0617-0623

6/17(木)
8時起床。コーヒーをいれて、レーズン食パンを食べた。駅の自転車置き場のおじさんが、自転車をとめている最中の利用者をうちわであおいであげている。「日差しが強いからね!」以前から顔見知りのような親しげな言動だが、「暑いね」の反応を見ていけそうなら誰でもあおいであげそうなさっぱりした気持ちよさもある。

通勤電車の中で中部博「炎上」を読む。

炎上―1974年富士・史上最大のレース事故

ぽんつく堂の店先で投げ売りされていた本。事前知識0でもこれくらいのボリュームの本を一冊読み通せると、その後そこそこ興味を持ち続けられるようになる。巻頭カラーページにレース前の写真が掲載されていて、このうち2人は亡くなるんだなと思う。死者2名というのは帯に書いてあった情報。

職場にて、弁当はとうもろこしご飯、餃子のタネの卵とじ、葉わさびの塩漬け。葉わさびを買ってみてよかった。進物用の佃煮とはまた違う青い香りがする。

やがて退勤。帰宅、風呂。夕飯は焼き餃子、きゅうり、ベトナムのインスタントラーメン。包んだ餃子をタッパーに入れて冷蔵したら皮どうしがくっついてしまった。焼いてもおいしい。ラーメンの調味油がきれいなオレンジ色に透き通っていて、暑い国の商品だなと思う。調味油がモロモロに固まっているのはメーカーのある国より寒い国へ出荷したからで、日本でも夏が近づけばモロモロではなくなる。

晶文社WEBのイ・ランの連載が早くも2回目。

s-scrap.com

翻訳サイト「パパゴ」を使って日本語で書かれている。ライブのMCで話すのを聞いていると流暢だし、冗談を言ったりして(しかもおそらくイ・ランが狙ったポイントで笑える)余裕がありそうに見えるのだが読み書きはできないらしい。ライブがある時は翻訳サイトを使って日本語の原稿を用意し、日本人スタッフにチェックしてもらって念入りに準備されていたようだ。わたしもパパゴを使って韓国語でツイートしてみた。思ったように伝わらなかったら、失礼なことを言っていたらどうしようと不安になりながら晶文社公式アカウントの投稿を引用リツイートする。 


6/18(金)
8時前起床。コーヒーをいれて、きゅうりトーストを食べた。昨日パパゴで作成した韓国語のツイートがイ・ランにいいねされている。家を出て、通勤電車の中で中部博「炎上」を読む。

職場にて、弁当は鮭フレークチャーハン。当たり前だが切り身を使った方がおいしい。
やがて退勤。スーパーへ寄ってりくろーおじさんの行列に並ぶ。並んでみるとすぐだった。帰宅、風呂。夕飯は白飯、彼氏が買ってきた王将のからあげ、揚げシューマイ、エビチリ。「野菜炒めみたいなのはテイクアウトメニューになかった」らしい。貸した傘に濡れたまま放置された形跡があったのでお前これはないわと言ってやろうかと思ったが、「なんか買っていく」の「なんか」が予想を超えてきたことに気をとられて言いそびれた。

夜、眉月じゅん「九龍ジェネリックロマンス」の無料公開分を読む。4巻収録分まで。

九龍ジェネリックロマンス 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)


 6/19(土)
9時ごろ起床。りくろーおじさんのチーズケーキを食べた。昼食はスパゲティナポリタン。

ワクチンの集団接種をやるとして、ワクチン委員みたいなのをやらされたら大変だろうなと想像し、彼氏にどんな感じか聞く。たぶん実施されないと思う、既に地方自治体のを予約している人もいるし、とのこと。一週間前に会ったときから状況が変わっている。「若い人が受けてもデメリットしかない」と言うのでゲッと思うが、「しかってことはない」としか言えない。「だから俺は受けない」とも言わないので、考えがまとまっていないのは同じらしい。

夕食はぶっかけうどん。食後、NHKFM「クラシックの迷宮」を聴く。今日のテーマは贋作。繊細なテーマだからかいつもより少しだけ片山杜秀の語りの歯切れが悪い。「ぇ-…ごめんなさいって、言っちゃったわけですね!」自作を発掘された古典と偽って発表したクライスラー。化石でもこういうことをした人がいたな。続く「FMシアター」の音楽が石若駿。音数が少なくてシブい。 


