0216-0222

2/16(木)

寝る準備をせず寝てしまった。食卓にしているテーブルの上には昨日のしゃぶしゃぶの鍋。残り汁をお椀に移しながら、これだけのことが昨日はできなかったのだなと思う。カフェラテを飲んで、コーヒー羊羹をトーストに挟んで食べた。起き上がった時から感じているうっすらした吐き気がまだ消えない。部屋をウロウロ歩き回ったり水を飲んだりいろいろ試して、一番シャンとなったのは正座だった。骨盤が立って気が通るのかも。ラジオからはストラヴィンスキーの「ダンバートンオークス」が流れている。これは曲名が聞き取れなかったので家を出た後で「ストラヴィンスキー 政治家 パトロン バロック」で検索してわかった。後世の作曲家のバロック風の作品が気に入った場合、何を気に入っているかが更にわからなくなるなと考えながら昼休みに聴いていたがなんのことはない、変ホ長調だった。

通勤電車の中ではK'S CLUB『もうママ友はいらない』を読んでいた。シカクで買ったZINE。心疾患を持つ作者の産院の選択肢は一択。雑誌『エトセトラ』のこの号を読まれていて、

エトセトラ VOL.3

妊婦は管理されがちだし持病があるともっとそうだと、それを書き残して発信すると書かれていた。

職場にて、昼休みが始まった途端電子レンジで冷凍つけ麵を調理しようとする社員がいる。「何分かかるんですか?」「10分」「先に他の人でしょ」冗談だと受け取られたのか「途中で出すから」と意味のわからないことを言いつつレンジにつけ麺を突っ込んでいたが、暴君のようなことをする。モラルハザードだ。昼食は仕出しの弁当。やがて退勤。スーパー2へ寄って、引き続き好物を買い込む。ピザトースト、せみ餃子、さつまいも、菜の花など。帰宅、風呂。洗濯もした。夕飯はピーマンの肉詰め、菜の花と金柑のサラダ、汁なし辛ラーメン。しゃぶしゃぶの汁を使ったのでリッチな味になった。トマトハイも飲む。食後、日記ブログを書いてアップ。

2/17(金)

8時過ぎに起きてカフェラテを飲んでごま団子ドーナツを食べた。クイックルワイパーもかける。トイレ掃除もする。今日は通院のため午前休をとっている。10時過ぎ、診察終了。処方せん薬局でテレビを眺めていると、外でロケ中の銀シャリが普段の衣装のジャケットの代わりに同色のダウンジャケットを着ていた。衣装に組み合わせるためにスタイリストが探し出した外ロケ用防寒具のファン。いつもより2時間以上遅い電車で職場へ向かう。朝日がぴかぴかと団地のベランダひとつひとつに降り注ぎ、ぐんぐん洗濯物を乾かしている様子が見られるのが嬉しくて読書をせずに車窓から外を眺めていた。「マスクは雑巾 外すなら今」とベランダに大きく掲げた一軒家を見つけた。住人は今どういう気持ちなんだろう。もうすぐ外してもいいことになるから感無量か。11時、開店直後の中華料理屋で麻婆豆腐を食べる。12時過ぎ、 studio coote着。小骨座のフライヤー展を見た。デザイナー9名による架空の公演のフライヤーが9枚。タイトルとあらすじだけが設定された3種類の演劇作品。デザイナー9名で1枚ずつ担当し、1作につき3種類のフライヤーが9枚作成されている。フライヤー投票で1位になった演劇を実際に公演。ラフ案をそのまま展示しているデザイナーがいて(「予算がないのでスマホで撮りました」「JR福島駅まで地図にのせたほうがいい?」)、ぐっとフライヤー案の見方が広がった。表裏の情報量の比率、地図は用意されたものをそのまま使うかどうか、住所だけ掲載するという手もある。13時出勤、定時退勤。帰宅。菜の花と金柑のサラダ、チーズ、メロンジュースにいいちこで度数を付与。度数を付与するというのはかなり好きな言い回しだが局地的なネットミームなのでツイッターでは使えず、ここに書いておく。22時前に彼氏と合流して鳥貴族へ。異動の顛末を話す。レモンチューハイがこだわり酒場のレモンサワーでビールがプレミアムモルツで、ハイボールは角とジムビームで、日本酒と焼酎はよく覚えていないがワインが「トリキワイン」だった。カップに入っているので店舗でワイングラスを管理しなくてよい。おみくじ付き。吉だった。味は、もう頼まないかなという味だった。鳥貴族の帰りに彼氏がファミリーマートに寄りたがる。朝礼で後輩の女性社員が語っていたというフラッペを買うため。冷凍棚からカップを取り出して購入後、レジ横のマシンでミルク状の液体を注入。「ホットミルクじゃないんや」「ホットミルクじゃないんや」と2回言ったが、カフェラテになってしまうと思う。帰宅して交代で風呂に入り、先週発明した装置(長押にかけた小物ハンガーにドライヤーを装着)で頭を乾かす。彼氏は見ても何も言わない。「そこへ座ったら頭乾くで」と装置の下に彼氏を座らせると、黙って座って風に吹かれていた。確かにコメントしづらい絵面だ。

