1111-1117

11/11(木)
また雨。昨日はさっさと寝たら昨日のプデチゲの〆のラーメンを朝ごはんにできるかなと期待したが、そこまでの時間の余裕はない。汁をお椀にうつして冷蔵庫に入れ、弁当のおかずを作る。冷蔵庫がすっからかんになる寸前に、パズルのように残り物を組み合わせて食卓に乗せていくのが楽しい。ピーマンの、ウインナーの、卵の、最後の一つをフライパンに入れ、外袋のビニールをぽいぽい捨てるのも爽快。買い物に行かないとという焦燥感は増す。コーヒーだけ飲んで家を出る。

通勤電車の中で万城目学・門井慶喜『ぼくらの近代建築デラックス!』を読む。

ぼくらの近代建築デラックス! (文春文庫)


職場にて、昨日のプデチゲでお腹をこわす。辛いものが好きな割にあまり消化できない。迷走神経反射を起こすことも多くて厄介。ある時山本ゆりがブログで「ヴォル」と呼んで症状の説明記事を書いていたのを読んで自分に何が起こっているか把握できた。迷走神経反射 腹痛でグーグル検索すると上から4番目に山本ゆりが出てくる。啓発活動だ。しかし辛いものはやめられない。弁当のおかずはウインナーとなすびとピーマンのソース炒め、卵焼き。

やがて退勤。スーパー2へ寄り道。肉や魚を買う。今週はスーパーが閑散としている。帰宅、風呂。きのこ、トマトを冷凍。ほうれん草をゆでる。タレにつかったブリの切り身を焼いて弁当に入れる。鮭のハラスを塩焼き。キッチンペーパーを敷くとパリパリにできた。夕食は鮭のハラス、バンザイ山椒、汁なし辛ラーメン。スライスチーズをのせようと包装をとくとヌルッとして、とろけるチーズを買ってしまったことに気づいて落胆する。声も出た。同じスライスチーズでも、とろけないチーズよりもう一段階混ぜ物が多いというか、偽物というか、嘘のような感じがする。白霧島もちょっと飲んだ。NHKFM「ミュージックライン」のゲストは青山テルマ。飲み屋でするような話題で盛り上がっていた。「(28歳は)年齢のことを言いたくなるような年頃なんじゃない?」

南波さんの場を和ませ用お約束フレーズを流さないところに誠実さを感じた。「今日はなにとぞお手柔らかにお願いします~」「ハッハッハそんな厳しいイメージあるの?」曲をかけた後の、ラジオパーソナリティがするものとしてはどこよりも長い例のコメントの後で「まぁ曲間にわたしらめっちゃ喋ってたけどね(笑)なんか私にばっかり聞いてくるから(南波さん「ラジオなんで…」)そっちはどうなのって聞いてたんだよね~」最後に「ちょいちょい大げさなんだよな~、信じていいのかなぁ?(笑)」

11/12(金)
やっと晴れた。大根煮と、レモンチーズトーストを食べて出勤。
通勤電車の中で『すこし低い孤高』を読む。

すこし低い孤高


職場にて、弁当のおかずは目玉焼き。

やがて退勤。帰宅、風呂。夕食は牛肉の何かだったような。食後、明日の荷造り。そわそわしてなかなか終わらなかったがイベントが終わった今から振り返ると、なくて困ったものはなかった。「コミケ 設営」のグーグル検索結果、その集合知をうまく利用できた。同人作家は発信がうまい。持って行ってよかった、厚紙、マジック、テープ、譜面台、フックつきクリップ、電卓。

彼氏が職場のプレゼン大会で受賞。過去にはソフトボール大会でも標語コンテストでも狙って結果を取りにいき、受賞していた。何の為にあるのかわからない行事だと思っていたが、こうやって種を蒔くのか。きっと近いうちに芽が出るだろう。

11/13(土)
朝食は鮭フレークトースト。昼食はおはなさんのおむすび屋さんの定食。世の中にこういう味のおむすびと味噌汁があることを覚えておこうという味だった。自分の中のおいしさのものさしが長くなる感じ。握らず、むすぶと米はふわふわになる。夕食はサイゼリヤのラム肉パスタ、ケンタッキーのチキンポットパイとチキン。

夜学舎『B面の歌を聞け』発売記念イベント「本とコーヒーの2日間」に参加した。1日目が始まって終わった。主催ではないので気楽。イベントの概要が初見では掴みづらく、じっくり見たり実際に何か買ったりする人は関係者の関係者、くらいまでに限られる。コーヒーのキャッチーさはコーヒー屋をやってわかった、というようなことをオケサドコーヒーさんもおっしゃっていた。しかし、関係者の関係者、圏にいなさそうな年配の女性がノーブラZINEを一冊買ってくれるという出来事もあった。ティッシュ配りバイトでティッシュを配らなかったらバレるという話を思い出した。例えば電話番号を記載しておくと、統計上数パーセントは必ず配ったティッシュを見てかけてくる人がいるらしい。

