0520-0526

5/20(木)
6時半起床。寝苦しくて起きた。気温は過ごしやすいのにもったいない。コーヒーをいれて、きゅうりトーストを食べた。島尾伸三「香港市民生活見聞」を読む。

香港市民生活見聞 (新潮文庫)

1997年から50年の約束だったことを知った。

小物だけ洗濯をし、軒下に干す。トイレ掃除もする。NHKFM「クラシックカフェ」で今朝流れていたのはチャイコフスキー交響曲第1番だったが、取り組んだことがあること以外はバレエ音楽なのか交響曲なのかも思い出せず、作曲家もわからず、4楽章くらいでドヴォルザークの6番だっ!となって曲紹介で正解を知ってアーッと声が出た。大学オケの同期が「この曲なんだっけ」と言うと「先輩、ドボ8ですよ」と後輩が返し、「それだ!」となるのが定番だったのを懐かしく思い出した。「ドボ8だったっけ?」と言っている間に何でもドボ8に思えていることが後輩にばれ、「ドボ8ですよ」と嘘を教えられるようになったのだ。

曇り空の中家を出て、通勤電車で牧野伊三夫「かぼちゃを塩で煮る」を読む。

かぼちゃを塩で煮る (幻冬舎文庫)

ちくわや魚肉ソーセージをフライパンで焼いた「ねりもの天国」というおつまみ。命名のマジックだ。

職場にて、弁当はれんこんとベーコンの炊き込みご飯、卵焼き、おくら。午後、こめかみにタイガーバームを塗る。一時的には思いのほかすっきりする。やがて退勤。帰宅。ここで風呂に入っておけばよかった。湯船につかりたいがじんましんが出るんじゃないかと迷い、だらだらしてしまった。夜中に見た鍼灸師のツイート「今だるいだるい言ってるとずっとだるいです。動いて動いて!」左肩に何か乗っているのかというほど重だるい。やたら早い梅雨入りで調子が狂い、低気圧でダウンしている人多し。夕飯は豚肉、しいたけ、筍の炒め物をチャーハンにしたもの。花山椒の味。きゅうりの和え物も添えた。辛ラーメンの粉の味。彼氏からセンチュリー21のチラシの画像が送られてくる。クレヨンしんちゃんが起用され、例の制服姿。ケインコスギWikipediaを見る。最近はゲームの仕事が多い。インターネット番組への出演など。寝落ちし、次に起きると3時半だった。シャワーを浴びて寝る支度をし、もう一度寝る。


5/21(金)

6時台に土砂災害警戒情報のアラームが何回も鳴る。8時前起床。ボトルコーヒーをマグカップにいれて、ハニーバターくるみを食べた。雨の降るなか出勤。

通勤電車の中で花くまゆうさく「メカ★アフロくん」を読む。

メカ★アフロくん (幻冬舎文庫)

職場にて、弁当のおかずはツナとれんこんとピーマンのカレー炒め、きゅうりとかぶの浅漬け。

やがて退勤。帰宅、風呂。夕飯は春雨の炒め物。ビューだった。食後、ホットペッパーのメシ通というサイトで石黒浩のインタビューを読む。今月末で公開を停止するらしいというツイートもあったが、ほんとかなあ。SNSと食の相性の良さについて不思議に思っていたが、ある程度答えが出ている。

www.hotpepper.jp

食(しょく)っておもしろいんですよ、主観的なんです。たとえば女性はとくにそうなんですけど、私はこう思うってことを伝えたいわけでしょ。『客観的な事実はどうでもいいの、私はこう思う、それに共感してください』と伝えるのにコミュニケーションのなかで食(しょく)が一番やりやすい。食以外のものはもっと客観性が強いんですね。知識があるものが勝っちゃうわけ。食はそのあたりがあいまいで『私はこれがおいしい、私はこのワインが好きだ』って主観でものを語っていい分野なんです。


