20241217-1220

通勤電車内で網棚に荷物をのせるかどうか。持っているのが辛いくらい重い鞄は網棚の上に上げるのが難しい。私の身長では。でも157センチは日本人女性の平均身長でもある。網棚にのせるほどでもない重さからチャレンジして、のせたらのせたで身体が楽なことがわかってきたところ。火曜の朝は図書館に返却する本が8冊入っていてぜひとも網棚を使いたいところだった。うまく座席の前に立つことができたので発車する前に網棚の上に置こう。膝にノートパソコンを乗せているデカめのおじが下にいるので引っ掛けないか、届くか不安。今から読む本(若桑みどり「レット・イット・ビー」)を膝の間に挟んで、下腹に力を入れてシュート!重さで引っかかったが扉の横に立っていたおじがサッと手を添えて押し込んでくれた。ありがとうございます!と言っても無反応のスマートおじ。諦めていた網棚を積極的に使っていこうと思える出来事だった。

 

やがて退勤。大阪城公園駅に降り立ち、天満橋まで公園内を歩く。イチョウは葉を落としつつあり、路面も黄色くて辺りが明るく見える。ドーンセンターで本を返して、また借りる。試験が近いのかロビー等の共用スペースには高校生がいる。帰り際にはもう21時前になっていて、どこのコンビニから調達したのかインスタントラーメンの匂いが漂っていた。利用し始めて3年になるが、巨大な2枚の絵が福田美蘭の作品であることを始めて知る。

 

Iさんよりいただいたメールに「アクチュアル」とあって、知らない単語なので意味を探っている。辞書の意味もいまいち文脈にはまらず、しばらく考えよう。オムライスラヂオの最新回が「アクチュアリティとリアリティ」でタイムリーだった。ますくさん(正しい表記わからず)が私設図書館ルチャリブロをアクチュアルに開館した日。朝から清掃をし、開館、カウンター内で1日過ごし、やがて閉館。休館日だったことに気づいたのは閉館時間を過ぎた後だったという。

 

木曜日、始末書レベルの業務ミスが発覚するが全く反省できず鬱々として過ごす。管理部門が杜撰な品番管理をし、受注部門がそれに足をすくわれ、指示どおり伝票処理している私が叱責されているのではないか。上司も個人攻撃を避けるべく「皆で防ごうって言ってるよね?」という言い方をしてくるが納得いかない。事務員にアラート機能を期待するな。女性ならではの細やかな気遣いで?些細な異変も見逃さず?その度に席を立って電話のベルと会話の隙間を縫っておずおずと声をかけ?ひとつ処理するのに半日(電話のベルが鳴り止むまで)待たされ?管理部門は小言を言うために重箱の隅をつつくようでいて無意味なチェックをして?潰れろこんな会社。何度管理体制を指摘しても改善しないんだったら客に怒られていればいい。と思いながらスピードを追求していたらこうなった。気分を変えようと電話をとったらコードがマグカップから伸びる紅茶のティーバッグの糸を絡め取ってクレーン。紅茶がシャツの袖口を汚した。

 

木曜夜、五木のとまとらーめんを夕飯とした。こういう夜のために買ってある好物。肉屋の棚にあった知らないチョリソーウインナーがおいしい。ポッドキャスト炎上喫煙所を再生すると、大島育宙ツイッター上でのふるまいを「心配」したみなみかわが「なんでそんな言い方するん」「東大すぎる」とやり返された女性差別アカウントの気持ちを代弁をしていて最悪だった。「するなよバカの代弁!」とは大島育宙の叫び。いやいや…と続けるみなみかわに腹を立て、再生を停止してふて寝。

 

キンタマキラキラ金曜日。昼食は職場近くのカレー屋でとった。ダルバートを頼むと「ちょっとお時間いただきます」と眉根を寄せる店長。今日もボリウッド俳優のように精悍だ。ナンのセットより提供に時間がかかるので、混み合うと順番が前後する。待っている間、腰を据えて日記を書くことにする。すると、ナンセットにしかついてこないサラダの小鉢をオマケしてくれた。片目を瞑ってみせるようなグッとくる表情でアイコンタクトしてくる。日本ではなかなか見ない顔つきだ。この手のお店によくあるサーモンピンクのドレッシングがかかっていて、こんなにおいしかったか。何かのすりおろしが入っている。ニンニクか?ほどなくして運ばれてきたダルバートも、どこがどうと言えないがおいしくなっている気がする。納会ランチということなのか仕事仲間と来店したと思しきグループが何組もいて、老若男女が店長にメロメロだった。

 

帰りに中国映画「船に乗って逝く」を観ようとしたが、家族愛がテーマらしいことが口コミからわかってやめる。テーマは多岐にわたり、要素は豊富にあって、観たら何かしら面白いことは映画ファンの経験からわかるのだが行けなかった。元気がないときは知らないスーパーだ。生活圏内にはあるが、食料品を買うほど自宅から近くはない阪急オアシスへ。9月にTMにすすめられたキッコーマンの豆乳ドリンクのチャイティー味を発見した!ほかに厚揚げ、梅干しなど地元スーパーでは見ないものを。春菊とヤングコーンが安かった。タカキベーカリーのシュトレンを買ってみる。袋詰め台にある、ロール状の透明の小袋がマチ付きだった。高級スーパーの底力。

ユリイカ2023年11月号

ユリイカ 2023年11月号 特集=金原ひとみ ―『蛇にピアス』から『マザーズ』、そして『腹を空かせた勇者ども』へ―

鳥飼茜との対談より

鳥飼「でも最近の作品を読むと、 大人としてお金のやりくりについても出てきたりするし、食の描写にしても生に執着があるように感じられて、正直だし 無駄がなくて、生き物として強くなっているように見えて 憧れます。」

わかる〜!

金原「今の社会の中で機能する小説を書こうと思うと 、一元的な世界観では追いつかないという印象です。 なので 最近の作品は一人称多視点のものが多いです。」

だからオタク女子とか登場させてくれる(←?)のか〜。ミーツ・ザ・ワールドでオタク女子がはまっているコンテンツの設定が、リアリティがあるけどなんとも独創的で、小説の世界の作り込みがすごい。肉を擬人化してキャラクターにしているという。