0408-0414

4/8(木)
7時半起床。コーヒーをいれて、カマンベールチーズ、くるみ、プルーン、しょうがクッキーを食べた。ぴかぴかの晴れ。布団を干して出勤。通勤電車の中で武田百合子富士日記(下)」を読む。

富士日記〈下〉 (中公文庫)

山口瞳もそうだったが、泰淳も残りの歯が少なく芋やハムですら難儀している。

職場にて、営業所の社員が新型コロナウイルスに感染していることが発覚。営業所の営業は停止、所員のPCR検査。また、当該社員は先週、本社で研修を受けていたため研修の参加者も全員PCR検査。影響が大きいが、何も変わらないだろう。あらゆることを対面でやり続け、リスクをリスクと思わない。弁当のおかずは鮭、にらときのこの炒め物。

やがて退勤。ローソンで楽譜の出力。コンビニごとにコピー機が違ってやりづらい。セブンイレブンはコピー客と鉢合わせることがあるので避けるようになった。帰宅、風呂。NHKFM19時のニュースにて、奈良県は県民に対して大阪でのカラオケや飲食を控えるように呼びかけ。原稿の雑さに耳を疑ったが、今奈良県のホームページを確認すると

「STOP!感染拡大」緊急メッセージ
大阪由来の一次感染の対策

大阪市での飲食・カラオケは控えましょう

 

② 通勤や通学などで大阪市へ行く場合も、寄り道しないで、まっすぐ帰りましょう

 

③ 余暇は県内で。屋外や、感染防止対策がとられている場所が安全です。

と赤字で掲げられている。 余暇に何をするかの方が大事だと思う。 

夕飯は新玉ねぎ、新じゃが、ひき肉の煮物。なすを足して卵でとじて丼にした。食後、パート譜を見ながら音源を聴く。マイスキーが激しく抑揚をつけるのでオケの音を追うのが大変。適当にダウンロードしたパブリック音源だが、涙がこぼれそうなほどの名演。曲がいいのかな?

ツイッターにて、柴田聡子のツイートで明日の木下百花のライブにゲスト出演することを知る。NMB卒業後、吉田豪トークをしたり音楽活動をしているらしいということしか知らなかったが、「柴田聡子と対バンしたりする」という補助線があるとアー写やMV、楽曲がスッと入ってきた。ライブ映像の歌声にも魅力を感じる。


4/9(金)
8時前起床。コーヒーをいれて、ピザトーストを食べた。晴れ。空気は冷たい。

通勤電車の中で若菜晃子「地元菓子」を読む。

地元菓子 (とんぼの本)

地域で古くから続くお店を訪ねる。とても楽しそうだが、生菓子を旅行中に食べるのはけっこう難しいのではないかと想像する。

職場着。昨日のPCR検査結果は全員陰性。朝礼で「ひとり感染するとこれだけバタバタするという自覚を持って行動するように」とのこと。自分が感染しても同じことを言えるのか?こいつが一昨日公式の発表の前に別の社員が感染したと勘違いしてデマを流していたことも記憶に新しい。感染症が蔓延し、もとから嫌いだった奴をさらに嫌う材料が増える。弁当のおかずはなすとおくらのおかか和え、からあげ。

昼休み、Youtubeのトップページにクロマティ高校のアニメが表示されている。再生すると、なんと英語吹き替え版だった。神山がいっこく堂のネタを完コピする回。なにもかもが懐かしすぎる。竹之内が新幹線に酔ってトイレに行くと、神山が入っている回。「I’m in here(入ってます)」がイメージよりずっと軽快で笑う。ここは日本語のも確認しておきたいところ。

Youtubeでは最近「そこに鳴る」というバンドのコピー演奏動画を見ている。演奏技術が高く、録音もいいのかとても見応えがある。ツインギターのパートをひとりでこなした上で歌ったり、ベースボーカルではないバンドのベースパートを弾きながら歌ったり。凄さはコメント欄が教えてくれる。1万円台のエレキギター入門セット開封動画も面白かった。クリップタイプのチューナーが入っている。ロッカーもチューナーを使うこと、使いやすい商品が出ていることに今更ながら気づく。チューナーもメトロノームも15年ほど同じものを使っていてオケの人もそんな感じ。壊れないからだと思う。しかし、機能のわりにかさばるのが気になってきた。精度には気を付ける必要がある。2018年にローランドがメトロノーム機能つきのクリップチューナーを発売していることがわかった。

午後、デスクの間に設置するようにとアクリル板が配られる。突っ張り棒の間にラップを張っていたのを、社長が気にするそぶりを見せたため。発言の内容ではなく、誰が言ったかが重視される職場であることがよくわかる。