5/22(土)
9時起床。朝食はベーコンエッグとトースト。久々の晴れ間が嬉しい。洗濯、部屋の掃除。ベッドの下にものを置かないと、ホコリが溜まりにくくなる。ドラッグストアへ行き、トイレットペーパー、シートマスク、卵、牛乳を買う。

マスクをしていない客がバラバラにふたりいてギョッとする。ひとりは老人だったのでワクチン接種済なのかと考えてみるが、今調べると「他の方への感染をどの程度予防できるのかはまだわかっていません」とある。厚生労働省「接種後の注意点」2021年5月21日。誰かに「回してあげたい」とかいう発言には他人への感染予防という視点がないので、ウイルス対策の大きな流れを共有する必要があると思う。浅田美代子明石家さんまに電話をかけ、ワクチン接種について相談したこと自体はちょっと面白い。そういうつきあいなのか。

一旦帰宅し、カレーを食べに出かける。

電車の中で「続民族衣装」を読む。

マールカラー文庫17 続 民族衣装

手首や足首が出た服が少ない。

使っている路線にもよるが、連れ立って乗っている人は少ない。この日は楽器を持って歩いている人を3人見かけた。ヴァイオリンとチェロとエレキギター。カレー屋は多少並んでいたが、すぐ入れた。ここは連れ立って食事をしている人が多い。遠くにいたからかさほど気にならなかったが、もともとの声がでかいんだろうなという人が食事中のおしゃべりを店員に注意されていた。三種盛りに燻製卵となすのアチャールをトッピングするとちょっと重かった。欲張り過ぎた。サバカレーとマトンカレーがレギュラーメニューにあるのは珍しい。チキンカレーは激辛との記載があり、あまり出なさそう。次来たらサバカレー一種にしてトッピングをのせよう。

カレー屋を出て、カロブックショップへ。ギャラリーでは海外のアートブックフェア中。今まで本を開いてみたことはなかったが、日本語のポップがついていて見やすい。根元から曲がったポールの写真集が面白かった。ポールに写真の天地を合わせてあるので地面が傾く。見つけたら真似して写真を撮ってみたくなる。棚にAPIEDという文芸誌のバックナンバーがずらっと並んでいて、最近何かを探し求めて版元のホームページを見たりしたはずだが思い出せない。背表紙で特集タイトルを見てもわからないということはここにはないということだが。一覧を見て武田百合子特集号を読みたいと思っていたことを思い出す。

カロを出る。フェスティバルプラザに入っている文教堂がほんのり好きなので「女の園の星➁」を買いに行ったが閉まっていた。飲食店もだいたい休業しており、ゴーストタウンのようになっていた。雨が降りそうだったので帰路につく。雨雲を電車で追い越して帰宅。部屋に駆け込んで洗濯物を取り込み、湿っていた掛け布団カバーの中へサーキュレーターで風を送った。波打つカバーの上にぬいぐるみをのせて遊んでいると、彼氏からLINEで虹の写真が届いた。ベランダに出ると大きな虹を見ることができた。夕飯は抜き。彼氏が来たのですぐに燻製いわしの瓶の蓋を渡して開けてもらう。先週開けるのを断念したもの。

この日、ニシキヘビが見つかった。この日は峯岸みなみ卒業コンサートでもあった。駆けつけた指原莉乃が「ヘビ見つかったよ!」と声をかけるが、峯岸はニュース自体をまったく知らず、どれだけ忙しく仕事をしていたかわかったという。関係者が次々にみぃちゃんお疲れ様ツイートをしているが、指原さんはツイッターが上手だなと思う。


