0826-0902

8/26(水)
6:30起床。コーヒーをいれて、トーストにしらすとオリーブオイルをかけたものを食べた。これはうまい。強い日差しの中出勤。電車内で群像の短編集を開き、小川洋子「ひよこトラック」を読む。

海 (新潮文庫)

ここに入ってるのか

小川洋子の作品内の淡々と仕事する男~!ブリーフ派~!この作品を読むのは数回目だがわけのわからない盛り上がり方をした。職場にて、「マスクは着けているか一目瞭然!きちんと着けましょう」とメールが配信される。20日に、具体的な指示をしたほうがいいんじゃないですかとあれこれ提案した結果がこの一文。時間の無駄だった。有休を使って職場に来ない日を作って接触機会を減らす。弁当のおかずはジャーマンれんこん。コンソメと黒コショウの味。やがて退勤、図書館へ寄り道。図書館からの帰り、電車から降りるとメガネが湿気で曇った。帰宅、風呂。夕飯はやみつきキューリ、さつま揚げ、プレモル


8/27(木)
5:30起床。コーヒーをいれて、きゅうりトーストを食べた。この分だと早く家を出られそうだ。有休をとって、日帰りで和歌山へ。目的は和歌山県立近代美術館の企画展「あまたの先日ひしめいて昨日」。美術家田中秀介が自作と同館の収蔵作品を合わせて展示するというもの。体力が心配で南海特急サザンの有料座席指定券つきの「和歌山観光きっぷ」を使うことにしていたので旅行気分が強いが、難波から1時間で着く。これなら数回行った兵庫県立美術館の方が時間がかかっている。

7:00難波着。利用客が減ったからか企画商品を売るカウンターが閉鎖されており、特急券売り場で観光きっぷを購入。乗車券、座席指定券、バスチケット、南海和歌山市駅ビル内500円クーポンつきで2,520円。サザンの車内はガラガラ。ボックス席なのでマスクを外していても人の目が気にならない。目がくらむような日差しの中、通学途中の小学生などが見える。マスクが痛々しい。つけなさいと言われたら体調が悪くなっても外しづらいだろう。随所で自分が降り立って散策したり、暮らす想像をめぐらすから行きの車内で持参した本は読めないのだ、ということをいつも忘れる。あと、久々の遠出だったので腕時計と旅のおともにしているぬいぐるみを忘れてきた。

8:20和歌山市着。線路沿いに廃屋多数。ツタがからまり、窓から障子がビリビリに破れているのが見える。改札を出てしまうともうトイレがない。仕方がないのでバスで和歌山城方面へ。和歌山城の中には「和歌山城公園動物園」という動物園があるのだ。木下直之が「動物園巡礼」の中で書いていた、動物園の黎明期の姿。

動物園巡礼

9時前、通勤する人々と共にバスを降りた。オフィスビルは駅前ではなく、お城の近くにあるようだ。和歌山城の敷地は大きく、石垣は高く、アップダウンは激しいので動物園までが遠かった。また、城のどこかでマスクを落としたので手ぬぐいで口元を覆っての巡礼となった。動物園から出た後に落ちているのを見つけられたが、今度から予備のマスクをカバンに入れておくようにしよう。園内にて、小型のサルはやはりかわいい。リスザルが一匹いた。あと、ペンギン好きの見どころとしては閉園したみさき公園からやってきたフンボルトペンギン6羽が7月から公開されていた。近くで見られていい展示だったが、暑さですぐ退散。動物園から美術館までも異常に遠く感じた。道路の幅が大きく、歩道橋があちこちにかかっているのも印象的。

なんとか美術館に到着。大きさに仰天。黒川紀章設計、1994年竣工。昨年訪れて気に入った名古屋市美も黒川紀章設計らしいが、ロビーの印象が全然違った。こちらの方がなんというかバブリー。受付にて、手首で検温。企画展「あまたの先日ひしめいて昨日」では、タイトルからもわかる、美術家の言語感覚の新鮮さに痺れ続けるひとときを過ごした。夏休み企画でもあるので、展示室内で2つくらい学生のグループと一緒になった。他の美術館、美術家でもやってみてほしい企画。昼食は美術館内のカフェでとった。カフェ内に県外を含めた雑貨屋、本屋の棚があって、購入することもできる。

