1006-1012

10/6(木)

早く起きられたのでカヌレを食べた。

家を出て、通勤電車の中で『夏のヴィラ』を読む。

夏のヴィラ (韓国女性文学シリーズ)

職場の吹き抜け部分に見上げるほどの高さの木があって、なんだかイキったことをしているなと思っていた。Iさんから葉がしおれてきたと聞いたのがひと月ほど前。そのまま放置されていて、見るとしおれた葉が取り除かれている。「調子悪い木が手入れされてますよ」とIさんを呼び寄せて吹き抜けの上から木を観察した。日のあたらない方が枝だけになっている。「でも新芽が出てきてますよ」とIさん。

弁当のおかずはキッシュ、小松菜のりナンプラー。今井真実さんのレシピ。今井さんはnoteで日記も書かれていて、読むと面白いのにどうも気がすすまなくてツイッターのタイムラインに流れてきても読まないでスルーすることが多い。小学生の息子が「ストレスをとるために休みたい」と言って学校を休んでいる。こういう記述でいちいち心がざわつくが、それをやめたい。

やがて退勤。今日も職場でかなりイライラしたのにヘアゴムを右腕にうつすことはなかった。キャンドゥの店内で思い出し怒りして右腕にうつした。帰宅、風呂。夕飯はインスタントのミーゴレンと食パン。ラジオからは古楽が流れている。NHKFMベストオブクラシック、今週は古楽特集。自分で音源を用意することはないが、流れてくると安らぐのが古楽。「古楽の楽しみ」を朝の6時台に戻してほしい。寝落ち。

10/7(金)

5時に起きた。昨日しようと思ったことが何もできなかった。洗濯しようとしたが大雨。炊飯して弁当をつくる。食べてから時間をとれるから朝ごはんを食べても電車で酔わないのではないか。レモンチーズトーストをつくって食べた。酔わなかった。

家を出て、通勤電車の中で高橋久美子『一生のお願い』を読む。

一生のお願い (単行本)

チャットモンチーの面々とトークイベントに出演した日のことを書いた一篇が素晴らしい。「嬉しかった気持ちを落っことさないように帰る」という一文の誠実さ。

お弁当のおかずは豚肉をかぶの酢漬けの炒めもの、ゆで卵、ジャバンのり。

やがて退勤。彼氏と合流して中華料理を食べる。奥に個室があって、8人くらいで予約すると押さえてもらえそう。接待に使えそうでありながら、ひとりで定食を食べているお客もいていい雰囲気だった。

店を出て、大阪環状線を1/4周くらい散歩した。大阪駅前ビルに入っている釣具屋でしかけの種類と量に圧倒され、桜ノ宮のドンキの上階部分が気になり(元はパチンコ屋らしい)、京橋グランシャトービルの根元の雰囲気にのまれた。「3000円」などと書いた紙を持った客引きの女性がわんさかいた。ビルのネオンを電車の中から眺めたことしかなかったが、改札を出たらすぐこんな光景が広がっていたのか。

10/8(土)

朝、フレンチトースト。バニラバーを使ったのにマーガリンを入れなかったので中途半端な味になった。食べながら、職場にハラスメントの相談窓口が設置されていないので問い合わせて、しんどそうな新人の状況も報告したと彼氏に話すと「放っといたらいい」「自分で乗り越えるもの」と言っていた。男性は介入されるのを嫌がるイメージは確かにあって、でも「キツイっす」と苦笑いしているのを見ているとなんとなくうまく面談の機会を使ってくれそうな気がしたのだった。話すのがうまい。新人が女の子だったらまた違うコメントになるのではないか。

13時から4人でアンサンブルの練習。年下の弾ける人を集めてしまった焦りから神鹿物語というおやつを買って休憩時間に配る。自分も一緒に食べるつもりだったのに3個入りだった。配り始めてからわかった衝撃の事実。練習後、駅ナカラーメン屋に駆け込む。17時くらいだった。待合いベンチに楽器を寝かせてカウンターで食べた。なんとなく楽器の写真を撮りたくなったが(楽器との思い出)、やめておいた。カレー屋以外の店では何かのスイッチがオフになっているのか、味の印象が薄い。その後TMの職場のバーへ行き、ブランデーハイボールと生チョコ。この生チョコはTMの手作りなのだが、これももう食べられない。数日後には退職するらしい。行ってから知った衝撃の事実。楽器は端のほうに寝かせておいた。近くにやはり楽器を弾く年配の男女二人組がいて、女性(「そんなところに楽器を寝かせたら、この人(連れの男性を指す)に勝手に開けて弾かれるよ~!?」)が酔っぱらうにつれて話題がループし「モーツァルトのピッチ」の話しかしなくなっていく。よっぽど出来栄えが気になったんだろう。

10/9(日)

