0908-0914

9/8(木)

起きてコーヒーをいれて、チョコクロワッサンを食べた。洗濯もした。

家を出て、通勤電車の中で『弟の家には本棚がない』を読む。

弟の家には本棚がない―吉野朔実劇場

単行本にまとめる時につけたタイトルだと思うが、本編では幼少期の回想のコマの隅にサッと描かれていただけの、本好きではない弟をタイトルにしたことに唸った。部屋ではなくて家だから、出版当時の弟が思い浮かべられている。本の雑誌に連載された、筆者をはじめ本の虫たちによるコミックエッセイ。若き日の春日武彦穂村弘も登場する。

職場にて、昼食は仕出しの弁当。

やがて退勤。半時間ほど前から雨が降り出して、傘を持っていない人もちらほら見られる。折り畳み傘をさしてスシローへ。今年に入ってから開店した店舗なので、最先端の設備でまだボロくなっていなくてきれい。回転寿司は半分工場のようなところに趣きがあるが、設備がボロいと暗い気持ちになる。くら寿司のびっくらポンは合理的ではあるが、ひとりで行くと皿のぶつかる音と、投入口から見える皿の川面がきつい。スシローの新店舗は最高。注文した寿司がギューンと高速で滑ってきてガッと止まるのではなく、上流からゆっくり流れてきて自分のテーブルの手前で分岐したレーンへ溜まっていく。側へ到着するので下から寿司を見上げることになり、なんと新鮮なアングルか。大喜びしてSNSではしゃぐ。

帰宅して洗濯物を取り込み、扇風機でなんとか乾かす。日記の中で他人の服が臭いと文句を言ったばかりなので生乾きにするわけにはいかない。風呂。寝る前にWEBマンガを立て続けに読む。椎名うみ『青野君に触りたいから死にたい』、ねむようこ『こっち向いてよ向井くん』、山口つばさ『ブルーピリオド』、意思強ナツコ『マオニ』。構えていても意志強ナツコの作品には振り回される。目の回る展開の速さ。

急に手がカサつく。今日は二十四節気の白露だということをマルジナリア書店のツイートで知る。ムシムシする割に乾燥して不調が出るので、養生のためカフェメニューであずき茶と梨を出すという内容だった。おしゃれ!確かに私の腕にもじんましんが出ている。

9/9(金)

起きてコーヒーをいれて、チョコクロワッサンを食べた。時間があったので本屋プラグラジオの最新回を流す。街のレコード屋には作品をフックアップする役割があったという話。そういう気概を持ってラジオをされているのを以前から感じていた。

家を出て、通勤電車の中で『ゴルフのメンタルトレーニング』を読む。

ゴルフのメンタルトレーニング (ちくま文庫)

ゴルフはアマチュアの人口が多いスポーツなので、アマチュアへの助言も用意されている。こういった視点を常に持って書かれている指南本は少ない。

職場にて、昼食は仕出しの弁当。

やがて退勤。スーパーへ寄ってメロンなど買う。成城石井には買ってもいいと思える価格の食パンがないのでかわりにイングリッシュマフィンを買った。帰宅、風呂。夕飯は半額シールのついたラム肉でラム丼。このために羊名人も買った。以前何袋か立て続けに買っていたことがあるが、頻繁にラム肉を食べていた訳でもないのに何にかけていたのだろう。後でこのブログ内で検索する。

9/10(土)

起きてイングリッシュマフィンでレモンマシュマロトーストをつくって食べた。楽器の練習など。パブリック音源で異様に風通しのいい音源を見つけたのでそれを流したりする。家を出る。今日はアマオケの練習。空いているコンビニでお昼を買って練習場の駅構内の空いているベンチで食べる。期の終わりになってやっとこういった正解が見つかる。昼食はセブンイレブンのわかめおにぎりと豆腐バー。隙間時間に詰め込む食事たが、負けた気にならない選択ができた。

練習が始まって終わった。Mに広島みやげのカレー味のおかき(オタフクソース使用)を渡すと、もう楽器をケースから出して構えていたのに「わ〜ありがとう」と言い終わらないうちに開封して口に入れていた。こんなに強い味のものを見た瞬間に食べようと判断して口に入れてしまうとは。あげたお土産の受け取り方としては非常に感じがよかった。

帰宅、風呂。夕飯はビビン麺に牛肉を焼いてのせたもの。

9/11(日)

起きてメロンとイングリッシュマフィンを食べた。今日はアマオケの本番。早くから会場入りしたが、リズムがつかめず疲れた。バックヤードにいる出演者の子供にめちゃくちゃイライラして自己嫌悪におちいったが、お腹がすいているだけだと言い聞かせて無心で弁当を食べた。牛肉セロリチャーハン。満腹になってもまだイライラしたのでもう逃げるしかなかったが、今から思えばあらかじめ目をつけておいたベストベンチを使われていたからだったと思われる。環境の変化に弱く、ちょっとしたことで動揺する。