ノーブラZINEを作って売ってますと言ったところ男性に大ウケされるという一幕があり、何をわろとんねや何を、笑いごとちゃうねんぞとその場で詰めてやりたかった。諸事情で手元にZINEがなかったのが悔やまれる。売りつけてやればよかった。しかし、わたしもその場の雰囲気とかそうなるまでの展開にウケてしまうことがあり、笑って怒られる側の人間としては笑いの理由が気になった。どうも「ノーブラ」という語そのものとか、いきなりZINEのテーマとして取り上げられたことにウケていたような。

もうひとつ笑いを誘った要因となりそうなのが、わたしの話し方だ。今回イベント会場で流す用にラジオ(番組風音源)を収録していた。きっと自分が思っているのとは違うから今後の参考にしようと思っていた。聴いてみると、媚びているというほどではないがやたらウケたそうな話し方だった。その方向にグーンとメーターを振り切るとウーイェイよしたかになるような。よしたかは嫌いではないが、この話し方で来られると笑うよなと思った。

終了後、サイゼリヤでイベント関係者で食事。面白くない本にあたった時に怒るか落ち込むかの話。怒っても仕方ないのだが、怒りを感じることが多い。

がんばれ自炊くん! グルメ編 (角川文庫)


この本のとある一文に怒り狂って駅のゴミ箱に捨てたという話をした。ずっと家にあったのに、たまたま再読したらそうなってしまった。10年ほど前なのでわたしも未熟だった。自分で買った本ではなかったから思い切ったことができたのかも。読むタイミングにもよる。Oさんは評価されている本の面白さが自分にわからないことに落ち込むらしい。

帰りにセブンイレブンに寄ってZINEの増刷、ケンタッキーに寄って製本。ひたすらクリスマスソングを聞きながら。帰宅、風呂。今日買ったZINEの感想祭り、もらったラジオ音源でイベントの予習。イベント内容もてんこ盛りだが、要素もてんこ盛りなのだ。


11/14(日)
朝食はさつまいもご飯おにぎり。昼食はイベント会場で食べた高菜ちりめんじゃこおにぎり、ドーナツ、柿の葉寿司、クロワッサン。移動中の電車の中では『最近の好物100人2020春』を読んでいた。一番ピリピリしていた時によせられた文章。内容から時期がわかる。この人達の、今の好物はなんだろう。

イベント2日目が始まって終わった。差し入れが次々に来て、イベントスタッフで分け合うのはとてもありがたく楽しいことなのだが、会場ではお客さんを優先したいと思う。もう潰れたイベントスペースで演者に対して「毎回毎回飲んだくれて客そっちのけで騒ぎやがって、そんなんやから企画はいいのに身内の中でしか金が回らんねんぞ」と面白くなかった気持ちを忘れないでおきたい。今ふと思ったが、同じくらいの規模の演劇公演ではこういう気持ちになることが少ない。イベントの性格上舞台の表と裏がはっきりしていて、劇団間で接客ノウハウが統一されている感じ。

帰宅、風呂。夕飯は豚汁、さつまいもおにぎり。今日の会場のふうせんかずらは本屋でありながらちょっとしたキッチンやイベントスペースがあり、棚を間借りすると格安で使えるらしい。イベントスペースの話題の時にそうなったのだが、楽器をやっていると言うと大抵「そこで何か弾いて」と言われ、そのたびに「いやいや…」と濁す流れになる。この場に、クラシック音楽をやっている人が他にいればなあと思う。アマオケで楽器を弾いて15年以上、たまにアマオケの外に遊びに出たときによくあるこの流れに完全に飽きた。まず「無理です」と思い、「無理です」とは言えないから「いやいや・・・」と濁すのだが、なぜ無理なのだろう。クラシック音楽は再現芸術なので編成が小さければ小さいほど奏者にある程度技量がないと曲として成立しない。そしてダイナミクスレンジが大きいので会場の音響やお客の立てる音に影響を受けやすい。ここまで考えて、そういえば室内楽のコンサートを企画して自分が好きな曲だけでプログラムを組むのが夢だと言っていた人がいたのを思い出した。プレコンサートで場数を踏むとして、予算的には好条件だが・・・。他人には勧めてもいいが反射的に無理と思うということは、やはり自分の中ではひとつ目の理由が大きく、演奏技術にコンプレックスがあるのだろう。自分の書いたものに対するような手ごたえを、自分の演奏に対して感じたことはない。

イベント関係者でZINEを買ってくれた方が感想をくださった。昨日一緒に過ごして話す時間もたくさんあったが、ひと言も話されなかったようなデリケートなエピソードもお聞かせくださる。表紙の単語への反応ではなく、中身と関連作品(夏に出したフリーのZINE)を全部読んでくださったこと、わたしの思いや考えが伝わったことがわかった。土曜も日曜も参加してよかった。

