0217-0223

2/17(木)
一度起きてラジオをつける。ニュースの時間だったのでうつらうつらしていると、「減少に転じています」と聞こえた。感染者数のことだろうか。ハイドンの「驚愕」が流れだしたタイミングで起き上がる。コーヒーをいれて、コーンマヨトーストを食べた。通勤電車の中で片山洋次郎『骨盤にきく』を読む。

気持ちよく眠り、集中力を高める整体入門 骨盤にきく (文春文庫)

片山洋次郎の著作は装丁がかわいらしい。寝相で体のどの部分に負担がかかっているかわかるという部分。

職場にて、弁当のおかずはたらこのポテトサラダ、チキチキボーン。考えてみれば社内でも感染者数のピークは先週だった。検査を受けて結果を待っているのか、空席はいくつかある。感染して今週から出てきた社員、マスクエチケットは感染前のままだった。自分が話していて息苦しくなると話しながらいきなり顎の下まで下げる。こういうジジイを見ていると、入ってきた情報によって自分の行動を変えるような、適応能力は年齢とともに失われるのかと思ってしまう。一方で、2月に入ってからある20代の社員はウレタンマスクをやめ、ある社員は鼻を丸出しにするのをやめている。

やがて退勤。帰宅、風呂。夕飯は鍋焼きうどん。おいしくできたし体は温まったが、食後また冷えてその落差で体力を奪われた。

ツイッターにて、角幡唯介枚方市立図書館の「2/15の朝日新聞天声人語で紹介された『極夜行』角幡唯介さんの本、所蔵しています。どうぞ、図書館をご利用ください。」というツイートに「どうぞ購入して読んでください。」とコメントを添えて引用リツイートしている。読者に対して「図書館を利用したことを著者にわざわざ言うものではない」とはよく言われていること。私が最初に目にしたのは確か10年くらい前で、瀧波ユカリのツイートだった。図書館はどうツイートすればよかったのだろうか。図書館を愛用するものとして悩む。「どうぞ図書館をご利用ください」は蔵書の紹介と分けて投稿すべきということなのだろうが、我が事のように肝が冷える。何年か前に万城目学が、「予約の多い本の寄付を募るのはおかしい、蔵書は購入すべき」という旨のツイートをしていたことも思い出される。

www.j-cast.com

2/18(金)
起きたら背中が冷えている。時報がわりにつけたラジオからブラームス交響曲第三番のピアノ四重奏バージョンが流れてきて、「編成が違う!」と驚いて起きた。コーヒーをいれて、さくらバウムとしょうがクッキー、くるみを食べた。家を出ると昨日に引き続き寒い。道行く人も手持ちの中で一番暖かいコートを着てきたんだろうなと思わせるような恰好。女性は膝くらいまでのダウン姿が多い。

通勤電車の中で岡村幸宣『未来へ 原爆の図丸木美術館学芸員 作業日誌2011-2016』を読んだ。

未来へ 原爆の図丸木美術館学芸員 作業日誌2011-2016

作品の貸し借りの他、原子力発電関連の話題もたびたび登場する。かっこいい装丁だが、開くまで本の天と地がわからない。

職場にて、弁当のおかずは失念。やがて退勤。夕食をサイゼリヤでとった。ボンゴレ、にんじんサラダ、モッツァレラチーズ、ドリンクバーを注文。オリーブオイルが本当においしい。オイルそのものの味も違うかもしれないが、状態がよさそう。開封してすぐに使い切っていくのではないか。プリンも食べたかったがお腹がいっぱいで断念。国立国際美術館ニュース、ココルームのフリーペーパーを読んでのんびり過ごす。はならぁとのパンフレットも手元にあったので明日行くか検討するが、どうも気が進まない。ツイッターの公式アカウントを見てみると、作品そのものよりワークショップ、挙句の果てには商店街のガラガラ抽選のようなノリのプレゼント企画が前面に押し出されている。環境配慮アピールと整合性がとれていない。

普段行かないスーパーへ寄り、チーズクリームペストリーと黒糖フークレエ、なばな、春菊、ほうれん草、にらなど買う。帰宅、風呂。久々に湯舟につかった。冬場は気温が低いので脱衣所を水風呂のように使って交互浴ができる、とネットで見たのを試す。そこそこ(整った)。明日は午後から天気が崩れるらしいので今のうちに洗濯もしておく。週末を迎える準備は万全だ。

