0317-0323

3/17(木)
5時頃に目が覚める。ツイッターを開いて情報収集しようとするが、捗らない。大きな余震はまだない。しまってあったLEDライトを出してきて、エネループを充電。昨日は枕元に靴を置いたりせずに寝たが、出勤するとなるとまたどこまで対策をとるか迷う。電池を入れてある引き出しの整理。髪が長かった時のクリップ、ドンキの鼻毛カッター、先代のルーター、先代の携帯電話を処分。通院の度に処方せん薬局でオマケしてもらえるアルコールティッシュが10個くらい溜まっているので職場へ持っていって使う。一旦寝て、ギリギリの時間に起きた。きゅうりトーストを食べた。初物なのでツイッターに画像を投稿。ラジオで通常番組が流れているのを確認して出勤。

通勤電車の中で平民金子『ごろごろ、神戸』を読む。

ごろごろ、神戸。

これ雑誌連載で読んだ方が面白いやつかな?という漫画本の感想を少し前に見かけたが、こういうことかも。なかなか調子が出ない。本の重さもこたえる。

車内の乗客は少なかった。職場にて、全国に支店があると思えないくらい、地震について何の情報交換もしないまま業務をこなす人々。過去に一度「何も言ってこないってことは大丈夫だと思うけど?」と言われてから聞くのをやめた。東日本大震災の時は地盤のゆるさもあってこの建物も結構揺れたが、今回はどうだったのだろう。見たところ何も落ちていないようだ。弁当はわさび菜の菜飯。おかずを作る時間がなかった。

やがて退勤。ユニクロへ寄る。手持ちのポケッタブルパーカーの使い勝手がいいので色違いが欲しい。今年のは裾が絞れるようになっていた。メンズの3D裁断のポケッタブルパーカー、アノラックパーカー、キッズのユニクロUのマウンテンパーカーも形はかっこよかったが色の展開が少なかった。帰宅、風呂。夕飯は冷凍ギョーザ、ポテトフライ、きゅうりの生姜和え、ナッツ。こだわり酒場のレモンチューハイもあけた。これはまた買おうかな。飲みながら日記の加筆、TMとLINE。雑誌『なかよし』の話題。増刊や別冊は全部読み切り、時にはテーマがあったりして競作のようで楽しかった。本誌連載と並行しているのでスケジュールはかつかつだっただろう。なかよしなつやすみランドを彩ってくださった作家の皆様どうもありがとうございます。「ドラえも~ん、ゼロ年代のブックマーケットに行きたいよ~」と泣き顔を送ると「隣の敷地に住んでた子元気かな」と帰ってくる。店の中で会ったことはないのに、実家が近いとこんな感じで共鳴できる。

3/18(金)

起きてきゅうりトーストを食べた。コーヒーは割愛。天気が悪い。雨の中駅へ。通勤電車の中で(ま)&アサノタカオ『「知らない」からはじまる』を読む。構造上の問題をはらんでいるとしても、集団の中で個性を貫き通そうとすると衝突が生まれるものだし、「普通」に守ってもらうという手がある、という(ま)さんの語りをもう一度読む。

職場にて、余っていた日めくりカレンダーを自席に設置。二十四節気や月の満ち欠けなど、今まで意識してこなかった一般常識を意識することが狙い。弁当のおかずはヤングコーン、納豆と菜の花の炒り卵。粉チーズも入れた。いちごはおやつにする。

やがて退勤。帰宅、風呂。夕飯はうどんカルボナーラ。食後、職場で出た端材をクラフトバンドのように使って何かできないか組んでみたが、クラフトバンドではないので何もできあがらなかった。NHKFM「ミュージックライン」のゲストはアキヤマキイロ。リスナーの知識がどれだけあるかという前提をすっとばして機材の話をするので突っ込んだ話が聴けて面白かった。語彙とか。夜中お腹が減ってしばし立ち尽くし、魚肉ソーセージにマヨネーズと青のりをかけたトーストをつくって食べた。

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3/19(土)

起きてコーヒーをいれて、いちごマシュマロトーストを食べた。このくらいの季節は家の中が寒い。上坂あゆ美『老人ホームで死ぬほどモテたい』の紹介スペースを聴く。

老人ホームで死ぬほどモテたい (新鋭短歌シリーズ)

岡本真帆がホストで、ひとり喋り。本屋プラグラジオの紹介は固有名詞に注目したものだったが、作家と親しい仲ということもあって毛色が違った。岡本さんと自作の話題になると泣いてしまうらしい。上坂さんが終盤に登場するなり「上坂アンチ聴いてる~?」と呼びかけるのでヒヤッとした。岡本さんも多少驚いていた様子。マイクを向けられるとフックになりそうなことを言ってしまう人なんだなと思った。町田樹のように。作品は人生、つまりアンチの作品批判は人生改善のヒント、というようなことを言っていた。強い!

