0603-0609

6/3(木)
8時前起床。コーヒーをいれて、レーズン食パンを食べた。サラダとパイナップルも。この時間にしては気温も太陽も高く、季節が進んでいるのを感じる。

電車の中で文藝春秋WOMANを読む。

週刊文春 WOMAN vol.9 2021春号 週刊文春WOMAN (文春e-book)

巻頭カラーは香取慎吾稲垣吾郎桜庭一樹稲垣吾郎&宇佐美りん、篠田桃紅。SMAPメンバーのグラビアってすごく女性週刊誌っぽく感じる。なんだか落ち着かないままヤマザキマリと斎藤幸平の対談を読む。メルケル首相の顔写真の周りに安倍晋三菅義偉小沢一郎が配置されている。言葉に熱意と説得力が感じられる政治家とそうでない政治家集合。ネット記事だとスクロールすれば顔が見えなくなるが、週刊誌だと顔がいつまでもそこにあって、自分の手の下にあるのもなんだか嫌だ。

職場にて、弁当のおかずはなすとピーマンとウインナーのソース炒め、もやしの辛ラーメンの粉炒め。

やがて退勤。ATMに寄って記帳しようとしたができず、窓口対応になるというポップが出てくる。記帳ボタンの下に「WEB通帳に切替」ボタンがあるのでこれを押してしまったか。ATM横のインターホンで係員と話すが、解決せず。管轄が違って対応できなくても一度待たすのは、そういうマニュアルなんだろうなと思う。マンションの軒下のツバメの巣が雛でパンパン。こちらにお尻をむけたり、縁にとまったりしてどうにか巣に入っている。早く巣立たないとこぼれる。帰宅、風呂。夕飯はステーキ、サラダ、白飯。食後、楽譜の書き込み。あとは寝るだけという状態をつくってからネットでWEB通帳について調べる。


6/4(金)

7時半起床。雨が降っている。コーヒーをいれて、レーズン食パンとパイナップルを食べた。午前休をとって銀行へ行くことにした。そうと決めるとラジオから流れているチャイコフスキー交響曲第4番が全部聴けるのも嬉しいし、雨と通勤ラッシュのピークを外して動けるのも儲けものだ。トイレ掃除、洗濯もすませる。チャイ4はバーンスタイン指揮、ニューヨークフィルの演奏だった。躍動感と陰りが両方あっていい。もっと新しい録音かと思った。

銀行着。記帳できないのは自分の操作ミスのせいなんじゃないかと思っていたが、ATMのトラブルだったようだ。水星逆行ってこういう時期なのかなと思う。「同じようなお客様がいらっしゃってます」という説明を行員から受けているとき、傍のソファに座っていたジジイが「コロナに感染したんや」と言ってくるが、2人で無視したのが面白かった。待ち時間にロビーのモニタで車いすテニスの上地結衣選手出演CMを見てちょっと涙が出る。おそらく頭にカメラをつけて収録した自宅キッチンで料理する様子、遠征のための移動中の様子。暖かい笑顔やまなざしが向けられるが、常に視線が周りの人よりずっと低い。

電車の中で「週刊文春WOMAN」を読む。桜庭一樹稲垣吾郎の対談。桜庭一樹の一言目が「ずうっと」だったので、何年も前に小説を立て続けに読んだことを懐かしく思い出す。小説の中の台詞も、地の文もこの表記だったが本人の話す言葉もこれなのか。同時期に読んだインタビューで私物を読者にプレゼントするという企画があり、ハサミの形のヘアクリップを提供していた。「危険な女だぜ!」と思われたかったらしい。クリップもかわいかったし、それを読んでから桜庭一樹のこともなんとなく好きだ。

東京ディストピア日記

対談内で言及されていたコロナ渦の日記。他の小説家のも探したらあるかも。

弁当があるので昼までには出勤するつもりだったが、しまむらと格安スーパーに寄って存分に買い物を楽しんだ。レギンス、ヘアケア用品、ほうじ茶ラテの素、コーヒー、ノンスリップハンガーなど。職場にて、弁当のおかずはにんじんおかか和え、もやし、三つ葉カニカマの炒り卵。やがて退勤。帰宅、風呂。夕飯はししゃもフライ、サニーレタスとパプリカのサラダ。ラジオからは波多野睦美のリサイタルの模様が流れている。女性の歌う「魔王」を初めて聴いたかもしれない。歌声もMCも深みがあって素晴らしい。


6/5(土)
9時起床。カフェオレをのんで、パイナップルを食べた。10時、美容室でカット。飾ってあるマチスの絵の好きなところは、「ハイこれで終わり」と作品に手をいれるのをやめ、完成させているところだと店長が話してくれた。ヘアカットにも通じるところがある。この絵は昨日美術手帖WEBで国立新美術館の展覧会延期のニュース記事で見た。