2/19(土)
朝、コーヒー、チーズクリームペストリー。昼、厚揚げと春菊の卵丼。夜、鶏ももとじゃがいもとほうれん草のマヨネーズ焼き、鶏餃子、白飯。家から出ずに読書にいそしむ。NHKFMのかわりに本屋プラグラジオを流してみた。和歌山県立美術館の話題。嶋田さんの発見、展示室内でメモをとると鑑賞が捗る。撮影OKだと撮って終わりになりがちだが、それを防げる。その後昼寝。日が暮れてしまい強制的に(?)所属オケの練習録音を流して意識を明日の練習に向ける。楽器を弾きながらツイッターアカウント「苔」さんのスペース「ウチらのサイゼ会」を聞く。同性愛研究の結果到達した視点や指摘を、異性愛を考える材料にされそうになった(「なるほど~それって異性愛にも言えることですよね~」)時の面白くない(「それはそっちでやっていただきたい」)感じ。ながら練習はどっちつかずになるのだが、楽器に触らないよりちょっとまし。先日読んだ本『新しいチェロ奏法』(←90年代の本)で提唱されていた奏法、思いのほか使いやすいかも。

2/20(日)
コーヒーをいれて、パイナップルと黒糖フークレエを食べた。

家を出て、電車の中で(ま)&アサノタカオ『「知らない」からはじまる——10代の娘に聞く韓国文学のこと』を読む。(ま)さんの、「メタい」小説が好きではないという話。作者の主張があからさまに小説世界に登場すると「メタい」と感じるらしい。私がミステリと言う勿かれを読んだときに感じたことに似ている。言い得て妙。ただ、「メタくない」と例示してくれている部分を読んで、作家に技量があって受け入れやすいだけなのではと思う。聞き手の「父」は終始聞くことに専念している印象を受ける。それでいいと思う。(ま)さんの語りから、中学校や高校の教室に漂う緊張感を思い出して心が冷える。ああいった環境でじっくり海外文学を読んで、想像力をはたらかせ続けるのはなかなか難しい。

オケの練習が始まって終わった。目や耳を開くのに一定の時間がかかる。帰宅、風呂。夕飯はチキンカレー。ちょっとでもケチャップを入れるとケチャップ炒めの味になってしまう。玉ねぎの代わりに長ねぎを使う場合、みじん切りにしていないレシピが多かったので大きめの小口切りにしたが、みじん切りにしたほうが良かったかなという出来だった。カレーうどんに寄せるかどうか。

ツイッターにて、小劇場の役者が降板のお知らせを投稿している。よく読むと公演期間中に場内整理スタッフを断ったことが原因らしい。役者には観客との接触を避けるべきという考えがあった。劇団がそれを受け入れられないのは、役者全員の待遇を揃えておきたかったからだろうか。

食後、TMとLINE。コレナンデ商会までのパペット番組の系譜を教えてくれる。ヒトが演奏しているところを収録するのに比べて何倍も大変なのに、パペット番組は続いている。番組によって対象楽曲が違うらしい。ハッチポッチステーションは洋楽、クインテットはクラシック、コレナンデ商会はJポップ、童謡、オリジナルもあり。吉木りさをプロデュースしていたことからヒャダインの話。クロワッサンWEBで料理コラムを書いていたことを思い出して調べると、もう93回も連載していた。

croissant-online.jp

お互い話したいことをワーッとやり取りしたらスンと静かになる私とTM。内容が作品の感想であるところが平和、というか和平?のポイントなのではないか。その後彼氏と通話して寝た。

2/21(月)
布団を剥いで寝ていて身体のあちこちが冷え、乾燥で喉も嫌な感じ。肝も冷える。コーヒーをいれて、パイナップルと黒糖フークレエを食べた。昨日の晩から食べたかったパイナップルがおいしい。

家を出て、通勤電車の中で『いのちをつなぐ動物園』を読む。

いのちをつなぐ動物園: 生まれてから死ぬまで、動物の暮らしをサポートする

あまり見ないタイプのゴリラのイラスト。どこがどうとは言えないが、かわいらしくて好き。

職場にて、先週の火曜に体調を崩した社員が新型コロナウイルスに感染していることがわかったのは金曜。そして週明けに他の社員が知るところとなる。というパターンが今月に入ってから続いている。弁当のおかずはツナと春菊の炒り卵。やがて退勤。パン屋でフランスパンを、カルディでレバーペーストを、生鮮食品売り場でカリフラワーを買い求めて帰宅、風呂。夕飯はバインミーバターロール、カリフラワーのポタージュ。パクチーフリーズドライにしてしまったことが食べ終えてからも悔やまれる出来となった。ハード系のパンのイメージがなかったパン屋のフランスパンはおいしかったので余計に。レギュラーメニューにめんたいフランスがあるのだから、フランスパンもあるだろうというのはTMとLINEしていて気づいたこと。クロワッサンWEBの連載でヒャダインが紹介していたカリフラワーのポタージュ。ないミキサーの代わりにぶんぶんチョッパーで頑張ったが、クスクスくらいの大きさに粉砕されたカリフラワーが気管に入ってきてむせる。「そらあかんな」とTM。味と香りはよかった。