昼、明太子うどん。夜、ツナ鍋。小松菜、豆腐、きのこ。シメは辛ラーメン

使いこなせる材料が限られている。ピーマン、きのこ、小松菜、ウインナー。でもそれがあれば冷蔵庫の中がすっからかんでも数日食事の用意ができる。

ツイッターで知ったニュース。クリミアへの橋の上で爆発。なら国際映画祭で見た、プッシング・バウンダリーで何度も映った場所だ。

10/10(月・祝)

朝、干し芋、バナナチップス、ドライしょうが、くるみ。昼、スパゲッティナポリタン。夜、白ごはんドットコムのゆで卵丼。

つやちゃん『わたしはラップをやることに決めた』を読んだり

わたしはラップをやることに決めた フィメールラッパー批評原論

先日の文フリ大阪で買った、安全に帰国する会『旅のトラブル』、『ネパールの犬、猿、鳥』。翻訳同人誌『LETTERS UNBOUND』を読んだり

AKBメンバーによるランダムダンス動画、OBのチャンネルの企画動画、山本彩木下百花のインスタライブを見たりした。木下百花の、吉田朱里の口が軽すぎて閉口したという笑い話。この話自体がリスナーの「ケンカしたことありますか」というコメントを拾ったもの。「ケンカする労力なんかなかった」と真顔で言う山本彩。「なんか怖い」「やっぱり女同士はドロドロしますね」というようなコメントがついている。この動画とは関係ないが、「やっぱり女同士は(略)」というのは男性が女性の連帯を阻むために口にする常套句だとどこかで読んだことを思い出した。これに関して「一概にそうとも言えない」という実感がずっとあって、中学一年生のときにO君というムードメーカーの男子がK君の靴を隠しているところを見たおかげだ。当時はO君に失望したが、ひょうきんな男子が陰湿なことをしているところを見たおかげでしょうもない呪いにかからずに済んだのはラッキーなことだったのではないか。

風呂にベビーオイルのボトルを置いてせっせと保湿する。パジャマを長袖にする。全力疾走しないと季節に追いつかない。

10/11(火)

起きてお茶だけ飲んで出勤した。電車はすし詰め。「次の電車をご利用下さい」というアナウンスに従うのがよかったかもしれない。車内ではエトセトラの「スポーツとジェンダー」特集号を読んでいた。

エトセトラ VOL.6

こういう本をカバーをかけずに電車で読むこと。それ自体に意味付けをするにはあまりにも社会の空気が悪い。女性が登山できるようになったのは外国人の要人が家族で登山したがったため。「武士は前例と外圧(GAIATSU)に弱い。」(この場合の)GAIATSU最高!Tシャツを作って着たいくらいだ。

職場にて、朝食はカラメルクッキーをちまちま食べるしかないと思いながら引き出しを開けるとシリアルクッキーが1枚残っていた!頭の中で安っぽい作り物の歓声が流れる。昨日動画を見すぎたのは確かだが、こんな効果音がつくのか。なんて影響されやすいのか。もう寒いのでしまってあったひざ掛けを自席にもってくる。昼食は納豆ご飯、オクラ、味噌汁。手抜きで始めた納豆持参だが、飽きないし満足度が高い。

やがて退勤。電車の窓に、ベンチシートに座っている小学生くらいの女の子か眺めているタブレットの画面がうつっている。動物園の動物の写真と画像。かなりよく撮れている。スーパーへ寄る。鮭が高く、一切れ200円はする。自炊しだして身に着けた経済感覚を一度捨てたほうがいいのか?売り場のチルドケースの上に30センチくらいのペコちゃんの人形が立っていて、ポケットに手をつっこんでいたのが意外だった。

ラジオから、椎名林檎がカバーした君の瞳に恋してるが流れて来て大声を出す。罪と罰より聞いていたかもしれない。夕飯は汁なし担々麵。198円の冷凍食品。パン屋で買ったドーナツと合わせてミスドごっこをしようとしたが大盛だったので断念。

5人で食事したあとルーフトップバーへ行こうという提案を受けて「ルーフトップバー」で画像検索するとラブホの露天風呂みたいな写真がたくさんヒットしておびえたが、ラブホみたいなバー、ではなくて海外のリゾート地の酒場というのはああいうもので、それをラブホが模しているということが一晩たってわかった。

10/12(水)

飲まず食わずで出勤。

通勤電車の中では『ファッションスタディーズ』を読んでいた。

クリティカル・ワード ファッションスタディーズ

車いすの女性が子ども扱いされないために網タイツとヒールパンプスを履く話が興味深かった。

職場にて、隙をみて厚焼き卵コッペパンを食べる。厚焼き卵はパン屋の手作りだし、コッペパンにハーブが入っている。寒いのでレッグウォーマーを装着。これもひざかけと同様職場のロッカーにしまってあったもの。弁当は炊き込みご飯とチキチキボーン。昼休み、昨日あれだけブチ上がったのなら、と勝訴ストリップ収録の曲を聴いてみるが、自分で音源にアクセスすると衝撃が薄れる。不意打ちがよかったようだ。

やがて退勤。帰宅、風呂。夕飯はカレーパン、たらとほうれん草のスープ。食後、楽器を弾く。