20241109

新大宮駅で降りて改札を目指す。改札がひとつしかなくて、いつ来てもホームを長いこと歩くことになる。新大宮で降りる人はそのことを知っているのか皆私より前(?後ろ?これがわからないし覚える気がない)の車両に乗っている。

 

バス停の時刻表を一応確認すると土日の11時台には一本もなかった。時刻表の向こう側にいい感じのモスグリーンのビルが建っている。その後ろは抜けるように青い空。これだけ天気と気候がよければ片道30分もなんのその。川沿いを歩くと車に追い立てられることもない。私は車に追い立てられるのが大嫌いで、だから大和郡山とかには行けないのだ。

 

11時半、奈良県立図書情報館着。前庭がしおり(雑貨や飲食)のマーケットで、エントランスホールがブックマーケット。腹ごしらえをした…かったが手芸屋さんがデッドストックと思われる商品を大量に出している。まだ品出し中で、ブローチを見入っている間にも足元にどんどんビーズが置かれていく。150円のプラスチック製のブローチは音符や花、子供の顔、ドレス姿の婦人、ウエスタンブーツ、そして馬馬馬!羊や鶏もあったが馬には躍動感があり、毛色も豊富だったのでどこにかは未定ながら複数走らせることにした。しつこくひっくり返していたら1頭だけサイを発見できて嬉しかった。サルはいなかった。ヨーロッパのものなのだろうか。先日参加したダーニングワークショップの机の上に巻き方も太さも色も異なる種類の糸が大量にあった様子を思い出しつつじっと糸を眺めていると、「このアナートは古いやつやから50円です。気になるやつあったらリキみてくれはったらいい。包装破ってくれてもいいです。むやみやたらに破ったりしなければ。」単語の意味がよくわからずハイハイと適当に返事しているのがバレたのか何度か繰り返したりやってみせてくれる。「穴糸」の「力(リキ)」を引っ張ることで、みてもいいよということらしい。これはよほど大事なことらしく(個体差があるのか?)、会計時にも「リキ大丈夫でしたか」と気遣ってもらった。あまり詳しくないのでとりあえず使ってみます。

 

声をかけたりかけられたりしつつ買い物をし、ブックマーケット会場をあとにする。山の上の本棚さんのところでお茶の葉を買ったので茶こしを買わないといけない。駅ビルの100円ショップには置いておらず、無印良品で買い求めた。色々な種類のボアスリッパが売っていて目移りするが、足裏だけではなく足首が冷えることを思い出してやめた。夏の間使わないものがかさばるのも避けたい。スリッパ1個であっても。それならルームソックスにして、モンベルのソックサンダルを洗って室内履きにしよう。ルームソックスはフワッフワのボアフリースソックスが畳一枚分くらい並んでいたが毛糸のものはなかった。ボアフリースはぺったんこになって毛玉だらけになると修復しようがなくなる。毛糸だとダーニングでなんとかできるのではないか。ここでようやく駅の反対側のスーパーの服や寝具のフロアのことを思い出す。秋冬の変わり目に重宝しているのに思い出すのに一週間かかった。そこにあった、見た目もトレンドもブランドイメージも関係なく保温に特化した商品の数々。これを覚えておかなければ。例によって紳士用のルームソックスの柄がポップで好み。