。けっこう回転しているのかもしれない。

帰宅、風呂。夕飯はしらすトースト、焼いたかぶ、チーズ、ナッツ、レーズン、ドライいちじく。かちわりワインも飲んだ。

食後、フリーペーパーの印刷イベントで制作された作品等を読む。20作品以上あり、これだけいっぺんに読むことはなかなかない。近況報告がかかれた新聞形式のものも面白いが、生理、ババシャツ、実験補佐バイト、ひふみんなどワンテーマのものが読みやすい。イラストがあれば個性が際立つが、手書きであれば字だけでもそれなりに人となりが伝わってくる。余白も大事。


5/16(日)

7時半起床。コーヒーをいれて、ウエハース、ハニーバターくるみを食べた。雨が降らないうちに散歩をしたい。

9時半、マクドナルド着。マックグリドル欲を満たす。食感が均一すぎて、甘じょっぱさがギルティすぎてやや引く。セットじゃなくてコンビでよかった。マフィンだとセットでちょうどいいのだが。昨日ぽんつく堂で買ったZINE「いろんな裸がある」を読む。ナンタラクラブ発行。新書サイズ2段組。1日1ページ。技術や経験が凝縮されたような優れたデザインだと思った。スコアとプレイヤーも持ってきていたのでアンサンブルの準備もする。なかなか捗ったが、シャツにコーヒーを50ccくらいこぼした。蓋をきちんとしめていなかったため。なぜかさほど目立たなかったのであまり気にしないことに。10時半くらいにお客がドッと来たが、それまでは閑散としていた。

マクドを出ると雨が降っていたが、傘をさして散歩続行。ずんずん歩いていると視界から人がいなくなり、マスクを外しても問題なさそうで、緑のいい香りがしてテンションが上がってきた。しかし実は道に迷っていた。やがてさしかかった交差点で人がわらわらと出てきて、人波に乗ると知っている道に出られた。大部分はエコバッグを持ってスーパーに吸い込まれていったが、年配の男性がひとり立ち止まって人の家の庭の花をじっと見ていた。この人も傘をさして散歩していることがわかった。大雨が降ってきたのでコメダ珈琲に避難。ケーキセットを注文し、2時間ほどtoibooksの特典冊子を読んだり、音源を聴いたりする。

15時ごろ帰宅。くたびれていたが、勢いで楽器を出すとちょっと弾けた。6月に予定していた、アマオケ内の有志による室内楽の発表会は延期になった。せっかく声をかけてもらったので練習の進捗を報告したり見ている動画を共有したりする。あとは東京の文学フリマの様子をツイッターで見るなど。夕飯は白飯、豚バラとしいたけと筍の炒め物。すりごまと花山椒の味。ビールは飲まなくていいかと思えたので開けない。


5/17(月)
7時半起床。コーヒーをいれて、マヨネーズトーストを食べた。プルーンを入れたヨーグルトも。ベランダに出てディスタンクシオン(100分de名著のテキスト)を読む。昨日かおとついに梅雨入りしている。小雨が降り空気がムッとしているが、外の方が明るく、外気のほうが気持ちいい。「他者の合理性」の部分で最近の松虫あられのツイートを思い出した。

傘をさして家を出て、靴下が濡れるギリギリのところで職場に着く。通勤電車の中ではブルボン小林「グッとくる題名」を読んだ。

ぐっとくる題名 (中公新書ラクレ)

ぽんつく堂で買った本。わたしはタイトルをつけるのが苦手で、放棄するとブログが継続して書けるようになった。これだけいじられるとますますつけづらくなるかも。

職場にて、弁当のおかずは豚肉と根菜のきんぴら、もみのり、卵焼き、さといもゆかり和え。やがて退勤。雨は止んでいる。スーパーへ寄り道。昨日の帰りに寄ろうとしたが断念していた。平日の夜の方が客の動きが速い。というか、まだ進行方向が読める。悪天候で日中にハケなかったのか、値引シールがついた商品がたくさんある。豚バラ、メロン、水菜、たもぎ茸、花びら茸、しいたけ、プチトマト、きゅうり、クインシーレッドメロンなど買う。帰宅。19時のニュースを聞きながらきのことプチトマトを冷凍、きゅうりの下処理。大規模会場のワクチン接種予約、1週間分が25分で終了。チケット争奪戦が嫌で、アーティスト不問で小箱のインディーズのライブへ行くようになった程なので聞いただけでげんなりする。ネットではこの予約システムの出来の悪さが話題。風呂。夕飯はツナキムチ丼。

食後、ツイッターのTLで立て続けにタートル今田が話題になっていたので過去作など調べる。AV監督引退後第一作のドキュメンタリー映画作品が公開中らしい。関連する春原未来のエピソードを読んで、大森靖子ヒャダインに「世直しじゃないですか!」と心持ちを賞賛されていたことを思い出す。


