1125-1201

11/25(木)
曇り。コーヒーをいれて、チーズトーストに生ハムをのせて食べた。やはり内頬の味がする。生ハムはそんなに好きではないのかもしれない。

家を出て、通勤電車の中で松井やより『市民と援助』を読む。

市民と援助: いま何ができるか (岩波新書)


古さを感じないのは、問題が解決されていないからか。

職場にて、弁当のおかずはかぼちゃ、さといもゆかり和え、ごまわかめふりかけ、魚肉ソーセージ。やがて退勤。カルディに寄り道。昨年の12月、好物のチキチキボーンとカルディの冷凍ケーキ(メリンガータ)を用意しておくと「チキンもケーキも家にあるしな」と落ち着いて過ごせたので今年もそうする。日持ちするので、いいのが見つかったらそっちに譲れるのもいいところ。店内では廃盤したと思っていたしょうがクッキー、一年ぶりのハッピーヒッポなどさらなる好物が待ち構えており、興奮してアドベントカレンダーまで買う。楽器モチーフのもので、「わかってるな」と思わせるポイントがあると嬉しくなってカゴにいれてしまう。オーケストラのようでもありジャズバンドのようでもある編成で、ヴィオラ奏者(アシカ)がちゃんといる。しっぽに握力がある種のサルが3本のバチをあやつって木琴を演奏。ヒツジはジャケットを着ていない。メスかな。ペンギンは全裸にサンタ帽。こいつは金管楽器とピアノに囲まれてアコギを弾いているが、客席にはまったく聞こえないだろう。原産国はチェコ

帰宅、風呂。洗濯。夕飯はシチュー。みそと豆乳の味。手羽中、小松菜、しめじ、かぼちゃ入り。煮えるまでちょっとだけ楽器を弾いた。

ラジオをつけたまま寝落ちして夜中に目を覚ますと、ラジオ深夜便の「ママ深夜便」というコーナーにさしかかっていた。童謡、みんなのうた、絵本の朗読を流す。コーナー名はリニューアルの際に変える予定なので、リスナーから意見を募集中だという。「前回おっしゃっていたお言葉を胸に、娘と生きていきます。私の悲しみも、白く染められますように」というコメントと一緒に、レミオロメンの「粉雪」にリクエストが来ていた。同世代かもしれない。

11/26(金)
目が覚めて即、請求書のことで頭がいっぱいになった。昨日の夜、本屋さんからノーブラZINEを仕入れたいという連絡をいただいて慌てて一般的な取引条件など調べていたが、請求書のことを忘れていた。後でわかったことだが、必要なのは領収書だった。コーヒーをいれて、レモンチーズトーストを食べた。何を着るか迷ってしばし棒立ちになる。

家を出て、電車の中で武田百合子『ことばの食卓』を読む。

ことばの食卓 (ちくま文庫)

戦時中の体験など綴ったエッセイ。理想の文章はやっぱりこれ。

職場にて、弁当のおかずはぶりの照り焼き、かぼちゃ、ブロッコリー。やがて退勤。帰宅。ZINEの在庫確認。4号+αを組んでひとつの商品にしているので在庫数が把握できなくなってきた。ちょっとやっておこう、と始めた折り作業で1時間経っていてびびる。風呂。夕飯はベトナムの袋麺。トマトと小松菜と油揚げを入れた。プチじゃないトマトを冷凍すると使い勝手が悪いからもうしない。食後、ちょっと楽器を弾く。その後貸し本棚に並べる商品に値札をつける。実家から持ってきたメノクラゲのスタンプが活躍。いつからあるのか不明だが、捨てなくてよかった。TMとLINEのやりとり。昨日買ったアドベントカレンダーの絵柄にツッコんで遊ぶ。

