0415-0421

4/15(木)

8時起床。コーヒーをいれて、いちごを4つ食べる。先週の社員のように出社即PCR検査を受けに会社を放り出されるかもしれないので時間つぶし用の音楽プレーヤーとスコアをリュックに入れる。電車の時間に間に合うか怪しい朝は大抵頭の中でSPEEDが流れている。「矛盾だらけの世の中じゃ いいも悪いも興味がないよね」なぜSPEEDかというと、今朝のとは違う曲だが「ラズベリーのパン頬張って」「ダッシュで行けば いつものに間に合うよ」が出てくるようになったのが先。

通勤電車の中で若菜晃子「旅の断片」を読む。

旅の断片

読むのは3度目くらいなので印象的なエピソードは覚えている。貝やサンゴをおみやげにする話。

職場着。昨日体調不良で休んでいた社員が何事もなかったかのように出社していた。弁当のおかずはかぼちゃ、ピーマン、ベーコンと小松菜の目玉焼き。目玉焼きとご飯の間にかつお節を敷いてしょうゆをたらした。「これはとてもおいしいものです」と井上荒野が紹介していたのを覚えていて、やる度に「これはとてもおいしいものです」と口に出して言う。

やがて退勤。100円ショップに寄ってマイクつきイヤホンとCD収納袋を買った。Elipsのヘアオイルの供給が安定したのか種類も数もたくさん陳列されていた。制服姿の女子高生が「どれかの匂いがめっちゃきつい、紫やったかなー」と話している。寄り道する高校生を久々に見た気がする。スーパーへ寄ってパセリと味噌だれにつかった豚肉を買う。花束のようにパセリを手に持って売り場を見て回り、会計し、やはり花束のように手に持って家まで帰った。

風呂、夕飯はパセリの混ぜご飯、買った豚肉にトマトやきのこ、パセリを足して火にかけたもの。パセリを買うのは初めてだと思っていたが、茎を葉と一緒に料理に入れてしまったときの舌触りで買ったことがあると気づいた。加熱してもプラモデルのパーツの枠組みのような強度でいつまでもそこにある。ポテトサラダも作ってパセリを入れたが、まだまだブーケを作れるくらいの量が残っている。

今日は寄り道したので19時のニュースが聞けなかった。決まった時間に同じ番組で、片手間に、耳からニュースを入れるのがいちばんいい。ツイッターのTLにも精神衛生によい、マシな情報収集の仕方を模索している人がいた。とりあえずNHKのNEWS WEB EASYでいくことになったらしい。その人は「特定の言い回しがない」と表現していたが、確かに特別に練って表現されているのを感じる。

NHKFM「ミュージックライン」のゲストはクボタカイ。南波さん(1993年生まれ)よりも年下のアーティストが登場することが増えてきた。バンドではなくソロで、楽曲制作、宅録までおこなっている人だと引き出しも多く話も上手なことが多い。素直でスピーディな反応にスマートさを感じた。


4/16(金)


8時起床。コーヒーだけ飲んで出勤。小雨がぱらついているが、折りたたみ傘をリュックから出して部屋に置いてきてしまった。本も入れ忘れている。通勤電車内で手帳を眺める。職場にて、隙を見てしょうがクッキーとドライいちじくとクルミの朝食をとる。弁当はパセリご飯、切り干し大根とベーコンのカレー炒め、かぼちゃ。

やがて退勤。帰宅。夕飯はツナマヨスパゲッティ。小松菜としいたけを入れた。好物だが、LINEの送った見れないトラブルであまり味がしなかった。相手からは送れている、招待できているように見えるところがコミュニケーションツールとして本当にクソ。ラジオのニュースも耳に入らず。スタジオへ楽器の練習をしに行く。あまり集中できなかったが、久々に鏡を見て練習できたことによりフォームの崩れが矯正できた。左手の手首。でもこれは数年に一回やっている流れのような気がする。

帰りの電車で男性ふたりが中枢神経と末梢神経、そして手腕神経(そう聞こえた)とワクチンの話をしている。新型コロナウイルスのワクチンを受けた医療従事者が腕の痛みについて投稿しているのをツイッターで見たが、そういう話だろうか。駅を出て歩いていると、やはり男性ふたりが傘をさして立ち話をしていた。


