0324-0330

3/24(木)

目覚めすっきり。お灸をしている間にさほど手ごたえはないが、翌朝が違う気がする。寝る前の習慣にしようか。まだ部屋の中で裸足になるのが寒い。コーヒーをいれて、昨日パン屋で買ったドーナツを食べる。小さなクロワッサン、ハムチーズロール、かぼちゃパンも食べる。このサイズのパンがあれば朝食バイキングごっこができそう。

家を出て、通勤電車の中で水木しげる『あの世の事典』を読む。

あの世の事典 (ちくま文庫)

想像力も知識もふんだんに込められた迫力の一枚絵。舞台が日本にうつると水木しげるのコラムに我が事のように熱がこもる。

職場にて、弁当のおかずはぶりのカレー煮、菜の花のおかか和え。やがて退勤。帰宅、風呂。夕飯は豚肉とこんにゃくの炒め物丼。毎日のように辛ラーメンの粉味のものを食べているので辛くするのを控える。

3/25(金)

目覚めすっきり。生理2日目なのに、おそらくお灸のおかげ。でも生理はもとから来てからの方が精神的にも身体的にも楽。コーヒーをいれて、きゅうりの塩もみと塩バターパンを食べた。ラジオからは「モルダウ」や「売られた花嫁」が流れている。チェコの指揮者カレル・アンチェル指揮。カラヤンと誕生日が数日違いで、ホロコーストの生き残りだと説明されていた。侵攻を受けた国の指揮者だ。

家を出て、通勤電車の中で松井玲奈『カモフラージュ』を読む。

カモフラージュ

「いとうちゃん」はメイド喫茶勤務で、源氏名がそれ。自分が希望した「ありす」はオーナーによって却下。この短編集は主人公に好感がもてるところが気になっている。帯にコメントを寄せている島本理生とはそこがちょっと違うのではないか。好感は主観的なものだが。

職場にて、弁当のおかずは納豆、とろろ、オクラ、かつお節。弁当が出たのでそれを夕食にし、退勤してスーパーに寄る。ブロッコリーが100円。玉ねぎは高いが買う。帰宅、風呂。さっき買ったぶりの刺身を薬味と一緒に食べる。いいちこも飲む。

3/26(土)
コーヒーをいれて、レーズン食パンを食べた。出勤。

電車の中ではヨーゼフ・ロートウクライナ・ロシア紀行』を読む。

ヨーゼフ・ロート ウクライナ・ロシア紀行

職場にて、弁当はランチパック(たまご)、ブロッコリー、魚肉ソーセージ、デーツ、6Pチーズ。ランチパックのパッケージにアレンジレシピが写真入りで掲載されている。ランチパックとランチパックでチキンカツを挟んでチキン南蛮風サンド。7層のうち4層がパン。この欄にも担当者がいること、アレンジレシピ自体は他の商品でもよく見るので食品メーカーに需要があると考えられていることなどを思った。

14時、退勤。駅で彼氏と合流するまでの間、ネットプリントに楽譜のPDFをアップロードしておく。ファイル形式がサポートされていないのでアプリケーションか、パソコンのブラウザからアップロードしてください、を無視してスマホのブラウザからアップロードしてみたらできた。ベンチで隣に座っている子連れの母親が電話口の祖母らしき人と揉めている。祖母は発熱を隠して母子と会っていた。早く席を立ちたい。彼氏が来て、小雨が降る中散歩。梅林へ行ってみると木の病気が蔓延して一度伐採され、昨年植林されたばかりだと案内する看板が立っている。まだ低くヒョロヒョロの木々。近寄ってみると黄色い花がたくさんついていた。

なんとなく電車に乗ってイオンへ。16時、ホリーズカフェで休憩。コーヒーフロートはなかったがコーヒーゼリーにソフトクリームがのっていて満足。その後、彼氏がパーカーと上着を買う。イオンに来たがったのはこれか。書店で『青野くんに触りたいから死にたい』を探すが、2巻と9巻しかない。『来世は他人がいい』は平積み。自分のツイッターのタイムラインと世間との温度差を思い知ることとなった。『A子さんの恋人』の時もそうだったな。19時、フードコートで夕食。リンガーハット皿うどん。小さいのにすればよかった。隣の席で白髪をふわっとまとめて紫色のシャカシャカを羽織り、ターコイズグリーンのフープピアスをつけたおばあさんがやはり皿うどんを食べている。ふと見ると皿うどんを途中で脇に追いやってケンタッキーのフライドチキンにかぶりついていた。豪勢な食事風景だ。夫らしき男性が同席してすき家の丼を食べている。お盆の返却はすべて男性がしていた。帰宅、風呂。ラジオからは「ウクライナのためのコンサート」という特番が流れている。