2/18(土)

昼。ピザトースト。夜。丸源ラーメンのねぎ肉そば+チャーハン餃子セット。 起きてダラダラし、オールナイトニッポンの特番を放送していないかとAMラジオをつけるとKBS京都で、森脇健児がワイワイ喋っていた。NHKFMをつけておくよりは彼氏にウケるかなと思ってそのままにしておくと、クロちゃんの新刊はゴーストライターが書いたのがまるわかりだとけなして共演者と爆笑していた。京都サンガの開幕試合の模様がこの後放送されるとかで同じテンションでワイワイしゃべり続け、彼氏は「詳しい」「サッカー好きなんやな」と微笑んでいた。サッカー中継で前半が終わるまでダラダラし、「お好み焼きが食べたい」と彼氏が言うので14時過ぎに傘を差して家を出た。ミナーラへ行き、ラウンドワンを冷やかす。G1WorldClassicRisingをプレイ(彼氏が)。何度来ても稼働していなかった馬フィギュアが急に走り出して盛り上がる(レースに興味が持てないため)。賭けた馬と戦況を結びつけるのに時間がかかるため馬が走っているあいだもボーッとしてしまい、コーナーを曲がったあたりで彼氏が「こらあかん」と言うのを聞いて「だめなんだな」とわかる。クレーンゲームコーナーに移動。YouTubeのジャニーズジュニアチャンネルでスノーマンの深澤がクレーンゲームをして(ほかのメンバーはすごいすごいとその場でジャンプなどして喜ぶ)いる動画を最近見たこともあり、仕掛けが気になる。というかお腹が減っていてお菓子をゲットしたい。ガラスの向こうで30センチくらいのチョコバーを漢字の「井」の形に組んでタワー状に積まれているのが見える。チョコバーは箱詰めではなく、バーに対して余裕のある大きさの袋に入っている。少しつつけばすぐ崩壊しそうだが、そうではないのだろうか。彼氏に100円玉を渡してプレイしてもらう。300円で2本とれた。見かけによらず袋の表面は滑らないから崩壊はしない。手前には倒れないように積んである。店員が積んでから誰かが一度はプレイしていてちょっとタワーが歪んでいた。1回目で一番上のバーがポロンと落ちて隣のクレーンゲームの取り出し口から取れた。2回目は惜しい。3回目は正規の取り出し口から取れた。小学生の頃、親に100円玉をもらっても無駄になる気しかせず落としどころを必死に探っていた私だが、始めて前のめりで小銭を投入した。運ではない。経験値を上げて初見の仕掛けを減らす。ゲームセンター、他のゲーマーとの駆け引き。彼氏がクレーンゲームのどこに娯楽性を感じているのかわかった。ありがとう深澤辰哉。帰ってからもクレーンゲーマーのユーチューブチャンネルを見ていた。

2/19(日)