やがて退勤。駅の近くの植込みのツツジが咲いているのに気づく。帰宅、風呂。夕飯は豚肉と新玉ねぎとわかめの炒め物。かつお節をかけた。いいちこも飲んだ。


4/10(土)
9時起床。コーヒーをいれて、ピザトーストを食べた。予定はなく、天気はよく、朝起きられたので美術館のはしごをする。

芦屋市立美術博物館「植松 奎二 みえないものへ、触れる方法-直観」

入口のモニタで検温、消毒。受付の人から「微妙なバランスで成り立っている作品ですので距離をとってご覧ください」とアナウンスがある。この呼びかけがないとうっかり作品に触れてしまいそうなほどなにげなくそこにある。固定もせずにこれだけの重量の物体を壁に沿わせたり吊り上げたりしているとは思えない静謐さがあった。

阪神芦屋駅前のローゲンマイヤーで白身魚フライのパンと豆パンを買って香櫨園まで移動し、川沿いのベンチで昼食。じりじり距離を詰めてくるスズメに怯える。

西宮市大谷記念美術館「石内都 見える見えない、写真のゆくえ」

2018年に横浜美術館で「肌理と写真」を見ていたが、今回は傷跡の作品とサボテンの作品を並べるなど、また趣向が違った。枯れかけのバラの花びらと手足に対するまなざしが同じ。制作しているところを撮った動画もループ再生されており、作品の大きさが家でのプリント作業の都合によって決まっているのが興味深かった。庭ではハナズオウスイセンなどが花をつけていた。シダ類の葉っぱが重なり合っているところも整然としていてきれい。前来たのは10月だったので、また違った趣になっている。

 

 

帰りにスーパーに寄って、いちご、小松菜など買う。あすかルビーが端に数パックしかなく、「さぬきひめ」という香川のいちごがたくさん陳列されていた。350円。帰宅して食べてみると値段の割においしい。色もきれい。調べてみると、さちのかととちおとめの孫。奈良県は今、あすかルビーではなくその後に開発された古都華といういちごを推しているらしい。スーパーでは見たことがないのだが。三条通りに古都華のいちご大福屋があり、中高生が毛氈が敷かれた腰掛けに座って食べているのを見た覚えはある。TMにLINEでメッセージを送ると話し相手になってくれ、古都華は市内で推しているのでは、とか和歌山に本社があるスーパーだと「まりひめ」が並んでいると教えてくれた。

夕飯は焼きそば。20時からのアマオケのオンラインミーティングのため急いで食べる。

トカラ列島で130回以上の群発地震。不安に思いながら寝て、案の定夢の中で地震に遭う。 


4/11(日)
9時ごろ起床。コーヒーをいれて、ピザトーストを食べた。洗濯、掃除。換気扇を全部回し、玄関ドアも細く開けて換気。晴れていないとこういうことはできない。昼食は昨日の焼きそばにナンプラーとカレー粉をかけ、目玉焼きをのせたもの。家を出て、駅まで歩いているとウグイスの鳴き声がする。もう上手い。なんとなく自分はウグイスに生まれても上手に鳴けない気がする。

13時、スタジオ着。楽器の練習をする。大きい音で練習するのが楽しい。スタジオに行くたびに大きい音で練習できる喜びを日記に書いている。スタジオの帰りに、昨日のオンラインミーティングで自分の画面が暗いのが気になったので100円ショップに寄ってライトを探す。今年度もまだまだオンラインミーティングの機会はありそう。家に単3のエネループがあるので単3電池ひとつで動く2WAYライトを買う。電源、大きさ、機能、色など選び放題。懐中電灯もないしちょうどいいだろう。

16時帰宅。小田原のどかさんがツイッター国立国際美術館のヤン・ヴォー展の作品がほぼ公益財団法人石川文化振興財団所蔵作品だったこと、石川康晴氏とアート業界の切っても切れない関わりについて、それに「他社の目」が届いていないことについて、そして自分がそれを指摘できなかったことについて投稿されている。展示を見た時に「同じところから持ってきたんだな」とはぼんやりと気づいていたがそういう構造になっていたとは。

夕飯はせみ餃子、ツナとピーマンのポテトサラダ、焼き飯。いいちこロック。TMとライン。最近コストコへ初めて行ってみたというが、全く興味がわかず返信に難儀。大量生産大量消費の勢いについていけないというか、損したくない客が怖いというか。TMはひとりぐらしなので何も買わなかったらしい。「ココアうまそう」「ザワークラウトうまそう」と返す。 


4/12(月)