美術館を出て、隣の県立博物館の常設展へ。受付にて、アクリル板の隙間から腕を入れて手首で検温。「六度五分です」体温を教えてもらえたのは初めて。脇と同じ精度で計れるものだったのか。展示室内にて、ありがちな模型とビデオとヒーリングミュージックに癒される。絵巻物の中でも行列の描かれたもののリズム感が好きだということがわかったのが収穫。週末から企画展「喜多村進と徳川頼貞–南葵音楽文庫をめぐるひとびと–」が始まる予定らしく、惜しかった。博物館を出て、本屋プラグへ。

好書好日の連載でとりあげられてたのをもう一回読んでから行けばよかった

https://book.asahi.com/article/12322845

この記事どおりの魅力にあふれたお店。新刊や雑誌目当てで来たお客さんが古本やリトルプレスを発見できるんじゃないかと思う。子供の本の棚に

先生は教えてくれない! クレヨンしんちゃんのアブナイ! ことから自分を守るために知っておきたいこと (先生は教えてくれない!)

これが面出ししてあって、たくさんの人の手にわたりますようにと祈った。漫画を描いているのは臼井義人じゃないけど設定やお約束が効果的に生かされていてほんとにいいシリーズ。いただいたはちみつレモンは花のいい香りがした。

本屋プラグを出て、帰路を急ぐ。退勤ラッシュに巻き込まれないようにしようという考え。小雨がぱらついている。帰りのサザンの中で濱野ちひろ「聖なるズー」を読んだ。

聖なるズー

本屋プラグで買ったもの。著者が過去に恋人の暴力から逃れるためにした、結婚という賭けの話。警察に何度駈け込んでもだめで、そうでないと他人を巻きこめなかったという。壮絶だ。

最寄り駅で電車を降りると昨日と同じように湿気でメガネが曇った。日中は日傘として使っていた折り畳み傘をさして雨の中帰宅、炊飯、風呂。とてもから揚げが食べたかったが、まっすぐ帰ってきてしまった。夕飯はなすとししとうと鮭のみそ炒め丼。そういえばギラついたなすが食べたかったような気もしてきたし、明日は仕事なので米を食べて酒はのまずに過ごせてよかった。次点というか、家にあるものでその晩ぴったりなものをしつらえられると自活の自信がつく。 

食事中、食後にかけてナイター中継をかけた。読書の邪魔にもならないし、聞いたら聞いたで「ふーん」と思えるし、けっこういいかもしれない。野球をまったく知らないので「外国人選手に打たれると長打になってしまいますからね」とかで1ふーん。 


8/28(金)

7:00起床。小雨がぱらついている。そーっと起きてコーヒーをいれ、ショートブレッドを食べた。ツイッターでは今朝もいのちの輝きくん大喜利が続いている。和歌山近美の展示の感想ツイートを見ていると、「子供用のワークシートが用意してあって鑑賞しやすそうだった」という投稿があり、それそれ!「需要ないと思うけど」とか書きつつ100以上のいいねがついている。不思議に思ってホームを見に行くと、えっちな自撮りや動画、チャH(のひととき?)などを売っている女性のアカウントだった。こんなとこまで近現代美術の展示を見に来る人の層って似たり寄ったりだよなとうっすら毎回感じながら美術館に通っているが、とんでもなかった。お客様の声が掲載されていたりして、需要をがっしり掴んで運用している様子で頼もしい。

あと、韓流ドラマを日本で放映する際、なんでもかんでもイケメン出演ラブコメというふれこみになってしまうのが許せん、マドンソクをポスターから消すなと怒っている人らがいる。調子が出てきたのでトーストにしらすとオリーブオイルをかけたものもつくって食べる。皿を洗いながら、そういえば盆に帰省した際に母親が録画してまでドラマ「失恋ショコラティエ」を観ていたのってなんだったんだろうと考えるが、よくわからず。水川あさみの「もう!わたしのバカバカ!」みたいなモノローグでドラマがいちいち中断しているのを見て父親が「なんじゃこれ」と言っていて一応この演出に対する違和感はあるんだなと思った。母親は「心の声やから」と受け入れていた。耐え難い演出だが、まだやってるドラマがあるとは。

