1203-1208

12/3(土)
コーヒーをいれて、ピーナツバタートーストを食べた。出勤。正午、退勤。和歌山近代美術館へ行くつもりで直通電車に乗っているつもりがなぜか天王寺で降ろされ、乗り換えようとしたらホームを間違えて出鼻を挫かれる。予定変更して改札を出た。あべのベルタへ行ってドライフルーツを買い、何度か行ったことのあるカレー屋に入った。「ダルとうふカレー」を頼んだら給食の黄色いカレーみたいな粉っぽいカレーに厚揚げとしょっぱい副菜がのった一皿が出てきて、もっと自分好みのダルが食べられる店は知っているけどなぜこのプレートがこうなったのか想像するのはなかなか楽しかった。お皿と、チャイのカップ&ソーサーも趣き深い。食事を終え、地下鉄の駅でエンジョイエコカードを買う。それからは思う存分地下鉄で移動して遊んだ。松屋町カヌレを買い、POLで白根ゆたんぽの展示を見て美人カレーカレンダーとTシャツを買う。「うーん、3月か9月かなー」初日なので作品(カレンダーの原画)を目当てに来ている人もいる。松屋町から心斎橋へ行く地下鉄がぎゅうぎゅうだった。肥後橋へ移動し、caloでフリーZINEを置かせていただき、アイスミルクティーで休憩した。ヒートテックにダウンで歩き回ると暑い。その後デルフォニクスへ手帳を買いに行くが、出遅れたのか毎年買っていたものがない。10年以上同じものを使っていたが、この機会に変えることに。12月に入ったこの時期に来年の手帳が未定になり、急にせわしない気分になる。文教堂と紀ノ国屋書店へ寄る。手帳選びもそこそこに、雑誌コーナーをうろつく。この一ヶ月、YoutubeのジャニーズJrチャンネル漬けになっていたことにより表紙の解像度がグンと上がった。Jrが表紙になっていることは少ないが、集合写真を見たらデビュー組でもグループ名がわかるくらいにはなっている。こんなにジャニーズだらけで、しかも特定のグループ(今月はセクシーゾーンとトラビスジャパン)や人(今月はセクシーゾーンのメンバーか京本大我目黒蓮)に偏っていたのか。古典芸能の記事があるような、舞台芸術専門誌の表紙がやはりジャニーズの舞台「ドリームボーイズ」の一幕。そしてデビュー前のJrも舞台の主演、ロングラン公演をしていたりもする。日本のエンタメ全般への食い込み方が違う。帰宅、風呂。夕飯はおでん、ポテチ、缶ハイボール。トリスにしたら薄いし変な酔い方をした。200円を超えても角ハイにしたらよかった。

12/4(日)

10時半くらいに起きた。あまりお腹が空いていない。雨予報だったが曇り。手帳を変えるにあたって思うところがあり、ポーチの中身の見直しをした。お守り、USB、キンコーズのカード、虫さされの薬、アレルギーの薬を持ち歩くのをやめる。判子、リップクリーム、耳栓、ウエットティッシュは残留。ポーチを小さいものに変える。100円ショップの手帳にはペンをさせないのでペンはポーチの中へ。昼食にキャベツの千切りに卵を落として白だしをかけて蒸したものと食パンを食べる。ずっと動画を見ていて、夕飯にツナと大豆のドライカレーを食べた。買い物に行く時間はいくらでもあるのに籠城して冷蔵庫の掃除メニューを作る。でもなかなかおいしくできた。

12/5(月)

起きてコーヒーを飲んだ。先週までカルディのインスタントコーヒーだったがおいしくない。ゴールドブレンドに戻そうか。さっさと飲まないから酸化してしまっているのだろうか。じゃあ何を買っても同じか。とドラッグストアで逡巡している時に見つけたスティックコーヒー。ゴールドブレンド使用のカフェラテ。何かに負けたような気がするが、お湯をわかせば毎朝同じ味のものが用意できるところがいい。はちみつシナモントーストも食べた。家を出て、通勤電車の中では犬丸りん『んまんま』を読んでいた。

んまんま―あの頃、あの味、あのひとびと (角川文庫)

