0826-0901

8/26(木)
7時半起床。ツイッターのタイムラインには「暑い」という投稿が並んでいる。半月ほど留守にしていた夏が帰ってきた。えいっと起きあがってラジオをつけるとブラームスの子守歌が流れてきて脱力した。8時、甲子園の中継が始まる。「ふざけるな」と口にしてラジオを切る。クラシックカフェを返せ。コーヒーをいれて、GABAのチョコとサプリメントだけ口に入れる。ここ数年錠剤を飲む習慣がなく、飲み込むのがずいぶん下手になった。7歳の時の方がうまかった。これは親にほめられたから覚えている。ポポンSと、DHCのサプリメントを数種類飲んでいた。サプリメントは自分で選んで買って飲むのがいいんじゃないかと思っている。

家を出て、通勤電車の中で菊地成孔「次の東京オリンピックが始まってしまう前に」を読む。

次の東京オリンピックが来てしまう前に


パンデミックのただ中から眺める平成の終わりの日々。元号が変わって5年は前の元号の雰囲気が残るという。1989年に平成になって、1995年に地下鉄サリン事件阪神大震災が起こることを思い起こす。

職場にて、1年目の後輩が体調不良で休んでいる。昨日、長丁場になりそうだから適当に理由つけて休んだらいいよと言ったが、今日か。考えてみれば長丁場につきあう義理やメリットはわたしよりずっと少ないわけで、このまま来なくなることを想像した。弁当はぶっかけうどん

残業できる人は残ってください、という要請を無視して退勤。とにかく人を集めてから、ふる仕事を探しているようだ。帰宅、風呂。洗濯もする。夕飯はキムチツナチャーハン。やはり豚キムチよりツナキムチの方がおいしく感じる。パッケージにギャル曽根の顔がキムチを初めて買った。小分けになっていてにおいも漏れない。

食後、ポメラで日記を書いていると電池が切れてしまった。アップは明日に持ち越し。

8/27(金)
6時起床。コーヒーをいれて、クッキーを食べながら日記を書く。一日晴れるらしいので寝具の洗濯もする。

家を出て、通勤電車の中で友田とん「百年の孤独を代わりに読む」を読む。引っ越しといえばとあるトレンディドラマ、生卵一気飲みといえばドリフのすきやきコントの高木ブー。元ネタを知らずとも脱線そのものが楽しい。

職場にて、朝礼でシフト表が配られる。残業できる日を書いて提出せよとのこと。呼び出してもっと書けとは言えないんじゃないか、と予想して最低限の日程を記入。「早く帰れたらなんでもいいや」で今まで耐えてきたので、いったんここで粘りたい。弁当はジャージャーうどん。既製品はおいしい。昨日のぶっかけうどんは持参した白だしウォーターサーバーの水で割ってかけてみたが、だしが多すぎてしょっぱかった。昼休み、フジファブリックを聴きながら読書。午後、他部署へ手伝いに行く。伝票を仕分ける単純作業だが、こういうのをおっさんにやらせると効率が悪くなることが多い。いちいちしょーもないことを尋ねて他人の手を止める。「うわーややこしいな」など喋る。退勤しようとすると、パソコンを立ち上げたまま帰って派遣さんに貸してくださいと呼び止められる。派遣さんにもパソコンがあるのに。コンピューターウイルスが入ってめちゃめちゃになった職場だからといって、そこまで無頓着になれるのがわからない。断って帰る。

帰宅、風呂。胃が張って苦しいが、ムングダルのおかゆをつくって食べる。夜中目が覚めて、退勤まぎわのことが思い出されてつらい。どうすればよかったのか。

8/28(土)
7時半ごろ起床。白湯を飲んで、昨日のおかゆを食べると調子が出てきた。ラジオの天気予報では、月が変わると気候が少し変わると言っていた。

家を出て、通勤電車の中で三品輝起「雑貨の終わり」を読む。

雑貨の終わり

職場にて、作業に集中しようとしたそばから次々におっさんがヒアリングしにきてうっとうしい。その場で思いついたことをその場にいる社員に投げかけるので実に効率が悪い。今日出勤している社員は全体の半分なのに。しかもこいつら「今いいですか」がない。「手が放せないんで」と追い払って作業を優先し、なんとか定時の正午に区切りをつける。