 小雨がぱらつく中出勤、電車内で佐々木邦「いたずら小僧日記 おてんば娘日記」を読む。

いたずら小僧日記 おてんば娘日記

昨日本屋プラグで買った昭和50年発行の古本。新学社の子供向けのシリーズで、学校に卸されていたらしい。明治時代の作品。なにげなく棚の上に投げ出されていた(でも意図的に面出しのような感じで配置している気がする)のをパラパラめくった段階で既に面白かったが、落語のような感じで常にボケてくる。「ワシントンのおとうさんぐらい」のような、よくわからない明治ネタに対しては編集で注釈がつけられていて読みやすい。職場にて、弁当のおかずは昨日のみそ炒め、かぼちゃ。夕方、来客ブースからアベさんがどうのという話題が聞こえてくる。

やがて退勤。たこ焼き屋に寄って10個購入。たこ焼きにはジュースかなと考えチェリオでゆずサイダーも。あたりがオレンジ色に染まる中帰宅、たこ焼き。今晩もナイター中継をつけておく。ツイッターを開くとトップページにアベさんの顔写真が小さく出ていて、辞任するとの事。そうですか。局地的に大雨警報が出ている。22時前、駅まで出て彼氏と合流、ラーメン屋で夕飯。


8/29(土)

朝、ホットケーキ。昼、ロールケーキ。夜、スパゲティナポリタン。

日中、石川直樹「ぼくの道具」を読んだ。

ぼくの道具

夜、彼氏と散歩。何回も通っている道だが、夜間だと見え方が違う。具体的には、突然洋服の青山の存在感が立ちのぼってきたりする。ガラス張りの明るい店内。スーパーに寄って買い物をしたが、帰宅後に冷蔵庫にしまっている時に得体のしれない臭い汁が豆腐のパッケージなどについているのに気づく。適当にカゴに放り込んだピーマンが腐っていた。ショックを受けつつピーマンを処分、エコバッグを洗ってベランダに干した。 


8/30(日)

朝、チーズトースト、桃ゼリー、チロルチョコ。昼、ゴーゴー藤カレー。夜、しらすめかぶ卵ぶっかけご飯。

7:30に家を出た。今日はアマオケ内の有志でアンサンブルの練習。電車内で山折哲夫「能を考える」を読む。

能を考える (中公叢書)

マンガ「花よりも花の如く」を読んで手に取ったが、一本でも動画なり実演なり見てから読んだほうがよかったか。

練習場へ向かうのは2月以来。日曜日だが連れ合いなしで、ひとりで電車に乗っている人が多い。そしてなにより、5年間くらい?圧倒的な存在感を放っていた外国人旅行者らしきグループがいない。9時、練習場着。一番乗りしてしまった。近くの自販機で50円の水を購入。こういう場所で買える無名の水のことを「貧乏人の水」と呼んでいる人をネットで見てから、無名ながらどういった名前がついているかラベルを気にするようになった。「ピュアの森」。

団員の中にアベノマスクらしきマスクをしている人がいた。配られてから初めて見た。使っている人が圧倒的に少ないことまで含めてこんな顛末になってしまって、誰がつけんねんと思っていたが、あなたでしたか。その人を語るうえではいいエピソードとして自分の中に収まった。他にマスクは所持しているのかなど聞いてみたかったが、どうしても余計な事を言ってしまいそうなのでやめた。気やすい関係なので余計に。いわくつきのマスクだが、つけている人にはそのまま活用していただきたい。 

練習そのものもかけがえのない時間だと感じられたが、好ましく思っている知り合いがつぎつぎ目の前に現れるというのは、取り上げられてみてわかる幸せな週末の光景だった。精神衛生上とてもいい。感染リスクは何も変わっていないのに、状況に耽溺してしまいそう。    

練習後15時、友人のEさんとお茶。数年ぶり。コーヒー屋へ行くと2人用のテーブルの真ん中にアクリル板が置かれていて、これは板越しにお喋りすることが推奨されているんだろうか。板があれば思いっきり喋れる気がした(←間違った認識)が、Eさんはこちらの意志を確認してくれつつも「嫌ですよこんなの」との事で、取り払った。18時解散。

帰宅、風呂。一晩中ラジオをつけっぱなしで寝ていた。間に夢うつつで聞いていたニュースで、総裁選の日取りについて伝えていた気がする。


8/31(月)

7:30起床。もっと寝ていたい。一晩寝て起きても昨日オケ(内の有志)のみんなと練習できたのが夢のようだ。コーヒーをいれて、トーストにしらすとオリーブオイルをかけて食べた。朝日がぎらつく中出勤。電車内で加藤哲夫「市民の日本語」を読む。

市民の日本語―NPOの可能性とコミュニケーション (ひつじ市民新書)