ぽんつく堂で買った本。食べ物を通して小中高のクラスメイトや、その後の人生で出会った人々を描く。距離感が絶妙。ひとりでの食事、人との食事についての割り切り方も共感できる。職場にて、弁当のおかずは小松菜の炒り卵、れんこんのゆかり和え。やがて退勤。ホームで電車を待っているとどこからかポケットビスケッツのレッドエンジェルが聞こえてきた。先週だったか、テレビの音楽番組にブラックビスケッツが登場してネットで話題になっていた。こういう時にちょっと見てみたいと思っても動画を探さないでどこで出くわすか待つようにしていて、今回はこんな感じだった。ポケビはブラビ遭遇体験としてカウントしてもいいだろう。電車に乗り込んでツイッターをひらくと、矢花ファンの間では今日発売のマンガ雑誌sho-comiのグラビアの話題でもちきりになっていた。先月号に予告が掲載された時からそのシチュエーション(「落研部長の矢花先輩は夢の中では高貴なヴァンパイア・・・?」)が話題になっていて、遂に発売されたのだ。祭り気分で本屋をのぞくと棚に一冊だけささっていた。発売したばかりだが、平積みにはなっていないのか。一度本屋を出て手帳を買いに100円ショップへ行き、チョコレートと荒切りトウガラシも買った。まだ買いたい気持ちがあったので本屋へ戻る。さっきもいた女性がレディコミを立ち読みし続けているのを尻目に、sho-comiを手にとってレジで会計。土曜は他人事のような気分だったが、もう当事者になってしまった。その後食品コーナーでブロッコリー、小松菜、青梗菜、しいたけ、ひらたけ、舞茸など買う。野菜が安かった。帰宅、風呂。夕飯はブロッコリーと豚肉のコチュジャン炒め丼。その後、きのこと小松菜の冷凍。野菜の正月価格に備える。ちょっと早いか?寝る前にsho-comiを手に取るが、なかなかグラビアページをひらくことができない。巻末のほうからギャグマンガを読んで気持ちを落ち着ける。期待以上に安心できた。なかよし読者だった頃、トマトな一日を楽しみにしていたのだ。いざ!グラビアページに突入するが、承知して購入までしたのに何を見せられているのかやっぱりわからない。こちらが恥ずかしがるのも失礼だが、どういう気持ちでこの仕事をこなしたのか?ぶっ飛んだ世界観のグラビアの中に至って普通のインタビュー(中学生くらいの時クリスマスは母親とケーキ作りしていた、渋谷は遊ぶところじゃなくて仕事するところだった、等)が挟まっている!それだけ薄目で読んだ。自分がオタクコンテンツに対して免疫がないからこんなことになるのかと思ったが、ツイッターをひらくと同じような状況に陥ったファンがちらほらいる。

Sho-Comi ショーコミ 1  2013年 1月1日号

12/6(火)

朝食は失念。通勤電車の中では三浦雄一郎『スキー超特急』を読んでいた。

スキー超特急 (中公文庫)

テンポのよい文章で転がるように読めるが、目が滑らない。何かしらの言い回しが自分にとってのフックになっている。弁当のおかずはきのこの目玉焼き。やがて退勤。セブンイレブンに寄ってぐっさんの「未送信レポート 9~11月 ~思想の残滓~」をネットプリントで出力。私も頭に残った「絵面」を書き留めるぞ!という意欲がわいてきた。ついでに食パン、ポン酢、豆腐、中本の冷凍担々麺など買う。コンビニを出て坂道を下っていくと、駅の階段の脇に立って発泡スチロールの容器からおでんを食べている女性がいた。なかなかおいしそうに食べている。風が強いので、いいところを見つけられてよかったねという気分に。もうすこし歩くと、暗がりの中に女子中学生の背中が見えて、チキンらしきホットスナックを食べていた。これから予定がある人が点々と食事をとっている夜道の端。帰宅、風呂。夕飯は火鍋。無印のキットの味。緑茶ハイも飲んだ。飲み食いしながらsho-comi掲載のマンガを読む。雪山イベントの真っ最中に「雪山イベントだから」とメタフィクション的なことを言って積極的にイチャイチャしようとしていて面白い。というようなことをIMとHちんにLINEして付き合ってもらう。試し読み部分だけキンドルでダウンロードしましたよ!とIM。前のめりで来てくれて嬉しい。

12/7(水)

最近重ね着が楽しい。トップスは下からエアリズム、半袖Tシャツ、長袖シャツ、ダウンジャケット。長袖シャツを脱ぐとそのまま真夏の装備になる。屋内でのぼせそうになったら脱いで調節できて便利。機能性インナーではないTシャツの上に長袖シャツやパーカーを着るのは肩がこるので避けていたが、原因はブラジャーだった。下着のしめつけがなくなれば上に重ねてもごわつかない。朝食はピーナッツバタートースト。通勤電車の中では犬丸りん『禁断のプライバシー』を読んでいた。

