0608-0615

6/8(水)
胃もたれで4時ごろ起きて、6時まで読書。起きていようと思ったが寝てしまった。8時前起きてコーヒーだけ飲む。今日も風が冷たくて気持ちいい。

家を出て、通勤電車の中でジョアン・リップマン『女性がオフィスで輝くための12カ条』を読む。

#MeToo時代の新しい働き方 女性がオフィスで輝くための12カ条 (文春e-book)

主婦によってタッパーウェア販売軍団が組織される箇所。映像化されそうな、明るく楽しい場面。

職場にて、弁当のおかずは酢鶏

やがて退勤。松屋で夕食をとる。カレ牛にしようと思っていたのにプーパッポンカリーの食券を購入していた。こういうことが自分にはよくあるので、食券機のタッチパネルである程度客を操れると思う。想像した通り、甘辛くてジャンキーな松屋の企画カレーの味だが米の進み方はカレー界で髄一。食後、映画「MADE IN YAMATO」を見た。オムニバスだが、どの作品にも散歩の楽しみが詰まっている。一番衝撃を受けたのは「今日何かいいことありましたか」「ガチャでウルトラレアが出ました」の時の村上由規乃の冷淡な顔つき。物語の本筋には関係なさそうなのだが、カットの仕方にも意図を感じた。竹内里紗「まき絵の冒険」が一番好み。

帰宅、風呂。明日は休みをとっている。開放的な気分でベッドに入る。休みをとると休みの前日も同じだけ増える。

6/9(木)
いい天気。コーヒーをいれて、きゅうりトーストを食べた。洗濯もした。11時過ぎに家を出る。日差しは強く、気温も高い。12時に楽器屋着。しかし早く着きすぎて無人。近くの公園の日陰に避難し、立って読書。ベンチは昼休みを過ごすサラリーマンでいっぱい。12時半、楽器屋に楽器をあずける。ケースから出して二人で楽器を眺めている時に、自分の首から楽器のネックにうつった日焼け止めの拭き残しを発見して恥ずかしかった。一旦店を後にして、メンテナンスが終わる15時ごろにまた戻ってくる手筈。

昼食はガネーシュNでとった。ベジプレートを注文すると、陶器ではなくてインド食器で出てくる。陶器のお皿だと、スプーンを差し込むと溢れるのではないかという緊張感があるのだがそれがなかった。ゆったりしたような、少し寂しいような気分。カレーがゆるいから別盛で提供しているのかな。ショーケースには色とりどりの副菜。にんじんのサブジ、かぶのサブジ。選びきれないが、ベジプレートの「おまかせ2品」にどれかは入るだろう。しかしプレートにはショーケース内のとは別の副菜が盛られていて、システムを把握しきれず残念だった。迷ったら頼まないと。何かわからず頼んだ「カリパコラ」はよそでなかなか食べられない味。パコラが天ぷらで、パコラが入ったカレーということらしい。世の中にはこんなに辛くて酸っぱい天ぷらがあるのか。カレーはヨーグルト風味。

かんかん照りの中ドーンセンターまで歩き、本の返却。ガネーシュNのすごいところは胃からすぐカレーがいなくなってしまうところ。帰路でもう恋しくなる。

情報センターのベンチで小川かりん『もっと!夜行バスで出かけましょう』を読む。

もっと!夜行バスで出かけましょう

右のイラストでメディキュットを履いているように↑、作者が持つ旅のノウハウも知れる。

時間がなかったのと、暑さで疲れたのとで借りずに退館。15時すぎ楽器屋に戻り、楽器の受け取り。楽器、部品、馬毛等の値上がりの話をされるかと予想していたが、されなかった。楽器や楽器ケースがもうちょっと売れたら売り場が広くなるのにとは言っていた。

帰宅、炊飯。横になって休む。バンド「そこに鳴る」の対談動画。6年前に「飛んだ」初代ドラマーが登場。ある程度知名度があるバンドでもたまにメンバーが飛んで話題になるが、実際に飛んだ人の語りを聞くと状況の厳しさが想像できた。現ドラマーの機材紹介動画も見る。最近までドラムセットを持っていなかったが、ライブで東京に行く際に浜松に立ち寄って試奏、購入に至った。ふーん。夕飯は豚キムチ丼。豚肉を冷凍室で長期間放置してしまったため風味が飛んでいた。

食後、ピクシブコミックでヤマシタトモコ「違国日記」の無料配信話を読む。私は楽器の演奏技術にコンプレックスがあるので、朝がもともと歌がうまいという設定を羨んでいるところがあった。今回の話を読んで、朝の歌唱力はヤマシタトモコからのギフトなのではないかと思った。なぜ表現するのか、誰のために表現するのかを校内ストリートライブで朝が掴みかける話。