2002年の本。アマオケでミーティングするとき、家族と話すときでさえも、背景、語彙、ひいては使っている日本語の違いに悩むことがあって手に取った。80年代~90年代の、主に仙台での取り組みについてかかれている。ワークショップの第一人者なんじゃないか。しかし内容に既視感や古びた感じがあまりない。ということは、20年経った今でも全国的には、コミュニケーションの問題は解決に向けて進んでいないということでもある。ポストイットを使った意見出しは、書いている間ひとりになれるところがよい。口頭だと、前の発言の影響を受けたり人の目が気になって最後まで発言できなかったりすることがある、との事。

職場にて、弁当の具はかぼちゃ、ピーマン、卵。米と炊いて黒酢ポン酢をかけた。
やがて退勤。職場を出た途端雷鳴が轟いたが、雨に降られずに帰宅できた。今、「轟」という漢字を見たことによってランニングシャツ姿で顔にマジックペンで化粧をした宮迫博之の姿が浮かんだ。風呂に入り、夕飯はしめじとあさりの炊き込みご飯、ほうれん草、卵、チーズのみそ汁。

食後、グループラインにアマオケの参加予定調査の途中経過が届く。「○○さんは過度にコロナを怖がっている印象。」とあるが、過度とか誰も言えないだろ。ただ、ひと月前くらいの、アマオケの人らと直接会わないまま家でモヤモヤしたりオンラインミーティング後に酒をのんでふて寝したりしていた自分に対してかわいそうだなと思うようになってきた。(また状況が悪くなったら同じ落ち込み方をすると思うけど。)たとえば昨日だって、体温計を設置していない職場も多いのにあそこまで練習場に設置する非接触型の体温計の入手や管理の心配をする必要があったんだろうか。○○さんは「感染症対策でリモートワークを実施している職場に勤めているので、趣味の集まりに出歩きづらいです」というようなことも言っていた。職場がきちんと(推奨されている内容の)対策をとっているほど休日の行動に対する自省がシビアになっているのを感じる。趣味の集まりってそんなに厳しい目を向けられなければいけないものなんだろうか。今は誰のどんな目が、アマオケに向けられているんだろうか。


9/1(火) 

6:00起床。快晴。レトルトの冷製スープ(パプリカとトマト)と、トーストにしらすとオリーブオイルをかけたものを食べた。明日から天気が悪いらしいので洗濯をする。一時間ほど干したあと、夕立にそなえて軒下へうつす。凶暴な日差しの中出勤。電車内で加藤哲夫「市民の日本語」を読む。

職場にて、弁当は炊き込みご飯、枝豆、白身魚フライ。やがて退勤。外に出るといつ降ってきてもおかしくない空と匂い。帰宅、風呂。日中ずっと夕立の心配をして終業前は雨雲レーダーを見ていたが、自宅周辺は降らなかった様子。夕飯は皿うどん、キムチやっこ、和歌山みやげのクラフトビール。晩酌には缶ビールのほうが合うかも。

食後、山内マリコ「美術館はひとりで行く派展」を読む。

山内マリコの美術館は一人で行く派展 ART COLUMN EXHIBITION 2013-2019 (Bros.books)

今年の2月に出た本で、テレビブロスの連載をまとめたもの。東京オリンピックがなくなって(延期か)、同時期に開催しようとしていた外国人ウケしそうな企画展が宙に浮いてしまっているという話を聞いていたが、もう何年も前からガンガン準備が進んでいた様子が記録されている。

最近、FM局の夕方帯番組のパーソナリティが全然好きじゃないことに気づき、AMを流している。今日はOBC。かつみ♡さゆり(表記これで合ってるかな)のさゆりとタージンだと思って30分くらい聴いていたが、調べたら小川恵理子と桂小春團次だった。バーで知り合ったアメフト選手がアメリカに帰るときにバーの電話番号からポケベルに大量の着信が入っている、というような小川さんの昔話。50代の知り合いがほぼおらず、90年代昔話が聴ける機会は貴重。また聴きたいなと思ったらコーナーだった!やった!