パン屋に寄ってベーグルサンドとピスタチオデニッシュを買い、帰宅してすぐに食べた。外が暑すぎる。日陰に入ると風が冷たいのが意外だが。もう家から出ない。昼寝をする。

夕飯はぼんちのカレーせん、ポテトサラダ、鯖の炊き込みご飯。みじん切りした玉ねぎにカレー粉と羊名人を加えて炒めたものと炊き込むというレシピだが、手が込んでいる割に味はそうでもなかった。味が薄いのかな。

8/29(日)
8時半起床。よく寝られた。朝食にムングダルのおかゆ、昨日パン屋で買ったオレオマフィン。手作りらしい、原価の高そうな味。昼食は昨日の鯖缶炊き込みご飯。おにぎりにしてレモンスライスをのせるとおいしかった。昨日はひと味足りなかったらしい。夕食はカレーせん、水菜とちくわのごまマヨサラダ、パリパリごまわかめと卵かけご飯。

昼からアマオケの練習だった。指揮者の先生が指導中に笑わせてくるので、あわてて口元を押さえたり口を開けないようにして笑う管楽器の面々。行き帰りの電車では山口瞳「温泉へ行こう」を読む。

温泉へ行こう (新潮文庫)

久々に乗った環状線はガラガラだったが、熊蜂がいて難儀した。

帰宅、風呂。食後、彼氏とLINE。淡路島の話など。

8/30(月)
7時起床。お菓子とコーヒーで朝食。
家を出て、電車の中で北大路公子「生きていてもいいかしら日記」を読む。

生きていてもいいかしら日記 (PHP文芸文庫)

ゼロ年代長沢まさみ榮倉奈々が、このようなエッセイを愛読していると公言していた時代があったのだなと思う。著者のツイッターのホームを見ると、わたしが長いことフォローしているアカウントがいくつかフォロワーとして出てきた。自虐の下にしたたかさが見え隠れしていて頼もしい。

職場にて、弁当のおかずはちくわにら玉。午後、役員が入れ替わり立ち替わり自席に来てばらばらの見解、指示を出してくる。疑問を呈すると「とにかく現時点での役員の総意はこっち」とゆずらない。一度は言われたとおりにしようとしたが、指示内容を聞いた他部署の社員がドン引きしていたので同僚と対策を考える。権限をもっていて、かつ信頼できるのは誰なのか。直属の上司は心身ともに憔悴しきっている様子。体力オバケだと思っていたが、こんな姿は初めて見た。こいつの一存で物事を進めるのは危険だと感じる。やがて退勤。残業したところで比較的残業量の少ない社員は軽く見られるだけなので一切しない。帰宅、風呂。夕飯はサッポロ一番の塩ラーメン。

NHKFM19時のニュースにて、わたしが明日ワクチンを受ける会場であやまって空気を注入するということがあったらしい。また、大阪府はワクチン不足から難波のOCATなどにアストラゼネカの集団接種を実施。対象となるのは40歳以上。ファイザーを受けにいって空気を注入される人あり、予約がとれなくてアストラゼネカにする人あり。医療ミスや異物混入の発生直後は他よりチェックが厳しくなっていてかえってあたる確率が減るのではと考えている。

食後、読書。菊地成孔、三品輝起を読み終える。いいエッセイを読めたなと思う。新刊を借りられたのもよかった。夜中、外でどこかの飼い犬が甲高い変な鳴き方をしているのが聞こえてくる。心配だが、どうしようもないので小窓を閉める。