6/20(日)
7時起床。コーヒーをいれて、チーズケーキを食べる。家を出て、朝からアマオケの練習。昼からも練習。昼食に外食すると調子がいいのでタイ料理屋へ。久々に行くと店の規模が縮小されていて、ワンフロアだけになっていた。その上で人出が戻りつつあり、待ちが出ている。この店が人気店なのを忘れていた。ひとりなので着席はできたが、料理が出てくるまで少しかかる。手ぶらで練習場を出てきたので何もすることがなく、また疲れていたこともあって静かに目を閉じて待つ。のっけご飯定食の串焼きにかぶりつくと気分的に元気になった。走って練習場に戻る。

行き帰りの電車では中部博「炎上」を読む。インタビュー相手の描き方がいい。敬意が感じられる。構成もいい。写真や図は多くはないが、配置がいい。値段を見て買ったが、いい本だ。

帰宅、風呂、洗濯。コンビニへ買い物に出ると夜風が気持ちよかった。帰ってから父親にメッセージを送る。

夕飯は餃子スープ、白飯。包んだらすぐ焼くか冷凍しないとどう扱っても穴が開いてずたずたになることを学んだ。スープの味はおいしい。夜中、隣の声で起きる。ラジオでかき消そうとつけると松原タニシの番組が放送されていて、ゲストが伊藤潤二だった。絵柄は江戸川乱歩の挿絵に影響を受けているという。詳細は失念したが、画像検索すると似た雰囲気の緻密なイラストが多数ヒットする。


6/21(月)
7時半起床。父親から返信が来ている。ワクチン1回目の接種日が決まっているとのこと。予約をしていてとりあえず安心。認識が追いついていなくて、たぶん父親の年齢を3歳くらい間違っている。若い方に。りくろーおじさんのチーズケーキを温めて食べる。電子レンジがないので箱に書いてあるとおりにはできない(じっと見ていて、フワッと膨らんだらすぐ止めるのがコツらしい。りくおじが庫内を指さすイラストがついている。電子レンジの中でケーキが膨らみ、それを真正面から見るりくおじの後ろ姿。片時も目を離してはいけないのがよくわかる)が、風味が変わっておいしい。キャロットラペとウインナーマヨパンも食べる。

駅につくと電車の遅延でホームが満杯になっているのが見えたのですぐ引き返して駅前広場のベンチに座る。職場へ連絡。スケジュール帳を眺める。15分くらいして様子を見に行くと、ごった返していた乗客がきれいにはけていた。

電車の中で佐々木邦「いたずら小僧日記 おてんば娘日記」を読む。

いたずら小僧日記 おてんば娘日記

まったく改心しないままいたずら小僧日記が終わってしまった。ものすごく居心地が悪い。

職場にて、弁当のおかずは酢鶏、葉わさびの塩漬け、さといもゆかり和え。やがて退勤。コンビニへ寄ってスコアの印刷。帰宅、風呂。夕飯はから揚げ、揚げシューマイ、白飯、レタスとトマトのスープ。辛ラーメンの粉と白だし酢、ごま油ともみのりの味。安かったから買ってみた白だし酢はどっちつかずの中途半端な味。食後、中部博「炎上」を読み終える。「炎上」という単語についてしまった、断罪とか一過性とかそういうイメージとは対極にあるルポルタージュだった。

その後、和山やま「女の園の星②」を読む。

女の園の星(2)【電子限定特典付】 (FEEL COMICS swing)

どんどん登場人物が増える巻。無理のない範囲で長期連載されることを期待。これでピクシブの「2巻感想絵ネタバレあり」が見られる。基本的に物語の過程を味わっていて、ネタバレには寛容なつもりだったがクワガタボーイの画像ツイートは目にしたくなかったなと思った。