昼食は寒いのでおでん。福岡で買ってきたミヤジマのうどんスープを使った。午後からは本屋プラグラジオの最新回を聴きながらシャツの襟の補修。すすけて破れてしまったのでひっくり返してまたつける。夕飯は小松菜の卵とじ、わさび菜ときのこのスパゲッティ。

3/20(日)
コーヒーをいれて、いちごとミルファスを食べた。天気がいいのでどこかへ出かけたい。ユニクロのプリーペーパーLifeWearを読んでまんまと欲しくなった商品がいくつかあるので実物を見たい。今福鶴見ミスタードーナツを目的地にすることに。店内にメリーゴーランドがあるらしいのだ。日本にあと3店舗しかない。

電車の中では『ユリイカ』のぬいぐるみ特集号を読んでいた。

ユリイカ 2021年1月号 特集=ぬいぐるみの世界

本屋プラグで買った。他にもバックナンバーがたくさんあった。気になりつつ手にとっていなかったが、買ってよかった。ぬいぐるみを「使う」と語る、研究対象の学者と刀剣乱舞のキャラクターをぬいぐるみを介して交流させる、AI美空ひばりの口の中に広がる影に注目するなど多彩な論考が揃っていた。

今福鶴見着。こんなに人通りの多い歩道は初めてだ。自転車も多いのでストレスがかかる。地下鉄の駅から地上に出た瞬間に松のやが見えて昼食が決まったのは助かった。昼食はとんかつ定食。券売機のタッチパネルの階層が予測できず(たぶん想定していたより早く分岐していた)、おろしとんかつ定食にたどり着けなかったが満足。すだちドレッシングがまだあった。

ユニクロの入っているイオンモールが混雑していて疲れる。なんとなくだが、このあたりの家族連れは子にきょうだいがいることが多い気がする。靴下はフリーペーパー掲載色がなかったし、ワッフル生地のロンTは蒸しそう。棚の前で家族連れの母親が「イオン側に行ったら同じようなのがあるかもね」と言っていて、そうでしたそうでしたと思いながらイオンの衣料品売り場へ。ワッフルTはなかったがフリースのモックネックTシャツがあったので買っておく。

移動中、ドラえもんの回転ラックが置いてある類の町の本屋があったので入ってみる。和山やまがワゴンに平積みされていて、古屋兎丸の作品も同じワゴンに入っている。ここに是非野中英次を並べてほしい。新文芸の大きな棚が文庫よりも入口側にあって、緑の背表紙の本が並んでいる。異世界ものがこんなに展開しているとは。その後セカンドストリートへ行くが、めぼしい物はなし。散策中に冷蔵庫と冷蔵庫の間の死角にあるマッサージチェアの上で寝ている男性がいて逃げる。

16時ごろ、ミスタードーナツで休憩。誰もメリーゴーランドを気にかけていない。老舗店舗の客層の落ち着きを感じさせる。近年も数年に一度はWebメディアで記事になっているようなのだが。客席を圧迫していて、維持しておく理由が少なそう。

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3/21(月・祝)
昼前に起きた。塩麴むね肉と長ネギで和風チキンライスをつくって食べた。食後、プリン(失敗した。牛乳を温めなかったのが原因と思われる。ムラがあったが、味はおいしかった)、ぶりのカレー煮、ムングダルカレーなどつくり続ける。

合間に椎名うみ青野くんに触りたいから死にたい』が2巻分無料配信されていることに気づき、夢中で読む。

青野くんに触りたいから死にたい(1) (アフタヌーンコミックス)

その後、ツイッターで読者の感想を読み続ける。自分にとってネタバレが大した痛手ではないほど絵柄や台詞、そして経緯に説得力がある。

さらにその合間に小林真樹『日本のインド・ネパール料理店』

日本のインド・ネパール料理店

ユリイカ』のぬいぐるみ特集号など読む。仕事のある日と同じ時間に風呂に入り、夕飯に自分なりのカレープレートを盛って食べてみた。ダル、ぶりのカレー煮、小松菜海苔ナンプラー(今井真実のレシピ)、なばなのおかか和え。思ったより見た目が悪かったので写真を撮るのはやめた。汁気が多いカレーは別盛にしないと残飯そのものになってしまう。副菜の塩気が強いと調和しない。店で副菜だけ食べてみるとちゃんと味がついているが、それは塩気ではないのかも。手癖から脱して味の違うカレーを同時につくれたのは進歩。