食後、ABCラジオに変えると昔(ゼロ年代初頭)ミュージックパラダイスを放送していた枠でますだおかだの増田が喋っていた。18時台から5時間ほどラジオを流していたが、関西ローカルラジオでの松竹芸能の強さを思い出した。ずっと誰かしら出演していたのではないか。増田が執拗にその場にいない森脇健児をイジる流れは、サイキック青年団でも耳にした伝統芸能だ。森脇健児のヒグラシは「シャンシャンシャンシャン」と鳴く。「なんやったらこれは去年もリスナーから指摘がありました、森脇さんは変えられません」 


9/2(水)

7:30起床。快晴。コーヒーをいれて、はちみつトーストを食べた。気持ちいい風がふく中出勤。台風が近づきつつある。昨日の午後、メロン好きから「台風10号がこっち来そうで怖いわ~」と社内チャットでメッセージがあった。情報入手が早いな、と思った。その時点で何も情報を持っていなかったので「最近は早くから報道するようになりましたね、来るぞ来るぞ、で大体ほんとに来ますもんね」とアホみたいな返事をしてしまった。

電車内で岡ノ谷一夫「さえずり言語起源論」を読む。

岩波科学ライブラリー 176 さえずり言語起源論 新版 小鳥の歌からヒトの言葉へ (岩波オンデマンドブックス)

国も研究機関も渡りに渡り、著者の研究者人生とともに語りは進む。数行の記述で5年経ったりするところから研究の厳しさが伝わってくる。岩波の学生向けシリーズだからか導入のとっつきやすさが素晴らしい。

この間和歌山県立近代美術館の夏休み企画展示を鑑賞したときも思ったが、学生向けにつくられたもののとっつきやすさが随所にあればな。成人したからといってスッと入っていけるほどの知見をもっているとも限らないのでは。自分もそうだし、周りで鑑賞しているお客の様子を見ていてもそう思う。

正午、退勤。台所の換気扇修理立ち合いのため、半休をとっている。つかなくなったのが5月くらいか。管理会社に電話したのが8月初旬で、部品調達にひと月弱かかって、今日。こういうのは気が向くまで放置することにしているのでこうなった。うまく説明できないが、放置できることは気が向くまでおいとくのが一番だと思っている。ちょうどいい頃合いで取り掛かってもいいかなという気分に必ずなる。格安スーパーへ寄ってカップ麺、除菌グッズなど買う。最寄り駅を出て家に向かっていると急に雨が降ってきた。傘がないのでビシャビシャになる。こういう時、メガネがやられるのが一番戦意がそがれるのでタイマンでそこを狙われたら一発だと思う。 

13時に、浴室の換気扇のときと同じ、年配で小柄、白髪の混じったスポーツ刈りの男性が来てやってくれた。この人は仕事が静かで速いし、帰りがけの説明が簡潔、誠実でいい人。「閉め切って換気扇をつけると室内の気圧が低くなる」「キーンと音してますでしょ、こういう時やっぱり換気扇には負担がかかってます」「玄関ドアも開きづらいです、実験してください(この後おじさんの指示で開けに走った)」「小窓を開けると音もしません」「こういうことをわかりもって使ってくださいね」

昼寝から目覚めると赤い公園の津野さんが喋っていた。NHKFMで平日夕方に週一で番組を持っておられて、こうして半休をとると聴ける。「とても興味があります!」「めちゃかわいい~!」声量小さめ、でもおたよりに対するコメントへの感情ののせ方!高校生くらいの時にリスナーでいたかった。津野さんは年下ですが・・・。靴の歌、というリクエストテーマでチャットモンチーの「8cmのピンヒール」がかかる。

夕飯はポークチャップにれんこんとスライスチーズを入れたもの、豆腐、ほうれん草、しらす、白飯。食後もラジオを聴き続けていると上白石萌音の新曲が流れた。aiko節・・・ではないか。もっと歌いにくいし三連符とかは入れてこない気がする・・・後で調べると、チャットモンチーのえっちゃんが楽曲提供していた。新曲でも自分が「おっ」と聴き入ることができるのは結局このへんの世代の人らの楽曲なのかな。

オールナイトニッポンMUSIC10の担当は名取裕子。8/20にココちゃんという愛犬を亡くした話。ココちゃんで犬を飼うのは最後にしようと決めていたという。「ただいまって言ってもメダカ達はおかえりってきてくれないし」と声を詰まらせる。もらい泣きした。

 寝る前に西村賢太「風来鬼語」を読む。顔を合わすまでは、西村賢太は対談相手に恐れられている。だいぶ前に数冊読んですっかり内容を忘れているが、私小説でめちゃくちゃしているんだろうな。

風来鬼語 西村賢太対談集3