昼食は「ニタカリバンチャ」でとった。ダルがついていて、さらに日替わりカレーにサンバルがあって嬉しかった。3種盛りが3種ともおいしい。食器が美しい。スパイス卵が真鍮?の器に入って出てくるので漬けだれが味わえる。

そのままFOLKに向かうが、またしても迷った。川沿いだからと油断するからか。必ず辻の反対側へ行ってしまう。道中カレー屋を4軒見かけた。FOLKでは例によってドカ買いした。「たくさんお買い上げいただきありがとうございます」に聞き覚えがあり、前来た時もそうだったなと思い出す。新刊の取り扱いを始められてから、古本との相乗効果が(わたしという客に対して)出ていると思う。定期的に商品が回転している棚と、何年も動いていない棚と両方あって面白い。アピエの武田百合子特集号があったのは特に嬉しかった。

帰りにロフトに寄って髪の毛につけるバーム探し。パッケージにバームと書いてある商品を買えばいいというわけでもなく、美容師いわくテスターを手に取って選んだほうがいいとのこと。「(つまんだ指を離して)伸びたらもうダメなんで。」手がコテコテになった。さんざん探して定番商品ぽいものを買ったが、家にあったロクシタンのなんとかバターというものの固さがドンピシャだった。もらい物を5年以上何に使うかわからず放置していたが、やっと使い方がわかった。

最後にパン屋に寄ってシュークリームとポンデケージョを買う。帰宅してシュークリームでコーヒー休憩。パン屋でマリトッツォを見たのでTMに連絡。昔ながらのパン屋の思いがけないフットワークの軽さにふたりで驚く。夕飯はみょうがとれんこんの酢漬け、燻製鰯のオイル漬け、ポンデケージョ。ワイン。SANBONラジオ番外編「ブックセラーズ」回を聴きながら。

沙村広明「幻想ギネコクラシー①」を読む。

幻想ギネコクラシー 1 (楽園コミックス)

今日FOLKで買った。こうして表紙を見ているとなんとなく内容を思い出せるいいイラスト。


6/6(日)
9時起床。あさりとトマトと三つ葉のスパゲッティを作って食べた。にんにくを入れない。塩だけで味付け。具材の香りがよくておいしかった。とくにすることもないので早めに家を出る。
電車の中でpanpanya「おむすびの転がる町」を読む。

おむすびの転がる町 (楽園コミックス)

これもFOLKで買った。そしてこれも楽園コミックス。関東に土地勘がないこともあり、どこからが虚構なのかわからない。楽しい旅だった。ひとり遊びの仕方に自分と近いものを感じる。

練習が始まって終わった。冷房で身体が冷える。コーヒーが熱すぎて飲み切れない。帰りの電車がガラガラだったのでおやつタイムをとれた。ファミリーマートの「とろけるチョコクッキーチョコミント」。食感はポルボロンに似ている。

帰宅、風呂。夕飯は自分キーマ。先週作ったものがうまくできたのでなんとなくこう呼ぶことにした。しょうがのみじん切りをたくさん入れ、味つけはエスビーのカレールウのみ。食後、「週刊文春WOMAN」をだいたい読み終える。目に見えないものをつかさどる風の時代が到来したから下着にこだわれみたいな雑な商品紹介記事があったのでさっさと捨てようと思う。

和山やま「カラオケ行こ!」を読む。

カラオケ行こ! (ビームコミックス)

これもFOLKで買った。和山やま作品の主題を目の当たりにした。確固たる「型」だ。


6/7(月)
7時半起床。コーヒーをいれて、レーズン食パンを食べた。家を出ると、いよいよ気温が上がってきてマスクが苦しい。

通勤電車の中で三枝誠「大和なでしこ整体読本」を読む。

大和なでしこ整体読本 身体を取りもどす“七つの力” (ちくま文庫)

自分の体外にも経絡があるという考え方の説明の部分。女のおしりは大きくなくてはいけないらしい。小さい人はどうすればいいのか。内容は興味深いがあまり好きな書き方ではない。

職場にて、弁当のおかずは筍と牛肉の炒め物、みょうがとれんこんの酢漬け。油で炒めたなすびは冷凍しても食感が変わらない。昼休み、ヨハネスモーザーの動画を見る。裸で演奏しているPV。暗闇で身体や楽器に映像が投影されている。楽器にプロジェクションマッピングのようなことをしている作品は先週、他の演奏家のものも見た。流行なんだろうか。ヨハネスモーザーはYoutubeチャンネルを持っており、弓の持ち方の解説動画を見た。サービス精神旺盛なプレーヤーだ。