11/27(土)
曇りの日にかかっている雲に厚みが出てきた。そういえば冬ってこうだったなという空。コーヒーだけ飲んで家を出る。やはりゴールドブレンドはおいしい。ぺらぺらのウインドブレーカーでも、チャック全閉めでフードをかぶれば暖かい。もう一枚差し色になるようなのを買おうかな。佐々木ののかさんがツイートしていたポンチョが可愛かった。5年以上前にトークイベントに登壇していたDJが着ているのを見てからずっと、チャックのないシャカシャカの上着に憧れがある。アノラックパーカーと言われているものがそうかも。シルエットがすっきりしていていい。脱ぎ着のしやすさを捨てられるか。通勤電車の中で村上龍ポップアートのある部屋』を読む。

ポップア-トのある部屋 (講談社文庫)

『白鳥』だったか、値札をつけているときに「信じられないことだが」という村上龍おなじみの導入を見つけ、この際読み返して「信じられないことだが」探しをしようとリュックに入れてきた。この本の中にはなかった。文体は心地いいが、短編集としてはタルい話が続いた。

出勤。正午、退勤。昼食は百福のカオソーイラーオ。ラオス風らしい。フォーのようなあっさりした感じだが、スープからも具材からもいい香りがし続ける。百福は何を頼んでも最後の一口までおいしい。店内にスーツケースを持った出張中と思しき青年がいて、ダルバートとカオソーイラーオをいっぺんに完食していた。「これでちょうどくらいです」とのこと。非常にうらやましい。

百福を出て、映画館で太田光海監督「カナルタ」を鑑賞。久々に映画を見てこのような素晴らしい作品を観られると、また通おうかなという気になる。アマゾンのシュアール族のドキュメンタリー。森の中を進むセバスティアンにカメラを持ってついていく監督。しかし、相槌は収録されていない。圧倒的に力強くロジカルなセバスティアン、あるいはパストーラの語りに魅了される2時間だった。森に生えている未知の植物を口に含み、体の状態を観察して薬草として使えるか調べる。口に含んで嚙み潰した芋を勢いよく吐きだして発酵飲料を作る。少なからず衝撃を受ける映像だが、語りを聞くと納得できる。生活の中で都心へ行くこともあるらしく、シュアール族の文化の外にどんな文化が広がっているかある程度把握している様子もうかがえる。パンフレットにサインをもらう際、シュアール族の文化は無文字文化なので、基本的に喋る、伝えることは上手だと監督が話していた。それにしても映像制作に参加したことがないとは思えない。パンフレットにサインをもらう列に並んでいるとき、他の人との話を聞くのが楽しかった。「薬草は効くんでしょうか?」「案外効くんですよね、なんか全体に効きます」このように素朴な疑問が浮かぶようなとっつきやすさもある映画だった。ロビーでパンフレットをしまっていると、「すみません、さっき百福でカレー食べてました?」列の中にさっきの大食い青年がいて、声をかけてきた。アウェーの地でもこうして話しかければおしゃべりできるのか。明日からもこうして旅していくんだろうなと思った。

わたしの着ていたラララチャイナが目についたらしい。いい服だなーと思う。別注モデルのポンプフューリーもこんな感じで褒められたことがある。こういう服をワードローブに入れていきたい。

映画館を出て、カンプリへ。ZINEの増刷。17時閉店寸前、蛍の光が流れる中ではあったがトラブルなく、仕上がりもきれいにできた。向かいのコピー機では建築学科所属らしき学生が図面をコピーしていた。カンプリを出てカロブックショップへ。『ノーブラZINE4』の納品。商品にしてしまえば本屋さんに置いてもらうことができるのか。まだあまり実感がわかない。カロの棚は商品で溢れていた。仕入れたい本が見つからない時期と、今のように仕入れたい本だらけの時があるのだという。
帰宅、風呂。夕飯は小籠包、ちくわ磯辺揚げ、白霧島。スパゲッティナポリタン。途中でZINEの製本もした。