6/10(金)

お腹が冷えてしまったのでコーヒーだけ飲んで出勤。

電車の中ではピョン・ヘヨン『ホール』を読んでいた。

ホール (韓国女性文学シリーズ5)

半身不随になってしまった主人公の戸惑いがリアルに描かれている。ここでも父親は最悪。フィクションの中で積極的に描かれるほどひどいのか、描かれているだけマシなのか。社会としては後者だと思う。

職場にて、弁当のおかずは豚キムチ、野菜の酢漬け。

やがて退勤。帰宅、風呂。夕飯はキムチやっこ、野菜の酢漬け、チキチキボーンの皮チップス、チーズ。金麦。

今週からNHKFMのラジオドラマが大学柔道部の話になってしまい、男社会のノリが嫌で即ラジオを切っている。ラジオドラマが終わったころにラジオをつける流れが作れないのでミュージックラインも聴けない。

6/11(土)

朝、ハムマヨトースト。昼、スパゲッティナポリタン。夜、野菜の酢漬け、ごま豆腐、チキチキボーン。金麦。

朝から『ホール』を読み終える。小川洋子と同じ文学賞を受賞しているのも頷ける不穏さ。情報の開示の仕方がさりげなく、クライマックスに向かう傾斜も急ではないのに、いつの間にか読者も一緒に絶望の淵に立っている。立ちはだかるだけの義母の攻撃がリアル。

その後、ぽんつく堂主催のすりすり会用の原稿づくり。コラージュ作業中にぜんぜんピンとこないまま何時間も過ぎた。同じ冊子(保険の営業の人がくれる配布用のザ・テレビジョン)が何冊もあってもあまり捗らないことがわかった。

『往復書簡 ひとりになること 花をおくるよ 植本一子 滝口悠生』発売に合わせてFKA Yamadaのポッドキャストに植本一子がゲスト出演しているのを聞く。装丁の話が面白かった。OJUNがECDの文章からイメージしたECDの母親の巨像をつくったことから植本一子との付き合いが始まった。私は国立国際美術館にドローイングがたくさん所蔵されていたのを見たことがあるが、今はビルを模した立体作品をつくっているという。新たに制作されたビルが新刊の表紙になっている。「何百万かで絵が取引されているような方なのに、手書きのクリスマスカードをくださったりする」という。かっこいい。新刊には娘のことも書いているので、西原理恵子の娘鴨志田ひよが作品中に自分のことを書かないでほしかったと抗議していたという話題に関しても少しだけ言及していた。「ひやひやしている」という。まあそうだろうなと思った。文章より語りの方が素朴な感じがする。

6/12(日)

朝昼、汁なし辛ラーメン。夜、チキンカレー。手羽元しかなかったが、自分でカレーをつくる時はひき肉にしよう。肉と野菜と汁気の一体感に欠ける。

布団を干して読書、昼寝など。風が強いがギリギリ気持ちいい。快晴。どこかに出かけないといけないような気がするが、土日に遊ぶために各所から繰り出してきた人で構成された人混みが嫌なので家にいることにする。自分が構成員になっているのに嫌。

『21世紀を生きのびるためのドキュメンタリー映画カタログ』

21世紀を生きのびるためのドキュメンタリー映画カタログ

で「監督失格」や「テレクラキャノンボール2013劇場版」が紹介されていて、タートル今田監督の「春原未来のすべて」を思い出してはてなブログの紹介記事をまた読む。いっぺん読んだだけで見た気になる記事だが、再読しても同じように衝撃を受ける。

サイゾーのWEBメディアWezzyの記事をいくつか読む。近藤銀河によるゲーム「Unpacking」のレビューが面白かった。他にもツイッターのタイムラインでよく見かける方が執筆している。

Unpackingの実況動画を見る。記事を読んだ後だと見え方がだいぶ変わる。「スペースせま~!」と苦悩し、「彼氏の服(ハンガーからはずして)畳んだろ(笑)」と実況する男性ゲーマー。ごとうにものお絵描き配信動画も見る。「そんなことで怒るの」と責められたら「わたしはね」と言ってやれと話していた。これは覚えておこう。短く、シンプルで、言葉自体には棘がない。

寝る前にHさんのスペースを聞いていると、ノーブラZINEや日記について言及してくださった。スピーカーのKさんが「あれは取り組みですからね」と言っていて心強い。伝えたいことを受け取ってくださっている。そうなんですよ!