やがて退勤。コンビニに寄って波多野睦美と高橋悠二のリサイタルのチケットを買おうとしたが、売り切れていた。また、土曜に行ったパン屋にマリトッツォを買いに行ったが、なかった。帰宅、風呂。料理をする気がなく横になる。少し寝て、21時ごろに起きて自由軒レトルトカレーを食べた。あとひとつある。パッケージ通りに生卵をのせてウスターソースをかけたが、さほどおいしいと思わない。食後、和山やま作品の二次創作作品が次々に制作されているのを観測。創作意欲を掻き立てるような描き方がされているのは創作しない人間にもわかる。ピクシブに投稿されていた、宇宙人が宇宙人になる前のエピソードに平伏。


6/8(火)
7時半起床。イオンの冷凍スライスレモンがあるので入れて白湯を飲むというのをやってみた。コーヒーでもお茶でもない気分のときによさそう。カフェオレを飲んで、チーズプルーントーストを食べた。白湯を飲んだ分だけ家を出るのが遅れる。通勤電車の中で文芸誌アピエの武田百合子特集号を読む。薄い冊子だが、ブックガイドのようにも読める。職場にて、弁当のおかずはししゃもの南蛮漬け、めかぶ。

昼休み、9mmの新曲「飛沫」のMVをニヤニヤしながら見る。その後、昨日ヨハネスモーザーの動画を見たからか別の演奏家のポイントレッスン動画がおすすめ欄に出てきた。スペイン語話者だが、自動翻訳でだいたい意味がとれる。楽器をやっていてよかったとしみじみ思った。昨日は、演奏だけでも生計が立てられそうな有名なプレーヤーがレッスン動画を!?と驚いたが、世界的に演奏会の中止、延期が相次いだからかもしれない。まだまだいろんな演奏家の動画がありそうだ。

カレー好きのMから週末に行ったカレー屋のレポートが届いている。初めて娘を連れてスパイスカレー屋へ行ってみたとのこと。サービスでラッシーをもらえたが、「可愛いから得だね」と言ってきたり、その後も何度も声をかけられたのであの店員はロリコン決定だ、と警戒していた。可愛くない子にはサービスしないだろうとも書いてある。Mの親バカならどれだけいいか。「可愛いから得だね」は責任転嫁。お前が可愛い子だけにサービスしてそういう社会を作っている。幼児がルッキズムに晒されているのを知ってぐったり。数年前に飲み会で男子校の思い出話になり「それはあかんやろ」とヒートアップしてしまったことがあり、皆ポカンとする中Mが「目覚めた(笑)」と言ってきてなんとも言えない気持ちになった。ムカつくというか、目覚める対象を認識しているだけこちらに近いというか。その時に「お前も娘おんねんから今にそんなこと言ってられへんなんねんぞ!」と言ってやりたかったが、そういう形で娘を引き合いに出して相手を黙らせようとしてもいけないし、脅かしても呪ってもいけないと思ってやめた。

やがて退勤。帰宅。夕飯は豚肉ときのこと三つ葉の炒め物、白飯。食後、スタジオへ楽器の練習に行く。動画で見たことを思い出しつつやってみるが、楽譜どおりに弾くのと両立できない。左手の甲が顔側に倒れる。鏡があるところで練習できるのはいいこと。帰宅、風呂。スメタナショパンとヴィヴァルディが魚座ですよ、と返信が来ている。こうして列挙してもらうと、アマオケのレパートリーの狭さがわかる。


6/9(水)
7時半起床。白湯レモンを飲んで、黒糖ネオバターロールを食べた。ベランダに強い日差しが射しこんでいるので布団を干す。通勤電車の中で植本一子「個人的な三ヶ月」を読む。2021年1月1日からの日記。すぐに駅に着いた。もっと読んでいたかった。職場にて、弁当のおかずは卵焼き、たらこ、おくら。昼休み、植本一子のインタビュー記事を読む。

freenance.net

フリーランスとお金の話。1年くらい前、持続化給付金の話題でどこかの議員の発言がフリーターとフリーランスの区別がついていないと叩かれていたのを見た。うちの親も区別がついていなさそうだなと思ったので覚えている。植本一子の日記を読めばフリーランスの暮らしぶりがよくわかる。日記に書かれたことがなさそうなことも語られていて面白かった。

やがて退勤。パン屋を覗くとマリトッツォがあったので買う。帰宅、風呂。風呂上がりに試運転もかねてクーラーをつける。洗濯もする。夕飯は肉みそ丼。豆腐と花山椒を入れたが豆板醤がないので麻婆豆腐にはならない。食後、楽器を弾く。寝る前にツイッターを見ると、性行為同意年齢引き上げについての投稿をいくつか見かけた。25歳を過ぎて未成年に手を出す側の年齢に近づくにつれて、かなり抵抗を持つようになった。大学生の時に友達の友達くらいにはバイト先のアラフォー店長と交際している子がいたものだが、そういうものかと思っていた。今調べてわかったが、13歳以上なのか。刑法えぐいな。ルール全般が弱いもののために整備されていくことを願う。