『青野くん(略)』の優里の姉は優里の見た目を執拗にけなしてくる。こういう手合いが家族にいて、ロックオンされると辛いことを改めて認識した。私の妹も輪郭、髪型、服装、趣味、友人(「お前の友達なんかみんな芋」)を長年にわたって執拗にけなしてくるような人間で、受け流すのが最善だと思っていたが無理があった。どこかがひずんでくる。その結果、友人に「妹の話する時体型のこと言い過ぎ」とたしなめられたという苦い思い出もある。でもその時は「私が言われてきたのはこんなもんじゃない」という抵抗があって素直に引けなかった。母親がいつか訴えてきたようにうちは「普通の家」。でも出てこられて本当によかったと思う。

3/22(火)
朝から雨。起きた瞬間から『青野くん』のことを考えている。まだ2巻分しか読んでいないのに。社会生活に戻るべくラジオをつけて、コーヒーをいれて、きゅうりトーストを食べた。

傘をさして家を出て、電車の中で水木しげる『あの世の事典』を読む。

あの世の事典 (ちくま文庫)

海外の伝承が中心ではあるが、『青野くんに触りたいから死にたい』の関連書籍を手にとっている格好になっている。書いて気づいたが、「触れないなら」とか「触れないから」ではないのだ。優里ちゃんの主体性が出ている。

職場にて、弁当のおかずは小松菜海苔ナンプラーの卵とじ。やがて退勤。帰宅、風呂。夕飯は白飯、白ネギとベーコンのホイル焼き、ダルカレー。辛ラーメンの粉を入れてしまった。おいしかった。

食後、ハトヤホテルについて調べる。昭和の観光ホテルに泊まろう!というFC2ブログを見つけて読む。熱海のニューアカオは昨年閉業。ニューフジヤホテルと大野屋は伊藤園グループが経営している。温泉にはさほど興味がないが、昭和に建てられた観光ホテルはいい。ホテル選びの指標ができた。ツイッターを見ていると、節電の話題に触れている人がちょっとだけいる。朝、経済産業省東京電力管内に「電力需給逼迫警報」を出したが、ムラがあるというか、あまり相手にされていない感じ。

3/23(水)
目覚めがとてもいい。天気か?寝る前に久々にお灸をしたからか?コーヒーをいれて、はちみつシナモントーストを食べた。きゅうりの塩もみがまだあるのだが、寒くて食べる気にならない。連休中から寒の戻りがしんどい。ラジオからはラフマニノフのピアノ協奏曲が流れていた。

家を出て、森達也『FAKEな日本』を読む。

FAKEな日本 (角川文庫)

ピーターバラカンにインタビューする章。会話形式ではなく、森達也が何を聞きたいかを読者に共有するので緊張感が漂う。著書『ラジオのこちら側で』でなされていたような、ギョッとするほど鋭い、日本のラジオ番組や音楽シーンについての指摘が展開されそうな予感。そういえば映画「FAKE」でも佐村河内守に対する取材内容の質の違いがはっきり捉えられていた。海外メディアの「なぜ楽器を手放したのか?」という指摘がクライマックスにつながっていく。

職場にて、日めくりカレンダーをめくると二十八宿の欄に「壁」とあって、「婚礼、衣類裁断、建築に大吉」と解説がある。衣類裁断!時代を感じる。昨日は「室」で、「神仏の祭祀、祈願、婚礼、建築、乗船に吉」とあった。ふーん。弁当のおかずは菜の花のおかか和え、ぶりのカレー煮。昼休み、NHKFM「ウィークエンドサンシャイン」の聞き逃し配信を聴く。そうそう、この番組には訂正コーナーがある。ピーターバラカンが話した内容が間違っている場合、後日リスナーから指摘のメールが来るのだ。基本的には双方淡々としていてとてもいい。

やがて退勤。帰宅、風呂。夕飯は冷凍ギョーザ、ツナとアボカドと大豆のサラダ、ポテトフライ。NHKFM19時のニュースにて、電力不足は地震と日照不足、あと火力発電所の老朽化が原因。解決方法のひとつは蓄電。ウクライナのゼレンスキー大統領の演説の音声が「ありがとう」という日本語部分だけ流れた。ツイッターでも演説の話題。各国ごとに内容と調子を絶妙に変えてあることが評価されている。「日本の知性とか、リテラシーが見透かされてるね」という投稿が印象に残った。あと、同時通訳担当者を庇う投稿多数。NHKFM「ミュージックライン」は数日前からリモート収録になっている。ゲストはmeiyo。登場するなり南波志帆の楽曲を聴いていますと言っていていい人そう。案外言及するゲストは少ないのだ。南波志帆が楽曲の魅力を述べると「アラ~」とか「ャ~~」(←meiyoいわく「弱いきんに君」)とか可愛い奇声を発して面白い。語り口も落ち着いているし、楽曲の音数が少なくて安心する。今日も寝る前にお灸を据えてみる。