ネットを一切見ないことにすると夜が長い。積んであった本を読み終えたり、スコアを見ながら音源を聴いたりする。


6/22(火)
起床。いつもなら寝る前に見ていたタブレットが枕元にあり、その待ち受け画面で時刻を確認するところだが今日はラジオをつけて判断。バロック音楽なので6時台。コーヒーをいれて、きゅうりトーストを食べた。夜の間に干していた脱衣カゴを取り込む。メッシュタイプの折り畳みできるもので、重宝していたが昨日くさいことに気づいた。試しにアルコールスプレーをかけて干してみたが、朝日の下で見るとめちゃくちゃ汚かった。捨てて買い替えよう。

今日から図書館が開館する。閉館中に買った本がそのへんに出たままになっているのでしまう。ついでに蔵書整理。ついでにクローゼット整理。ついでにベッドサイドテーブルを移動。いくらでもゴロゴロしていた休日があったのに出勤前にこういうことをする。前にクローゼット整理をした時もそうだった気がする。
刻一刻と気温と湿度が上がっていくのを感じつつ出勤。

通勤電車の中で茂木秀之編著「介助 赤ちゃん 神と死者」を読む。摘便のエピソードから始まるところが何回読んでもキャッチー。

職場にて、弁当のおかずは目玉焼きにお好み焼き風のトッピングをしたものとギョニソ。昼休み、しいたけ占いの下半期占いを読む。冷静に読むために自分の星座の前に別の星座のを読んでみる。これだけ色々書いたら何かしら当たるし、紙に書きだすとか口に出して言うとかも占い以前によいとされている習慣ではと思ったが、読者の当たって欲しさは随一なんじゃないか。

やがて退勤。図書館に寄る。この日を待ちわびていた。閉館間際なので人出は普段と変わらないように見える。帰宅、風呂。夕飯は酢鶏、炊き込みご飯。ゴボウを入れると炊き込みご飯らしい香りがする。

食後、収納ケースの整理。中身は楽譜、コロナ禍以前からそのままになっている旅行グッズ、銭湯グッズ、文房具など。紙に書きだしてみると、用途が同じものが部屋のあちこちに散らばっていたので統合。風呂から遠いところにスキンケア用品、冷蔵庫から遠いところにラップ、ジップロック、キッチンペーパーがしまわれていることもわかった。台所、トイレ、玄関は一日中薄暗く、棚の中まで光が届かない。メモより「観音扉だるい」。ヘアアクセサリー、イヤリング、シール(チンアナゴ、ブタ)、コップのフチ子20人、メガネケース2個、引き出しの仕切りに使っていたボール紙の箱4個、中止になった演奏会の楽譜、古い通帳、古い書類、タブレット、携帯電話、毛玉のついたウレタンマスク、アベノマスクを解体して1枚のガーゼにしたもの、手ぬぐいで作ったマスク、などを処分。手ぬぐいマスクの紐は肌着のサラファインを細長く切ったもの。自分の作り方が雑なこともあり、よくこんなものをつけて電車に乗ったりしていたなと思う。わずか1年ほど前の話。

 

 


6/23(水)
起きてラジオをつけると邦楽が流れ出した。これは5時台の番組。ネットを見ないで寝るとかなりさっぱりする。でも気象の影響でじんましんがちょっと出ている。コーヒーをいれて、チーズケーキとウインナーマヨパン、キャロットラペを食べた。昨日に引き続き収納ケースの整理。ブッダマシーン、カエルの形のギロ(カエルの鳴き声の音がする)、赤べこ型のゴリラのストラップ、横浜中華街で買ったブタの箸置き、親がくれた猿の顔のヨギボーの携帯クリーナー、過去にやった曲のスコアは捨てずにとっておく。アマオケ団員にはパート譜まで保管しておく人がけっこういて、たまに「製本する時間なかったから前にやった時のやつ持ってきちゃった」と言って持って来たりする。その「前」が10年、20年前であることもざらで驚く。どうやって保管しているのだろう。


昨日ずっと床に立膝をついていたため左のケツが痛い。家を出て、通勤電車の中で高橋國夫「らくらくお灸入門」を読む。

らくらくお灸入門: からだの声をきく (ちくま文庫)

自宅でせんねん灸などを使う時、どういう状況で火傷するかわかりやすく説明されている。指先(爪の根本)のツボを爪楊枝のうらで刺激した時の痛さでタイプ分けするのも、とっつきやすい導入だと思う。ちくま文庫東洋医学の本を読み漁った結果、使いやすく編集されているかどうかがわかってきた気がする。