3/27(日)
昼前に起きた。天気よし。レーズン食パンを食べて、12時過ぎに家を出た。ちょっと電車に乗って昨日に引き続き散歩。蔦屋書店、コンベンションセンターなど見物するつもりだったが、彼氏が興味なさそうにしているのでまたの機会にする。こうして国道沿いを歩いていると月初に行った博多近辺の国道沿いとよく似ている。車屋に次ぐ車屋と飲食チェーン、蔦屋書店にリサイクルショップ。歩道に犬のフンが落ちているのを彼氏が教えてくれるが、黙ってサッと指さすだけなので反応が遅れてつんのめる。14時ごろステーキガストで昼食。メニューブックで注文するものを決めてもタブレットで同じ商品にたどり着けない、商品の見た目が似通っていて紛らわしい点が注文番号によって解決されていた。注文し終わってタブレットを置いておくとすかいらーくの取り組み動画がループで流れ続ける。リトルリーグの全日本優勝チームにピッチングマシンを進呈。「優勝したとこにあげたらまた強なる」「いい打ち方してる」と彼氏。海外メーカー協力のもと、児童養護施設にアスレチック遊具の設置作業。こちらの子供の顔は一切映らない。

その後、ハードオフで楽しむ。ハンカチ、何かの景品の食器、メンズシャツ。リサイクルショップで見るものが決まってきた。KENZOのハンカチとトースト皿を買う。トースト皿はヤマザキ春のパン祭りのもので、以前調べたときに実物を見てみたいと思っていたもの。シール付き未使用。2007年のものだった。鞄コーナーで「きれいなランドセル」、釣り竿コーナーで「おじいちゃんが使うやつ」とコメントする彼氏。大物は釣れない竿だということらしい。その後、靴屋に入って中敷きを買う。川端康成が転生したような顔の店員がいろいろ説明してくれた。グラスファイバー入り、2000円超えのもの。これで偏平足を矯正できればタコもましになるのか。17時、コメダ珈琲で休憩。店内一暗い席に座ってしまった。コーヒーフロートは昨日食べたのでブレンドしるこサンドを注文。レタスクラブを読む。

帰宅、風呂。夕飯はなし。外食したら胃もたれしていなくても食事を抜いて調整することが多いので、何人かで旅行する時はメニューを考えないとなと思う。ツイッターでスペースを聴いていると、ゲストのTelematic Visionsが開始30分で「すみません…ちょっと今日妹の誕生日で…ケーキを食べないといけないので…一旦抜けてもいいですか…」と抜ける。なんじゃそりゃ、とプロフィールを見るとなんとまだ16歳だった。話の中の「学校」とは大学のことだと思っていたが違った。さっきブックオフの100円棚の本のことを「資本主義の残骸」と表現していたし、このツイートの落ち着きだって10年くらいしないと出ないと思うのだが。その後、TMから送られてきた「筋肉アワー」の町田樹出演回を見る。相変わらず、和やかな雰囲気なのに絶妙に嚙み合っていない。フックになりそうな内容をまぜ返そうとしないからだと思う。ずっとそのままでいてほしい。

3/28(月)
お灸をしなかったからか目覚めが最悪だった。夢見も悪かった。コーヒーをいれて、レーズン食パンを食べた。

家を出て、通勤電車の中で森達也『FAKEな日本』を読んだ。

FAKEな日本 (角川文庫)

ザ・ニュースペーパーへのインタビュー。上皇に対しては、「おつらいでしょうね」と声をかけたくなってしまうという内容。

職場にて、シクラメンの花がしおれて倒れている。水が足りないか、気温が上がっているからか。とりあえず同じ分量の水をやり、支柱にもたせかけて様子を見る。弁当のおかずは魚肉ソーセージ、目玉焼き、ブロッコリー、塩昆布。月曜からおかずに困っている。

やがて退勤。スーパー2に寄り道。葉物、しらすなど安くなっている。帰宅、風呂。明日の弁当のチキンライスづくり。夕飯は焼きそば。福岡で買ってきた粉末ソースを使う。もやしをふんだんに入れたら味が薄くなった。食後、TMからLINE。「世界選手権での友野一希エキシビション、きらっきらしてて目が潰れそう」とのこと。オタクの興奮は身体的苦痛と紙一重。動画で確認すると素晴らしい演技だった。小道具大好き。上半身の動きは「犬のおまわりさんの運命」の動画で解説の荒川静香が「細かいですね」と評価していたのを思い出した。振付が細かいということで、カウントのとり方が細かいということなのではないか。TMいわく、「床の上で踊っているようなカウントのとり方」。多くの選手の演技を見ている人でもそう思うのか。コミカルなプログラムだということもあって顔つきの軽やかさも印象的で、自分の次の世代の人だと感じる。「スーンとした顔して首クリクリ動かすの好き」と書き送ると「わかりみが深い」と返ってくる。お灸をして寝る。

3/29(火)
目覚めすっきり。夢見もよく、山の中のカレー屋へ行った。コーヒーをいれて、はちみつシナモントーストを食べた。

家を出て、平民金子『ごろごろ、神戸。』を読む。

ごろごろ、神戸。

職場にて、弁当のおかずはオムライス。LINEを見ると新しいグループが作られていて、サプライズの誘い。手間がかかる割に押しつけがましく白々しいものだと思っているのでできるだけ関わらずに人生を送りたいものだが、このメンバーならやってもいいと思えた自分に驚く。