朝。レモンチーズトースト、さつまいも。昼。明太チーズパン、カロリーバランスフルーツ味。夜。豚汁、ご飯。 13時から18時までアマオケの練習。海外出身の人が「Y」のつく単語を探して「Yahoo!BB」と言っていて、先日の「おフランス」と共に日本在住歴の長さを感じさせる単語だった。帰って夕食をとって本屋プラグラジオの最新回を流してオーケンツイキャスを流してaikoと井口理のオールナイトニッポンを流した。aikoオールナイトニッポンコム放送時中学生で25時まで起きていられず、憧れの番組だった。夜更かしできるようになった時にはもうaikoは担当を外れていた。番組タイトルを見た時から嫌な予感はしていたが、ふたりでイチャイチャする空疎なノリだけでひと枠つぶしていて最悪だった。リスナーが辛辣なメール「3年ぶりだからかこのノリきちー」「八方ふさがり」「生歌披露で取り返そうとしてて草」を送ってきていたがシャレになっていなかったと思う。連名だから八方ふさがりになってしまったのであって、単独でやっているところにゲスト出演ならもっとマシだったと思う。

2/20(月)

夢。悪霊(とされているが40歳くらいの小柄な前髪なし黒髪の女性)が行く手を阻んでくるので退散させたい。数字が嫌い(ということになっている。不浄なものを嫌うという説と混同か)な悪霊のおでこに向かってひたすら「37、58!」「973!」「5、6、7、8、9、0、9、3、3、5!」と怒鳴りつける。本当はマンガ「ゴーストハント」で読んだ「臨・兵・闘・者・皆・陣・烈・在・前!」の九字切りがやりたかったが覚えているはずもなく今ネットで調べた。灰野敬二が歌詞がなくても数字でもなんでもあてはめて歌に乗せればよい、と口からするどく数字を放っていた動画の記憶も影響しているのではないか。目が覚めてから「向こうも嫌だっただろうな」と思った。白湯だけ飲んで家を出た。

通勤電車の中では山崎まどか『真似のできない女たち』を読んでいた。

真似のできない女たち ――21人の最低で最高の人生 (ちくま文庫)

歴史を通してずっと立場が弱く、男性のようには社会に影響を与えられずにいたのが女性達。ほんの一部ではあるがものすごく嫌われたり平気で何度も嘘をついたり法をおかしたりしている姿に「これからが本番だ」というような気分になる。職場にて、弁当のおかずはウインナーとかぼちゃのカレー炒め、目玉焼き、ジャバンのり。午後、異動する人で内示があったりなかったりするのは社内ルールの不徹底であることがわかった。私は内示があったのに隣の席の同僚にはなかった。転勤をともなう異動の時のみ内示あり。一般職の事務員を異動させるという前例が少なく、間違えたのだろう。今日の評価面談でもつじつまの合わない謎設定で経緯の説明をされて資料に「は?」「あっそ」と書き込みながらハイハイ返事をした。突っ込まないと自分の都合の悪いことには触れないどころか、いまだに必要な情報をくれない。私を煙たがっているとかではなく、相手に関係なく気が利かない。質問されると内容ではなく、黙って待っていてくれないこと自体に拗ねる。パソコンカチカチ、タバコスパスパ、会議ダラダラ、飲み会ワイワイ、いつまでも雰囲気でサラリーマンをやっていらっしゃる。そのまま重役になってしまった。そういうのが何人もいる。倒産とかではなく、ビルが爆発四散してほしい。そうなれば私も転職活動する。やがて退勤。帰宅、風呂。夕飯はうどんカルボナーラ。バニラバーとビスケットも食べた。NHKFM青春アドベンチャー」。先週は僕のマリ、今週ははらだ有紗

2/21(火)