5/18(火)
8時起床。コーヒーをいれて、メロンを食べた。今朝はまだ雨は降っていない。

通勤電車の中で伊藤亜紗「手の倫理」を読む。

手の倫理 (講談社選書メチエ)

いっぺん読んだ本だと、読みたいところだけ読めるからいいという気づきがあった。

職場にて、弁当のおかずは鯖のごま醤油焼き、オクラ、かぶの浅漬け。すし酢に花山椒と唐辛子を適当に入れてやってみた。かなり辛い。午後、飛沫ガード用のアクリル板で怪我をしている社員を見かける。向かいの席との間ではなく、横の席との間。胸ポケットから床に落ちたペンを拾おうと屈みこんで身体を起こす途中に板があり、目元をぶつけた。眼鏡が飛ぶほどの衝撃。下瞼が切れて出血。アクリル板は透明度が高く、近寄らないと目視できない上に重量があり危険。設置の段取りがなく、いつの間にかフロアに乱立していたことも原因のひとつだと思う。

やがて退勤。雨雲に覆われてあたりが暗い。マンションのツバメがわたしより先に帰巣していた。時間に関係なく、暗くなったら帰ってくるんだなと当たり前のことを思った。帰宅、風呂。

その後吉田ルイ子「ハーレムの熱い日々」を読み終える。

ハーレムの熱い日々 (講談社文庫)

体感的に黒人どうしのカップルが少ないらしい。権力をもたないもの同士で連帯することの難しさ。

NHKFM「ベストオブクラシック」。最近は無観客の演奏会のもようを放送するようになった。できるだけ新しい演奏会を取り上げようとしているようす。曲が終わっても拍手がないのが寂しいが、演奏者へのインタビューが録りおろされている。夕飯は干しエビとオクラのシンガポール風焼きビーフン。という成城石井の総菜。デザートはメロン。隣にあったパイナップルと迷ったが、メロンは齧る箇所によって風味が大きく違うので楽しい。食後、楽器をちょっと弾く。

ツイッター田村正和が亡くなっていたことを知る。放映していた当時はこんなにファンがいたことを知らなかった。放送後10年くらいは新シリーズを期待していた覚えがある。テレビ界の構造をあまりわかっていなかったので。岸信夫、でたらめの予約をしたと朝日新聞出版と毎日新聞に抗議。ワクチン予約システムの脆弱性を報道するためにおこなわれたことで、予約は後で削除されている。安倍晋三が便乗したことで前総理への怒りがぶり返し、バカ兄弟だとけなす人も。この件で岸信夫の生い立ちを知る。COCOAで一度失敗しているのにこの体たらく、もう改善する気がないのではという指摘が一番こたえた。

あと、平井堅の記事が面白かった。

natalie.mu

平手友梨奈あいみょんと共演するのは芸能と寝ているかららしい。


5/19(水)
8時前起床。寝ている間に肩や首がこりだしてだるく、痒みもあり寝苦しかった。コーヒーをいれて、きゅうりトーストを食べた。メロンも。駅へ向かう途中で雨がぱらつく。

通勤電車の中で佐川恭一「ダムヤーク」を読む。

ダムヤーク

文中になにげなく出てきた「ソウルのにごり」という単語。名詞化するだけでこんなに面白い。職場にて、弁当のおかずは豚肉と根菜のきんぴら、もみのり、かぶの葉のおかか和え。

午後、急に自分のインチキブラインドタッチが気になりだし、ホームポジションの矯正を試みる。右手の薬指と小指が全然使えない。練習サイトでペットショップがどうのこうのという例文を打ちまくる。スピードはガクッと落ちたが、打鍵音が格段に静かになるのはいい。

やがて退勤。雲間から光が射して明るいことがこんなにうれしいとは。米を買っておこう。ぺっと帰宅、風呂。夕飯はれんこんとツナとピーマンのカレー炒め、豚肉としいたけと筍の炒め物(花山椒の味)、きゅうりとカブの浅漬け、れんこんとベーコンの炊き込みご飯。金麦。生のれんこんを買って調理したのは2回目くらいだが、歯ざわりが違う。香りは案外変わらないかも。なんとなく台所で椅子に座って食べる。

中村明日美子「ばら色の頬のころ」を読みながら。

ばら色の頬のころ―when I was thirteen (F COMICS)
ぽんつく堂で買った。「鉄道少女漫画」に出てくる男の子とノリが一緒だ。これはスピンオフらしいので、こういう人を物語の中に存在させておきたいのかなと思う。

食後、ネットニュースで新垣結衣星野源が結婚を発表したことを知る。「ソウルのにごり」で大喜びできるのに「指のまざり」で鳥肌が立つ自分がよくわからない。文脈のせいでもない気がする。aikoの話題が出るのも嫌でツイッターを離れて古畑任三郎のファンサイトを見ていた。

今週のお題「やる気が出ない」