7時半起床。コーヒーをいれて、ピーナツバタートーストを食べた。いちご2粒。家を出て、通勤電車の中で武田百合子富士日記(下)」を読む。職場にて、弁当のおかずはかぼちゃ、小松菜とツナの炒り卵。粉チーズを入れてよかった。

やがて退勤。帰宅、風呂。NHKFM19時のニュースにて、東京都の感染者数は12日連続前の週の同じ曜日を上回り、大阪府の感染者数は月曜日としては最多。事実だが、ものは言いようだとも思う。「〇日ぶりに〇人を下回りました」とか言っている期間が長すぎた。高齢者に対するワクチン接種開始。先週末に台東市の医療従事者のワクチン接種が進んでいないことが報道されていた。計画通りにはいかず、地域差が出ているようす。ヤングケアラーに関する初の実態調査の結果。大阪歯科大の教員がコメントを寄せていた。歯科大なんだなと思った。口腔保健学科在籍。いつの間にか奈良県聖火ランナーが走り抜けていった。夕飯はポテトサラダ、ポークチャップ、白飯。ラジオからは弦楽四重奏が流れている。ハイドンの「冗談」、ブリテンの3番、ベートーヴェンの「大フーガ」。ブリテンの3番は1975年の作品だった。ブリテンベートーヴェンも緩徐楽章が気に入った。

食後、「富士日記(下)」を読み終える。上巻では山の上の商店が少なく買えるものに限りがあり、缶詰を持ち込んで料理していた。それが下巻では魚屋ができ、スーパーができ、食生活が豊かになっていた。反対に泰淳の体力はどんどん落ちていくのが悲しい。猫へのまなざしがやさしいが、甘くはない。水上勉のあとがきが完全に蛇足だった。色川式大もそうだったが、泰淳さんにはお世話になりまして・・・というような私信が鬱陶しい。読まなければよかった。


4/13(火)
7時起床。コーヒーをいれて、かぼちゃ、いちご、プルーンを食べた。ラジオからはブラームスの大学祝典序曲が流れている。もっと気楽な感じでもよかったのではないか。手数が多すぎる。慣例となれば他の作曲家の大学祝典序曲が聴けたのかと想像する。聴いてみたかった。家を出て、通勤電車の中で山口瞳「酔いどれ紀行」を読む。

酔いどれ紀行 (新潮文庫)

旅とはそのために仕事を片付けた瞬間の、これから旅行中は仕事をしなくていいという体が浮き上がるような喜びであるという。

職場にて、弁当のおかずは小松菜、カニカマ、かぼちゃ、からあげ、ポテトサラダ。ポテトサラダに羊名人をかけるとおいしい。

やがて退勤。帰宅、風呂。NHKFM19時のニュースにて。大阪府の感染確認が1,000人を超える。転院できない重症患者が15人いる。トリチウムを含む原発処理水を海に放出することを決定。ニュースを流しつつ煮物をして楽器を弾くという時間があった。夕飯はなすと厚揚げとプチトマトの煮物、納豆、白飯。食後、自分のブログを読み返す。


4/14(水)
7時半起床。コーヒーをいれて、ピザトーストを食べた。曇り空の下出勤。通勤電車の中で若菜晃子「旅の断片」を読む。

旅の断片

昨年のちょうど今頃、やはりこの本を読んで「旅がしたい」と書いていた。

 

職場にて、弁当のおかずは豚キムチ、小松菜。キムチは成城石井、高い豚。材料にお金をかけるとおいしい。冷凍してあったものなので時差が面白かった。

午後、封筒に文書を入れる作業を手伝う。宛先は取引先の上役、内容は4月中におこなわれる会合の案内。ホテルで式典後、弁当配布予定。通りかかった社員が「出したら引き返せないよ」「遠くの取引先もあるのでは」とチョッカイをかけてくる。お前が会合を取り仕切る社員に進言すればいい。発言力のない事務員にこぼして勝手にスッキリすな。「言うたってくださいよ」は便利な言葉。

やがて退勤。帰宅、風呂。夕飯はあさりと小松菜のあんかけ焼きそば。NHKFM19時のニュースにて。関西の方が感染者に占める変異株「N501Y」の割合が格段に高く、7~8割。首都圏はまだ3割を切っているが、拡大傾向。5月には8割に達するだろうといわれている。

今日体調不良で休んだ社員がいるので、PCRセンターについて調べる。クリニックのようなものを想像していたが、間口が小さく、大阪府の繁華街各地でラーメン屋のような行列ができているという。うちの会社と提携しているPCRセンターもこんな感じではないか。行きたくないなと思った。