0922-0928

9/22(木)

やがて退勤。数年ぶりに喫茶アオツキへ向かう。今日はレコード寄席の沖縄編。開演までクリスタ長堀で遊ぶ。セリアのハロウィングッズコーナーでガイコツのプラコップとクレヨンしんちゃんのヘアゴムを買う。その後ジュピターでインスタントのミーゴレンとロッキーマウンテンマシュマロ、オリーブを買う。ミーゴレンは150円くらいした。100円以上の値段がついているのを初めて見た。出先にジュピターがあると嬉しいが、カルディの圧縮陳列に完全に飽きているからだと気づく。夕飯はほっとけやという店であじの干物定食。カウンターの中に網焼き場があり、キャップを被った店員がひとりついて、注文が入るたびに牛タンと干物を焼いている。開演まで時間がないのによりによって骨のついた魚にしてしまった。隣の席の男性が入店する前から食事中までずーっと通話していて怖い。なんとか食べ終えるとレコード寄席には遅刻してしまったが、本当に行ってよかった。入り口で入っていいものか迷っていると受付からぴょこっと女性が顔を出して招き入れてくれた。いつもアオツキ書房のイベントで会計を担当している女の人~!店主もそうだし、お客にも見覚えのある人がいて懐かしい。沖縄には米軍が持ち込んだジュークボックスがあって、それが主な再生機器となっていた話。置き薬のような入れ替えシステムにより、少なくともジュークボックスの数だけは売上が確保できる。終わりの「誰に向かって歌っているのか」という話が心に残った。本土の人なのか、沖縄の人なのか。

9/23(金・祝)

なら国際映画祭。大雨の降る中猿沢池ぞいを走って会場入りし、朝から7作品見た。「男 A MALE」「サオリ」「プッシング・パウンダリー」はインターナショナルコンペティション作品。「男」はコロンビアの映画で、まずファッションに惹かれた。みんなおしゃれ。画面の中で主人公はいつでも一番小さくて、見ているこちらに身の危険が伝わってくる。暴行シーンは直接映さず、感情が溢れ出すシーンはことさら静かでぐっときた。「サオリ」は監督初の長編映画らしい。撮りたいシーンがこれでもかと詰め込まれている感じがして景気がいい。「プッシング・パウンダリー」はウクライナのパラリンピアンに密着したドキュメンタリー。リオオリンピックを目指している時期。練習場がロシア軍の侵攻の影響で使えなくなっていた。女子バレーボールの対ロシア戦直前、チームのメンバーがナーバスになって作戦会議がうまくいかない。年配で経験豊富な選手のひとこと「みんな落ち着いて、大丈夫。…ぶっ殺す。」にしびれた。

昼食は「なかむら」のカレーランチ営業でマトンとぶりのあいがけを食べた。ダルもサンバルもついているとメニューに書いていたのにまたしても「どうして4つもカレーがあるんだろう」と思う。副菜含めて全体的にしっかりした濃い味なのに、混ぜるとまろやかになった。正直、店内で流れていた淡路島モンキーセンターのライブ映像にだいぶ意識を持っていかれてしまっていた。大雨が降っているのでお客の姿はほとんどない。濡れるのは苦ではないようで、チョロチョロ活発に動いている。

コーヒー休憩は三条通りのセブンイレブンの脇にしゃがんでとった。映画祭中は時間がないのだ。学生コンペの会場があるので、三条通りでは映画祭のトートバッグを持った若い人をちらほら見かけた。しかしこれはお客ではなく関係者で、客席の一般客は数人だった。学生が学校の課題で映画を撮る時、スタッフ同士は初対面だったり、監督志望の学生が教員のすすめで「カメラセンスがある」と撮影スタッフとしてあてがわれたりするらしい。「アコーディオン」のアコーディオン屋店員の女の子の、静(カウンターの中でミステリアスにほほ笑む姿)と動(最後の最後に外のベンチで演奏を披露してくれる)!