5/23(日)
10時起床。コンビニおにぎりを雑炊にして食べる。彼氏が実家から持ってきたもの。「もらった」としか言わないので経緯がよくわからないが、桜桃のかんづめやココナッツサブレプリッツの小袋もある。その中からおかきの小袋を開けて食べる。少しだけ塩がついていて、米の香りがわかる、禁欲的な味がする。試しにひとかけ食べさせると、珍しく「うん、おいしい」と言ったのでこういう味が好きなことがわかった。食べ物への興味が薄いことと、繊細な味を好むことは両立するもんなんだなと思う。

昼過ぎ、散歩に出かける。2駅電車に乗ってそこからスタート。日差しは強く、日陰が少なくて思ったより暑さが厳しい。新しく造成された高級住宅地には映画「パラサイト」に出てくるような家が建っている。庭には芝生が敷いてあり、木は少ない。そこからどんどん街並みが変わっていくのを見ながら歩いた。商業施設へ寄ってフードコートで休憩。自分の中でのコーヒーフロート解禁。ベーコンポテトパイも食べる。タリーズがあったのでハチミツを買っておく。

夕飯は鎌倉パスタでとった。ドライトマトのトマトクリームパスタを食べた。家でドライトマトを使った時にやたら酸っぱかったのは入れすぎたせいかもしれない。パン食べ放題セットを頼むと、お皿とPLEASE/STOP立札が出てきた。PLEASEの下に「お替りお願いします!」と書いてあってやや恥ずかしい。小ぶりなパンを数種類ずつ持ってきてくれる中から選ぶ。お皿はパン2つが入るくらいの大きさで、少しずつしか取れないようになっている。メロンパンがおいしかった。ふわふわのパンにクッキー生地が半月状にかかっていて、少し天板に垂らして焼いてあるのでクッキー生地だけを齧れる箇所がある。デイリーヤマザキのを抑えてメロンパン界一位。

帰宅。マンションの軒下の巣のツバメは縁にとまって巣の中を覗き込むようになった。まだ鳴き声もしないし何も見えないが、もう雛が生まれているのかもしれない。メロンパンについてTMにLINE。随所でTMの前に立ちはだかるアーモンドプードルの壁。カルディの圧縮陳列が見づらいという話、イオンモールほど老若男女にひらかれていない商業施設が空いていて買い物しやすいという話をする。


5/24(月)
7時半起床。きゅうりトーストを食べる。通勤電車の中でフリーペーパー「壱岐対馬」を読む。

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長崎県観光連盟発行。「SとN」と関係あるようなないような。判型は同じ。フォントが暑苦しい。

職場にて、弁当はうどん。おくらと揚げ玉を入れた。やがて退勤。帰宅、風呂。夕飯は豆腐グラタン。豆腐とマヨネーズと卵を混ぜたものをかけて焼くとグラタンになる。具は新玉ねぎ、ベーコン、きのこ、水菜。久々につくって食べたが、グラタンというより茶碗蒸しに近い。ラジオからはショスタコーヴィチ交響曲10番が流れている。スネアの響きが「らしい」感じがする。取り組んでいるのがこの曲じゃなくてよかったというしょうもない感想をもった。夕食の前後に楽器をちょっと弾いた。今日の学び、楽譜に書いてあるフィンガリングには最初から従った方がいい。

しいたけ占いに「思いついたことは全部試すくらいがいい」と書いてあったので3人にメッセージを送った。基本的に相手と内容によると思うが、打ったら響く日というのがあるということか。それがホロスコープに現れるのは考えてみると不思議だ。


5/25(火)
7時起床。きゅうりトーストを食べた。昨日やらずに寝たので弁当のおかずづくり。CDでアマオケで取り組んでいる曲を流すが、取り組む前ほど魅力的に思えない。トリッキーなリズム、とりにくい音程ばかりが気になる。耳を遠くにやって全体的な響きを楽しもうとする。好きだったころの印象をたぐりよせる。マンションを出るとツバメの雛の鳴き声が聞こえた気がして振り返る。よく見えないが電車に乗り遅れるのでそのまま駅に向かう。