禁断のプライバシー (幻冬舎文庫)

トマトソース缶の場所がスーパーによってまちまちなのは「お店側の『親切』による変則的配置」が原因。親切にはスーパー間の互換性がない。パスタの隣なのか、ケチャップの隣なのか。トマト缶については最近ツイッターで探しにくいという投稿を見かけたばかり。普遍性があってすばらしいエッセイだ。職場にて、弁当のおかずは豚こまとチンゲン菜と柿の炒め物。ポン酢と黒コショウの味。昼休み、Coccoの新曲「お望み通り」を聴く。昨日ラジオから流れてきてかっこよかった。この声の加工が好きというのもある。やがて退勤。図書館へ寄って本を返して借りる。公園のイチョウ並木が見事。満月の光が葉の黄色に反射して明るい。ランニングする人々に交じって、目の見えない(と思われる)人が「伴走者」とかいたゼッケンをつけた人と並んで走っているのを見つける。伊藤亜紗の本で読んだとおり、ふたりでひとつの輪っか状の紐を持っている。目の見えない人は腕をぶらんとさせていて見知ったランニングフォームではないが、紐の動きを細かく感知するために脱力しているのかもしれない。帰宅、風呂。夕飯はブロッコリーとチーズのスパゲッティ。おいしかったが麺を茹ですぎて胃もたれ気味。ラジオからは「お花の自動販売機を見つけて『わーカワイイ!命ほしい!』ってなってお花買いました」と聞こえてくる。ミュージックラインの今夜のゲストの話の中で、強烈に頭に残った言い回し。

12/8(木)

早く起きられたけどアイドルソングを聞いてへらへらする朝。マヨネーズトーストを食べた。通勤電車の中では米澤 泉/馬場 伸彦『奥行きをなくした顔の時代』を読んでいた。

奥行きをなくした顔の時代―イメージ化する身体、コスメ・自撮り・SNS―

カメラと家父長制について。うちも父親が写真係となり、カメラの管理をしていた。花見や海水浴の時、緑色のカメラバッグを肩からさげていたのを思い出す。プリント倶楽部、カメラ付きケータイの登場で撮る人が増えた。読んでいるとネオプリントの呼び込み音声が頭の中で鮮明に再生される(「ネオプリント!」)。毎朝毎朝起きるたびに、今日一日でいいから顔を取り外して生活したいと願っていた中学生時代。生活高校に入学して部活に入り、指導に来ていた大学生に、自己紹介して、好きなものだけだとありきたりだから嫌いなものも教えて、と言われて「300円ないし400円支払って手に入るのが自分の顔のシールとかしょうもないです」とプリクラの嫌いさを訴えたこと、そういったことは同級生には言えなかったこと。だからといって好きなものはプリクラですと言った子の後にわざわざ被せるのはやめてほしかった。自分史を辿っていると電車がホームに入って停車した。本を閉じて顔を上げると紺色の学ランを着た高校生が腕を組んで車窓から外を眺めているのが目に留まった。電車内でスマホを出さず、また何もせず前を向いている人が珍しくなって久しいがこの年頃の人がそうだとすごく目立つ。やけにかっこよかった。職場にて、昼食は仕出しの弁当。最近昼休みは気の合いそうな、そして言語化のうまいファンのツイートを眺めて過ごしている。見る前に自分でひねり出す習慣をつけた方がいい気もするが。これは町田樹に夢中だった時もやったな。やがて退勤。居酒屋の店先にとめてある自転車の荷台にノートパソコンをひろげて中腰で作業しているパンツスーツ姿の女性がいた。自転車は自分のものなのか、そこにあったものなのか。スーパー1に寄ってプルコギのたれにつかった牛肉、パプリカ、かぶを買った。帰宅。風呂の前に洗濯機をまわし、ひと月以上床に放置されている本をしまった。本棚をつくるか思案しているうちに飽きてしまったのだった。BGMは関西ジャニーズジュニアのライブ音源。転載動画や音源がライブばかりなのはテレビでパフォーマンスする機会が少ないからか。多幸感に溢れている。声変わり前の少年の声が入っているのも多幸ポイントが高い。少し前にガーシュインのオペラがラジオから流れてきて、カルミナ・ブラーナの時もそう思ったけど児童合唱が使われている楽曲が好きだから探して流そうかと考えていたが、最若手のジャニーズジュニアの歌声は児童合唱だ!清竜人みたいに楽曲に児童合唱を使いたかったらジャニーズは自前でできるのか。