起きてピザトーストを食べた。飲み物は白湯。ラジオからはシューベルトの未完成が流れている。高校生の時に取り組んだ曲。大学、社会人の時に演奏する機会がないと上書きされず、当時の空気のようなものをたぐりよせることができる。通勤電車の中では山崎まどか『真似のできない女たち』を読んでいた。職場にて、引継業務(引き継ぐ方)(受ける方)。現在所属している部署は4人で担当していて、4月から新卒採用の新入社員2人と入れ替わる。かつてないほどの団結をみせる4人。不謹慎ではあるが、災害ユートピアという言葉が思い浮かぶ。引き継がれる方も前任者に手取り足取り教えていただいて疑問は即答えてもらえてある意味楽しい時期。やることが多くハイになっている。昼食は仕出しの弁当。さめた唐揚げの中で史上最高のおいしさ。おろしだれを後がけしているところもポイントなのかもしれない。意地で定時退勤。今日はOさんと食事。この日記ブログでやさぐれていたのを見かねて誘ってくださった。職場の話に終始するのはもったいないなと思っていたが、日記ブログや自費出版の話など、最近気になることを話せて嬉しかった。はてなブログの日記キャンペーンは盛り上がっているのか、ひたすら盛り上げているだけなのか。noteには「いらんこと」を書いてしまい後で後悔する。これは感じたことがなかったので新鮮な意見だった。noteの「執筆お疲れさまです!コインチャリーン」みたいなのはバカにしてるのかと思う。それと似たような感じで、しいたけの占いは接待占いのようで読んでいて居心地が悪い。「ポテトあったら頼んでしまうねん。ポテト好きやねん」「家でなかなか用意でけへんけど出先で食べたくなったら、出してる店はいっぱいありますよね」「マクドで食べるのとは違うねん」(「お?」)「飲みながら食べるのがおいしい」「ポテトを食べるとハッピーな気分になります」伏し目で、しかし満足げにポテトを食べながらOさんは独白した。「居酒屋でポテト頼んでまうねん」と言う人は数多くいたが、頼んで運ばれてきた後、食べているあいだに訥々と語り続けるのが新鮮だった。帰宅、風呂。日記を書く。

2/22(水)

カフェラテを飲んでごま団子ドーナツを食べた。異動先の部署では今より15分くらい早く出社しなければならない。試しに早い時間に家を出ようとすると、NHKFM「クラシックカフェ」を聴く時間がまた奪われた。これはもう昨年度までのように6時台に「古楽の楽しみ」を放送してもらうしかない。家を出て、出勤して、ブルドーザーのように仕事を・・・できればよいがまだ引継ぎを受けているのでやり方も勝手もわからない。書類を封筒に封入する作業中、前任者の机が自席より狭すぎて(散らかっている訳ではない)床で作業しようとしてたしなめられる。私の感覚では定型内の封筒に入れる分量ではないのに「いつもパンパンになってしまうんですけど、これに納めてます!」と言われて入れるしかなかったのが嫌だった。あと私は5センチ以上のセロテープとは仲良くできないので全然使いたくないというか机が狭い!と完全にやる気をなくしていたら「動線が悪かったね」とグチャグチャのセロテープを持った私を前任者にフォローさせてしまう。察しがよくて親切な方なのだ。すべて顔に出ているのかもしれない。言われたとおりにただやることがどうしてもできない。昼食は仕出しの弁当。やがて退勤。一刻も早く職場から遠ざかりたいからお腹がすいていても飲食店に入れない。無心で改札を通って電車に乗り図書館へ。返して借りる。今回は昭和時代に出版された本も数冊ある。明日休みなので知らないオフィスビル内をフラフラ歩いているとサイゼリヤを見つけた!生中、ハンバーグとチョリソーのプレートを注文。950円。冬のメニューなのにメリンガータがなくて悲しかった。ラムステーキもなくなっていた。でもこのプレートがあれば大丈夫。机の上もスッキリしているし、闇雲にフォークを突き立てても好物が次々に口に入ってくる。帰宅、風呂。今日はジャニーズジュニア大賞の結果発表の日。ファンのツイッタースペースを聴く。AKBの総選挙のようなファン投票イベントだが、比べるとすごく閉じた感じを受ける。雑誌「MYOJO」についている投票ハガキでのみ投票できる。結果発表は誌面上で。この日の為に雑誌の買い占め、投票用紙の手書き作業(部門が大量にあり、それだけの項目欄に人名を書かなくてはならない)など多大な労力が費やされた。「本人の願う通りになるのが一番だけど、デビューしてほしいかっていうとそうでもない」「これくらいの規模で推すのが一番楽しい」と話していたのが印象的だった。ジャニーズの、いやデビュー前のジャニーズジュニアのファンにしか見えていない世界。いつの間にか寝ていて最後まで聞けなかった。少し前に千葉雅也が「寝落ち」という言葉の広まり方に対して「コスパ」と並べて苦言を呈していたが、麻痺していて言い換えが思いつかない。こういう時の選択肢を求めて昭和の本を読んでいるところがある。「コスパ」の広まりが嘆かわしいのはわかる。