11/28(日)
夢の中、網戸に夥しい数の、黒く丸っこい甲虫がついていた。昨日映画「カナルタ」を観たからだと思う。登場人物の語りや精神性、映画製作の手法に深く感銘を受けたつもりでいたが、虫の印象が強いようだ。コーヒーをいれて、鮭マヨトーストを食べた。布団を干す。今日はアマオケの練習。電車の中では昨日買った映画「カナルタ」のパンフレットと、ZINE『ふつうの明日』を読んでいた。後者には、詳細は伏せられているが赤い公園の津野ちゃんが亡くなった日のことが綴られていた。わたしも数日間呆然としたので、喪失感を味わった人の文章に出会えて救われた気分になった。

練習が始まって終わった。Mに昨日百福で買ったダルバートのカンバッヂをあげる。ありそうでなかった商品。百福の内装、スプーン立て、レジ周りなどがかわいくなったのはフロアのスタッフの発案なんだろうか。行くとどこかしら改良されている。昨日は椅子にゲルクッションの座布団が敷かれていた。昼食はとりそびれたが、とある件でお礼としてクッキーをいただいたのでそれを食べる。パティスリーのクッキーを久々に食べた。こういうのをさっと用意できるおじさんだったんだな。

帰宅、風呂。バナナチップス、スモークチーズ、生ハム、ドライジンジャー、ミックスナッツで晩酌。手羽中でカレーを作って食べた。格安スーパーで買ったスパイスミックスがおいしい。店の味がする。ラジオからは日本センチュリー交響楽団の定期公演の模様が流れている。指揮は久石譲。共演したことはあるものの、定期への出演は初めてだという。フィリップグラスのような曲を書いていることも、ベートーヴェンを振っていることにも驚く。食後、「ほうれん草を食べると歯がキシキシする」というツイートにリプライを飛ばす。わたしはならないが、シュウ酸でそうなるらしい。ミスドのオールドファッションでもキシむという。好き嫌いはないが腐ったものとかも食べ進めてしまう方なので、こういう感覚を言語化したものを覚えておこうと思う。ひどくはないが、アレルギー体質でもあるし。「カナルタ」でセバスティアンが終始自分の身体の反応をみていて、かっこよかったことを連想した。

11/29(月)
NHKFM「かけるクラシック」では奈良の大仏のテーマソングをリスナーから募集していた。ツァラトゥストラはかく語りきなど。「大仏様が歩き出しそうではありませんか?」「でもこの大仏様、敵ですね」

コーヒーだけ飲んで家を出る。通勤電車の中で村上龍五分後の世界』を読む。

五分後の世界 (幻冬舎文庫 む 1-1)

SFぽい作品なら「信じられないことだが」が出てくるんじゃないかとかばんに入れてきた。装丁は横尾忠則書き下ろし。

職場にて、弁当のおかずはオクラのおかか和え、かぼちゃ、ブロッコリー。オクラもブロッコリーも冷凍だったので冷え冷えのお弁当だった。やがて退勤。スポーツ店に寄って防寒着探し。無地のもので色の選択肢が欲しければユニクロへ行くべき。チャックがないからといって、すべてのアノラックパーカーのシルエットがすっきりしているわけではない。スーパー2に寄ってかぶ、ほうれん草、れんこんなど買う。帰宅、風呂。夕飯はかぶと餃子のスープ、白飯。食後、ツイッターを見ると危険視されている変異株に名前がついていた。オミクロン株。また、鬼束ちひろが救急車を蹴って逮捕され、コメントを出していた。「私が一番悪いが、私に嫌味を言った男は許せない」けが人がなくてよかった。寝る前、ふとお尻が荒れているのはホットカーペットのせいだと気づく。ベッドの上に敷いてその上に長時間座っていた。

11/30(火)
コーヒーをいれて、ピザトーストを食べた。時間があったので村上龍五分後の世界』を読む。「〇〇とかXXとかそういうもの」「恥にまみれた表情」おなじみのフレーズを発見してニヤつく。「信じられないことだが」はまだ。