職場にて、弁当は炊き込みご飯、きゅうりときくらげと生姜の卵炒め。

 

やがて退勤。スーパー1へ神戸屋もち麦食パンを買いにいくが、値札すらない。このまま食べられなくなってしまうのか。ドラッグストアへ寄り、せんねん灸を物色。隣の棚で年配の女性が店員と湿布を選んでいた。「棚の下から上にいくほど(効き目が)キツくなります」と店員。

今、「キツくなります。」と句点を入れるか迷ったが、小学館じゃないんだから、とやめた。以前どこかで見たことがあるが、数日前にまた小学館の漫画はフキダシの中に句点を入れることになっていること、そのことに違和感があるという作家のツイートを見た。わたしも違和感がある。最終兵器彼女を読んだのは高校生の時だったが、ちせの「ばかにしないで。」の句点に強烈な存在感があったのを覚えている。作家の意図とは関係のない、出版社ルールだったとは。あれ?特大フォントで叫んでるところもそんなだったか?今画像検索すると、感嘆符や三点リーダーがあるとそっちが優先。なければフキダシからはみ出ても基本的に句点がついている。

メールを作成していても、感覚的にここには打ちたくないと思うことがある。LINEのやりとりが増えてきて、自分のメッセージがフキダシに入っていくのを目にしているからかもしれない。

せんねん灸の他にスパゲッティ、ツナ缶、レーズン食パン、シートマスク、ビオレの泡で出てくるハンドソープの詰め替え用を買った。ボディソープを買いたかったのに詰め替え用(480ml)が498円で、本体(600ml)も498円で売られているのを見てからおかしくなった。そういうことがあるのは知っていたがどうしても詰め替え用を買う気になれない。ボトルは家にある。隣にハンドソープの詰め替え用(450ml)が240円くらいだったのでそっちを買ってしまった。ハンドソープをボディソープとして使うのは自分の中ではよくあることだが、300円足らずをケチッたところで何になるというのか。たまに出るじんましんはボディソープでなんとかなるのか。洗ったあとに保湿すれば何を使っても同じなのか。抗ヒスタミン剤を飲んで抑えるのは東洋医学的にはあまり推奨されないことなのか。お灸には何が期待できるのか。しばらく間をあけてドラッグストアに来るとたまに棚の前でこうして立ち尽くすことがある。

雨雲の隙間からのぞく夕焼けと雨のにおいの中帰路につく。今にも降りだしそうだったが降らないうちに帰宅。風呂。夕飯は豚キムチ。食後、週刊文春WOMANの香取慎吾巻頭カラーインタビューを読む。なんだか怖いので他のところを先に読み、読まないまま置いてあった。読んでよかったという記事だった。「新選組!」でも、数年振りとなった最近のテレビの連ドラでも、撮影の合間の雑談は控えるようにしているという。たとえ自分が口を挟みたくても我慢。笑い話で大盛り上がりなどすると、作品の中にそれが入ってきてしまう。そういう時に主演が静かな顔をしてそこにいると場の空気がもっていかれずに済む。

その後、TMにLINE。オタマトーンを引き取ってもらうことに。TMは黒をもっているので、わたしの白と「番にします」とのこと。四分音符と二分音符。

寝る前にお灸をする。こういうのは買ってきた日に開けてやってみるのがいいと思っている。新種の野菜は袋から出してすぐに下処理。衣類はタグを切って次の日に着る。「お灸 コンロ」「お灸 火災報知器」で検索するも、安心材料は得られず。換気扇を回し、ドラッグストアにライターがなかったので箸で持ってコンロの火に近づけて点火。場所はとりあえず「らくらくお灸入門」の表紙の、頭が一筆書きの人と同じ場所にした。よくわからないまま終わりっぽい感じになる。熱いような気もするので箸でつまんでずらそうとするが、くっついていて皮膚がもっていかれそうで怯える。そーっとはがして気づいたが、火をつける前からお灸の裏は粘着テープがついていたではないか。こんな調子でちゃんと生きてけるだろうか。