0917-0923

9/17(木)
7:00起床。薄暗い。曇っていることもあるが日がどんどん短くなっている。コーヒーをいれて、きゅうりトーストを食べた。昨日は湯船にクリアタイプのバブを使ってみた。BARTHとの違いはよくわからず。というか、BARTHがたまたま無香だっただけで効能は別もんか。ツイッターにて、映画館の全席販売開始に対する疑問がツイートされている。19日から政府がイベント入場制限を緩和することもあり、大手映画館が追随したもよう。なぜ今なのか、制限してから今まで満員電車への対策がなされないままなのはおかしい、等。雰囲気で政治をやっているんだと解釈している。

一方、今週末開催のなら国際映画祭のチケットは今発券しても整理番号が1ケタらしく、お客に心配されている。前回無制限で当日券販売ありでもスッカラカンの回があった。今回チケットペイの前売のみで、従来からの広報、HPの行き届かなさが解消されていないところを見ると自然なことだと思う。トップページに表示されている映画祭内イベントが「テレビに出てる人が登場」というだけの内容のように思える。これでは映画ファンはげんなりするし、イベントに参加したお客もゲストを見て帰ってしまうのではないか。

家を出て、電車内で蜂飼耳「孔雀の羽の目がみてる」を読む。

孔雀の羽の目がみてる

昨日ますく堂で買った本。前にアンソロジーで読んで面白かった覚えがある作家だが、今調べると深堀骨と間違えていた。面白いからまあいいや。

職場にて、わたしが11日にした密告を受けて厳重注意がなされたと内線で連絡がある。「また気になることがあったら教えてください」一応返事がもらえてよかったが、ハラスメント対応は全社分このおっさんがひとりでやるのかな?弁当のおかずは小松菜、うすあげの卵とじ。白だしの味。午後、どうしても気になったので名探偵コナン好きの後輩に「その茶色い服って本編中で着たりするの?」と尋ねる。着ないらしい。「コナンが持ってる訳ではないです(笑)」その割にはグッズや表紙でよく着ている。

やがて退勤。帰宅、風呂。夕飯はゴーヤチャンプルーしらすゆかりおにぎり。ウェイパーと絹ごし豆腐を使ったら大阪王将で食べたようなゴーヤーチャンプルーに近いものができた。食後、昨日買ってきたZINEを読んだ。買って読んでみると「仕事本」は自分の読みたいものではないことがわかり、グーグルフォームでアンケートをとったらしい。それが「今だから、」vol.2に収録されている。自分で購入したリソグラフ印刷機でZINEづくりをされている方。印刷機購入きっかけでお店をされている。色々な動きがあるなあ。


9/18(金)
昨夜は電灯もラジオもつけっぱなしで寝て3時ごろにいちど起きて消し、5時ごろにまた起きて四つん這いでトイレにいった。この間マットレスを床に敷いて寝したときに四つん這いで動き出すとなだらかに起き上がれてよかった。今朝はベッドだったのでベッドから降りるときにあるていど起き上がらないといけなかったが、いきなり歩くには寝起きが悪かった。気候はよくなったのに、どこかしらこり固まった感じがする。夢見もよくなかった。ちゃんと就寝してぶっ続けで眠れるようにした方がいい。

7:30起床。ゴミを出し、コーヒーをいれてきゅうりとしらすのトーストを食べた。2回にわけて別々にしたほうがよかったかもなあという味。おいしいけど。まだ時間があったので水曜に買った太田明日香さんの詩を読んだ。売り場のポップになぜ詩なのか、みたいなことが説明してあってそれを含めてよかった。ポストカードとセットになっているのもいい。「テレビを消して」の方は、先々週読んだ「素晴らしきラジオ体操」の一節に通じるものがあった。

素晴らしきラジオ体操 (草思社文庫)

図書館の妖精の仕業だ。こう書いておくと後でブログ内検索する際に見つけやすい。そのくらいにはこの現象が起こるとテンションが上がる。家を出るとまだ夏の匂いがする。一度涼しさを体感したあとにこの蒸し暑さはきつい。太田明日香さんの詩で勇ましい気分になり、電車内で中山千夏「千夏回記」を読む。職場にて、弁当のおかずはなすと厚揚げの炒め物。やがて退勤。モバイルバッテリーを買いに寄り道。コンビニ、ロフト。はしごをしてようやく重量と容量と値段の折り合いをつけ、ロフトの店員に盗難防止ロックを解除してもらったところで財布を家に忘れてきたことに気づく。サザエ以下。

帰宅、風呂。夕食は焼きそば。食後、安田謙一「ロック漫筆」を読む。柴田聡子おじさんだ、と思う。批評家も女性も柴田聡子の前ではみんな柴田聡子おじさんだ。メロメロになってしまう。寝る前に引き出しを漁ると記憶にあったとおりの、乾電池が2本入り、USBの穴がついたおもちゃみたいなバッテリーがあった。捨てたかあやふやだったのでちゃんとしたのを買おうとしたのだが、縁がなかったようなので明日はこれで様子をみよう。付属ケーブルがついているのもちょっと嫌だったので結果オーライだ。ロフトの店員に対してはごめん。嫌な顔をしないでくれてありがとう。