家を出て、通勤電車の中で引き続き『五分後の世界』を読む。職場にて、弁当は菜飯、目玉焼き、ウインナー、かぼちゃとピーマンのポン酢煮。やがて退勤。空気がぬるい。天気が荒れるからか。ユニクロへ寄り道。ポケッタブルパーカは今の時期薄手すぎるのかもう棚になかった。アウトドア用品店に行かないとだめか。出先で電車に乗ったり店に入ったりすることを考えると、アウターもインナーも厚手すぎるように思う。毎日初詣じゃないんだから。自転車で移動する人は別だが。あと、ジップのついていないフリースのトップスはウィメンズのものしかなかった。ウィメンズも持っていたことがあるが窮屈で暑苦しいから捨てて、メンズのものを愛用している。ボロくなってきたので何枚、何色か買っておこうと思ったのだが、廃盤になってしまったか。3年以上前に買ったから無理もない。単価の高いセーターを売る方針なんだろうか。

帰宅、風呂。夕飯はブロッコリーチキチキボーンの鶏皮チップス。白霧島も飲んだ。ナッツとドライジンジャーの食べ合わせにはまる。あさりの炊き込みご飯も食べる。食後、飲み会に誘われるが、「今のところ指定感染症の区分が変わるまでやめとこうと考えてます」と断る。流しているラジオが時々竜巻注意情報で途切れる。徳島県和歌山県など。

12/1(水)
電灯もラジオもつけっぱなしで寝ていた。目覚めると「弾き語りフォーユー」が流れている。この番組は5時台。11月でZINEの自家通販は終わり。ブログとツイッターの投稿固定を外し、本屋さんでの販売情報をツイート。コーヒーをいれて、ピザトーストを食べた。7時、昨日ツイッター見たキトリのコンサートのチケットを買いにコンビニへ。チケットはロッピーなりファミポートなりで買うことにしている。それか当日券。あらゆるサービスの会員登録、ログイン、個人認証を避ける所存。ZINE発送用のスマートレターも買いたかったのでローソンへ。入店、ロッピーを操作したがロッピーでの販売はしていないとの事。ローソン店頭で買えないローチケがあることを知った。個人情報収集の都合か、払い戻し手続きの都合か。いずれにせよ感染症対策が絡んでいる気がする。タカラカップとスマートレターを買って店を出る。開園準備をしている保育士を見て初めて雑居ビル内の保育園の存在を知る。帰宅。コーヒーをいれて、ピザトーストを食べる。いしゃどうさんのnoteを読んだ。

また家を出て、通勤電車の中で『考える方法』を読む。

考える方法―解決の思考・創造の思考・思考なき思考

Amazon商品紹介から書影を貼り付けようとすると、いろんな色の表紙が出てくる。売り場でけっこう感銘を受けて買った本だが、飲み屋で持論を聞いているだけのような気分になってきた。すぐに話が飛ぶ。仮想敵をつくる。

職場にて、弁当はあさりの炊き込みご飯、ブロッコリー、納豆チーズ味噌汁。
やがて退勤。帰宅、風呂。NHKFM19時のニュース。国内2例目のオミクロン株感染確認される。洗濯、掃除。きゅうりトーストの写真をやっと飾った。冷蔵庫の上に置くと現代美術のようになった。写真にも同じ冷蔵庫が写っているため。夕飯は納豆チーズほうれん草豆腐味噌汁、手羽中ピーマンかぼちゃのポン酢煮。食後、楽器を弾く。その後、トーチWEBで松虫あられ『自転車屋さんの高橋くん』の最新話を読む。ちょっと説明過多のような気もするが、相手に向き合うこと、尊重することをテーマとして扱うんだったらこれぐらいがちょうどいいのかも。覚悟と気迫を感じる。パン子の父親の「浅はか者」としての歳の取り方がリアル。パジャマのズボンを持っている中で一番厚手のものにしたが、夜中に暑くて起きた。