11/15(月)
コーヒーをいれて、黒糖ネオバターロールを食べた。ちょっとの間ふとんを干す。昨日買ったラララチャイナを早速着ていくことに。Oさんの真似をして下にフリースを着て上着はなしにしたが、寒くなかった。長い袖を折って自分の腕の長さに合わせる仕様になっていて、その折り目がぬくい。しかし軽いのでさほどゴワゴワしない。何かコメントをくれる人がいたら、その都度脱いで着せようかな。もっともっと色々な体型の人が着ているところを見たい。

通勤電車の中で、ふうせんかずらの棚にあったフリーペーパーを読む。俳句と短歌とエッセイ『踊り場』2021秋号。内容もいいけど、フォントも製本も好き。

弁当のおかずは焼肉、ほうれん草の炒り卵。昼休みはハサミグループの曲を聞いていた。午後、よその営業所から異動してきた人が、「朝は女子社員は役員ブースを回って挨拶しないといけないって聞いたんですが…」と言われ、そんなこともあったと思い出す。感染症対策で制服に着替えることがなくなり、いつの間にかなくなった(ことにしておいた)。本社に異動する女性社員に伝える情報がそれか。

やがて退勤。帰宅、風呂。夕飯は白飯、豚バラ納豆小松菜炒め。しょうゆと酒の味。なんとなく納豆のタレは入れずによけておく。からしはお皿にニュルニュル出して添える。食べ終えたそばからお腹がすき、何か食べようか考えている間に寝落ち。

11/16(火)
コーヒーをいれて、黒糖ネオバターロールとさつまいもご飯のおにぎりを食べた。おにぎりにもマーガリンを添える。ラーマのマーガリン、あっさりした味になった気がする。Eメールボックスを開くと、関西の外からZINEの申し込みが来ている。郵送に必要で住所の記載をお願いしているが、文字列を見ていると普段インターネットでは感じられない空間の拡がりを感じる。

家を出て、通勤電車の中で髙岡尚子「ジェンダー」で読む物語 を読む。

「ジェンダー」で読む物語 (奈良女子大学文学部〈まほろば〉叢書)

わかりやすい導入。面白い授業だったんだろうな。

職場にて、弁当のおかずは鮭の塩焼き、かぼちゃ、ほうれん草の炒り卵。昼休みはやはりハサミグループの曲を聞いていた。

やがて退勤。帰宅、風呂。ラジオからはハイドンのトランペット協奏曲が流れている。日本音楽コンクール本選の模様。夕飯のメニューを考えていて、かぼちゃと豚肉の料理で、去年の今頃作ったやつがおいしかったなと思い出して探す。カフェ飯のような雰囲気で、カレー粉とオリーブオイルと醤油の合わせ調味料で、チーズもかかっていた。確か彼氏に「しゃらくさいけどうまい」とレシピのURLを送った覚えがあるのでLINEで「しゃらくさい」と検索。見つかったが、そこから1年分ログを読み返す。いちいち調べ物をしてURLを貼っているので情報量がある。彼氏がランチを食べた居酒屋チェーンの持っている野球チームのことなど。すっかり忘れているので同じように、ほほうと思う。他のことはほとんど何もしなかったし、夕飯のメニューは豚キムチになった。

11/17(水)
コーヒーをいれて、レモンチーズトーストを食べた。快晴。昨日ラジオの天気予報で「いい天気が続くのはよいことばかりではありません」と水不足の話をしていた。秋雨前線も台風も記録的な少なさらしい。

家を出て、通勤電車の中で辛酸なめ子『電車のおじさん』を読む。

電車のおじさん


雑誌で連載されているのを読んだときも感じたが、コラムと小説の手触りが全く一緒。勝手な妄想がずっと続いて痛快。紀州ドンファン、カリスマボランティアなど実在のおじさんについても言及。

職場にて、弁当のおかずは鮭の塩焼き、ほうれん草、かぼちゃ。野菜に味をつける時間がなかったのですりごまとマヨネーズを添えた。弁当箱の中のマヨネーズは妙においしい。これからもたまに絞ろう。昼休みは、ぎがもえかのサウンドクラウドのページで曲を聞いていた。やはり女性フォークシンガーはいいなあ。

やがて退勤。ZINEを投函。全国一律料金のありがたみを感じる。郵便制度ばんざい。帰宅、風呂。風呂上がりに顔に貼ったマスクシートはホテル療養用の荷造りをした時に買った10枚入りのもの。いつどこでこれを使うことになるのだろうと不安だった。幸運にも感染しないでワクチン接種を受けることができ、自宅で開封することにしたのだった。

 

夕飯は豚汁、白飯。ラジオからは日本音楽コンクールの作曲部門の受賞作をスタジオ録音したものが流れている。何年か前、片山杜秀が審査会での演奏がなくなったと嘆いていたのはこれか。他の部門は本選の模様を放送しているのに、作曲部門だけ演奏なしで審査が終わってしまっている。時間が余ってしまい、過去の受賞作の音源を流している。食後、ブログの更新。