4/17(土)


8時起床。コーヒーをいれて、ピザトーストを食べた。家を出るとざーざー振りの雨。駅に人はまばら。人の少なさになぜか得した気分になる。通勤電車の中で山口瞳「酔いどれ紀行」を読む。

正午、退勤。阿波座へ移動。「ヌワラカデ」で昼食をとる。スリランカの、厳密にはタミルの、ヒンズー暦にもとづく正月が4月13日~14日らしく、今週末は正月メニューを展開していたのでそれにする。ビリヤニ、マトンカレー、副菜にパリッパリに焼かれた骨付きチキンが添えられている。正月が来た・・・!と言いながら夢中で食べたが、少し後にミルクティーと一緒に運ばれてきたおやつが正月料理らしい。アンコの天ぷら、バターとシナモンとキャラメルの香りがする羊羹のようなもの。こういった現地のお菓子を一度食べてみたいと思っていたところだったので嬉しかった。雨と感染症蔓延のせいでお客が2組しかいないのに店員は5人くらいいてこの人らの暮らしはどうなってしまうのか。ビールを頼めばよかったかな。オーダーがなくなった店員が手持無沙汰に現地のサスペンスドラマを見ていた。野外のシーンが多く、画面がとても明るい。杖をついてゆっくり喋る男性が登場するが、向こうの老人はガタイが良くシワも少なく、あまり年寄りに見えない。

ヌワラカデを出て、アジアの食料品を扱うスーパーがあったので入ってみた。店の大きさの割にイオンの食料品売り場のように同じ品物が横何列にもわたって陳列されている。言語が違うのと、パッケージデザインの論理みたいなものも違うのか絶妙に原材料や味がわからないのが面白い。値札もギリギリ読めなかったり、意味が取れないものが混じっている。「昔の春雨」。カロリーメイトの横にある黄緑色の小袋のお菓子はビスケットなのかどうか。「米」と書いてあるので違うのか。これと、やはり何味か不明のアーモンド菓子(手足の生えたアーモンド達が宇宙空間でキャッキャとはしゃいでいるイラストがついている)と、レッツ&ゴーとかイナズマイレブンとかあのあたりの頭身の男子とタコのイラストのついた海苔のふりかけ、すもも味のチャミスルを買った。

店を出て、江之子島文化芸術創造センターenocoへ向かう。入口で消毒。かざした手の平で検温もできるディスペンサーが置いてあった。36.0度。非接触型の体温計で36度台が出ることは少ない。野原万里絵「彼我の絵鑑(ひがのえかがみ)」を見た。大阪府所蔵品のコレクション展でもあるが、キュレーションの過程で制作された作品も展示されている。顛末が入口で配られるブックレットにつぶさに書かれており、参照できるのがとても楽しい。制作の動機、額縁、技法、保管方法など、作家の知り合いがいないわたしにとっては縁遠いながら興味深い話題ばかり。ロビーに野原万里絵さんの他の展覧会の図録があったのでそれも読む。御殿山生涯学習美術センターや、あまらぶアートラボでも展示をされたことがあるらしい。

帰りにスーパーへ寄り、牛乳、食パン、ほたるいか、合い挽き肉、プリン、きゅうり、いちごを買う。さぬきひめをまた買おうとしたが、長崎の恋みのりが並んでいた。迷ったが、色が薄かったので同じ値段(495円)のあすかルビーを買う。

帰宅、風呂。一日中雨で足が冷えたので湯船につかる。19時よりオンライン飲み会。チャミスルすもも味はプレーンを買えばよかったなという味だった。ポテトサラダ、いちご、栗原はるみのパンナコッタ、ミニサイズのチキンラーメン。あすかルビーを手に取ってわかったが、さぬきひめより野性味のあるへたがついていた。思い出話の中で、ドッヂボールで至近距離で顔面を狙ってくる男子の訳のわからなさについて。改めて断罪しようとするが、「藤浪だってわざとデッドボールを投げている訳ではない」と諭される。


4/18(日)