やがて退勤。100円ショップへ寄り道。小さな店舗でもひととおりパーティグッズが揃っている。思えば今まで、照れが私から協調性を奪ってきたのかもしれない。ちゃんと受け止めてもらえるという安心感があれば苦手なことをやってみようと思える。協調性が大事にされすぎているという感覚は変わらないが。

帰宅。まめに換気するようにしているが部屋がお灸くさい。風呂。夕飯は納豆スパゲッティ。あと何にしそとみょうがを使おうか。弁当用に豚の生姜焼きをつくる。その後、昨日に引き続き友野一希の動画を見る。「友野が代打を重ねてきたのは欠場ばかりする選手がいるから」という文脈のツイートがちらほら見られる。どれもちょっと驚くほど、3桁をゆうに超えるくらいのいいねがついている。NHKFM「ミュージックライン」ゲストはCocco。前回出演時のゲストトークに聴きごたえがあったのと、数か月前に、昔からずっとプロモーション活動、とくにテレビ出演に苦痛を感じていたという内容のツイートをしていたので気になっていた。「25年もやったんだからもう十分でしょ(でもまだやることがあるようだ)」「他人のことばかり考えない、自分のやりたいことを考えてやる」というようなことを話していた。

寝る前になるめ『アイリ』を読んだ。

ILY. 1巻 (FUZコミックス)

本編もカラーで、グッとくる絵柄の可愛さ。それでいて不摂生を重ねる28歳男性の絶妙な老け具合と顔色の悪さも表現されている。作者のツイッターのプロフィール欄に「お絵描きBBS育ち」とあって膝を打った。単行本も出ているが、紙で読んだらどんな感じがするんだろう。

お灸をして寝る。

3/30(水)
電灯もラジオもつけっぱなしで寝ており、慌ただしく身支度をした。コーヒーをいれて、チーズとプルーンを食パンに挟んで食べた。

家を出て、通勤電車の中で森達也『FAKEな日本』を読んだ。本を開いたら面白いのだが、あまり読む時間をとれていない。職場にて、弁当のおかずは豚の生姜焼き、小松菜、かぼちゃ。

午後になってすぐ、勤続55年の男性社員が退職にあたり社内を挨拶して回っている。10年以上見ていてもいまいち誰と仲がいいのかわからない人だったが、今日ひとりひとりと話している様子を見てもやはりわからない。やがてほうぼうに電話をかけ始める。取引先の人とのほうが会話が弾んでいる。社内の誰よりも高齢で、もう同世代が社外にしかいない。電話口で「最終的には土に還るからね、人間はね」と話していて笑った。

やがて退勤。図書館へ寄る。2週間おきくらいに行けると借りる本をサクサク選び出せるのだが、3週間空くと調子が出ない。発売時には色々な個人書店でプッシュされてい(るように見え)た本でも、手に取って中身をパラパラ見てピンとこなければ、持ち帰っても楽しめない場合があるということが『ごろごろ、神戸。』でわかった。分厚さも落胆の一因となる。

帰宅、風呂。夕飯はかぶベーコン、ツナとみょうがの混ぜご飯、ナッツ、チキチキボーンの皮チップス。緑茶割りも飲んだ。NHKFM「ミュージックライン」のゲストは原田知世。予備知識ゼロでもラジオのゲストトークを聴いたらいい感じに個人情報が入ってくる、というのが持論だが何も入ってこなかった。クミコンに歌詞提供を受けたらしい楽曲もさほど印象に残らない。南波さんとゲストにキャリアの違いがありすぎるとなんともいえない緊張感が漂うことがあるが、それだけが原因でもない気がする。

TMとLINEでフィギュアスケートの話題が続いている。YH(←こう表記されていた)が出場しない大会は平和、という感想をTMも持っていた。何かにつけて他の選手を叩くファンがいて荒れるらしい。でもYH自体も変わった人だ、と12月の全日本選手権のキス&クライでの動画が送られてきた。たった今終わった自分の演技の映像を見て発話してリアクションをとっている。コーチは不在で、ファンの中にはひとり反省会と表現する人も。「あーやっぱ曲がってこう(上半身をクネッと曲げる)なってる、ショートでもそうだったな」「ここそんな焦んなくてよかったじゃん」「めっちゃクールな顔してんじゃん(笑)本当はめっちゃ安心してる癖に」と得点が出るまで待ち時間いっぱい喋り続ける。TMは「怖い」と言っているが誰も見ていなければ私も録音を聴きながらああいうことをするし、なんならずっと好きに自分に向かって喋っていたい。発話すると振り返りが捗るし、アスリートとしても大事な時間だと思うのだが。こんなに引くか。「虫に話しかけてた(あーまたこんなところに入ってきてる!次はないからなと言いながらマンションの外廊下から草むらへバッタを逃がしていた。優しい)やん」と送ると「生物には話しかけますよ」と返ってくる。「怖い」のは相手が外在していないから?「プーさんのぬいぐるみと喋っている」という解釈もあったが、明らかに自分に向けた内容だった。