2/22(火)
夜中に汗だくで目を覚まし、喉の乾燥対策でつけていたウレタンマスクを引きはがし、また眠れたのはいいが冷えと乾燥からか気づいたら内頬を噛みしめていたりして寝苦しい。夜中に目を覚ました時は一度起き上がったほうがいいと『体操をつくる』で川崎智子さんが言っていたが、立て直しのためにもいいかもしれない。文脈的には、日中の運動が足りていないからだという話だった。コーヒーをいれて、桜あんぱんを食べた。昨日パン屋で買ったもの。生地は白くて、ピンク色の求肥が入っている。

通勤電車の中で溝井裕一『動物園・その歴史と冒険』を読む。

動物園・その歴史と冒険 (中公新書ラクレ, 713)

まだまだ西洋の話題が続く。現代の動物園のルーツは西洋にあり。

職場にて、最近応接ブースに置いてあるシクラメンの世話をしている。先週の木曜に水をやらずに帰ったので気がかりだったが、さほどしなびていなかった。毎日のように気にかけている今年は調子がよさそう。毎年お歳暮に送ってくる取引先があって、誰も世話をする人がおらず放置され1月中には捨てられるという運命を辿っていた。これは快挙だ。水やりより花がら摘みがポイントのようだ。まだつぼみが出てくる。

正午退勤。半休をとっている。昼食をとろうとしたカレー屋は臨時休業していた。またしてもポタージュ村入村ならず。呼ばれていないのかもしれない。この捉え方は職場の人がしていた。台風が来たり、仕事の都合がつかなかったりしてなかなか伊勢神宮に行けないという話の中でだった。カレー屋ありきで午後の予定を組んだのに、駅から遠かったのに、知らない道を歩かされたのに。地図が苦手なのでこういった恨み言が出るが、いつもと違う出口から駅を出たからタリーズコーヒーを発見、はちみつを買うことができ、通りがかりにベン・シャーン展を見ることができたのだ。別のカレー屋でラムトマトキーマカレーにもありつけた。温泉卵とチーズののった、整った味ながらわんぱくな一皿。岐阜や富山で入った、街で一軒のスパイスカレー屋というか、創作カレー屋で食べた味にこういうキャッチーさがあった。

15時、カロ着。網代幸介『アーサー・マンデヴィルの不合理な冒険』原画と絵巻展を見る。年齢、性差、表情の違いが曖昧な顔つき。目元にさしている影によるものか。どこを見ているかもよくわからず、神秘的な感じがする。構想段階だと、絵の中の人物の顔はもっとはっきりしている。その後、ミルクティーとhortaのスコーンで休憩。
帰りの電車の中、持っている本を取り落とすほど眠り込む。久々にこのような状態になった。帰宅、風呂。夕飯はなし。

2/23(水・祝)
コーヒーをいれて、hortaのカカオソルトショートブレッドを食べた。今まで食べたどのショートブレッドよりも長くて見た目がかっこいい。味も上品。ベッドシーツの洗濯をしたいが、花粉が飛んでいそうなので見送る。オケの練習の録音を聴き、事務作業をする。昼食はレバーペーストとなばなのスパゲッティ。くるみを添えるとよく合った。水でもどしたドライピーチを余った餃子の皮で包んでマーガリンで焼いてみたがいまいち。モソモソ食べた。ここ数日餃子の皮消費レシピを調べていたが、皮単体で焼いて塩でも振って食べるのが一番ましなんじゃないかと予想。風呂に入り、夕飯はベーコンとなすの炒め物、カリフラワーの炊き込みご飯。ご飯がべしゃべしゃになってしまった。レモン汁とマーガリンを混ぜ込むとおじやのようになったが、相変わらず香りはいい。今週は凝ったことをしようとして料理を失敗する週だ。食後、マンガ配信サイトを巡回。知らない間にサイトが増えていて、待てば無料で読める連載作品も増えている。
『違国日記』『STAY GOLD』日高が出てきた!『あさっての皮算用』『アヤメくんののんびり肉食日誌』『来世は他人がいい』『青野君に触れないから死にたい』など次々読む。ヒロインの泣き方の激しさに面食らったのは最終兵器彼女以来かもしれない。