誰のための映画祭なのか。全体的に山形ドキュメンタリー映画祭を手本にしているように見えるが、何年たっても情報は遅く、段取りは悪く、当日に集まったスタッフを動かせていない。手を広げすぎているような気もする。世界各国からコンペ作品を募集、審査している一方で川瀬直美関連の作品を何本も上映。レッドカーペットには芸能人が駆けつけ、メイン会場のロビーは花輪がいっぱい。ロビーへ向かう階段に子供のキメッキメのソロショットが何枚も並んでいる。これは子供審査員をレスリー・キーが撮影したものだと知っていてもギョッとする。コンペ作品の存在感が薄すぎる。よく作品が集まるものだ。映画監督の立場の弱さを感じた。

夕飯はサイゼリヤでとった。ハンバーグチョリソー目玉焼きのプレートと一番搾り。ラストオーダーの時間が迫っていたのでデザートとドリンクバーを外して飲酒。野菜が足りない気がしたがポテトもコーンも入って、なかなかいい組み合わせだ。

9/24(土)

休養をとる日にした。夕飯はれんこんのクミン炒め、大豆とピーマンの味噌汁、白飯。ポリタスTV「#パルコ感覚 (福岡PARCO) 炎上問題の現在」ゲスト 小田原のどか, 吉良智子, 近藤拓丸, noe risa 。地方のイベントで問題が起こったとき、物理的な距離がネックになって対応が遅れがちであることがわかった。静岡で大雨。日本平動物園が休園。

9/25(日)

朝食、駅のホームの大塚製薬の自販機でジャワティーとソイジョイソイジョイ竹田駅からパルスプラザまでの道を歩きながら食べる。文フリ大阪の前に京都へ行って旅チケットめしけっととハシゴする!と決めて家を飛び出した。その割に好物を入手でき、調子よく食べられてラッキーだった。パルスプラザでは5000円分くらい買った。主催(「主催」と書いたカードを首からさげていた)が板前の格好をしていたのもよかったし、スイーツ本のブースからDr.ストーンの白菜みたいな頭がのぞいていたのもよかった。カレー本のブースで話しかけて買い物したことで勢いがつき、コピー用紙の角をホチキスで留めた束を売っているおじさんのブースにまっすぐ向かって行って「ひとついただきます!」と言って「中身を見ないで買っていただけたのは初めてです」と言われたりした。この後文フリでもずっとそうだったのだが、ツイッターで見かけたブースの前でしか立ち止まれていない。たくさん話してたくさん買った気がしていたが、ツイッターで得た情報の答え合わせしかしていないのはもったいない。

昼食、丹波橋の立ち食いそばで肉うどん。

文フリは人が多かった。立ち止まるスペースすらなく難儀。後で行こうと思ったブースに寄れない。人垣でブースがよく見えず、探しても見つけられない。この状態だと新刊1種類だけをテーブルの真ん中に積んでいるブースに目がいく。

前回文フリに行った時からは考えられないことだが、ZINEを出したことにより知り合いが点在している!なんなら委託販売もしていただいている!感慨深い。知り合いでも何でもないが岸田奈美さんが新刊を落としてブースで縁日をしていて寄った。企画、お客の対応、切り返しに圧倒的な慣れを感じた。「もういい景品は出ちゃったんですよお恵みいただきありがとうございます」「あ〜外れちゃった、嘘はついてない、嘘はついてない」

人ごみに疲れて天満橋の駅からも逃げるように出てきて、ウロウロしたのちロイホを見つけて入る。17時くらい。レジ横で藤井隆のCDが売られている。ケールのサラダとステーキのプレート、パンとドリンクバーセット、ほうじ茶モンブランパフェ。存分に休憩し、夕食をとり、デザートも食べ、即売会で買った本をどんどん読みかけの本にしていった。会計は3000円を越えた。ドリンクバーのおから紅茶は好みの味だった。豆好きだからだな。

ロイホで回復し、para-dice企画ツーマン『 おそるおそる地下で 』へ行くことに。出演は 黒岩あすか・沼。黒岩あすかさんは数年前にアオツキで見たことがあった。またライブに来られて嬉しい。ステージの機材に電飾を絡ませるというのは黒岩さんの発案らしい。中央には大中や宇宙百貨で売っていたようなカラフルなウインドウチャイムが吊られている。沼のタカハシさんが「光で機材の目盛りがめっちゃ見やすい!」と喜んでいた。アンコールの3人でのステージがとてもよかった。久々のライブがこれでよかった!曲ごとにかわるがわるドラムを叩く。藍さんも黒岩さんもドラムを叩いているときはタカハシさんをじーっと見て合わせているのに、タカハシさんはほとんど見返さない。これはこれでボーカルの頼もしい姿だ。行く時は行く。