通勤電車の中でフリーペーパー「雲のうえ」を読む。

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取材ができず苦肉の策らしいが、バックナンバーを振り返る内容で興味深い。追加取材されている部分もあり、デコチャリに乗っていた17歳の少年が25歳の青年になっていたりする。職場にて、弁当のおかずはきのこの目玉焼き。

やがて退勤。スーパー1を覗くとレジ前にうんざりするほどの長蛇の列。スーパー2へ。かれい、さわら、しらすほたるいか、なす、ピーマン、ほうれん草、ウインナーなど買う。帰宅。タレにつかった牛肉にたけのことなすを加えて炒め、白飯と食べる。きのことさわらを冷凍、ほうれん草をゆがく。かれいを煮つけにしてさわらをマヨネーズで焼く。「さわらのカレーマヨ焼き」で検索すると保育園や福祉施設の献立表が出てくる。

食後、NHKFM「ミュージックライン」のゲストは岡崎体育。「ファンにはミュージックラインでの岡崎体育がかっこいいと評判」らしい。確かに独特のバランス感覚があり、ひとことで言うとチョケ紳士という感じ。南波さんは20代女性だからか、チョケ散らかして帰るゲストもたまにいることを思うとこれくらいが限度のような気がする。料理し疲れて寝落ち。


5/26(水)
電灯もラジオもつけっぱなしで寝ていた。朝7時のニュース放送中に起きる。朝食はしらすトースト。アンサンブルのメンバーのグループLINEにテルアビブにあるフレデリック・R・マン・オーディトリウムの舞台図面PDFが投稿されている。(誰も求めてない)とカッコ書きされている。この人が余談をするのは珍しい。わたしが投稿したイスラエルフィルのオンラインコンサート動画を見て、どうして客席に背を向けて収録しているのかわからずモヤモヤして検索したとのこと。音響設計は豊田泰久で、京都コンサートホールと同じ。久々に感染状況以外のことで海外に思いをはせるひとときとなった。日々、こういう調べものをするのにインターネットが使えればいいのだがなかなか難しい。

家を出て、通勤電車の中で「なしのつぶて」を読む。

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新潟の「古本もやい」発行のフリーペーパー。デザインも中身も洗練されていて好きだったが、最終号とのこと。「雪中のおほかみ/毀滅奇譚」という、鈴木牧之「北越雪譜」と「鬼滅の刃」の一幕をあわせて構成したページがあって唸った。実家を出てテレビを見る習慣がなくなってから、特に興味がなければ大ヒットコンテンツといつ、どこで出くわすか待ってみることにしている。主題歌の紅蓮花は宝山寺の参道沿いの民家から聞こえてきた子供のヴァイオリン演奏の印象が強い。何度やっても「僕を連れて行って」のところまでしかいかない。

職場にて、弁当のおかずはさといもゆかり和え、さわらのカレーマヨ焼き、スクランブルエッグ、ほうれん草。午後、荷物運び。「また積むのが面倒くさいからこのまま置いとこう」と他部署の台車に荷物を積みっぱなしにする上司。こういうことを抑止するために台車に部署名が書かれているのだが。荷物を降ろしてもとの場所に戻しましょうと言っても「俺が話を通しておいてあげるから」と言ってきかない。ダサい権力の使い方をして恩に着せようとするのはやめてほしい。

やがて退勤。マンションの軒下のツバメの巣から雛の顔がのぞいていた。まだ声量がなくて鳴き声が小さい。帰宅。夕飯はほたるいかと水菜のスパゲッティ。NHKFM19時のニュースはなし。N響5月公演の生中継。前プロのアンダンテカンタービレだけ聴いてまた家を出る。20時、スタジオ着。立って弾くと右手が扱いやすくなる。大きい音で練習するのは楽しい。まだ左手のフォームが崩れるのを鏡で確認。スタジオの帰り道、皆既月食のことを思い出して空を見上げるが雲が厚くて何も見えなかった。