6/13(月)

コーヒーをいれて、はちみつシナモントーストを食べた。昨日自分が作ったカレーでお腹をこわす。たぶん生姜の入れすぎ。こんなことになるのならおいしいのに香辛料でお腹をこわしてしまうスリランカカレー屋へ行って食べればよかった。

通勤電車の中でゲオルギイ・コヴェンチューク『8号室』を読む。

8号室―コムナルカ住民図鑑

職場にて、弁当のおかずはにら玉、さといもゆかり和え。昼休み、新潟のZINEイベント「ふふふのZINE」に参加申し込み。郵送参加を受け付けていただけるのはありがたい。午後、目がショボショボする。

やがて退勤。帰宅。夕飯は納豆キムチ卵かけご飯。食後、スーパーでZINEの印刷と買い物。新作ではないが、ノーブラZINEを売るぞというか、届けるぞという気分が高まってきた。夏はノーブラの旬でもある。帰宅、風呂。NHKFM「ベストオブクラシック」は上野通明のチェロリサイタル。ドビュッシーチェロソナタが魅力的に聞こえる。こんなに短かったか。

6/14(火)
小雨が降っている。コーヒーをいれて、トーストにピーナツクリームを塗って食べた。奮発してパン屋のチルドコーナーにある手作りピーナツバターを買えばよかったなという味だった。もう家を出るまでほとんど時間がないのに弁当に入れる目玉焼きを焼いたり眉毛の処理をしたりしてバタバタする。

家を出て、通勤電車の中でチョン・セラン『シソンから、』を読む。

シソンから、 (チョン・セランの本 04)

シソンをモデルにして描かれたヌード絵画作品が登場した。渡辺ペコ『恋じゃねえから』を想起させる。ヤマシタトモコ『違国日記』の中にチョン・セラン『フィフティ・ピープル』が登場したことも思い出す。作品どうしでどんどんつながりができているのを感じる。

午後、メールの誤送信が発覚。コピーペーストしづらい環境だったので目視でアドレスを打ったところ、人名の勘違いに引っ張られて別人に送信してしまっていた。打っている時、打ったアドレスを確認している時、そして送信ボタンを押した時「結構普通の名前なのにフルネームだけで数字も入れずにアドレスが取得できたんだな。いいな~」と思ったことを覚えている。一番にアドレスを取得した人のアドレスを間違って打ち込んでいるだけのことだった。本当の宛先は一文字違いで、あまり見かけない名前の方。こうして目線を切った瞬間のエピソードが溜まっていく。

やがて退勤。スーパー1へ寄って、シソとひき肉を買う。帰宅、風呂。足が痒いので念入りに保湿する。NHKFM19時のニュースがAV法案可決を伝える。ツイッターのタイムラインで話題になっていたのに、詳細を調べないままになってしまっていた。天使もえがAV女優になることを考えている人に向けて「他に選択肢がない状態でAVに出てはいけない」という旨のツイートを投稿していた。夕飯は鮭ハラス丼。その後弁当用にぼんじりを焼く。その後鶏油でもやし炒めをつくる。なんだかギトギトして疲れた。

ツイッターにて、なまがわきの歌聞きたさにちいかわのアニメ動画をクリックする。楽曲提供はトクマルシューゴだが、ハチワレの歌う姿が柴田聡子のようだ!ちいかわの様子も柴田聡子のライブの観客にそっくりだ。

6/15(水)

雨。体もだるい。コーヒーだけ飲んで出勤。通勤電車の中で亀山房代『みみどしま』を読む。

みみどしま

ワイドABCDE~すの亀ちゃんが90年代に出した性教育本。各地の学校でイベントを行っていたという。野生爆弾が「吉本の若い男の子」として好きな女の子のタイプを聞かれて答えている。性教育の入り口はやはり恋愛か。

職場にて、弁当のおかずはさといも青のり和え、もやし炒め。

やがて退勤。『みみどしま』のページに割と大きい字で「女の子のからだのしくみ」などと書いているのでちょっと恥ずかしい。金玉は「キャン玉」。なんとか当たり障りのないページを探して、性病の寸劇の台本のページを読む。クラミジアやトリコモナスが「子宮が丘」に「火ぃつけて大文字みたいに山焼きしたろ」と悪ノリし、女の子が痒がるという内容。

雨が降っているので米を買うのを見送る。帰宅、風呂。夕飯はハムチーズトースト、コロッケ。食後、ゴロゴロする。22時前、冷蔵庫に半額のひき肉があることを思い出して起き上がる。傷みかけだったのでノープランで全部フライパンにあけて火をかける。ネギの青いところと生姜をぶんぶんチョッパーにかけて投入。半分は弁当のおかずにする。料理で勢いがついたので23時からノーブラZINEの折り作業。24時、ミュージックラインのAwich回を聴きながらお灸。足の裏に湿布も貼って寝た。