9/26(月)

起きてコーヒーをいれて、レモンマシュマロトーストを食べた。ここまでが遠い。食べてすぐに家を出るのが嫌というのもある。食べるか食べないかを逡巡するひとときが毎朝ある。アラームをセットする時間を変えようか。昨日文フリで買ったうち何冊リュックに入れるか。3冊にした。昨日全部持ち歩いていたことを思えば軽いものだ。電車は大混雑していた。華「華のお暇」を読んでいた。

職場にて、昼食は仕出し弁当。凝ったおかずが毎回入っていて本当に助かる。煮凝りとか。やがて退勤。

ドラッグストアへ寄り道。長年苦手意識のあったマジ旨ウインナーを手に取る。

帰宅、風呂。夕飯はカレー。豆と紅ショウガと豚肉を放り込んでみた。カレーのルーを入れすぎて濃かった。早速めしけっとで買ったプレートを使ったが副菜がない。デーツを添えておいた。ご飯を盛ってから副菜を探している間に冷めていた。熱伝導率がすごい。これは作り置きを冷ますのに使えるかもしれない。食後、長いこと黒岩あすかと沼のステッカーを探していた。昨日のライブでもらったもの。スマホが普及して、商品やオマケとしてステッカーが制作されることが多くなった。増え続けているような気もする。なくさないようにすぐ楽器ケースに貼って存分に眺めることにしているが、透明のステッカーはどうするか迷う。ともかく見つかってよかった。

9/27(火)

起きてコーヒーをいれて、ふわふわ牛乳パンを食べた。これは好物だが全部食べたのが良くなかったようで、また電車に酔った。本を閉じてやり過ごした。電車内のモニタのニュース映像で、新型コロナウイルスの全数把握の簡略化が報じられている。

職場の朝礼で、国葬の影響で関東方面の物流に影響が出るかもしれないから納期を多めにみておくようにという発言があった。弁当のおかずは納豆、ネギと紅ショウガの炒り卵。やがて退勤。国葬について思い出したのは夜の7時前だった。

帰宅、風呂。夕飯は目玉焼き丼。はらだまほチャンネル登録者1000人記念生放送を見る。音楽家としての自分のプローモーション用にYoutubeチャンネルをつくることは音大の授業の課題だったという。ちょうど今手元にこういう本がある。

クラシック音楽家のためのセルフマネジメント・ハンドブック

当事者でなくても情報を求めてよい。

新型コロナウイルスが蔓延して数年、今では演奏会もたくさん行われているが、「まだ自分の手にかえってきてないって感じ」だという。帰国、渡航制限等で人脈もリセット。他にはらださんの発言で興味深かったのは「ツイッターから来てくれるお客さんは最高!リテラシーが高かった。意味の分からない写真をずっと撮ってる人もいないし」キャパ15人の会場でそんなことをされるなんて最悪だ。「ピラストロの肩あてはノンストレス」「本当にひとりで練習し始めたのは高校生くらい」ひとりでケースを開けるのが小3、ひとりで個室にこもって練習するのが中学生、ひとりでレッスンに行くのが高校生から。一般的にヴァイオリンは親のサポートありきの習い事だということがわかった。

9/28(水)

お茶だけ飲んで出勤。昨日も今日も、テナガザルのえてきちを胸元に。食べなければ酔わない。電車の中では文フリで買った本を読んでいた。依田那美紀『シスターフッドって呼べない』。読んでいると、子供の頃にあった違和感にきちんと向き合っていないという焦りを感じる。記憶から抹消するのはとても利己的なことのような気がしてきた。今から思い出すことはできるだろうか。

職場にて、今日は努めて大きな声を出したり歩き回ったりして発散するようにしたのがよかった。なぜ私がしなくてはいけないのかという気持ちをいったん脇に置いて身体を動かす。ストレス発散できた。弁当のおかずはウインナーとピーマンのカレー炒め、皮つきピーナッツ、デーツ。

やがて退勤。帰宅、風呂。夕飯はツナマヨスパゲッティ。小松菜としいたけを入れた。食後、NHK国葬中継のカメラワークに込められた気概について映画評論家が書いているのをnoteで読むなど。寝落ち。