8/31(火)
8時前起床。コーヒーをいれて、しらすトーストを食べた。家を出て、通勤電車の中で山口瞳「温泉へ行こう」を読む。職場にて、正午までキビキビ働く。午後から半休をとっていると思えば気分良く動ける。申し出る人を変えると、昨日もめたのは何だったんだというくらい簡単にことが進んだ。結局黙って言うことを聞いてほしいだけの人間に振り回されたということになる。

退勤。移動して、The Third Gallery Ayaで福田真知の個展「Closed Eyes」を見る。目を閉じたときに瞼の裏に見えるアレがキャンパスに描かれていることに興奮したが、応対してくださったスタッフの方は「私のものとは違います」とはっきりおっしゃってさらに興奮した。その後カロブックショップへ。カレーとノンアルコールビールを注文。フクロウの絵がついていて、常陸野エールとかいてある。酒類の提供ができなくなって仕入れたものだというSNSの投稿を見て頼んでみた。ノンアルコールビールには全くいいイメージがなかった。実家で父親が飲んでいた安物が、これなら麦茶を飲んだほうがマシという味だったせいもある。これくらいおいしいなら、リサーチしてうちにも買っておこうかな。太田明日香「B面の歌を聴け」、同人文集「締め切りの練習」の最新号(黄緑色の冊子)を買う。レジでノーブラの話。ZINEで発信すると情報が集まってくる!これは楽しい。

16時からワクチン接種。文化会館全体が会場になっていることが想定外で、時間調整、トイレ(会場内でもよおした人には係員がつきそっていた)と喉の渇き(自販機を探したりできない。我慢)に手こずる。クソ暑いのにただ扉の前で待つということができずそのへんをウロウロする。まるで会場に用なんてなかった人のように。これは道に迷ったときに立ち止まれずにさらに迷うのと同じ悪癖のような気がする。友人はその様子を「スーンと全然違う方向に歩いていきますよね」と笑っていた。シャトードールがホテル経営に乗り出していることが知れたのはよかった。ベーカリーホテルとは?

接種会場にて、老人と子供以外のあらゆる世代の県民が接種を受けていた。制服姿の高校生から上は50代まで。親子で受けに来ている
人も多かった。スタッフは学生風の人から上は60代くらいまで。
◎建物入口
・検温、手指消毒促し(2人)
◎ロビー
・問診票記入促し(2人)
・問診票チェック(1人)
・番号札配り(1人)
◎大ホールロビー
・身分証明書確認、接種券受け取り、クリアファイル渡し(5ブースくらい)
クリアファイルに書類をまとめて、必要なポイントですぐに回収できるようにしているらしい。

◎大ホール
接種までの待機中は大ホールの客席に座る。やたらくねくねした順路でスロープを登ったり降りたりする。接種後の待機中も大ホールの客席に座るため。「こちらへどうぞ」「こちらへどうぞ」「こちらへどうぞ」と幾人ものスタッフに導かれる。そのうちの誰かがわたしにピンク色のクリアファイルを渡してくる。30分待機する人の目印。ひとつおきに座るように案内される。
・番号呼び出し(1人)

◎大ホールロビー
・接種判定票渡し(5ブースくらい)
問診時に医者が書き込む項目
ワクチン接種をする/しない、待機時間15分/30分
判定票渡し時に係員が聞き取りする項目
アルコール禁、抗凝固剤の服用(圧迫2分以上)、迷走神経反射、質問あり  ○×できるように枠が作られている
・問診(6ブースくらい)
咳喘息の治療をしていることとたまにじんましんが出ることを伝えると待機時間が30分になる。票には「ぜんそく①」と書かれる。
・接種(6ブースくらい)
ブースには2人スタッフがいた。注射はけっこう痛かった。
・予防接種済シール貼り(2ブース)
◎大ホール
30分待機。15分待機とは分かれている。待機している人の様子をうかがうスタッフが何人かいる。体調が悪い時、トイレに行きたい時などに声をかければよい。帰るタイミングは各自ではかる。
・待機時間確認(1人)
出口で接種判定票に書かれたワクチン接種時間を見て、待機時間をチェック。
・最終確認(2ブース)
問診票を提出しているかチェック。確かに手元にはないが、正直どこで提出したのかまったくわからない。