10時起床。コーヒーをいれて、きゅうりトーストを食べた。今年もおいしい。晴れ間があったので洗濯。SANBONラジオを聞きながら平松洋子のパセリカレーを作る。昼食にパセリカレー、白飯。ホールトマトじゃなくてトマトピューレをちゃんと用意したらよかったなという仕上がりだった。半熟の目玉焼きとよく合う味。昨日のカレー、だらだら喰いで胃もたれ気味だったので食後、少し散歩に出る。雨が降りそうだったので1時間ほどで帰る。帰宅、SANBONラジオを聞きながらCDの整理。風呂。23時ごろにようやくお腹がすいたので新じゃが、枝豆をオリーブオイルで置き焼きし、ほたるいかを入れニンニクと塩で味付けして食べる。白ワインも飲む。今井真実さんのレシピ。本当は空豆。食後、マンガアプリで「彼氏彼女の事情」を読む。

彼氏彼女の事情 1 (花とゆめコミックス)

読みかけてはすぐやめるのを過去に2回ほどやったが、また読み始めることにした。ギャグパートの跳躍力。スチャダラパーを聞き、松本人志の著書を読むヒロイン。ただ見栄のために「ブラームス」「カール・ベーム」という固有名詞を覚えて会話に登場させるという強烈なキャラクター。数話に一度今までの振り返りをするが、一続きの連載ではなかったんだろうか。


4/19(月)
8時前起床。コーヒーをいれて、ピーナツバタートーストを食べた。いちごも一粒。日曜と月曜の天気を入れ替えたい。この頃毎週のようにそう思う。通勤電車の中で吉田ルイ子「ハーレムの熱い日々」を読む。

ハーレムの熱い日々 (講談社文庫)

土曜にenocoのON THE BOOKSで買った本。参与観察の関連本として岸政彦が挙げていたような気がする。国も時代も違うのにとても読みやすい。文体によるものか。

職場にて、弁当のおかずはポテトサラダ、海苔のふりかけ。このふりかけは買ってよかった。

やがて退勤。手帳に貼る丸シールを探すが、ニチバンのは大容量すぎて見送り。乾物コーナーへ移動し、安かったのですりごまを買ってみる。帰宅。マンションの入り口の扉の蝶番の上にカップ麺の容器が取り付けられていた。1週間ほど前からツバメが飛来している。昨年の個体だろうか。基礎が組めないようなところに巣をかけようとしていたのを、おそらく大家がカップ麺の容器で補強していた。

19時を過ぎていたのでやみつききゅうりとミックスナッツを食べながらラジオのニュースを聴く。大阪府平野区の高齢者施設でワクチン接種をおこなう医者(77)、自身のワクチン接種はまだ。見通しも立っていない。各地で感染拡大止まらず。奈良県は「ふだん同居していない人との、マスクなしでの対面は、徹底して避けましょう」と呼びかけ。呼びかけの内容が適切だと感じられるようになるまで、本当に長かった。不要不急であるかどうかとリスクの高低は別のもの。県知事の意向で措置や宣言は出ない。

ある程度ニュースを聴いた後風呂。冷やご飯を明日の弁当にするため味の薄い焼き飯を作る。紅しょうがと海苔のふりかけを入れる。夕飯はいわしとトマトとチーズのスパゲッティ。食後、アマオケの人らと週末の練習をどうするか相談。土曜も別件で話していたが、土曜と今日では感染症関連のニュースの取り上げ方が違う。ラジオからはベートーヴェン弦楽四重奏「大フーガ」の連弾ピアノ用に編曲されたものの演奏が流れている。原曲よりさらに混沌としていて、すごく前衛的な響きがする。


4/20(火)
8時起床。コーヒーをいれて、きゅうりトーストを食べた。ツツジの花が開いてきた。満開の株もちらほら。駅に人はまばら。通勤電車の中で吉田ルイ子「ハーレムの熱い日々」を読む。アメリカ在住の日本人の差別意識についての部分。職場にて、弁当のおかずは卵焼き、切り干し大根とベーコンのカレー炒め。

