耳栓とリップと認印を入れているポーチを、年末にスーパー銭湯へ行く際に以前使っていたものに戻した。容量があるので軟膏を入れられる。家を出て気づいたが、歩くと鈴の音がする。前のポーチには大須観音で買った鳩のお守りがついている。独り相撲をやめるために旅先で立ち寄ってお参りし、買った鈴。ポーチを取り替えるころにはすっかり気持ちが落ち着いていて、またポーチを出してきた今は頭の中で経緯を辿っていってもその感情が遠い。

1日に行った劇場の香盤には目当ての踊り子さんがいた。本当に見られてよかった。大絶賛のレビューをネットで読んでいるからかもしれないが、フィナーレで名前を呼ばれて暗幕の間から登場し、次の踊り子を迎え入れている動きがもう洗練されている。この日は演目の曲の内容がシャッフルされてしまうというトラブルがあり、2曲目の時点で「曲違うよ〜」「これ4曲目だよ〜」とスタッフに声かけ。ステップも手振りも止まることがない。曲をそのまま流して盆に入って4曲目から進行することに決めたのに、4曲目の次に流れ出したのは2曲目。完全即興のベッドショーが始まった。圧倒的な場数を感じる、堂々たるステージ。後でお客とこの時のことを「いつもより見られてる感じがした」「たまにやろうかな」と話していた。この後の回でやった別の演目はトラブルなく進行。夢中で踊っている姿を見ることができた。踊りの技術の上にハンパない熱量がのっていて見事。