接種会場を出て駅へ向かう途中、やんちゃな格好(スケーター風?)の男性が自分のことを「ワクチン野郎や」と言っていた。連れもいたはずだが、何と返したのだろう。シャトードールの前で、今日は寄らなくてもいいかと思いつつガラス窓から店内をのぞくとカヌレが見えたので店に入る。パンを選んでいると先ほどのわたしと同じように店の中をのぞき込んでいるおじさんがいる。やはり入ってきて、袋入りのポンデケージョをあるだけ買ってわたしより先に出て行った。帰りの電車にて、接種箇所が座席の手すりにあたると痛い。

スーパー1に寄って総菜、ぶり、醤油だれに漬かった鮭、さわら、バナナ、きゅうりなどカゴに入れる。きゅうりは3本入り299円。先週は399円だった。長雨の影響か。きゅうりの高い夏なんて。でもそこそこおいしそうだったので買うことに。

帰宅、風呂。夕飯は成城石井パッタイ。添えられている野菜の香りもいいし、何気なく入っている厚揚げもリッチな味がする。さすがだ。
ワクチン接種にあたり、ぽんつく堂発行の冊子「新型コロナウイルスワクチン接種に係るあれこれ」が道しるべになってくれてとても頼もしい。一度目の接種後はすごくお腹がすいて味の濃いものがほしくなるらしいとあり、食べる気まんまんだったがこれは情報の受け取り方を間違った感じ。待ちかまえていてもとくにそういうことはなかった。

水分とビタミンCをとるとよいとネットで見たのを思い出し、寝る前にもサプリメントを飲んでスポーツドリンクを飲む。自分で粉をといてつくると薄くできるのがいい。熱をはかってみたが平熱。腕がだるいだけ。

9/1(水)
8時起床。ラジオからはモーツァルトのジュピターが流れている。この後ホルストの惑星、シュトラウスの天体の音楽、ドビュッシーの月の光と続いた。ホルスト占星術に凝っていたらしいことを知る。今日は休みをとっている。コーヒーをいれて、チーズフランスとカヌレを食べた。2日ぶりにルーターをつけて各種連絡を確認。その後図書館へ行く。リュックを背負う度に右腕が使えなくて動きがおかしくなる。でもそれだけ。平日午前中の図書館は書誌情報が書かれた紙だけを持って本を探している人が目に付く。荷物は自席にあるのだろう。研究者かな。

ロビーに絵画コンクールの優秀作が掲示されている。お題は卑弥呼がおさめていた時代の様子。毎年開催されているようで何度かここで見たことがあるが、参考書のイラストとかしか資料がないのに大変だなと思う。「横顔からは卑弥呼の秘密を感じます」「稲作をする人々が小さくかわいらしく描かれています」「とてもがんばって描いたことが伝わってきます」「卑弥呼の腕に躍動感がありますね」というような講評がついている。小6男子が描いた「卑弥呼に突撃インタビュー」では卑弥呼の横に白い貫頭衣を着てマイクを持ったリポーターがいて斬新だったが、講評では一切リポーターに触れられていなかった。

昼食は大阪王将でとった。日替わりランチがゴーヤチャンプルーだったのでそれに惹かれて。火力を感じるおいしさだった。

帰宅、風呂。まだ13時過ぎだった。洗濯。オケの練習の録音を聞く。事務作業、日記。夕飯は白飯、蒸しブリ、とうふ、水菜。その後胃もたれする。日記を書いてわかったが、ここ最近食べられるときに食べるぞという気合いが空回りして食べ過ぎ。外食も宅食も多い。