やがて退勤。図書館に寄る。予約していた本の受け取り。利用者が少なく、フロアの端の方では耳が痛いほどの静寂。感染症蔓延によるものか、向かいの商業施設が閉店したことによるものか。帰宅、風呂。夕飯は咖喱屋カレーのチリトマト味、つくね、パセリご飯。食後、話し合いでアマオケの週末の練習を中止することが決まる。ただ緊急事態宣言と連動させている訳ではない、というのがポイントなんじゃないかと考えている。演奏会の実施が目的で、そこに到達できるように調整する。

寝る前に松村潔「最新占星術入門」を読む。

最新占星術入門 (エルブックスシリーズ)

この本を紹介してくれたIさんは「古い本ならではの語気の荒さ、辛辣さがある」という表現をされていたが、この文体は結構好み。おみくじがこういう書き方をしていることが多い。「家業を継ぐともうかる。」「仕事のための仕事、細かい作業のための細かい作業。」


4/21(水)

8時前起床。コーヒーを入れて、ピーナツバタートーストを食べた。いちご3粒。ラジオからはブラームスのバイオリン協奏曲が流れている。数年前にアマオケで取り組んだ曲。感染症が蔓延していなかったというだけでかなり明るく楽しかった記憶になっている。8時前に起きてもコンチェルトを一曲聴いて出られると気づいた。CDをかければ任意の曲が聴けるのだが、選曲がうまくいくかどうか。決めて寝ればいいのか。ある程度縛りがないと曲を流せない、というのは1年ほど前にspotifyを使いこなせなくてわかったこと。

カルテットのグループラインにメッセージが投稿されている。週末の練習はどうするか。「率直な意見をお聞かせください」「少人数なのでリスクは低いと考えています」「二枚舌ではないつもりです」誠実な人柄が出た文章。すぐにでも発信してくれたことを感謝し、同意見であることを伝えたい。しかし、一方の意見を支持する投稿が積み重なるともう一方の意見が表明しづらくなってしまう。練習中止したい人がいた場合を考慮して様子見。少なからず同調圧力が作用し、様子見すると動かなくなってしまうのがグループラインだということがわかってきた。ポストイットで意見出しをすると前の発言や場の空気に考えが左右されないという話を思い出す。

家を出て、強めの日差しの中出勤。ツツジが植込みからこぼれそうに満開。よく見るとハチが飛んでいる。駅前にハチなんかいたのか。通勤電車の中で古田徹也「言葉の魂の哲学」を読む。

言葉の魂の哲学 (講談社選書メチエ)

SANBONラジオで釜田さんが紹介されていた。最近は「まん防」の言葉のセンスにがっかりし、同業者がよく使うブックレビューの常套句に疑問を持っているという、紹介の導入部分で読みたいと思った。冒頭は中島敦の「文字禍」の中からの引用。言葉で物事を認識することのジレンマについて。

職場にて、弁当のおかずはパセリカレー。

やがて退勤。マンションのエントランスの扉に取り付けられていたカップ麺の容器が取り外され、ツバメによって土の基礎が組まれていた。容器をそのまま巣にすることはできないらしい。大家だって一日に数回しか出入りしないはずだが、ある程度ツバメと意思疎通できていることに驚く。容器が蹴り落されていたとかか?帰宅するとしいたけの香りが充満していた。風呂。夕飯は鮭ときのこの炊き込みご飯、みそ汁。切り干し大根とベーコンのカレー炒めを具にした。食後、チャミスルを飲んでミックスナッツとバナナチップを食べた。キャンドゥはクルミ屋でありバナナチップ屋だ。チャミスルのわざとらしい甘さも、デザートドリンクだと思えばおいしく感じられた。

今朝のグループラインにメッセージが投稿される。「もし練習を中止したい方がいれば、わたしの意見は無視してください」。同調圧力についても同じような考えを持つメンバーがいて嬉しかった。練習を実施することに。

NHKFM「ミュージックライン」のゲストはTK。凛として時雨コピーバンドだった「そこに鳴る」の動画をいろいろ見ていたところだったのでタイミングがよかった。自炊など親しみやすい話題が多かった。エレキ弾き語りのような曲があり、見汐麻衣さんのライブを思い出した。