本番が始まって終わった。

3人で打ち上げ。アンチ会のような趣きがある。自分でもよくわからないのだが徳島県人の関西アクセントがいつまでも嬉しい。10年以上前にチャットモンチーのメンバーが喋っているのを聞いてからずっと。「ヒップ頼むけどいる?」「いける」「はい、全員分ね」「いや、いける…というか、いらない。いけるは阿波弁」で盛り上がる。どうも「私は大丈夫です」みたいなことらしい。

9/12(月)

飲まず食わずで出勤。

通勤電車の中で浦久俊彦と山田和樹の対談本『オーケストラに未来はあるか』を読む。

「超」音楽対談 オーケストラに未来はあるか

合唱はオケよりプロアマの線引きが曖昧で、給与制の団体がすごく少ないという話。山田和樹はやはりアマチュア楽家に夢を見すぎな気がする。一般客を入れてトークイベントをしているのでこき下ろす訳にもいかないだろうが。

職場にて、隙を見てクリーム玄米ブランを食べる。これはまずかった。よっぽどのことがないと「まずい」とは言わないようにしているものの。チョコ味がだめになってきているのかもしれないのと、カロリー控えめ商品だからか。昼食は仕出しの弁当。中華風の春雨サラダがおいしい。

やがて退勤。満員電車で至近距離にいた男性のLINE画面が見える。「この機会にゆっくりしてくださいね」というメッセージを受けて「OK」とZAQのスタンプで返していた。帰宅、風呂。夕飯はカップ焼きそばと肉野菜炒め。インスタント食品はいろいろのせない方がバランスがいい。のせても卵までだなと思うような味だった。食後はYoutubeを見ていた。演奏動画、閉店事件の実況動画など。

9/13(火)

起きてメロンとイングリッシュマフィンを食べた。家を出て、通勤電車の中で辻由美『図書館であそぼう』を読む。

図書館であそぼう―知的発見のすすめ (講談社現代新書 (1453))

90年代の図書館。インターネット前夜で、館によって検索システムの使い勝手が全然違う。現代にこの苦労話や構造を理解しておくと探索がはかどりそう。

職場にて、昼食はチンご飯、卵豆腐、オクラ、きんぴらごぼう

やがて退勤。スーパーへ寄る。お客が少なくひっそりしている。今週は飲みに出かけている人が多いのか?などと勘ぐるのをやめたい。COCOAも停止することだし。結局アプリケーションを入れることはなかった。アプリケーション嫌いと、COCOAによって得られる情報を受け止めたり利用できる気がしなかった。帰宅、風呂。夕飯はセロリ鍋。肉をケチったのと、横着してセロリを輪切りにしたので前にやった時ほどおいしくなくなってしまった。横着して違う切り方をするエピソードとして、いつまでも古畑任三郎vsSMAPの紙吹雪が頭に浮かんでくる。三角形にすると綺麗に吹雪くとされているのに横着して四角形に切られた紙吹雪。確かSMAPの誰かのズボンの裾から紙片が出てくる。

食後、とにかくログインというログインが大嫌いでできるだけ避けるようにして暮らしているが、観念してLINEの年齢認証をする。IDを教えてくれた人と友だちになってグループに招待するため。これで孤独死から一歩遠ざかったと思おう。その後、オンラインzine会に参加するためにZINEを書く。最初は告知から開催まで短すぎると思ったが、参加者が溶けた脳を駆使して(と言う人が何人かいて、でも割にちゃんと仕上がっているように見える)間に合わせた作品にはスピード感がある。

9/14(水)

タカキベーカリーのくるみとレーズンの食パンを食べる。洗濯もした。ベランダでアブのような羽虫が死んでいた。つまみ出さないとずっとそこにあるだろうが、どうしようか。踏んでしまいそうな場所にあるが、蹴ると生き返るかも。つまみ出しも蹴りもせず足元も見ず洗濯物を干した。

家を出て、通勤電車の中でキム・スム『Lの運動靴』を読んだ。

Lの運動靴

美術品を修復する作業台の上の運動靴と向き合っている部分が面白い。異色のお仕事小説。そうでない部分は語尾が三点リーダーのセリフの応酬が続いてややかったるい。作中の人物のエピソードトーク部分に退屈するなんて、読める作品が限定されてしまう。

職場にて、弁当はベーコンと大豆とベーコンの炊き込みご飯。

やがて退勤。彼氏と合流してイタリア料理屋で夕食をとった。ちょうどペスカトーレを食べたかった。誕生日祝いだったのに全然彼氏に話題を振らなかったな。店を出て近辺を散歩。歩いているときのほうが話題が広がる。最近は日が暮れてもなかなか気温が下がらない。ジェラート屋へ寄った。冷凍庫に上半身を突っ込んですくって盛り付ける店員の全身の力み。ジェラートがカチカチで何回にも分けてすくっている。腱鞘炎になりそうだ。食べたら口の中でさっと溶ける。時間差と温度差を計算してあるのだろうか。家に帰ると彼氏から「あのへんお店いっぱいあったからまた行こう」とメッセージが届いていた。照れて「店だらけやったな」と返す。