9/19(土)

6:30起床。ご飯を炊いて、ゴーヤ豚汁をつくって食べた。出勤する電車の中でヴェルヌ「レのシャープ君とミのフラットさん」を読む。

レのシャープ君とミのフラットさん (大学書林語学文庫)

合唱団の子供達がパイプオルガンに組み入れられるというホラーな展開。しかし夢オチだった。出勤し、正午に退勤。電車は空いていたが駅は人が多い。人波を避けて小西さくら通りから南下、友人おすすめのカフェへ。日替わりプレートはおかず一品一品まで目を剥くおいしさだった。

移動、なら映画祭会場着。WEBチケットを購入したはずが、受付で名前を言うだけで入れるようになっていた。何のアナウンスもなかった当日券もしれっと販売されている。そういうふうにゴネたもん勝ちの運営をされると「あーあ」という気分になってしまう。上映開始時刻になってようやく非接触型体温計が届く。145cmくらいの婦人が構えているところへおとなしく額を寄せ、席につく人々。観客が少なかったこともあり入場に時間はかからなかった。次の回では検温モニタが設置されていた。この日鑑賞した映画はコンペ作品「ホコリと灰」「エンドオブラブ」どちらもジャパンプレミア。作品のセレクトは映画ファンも納得のものらしいのだが、毎回繰り返される上映前の客イジリはけっこう辛いものがあった。他、随所にちぐはぐな印象があった。上映後は監督がzoomで登壇。画面越しに部屋の様子がちらっと見えてこれはこれで面白い。

2本の映画の間に「キャラメル」というカフェへ行き一息ついた。ちゃんとしたケーキを食べるのは久しぶりだった。昼食をとったカフェと同様、味も雰囲気もいいのにここも無人。職場がこのへんにある友人から教えてもらっていてラッキーだった。「エンドオブラブ」はフランス好きの友人も観に来ていたので、上映後モスバーガーでお茶した。「イケメンの顔に見覚えがあって、エンドロールで流れた名字が知ってる俳優と一緒だった」との事。感想を言い合える喜びよ。21時解散。この時間と思えないほど通りに人が歩いている。帰宅、風呂。


9/20(日)

 7時起床。今日もなら映画祭へ行く。コーヒーをいれ、なすと豚バラのゆず胡椒炒めがあったのでトーストにのせて食べた。家をでて、電車内で吉村昭「海も暮れきる」を読む。

新装版 海も暮れきる (講談社文庫)

先日ますく堂で買った尾崎放哉伝。ビールを欲しがる描写がリアル。1本目は10:30からだが、時間に余裕があったので会場付近を散策。工事現場の表示を見るに、中川政七商店がでっかい本店を建てようとしている様子。ならまちセンターの中にある図書館は閲覧室からの眺めよし、雑誌が充実していた。小林エリカの表紙が気になってPR誌ちくまを手にとってみると連載陣が好きな感じだった。店頭では売っていなさそうだが、定期購読してこれくらいの薄さの冊子が毎月届く暮らしもよさそうだ。

10:15会場着。一本目だけフランス好きと一緒に鑑賞。「帰って調べてわかったんですが昨日のイケメンは四兄弟ですよ!」と声を弾ませている。この世の希望だ。今日は「メキシカン・プレッツェル」「栗の森のものがたり」「シヤボンガ」「ROLL」の4本を観た。昼食は若草カレーを食べるつもりだったが混んでいて断念。昨日と同じカフェに避難。映画祭会場から出てほんの一瞬で観光地の和テイストとか貸衣装とか巨大綿菓子とかに疲れきった。BGMの中村佳穂が沁みた。シェルターだ。本棚には寄生獣シガテラやぼくらのなどヘビーなマンガもあり、なぜか安心した。沙村広明波よ聞いてくれ」の3巻を読む。

波よ聞いてくれ(3) (アフタヌーンコミックス)

おつまみプレートと発泡酒を注文。いい選択ができた。店内に先客の女性二人組がいて、祖父の葬式の話をしていた。祖父が亡くなったとき祖母は骨折で入院中、お通夜に参加できない状態。なんとか葬式に駆けつけたものの骨折箇所が腰だったため担架で運び込まれ、棺桶の隣に寝かされていた。笑い事ではないが画が面白すぎたという。奥行きがある話だ。しばらく忘れられないと思う。

2本目と3本目の間に小腹が空いたので懲りずに若草カレーでカレーパンを買おうとすると奥から緑と黒の市松模様のマスクをした店員がスーッと近づいてきて応対してくれたが売り切れだった。仕込んであると思っていたカレーパンのタネすらなくなっているらしく、ピーク時の客入りの激しさが想像できた。コロッケを買ってそのへんに座って食べ、一息つきたかったので「鹿のおしりコーヒー」という看板に導かれて路地を曲がると「いかり文庫」という本屋を見つけた。もうほとんど時間がないが、ショップカードも欲しかったので常見藤代「イランの家めし、いただきます!」を買った。

イランの家めし、いただきます! (わたしの旅ブックス)

なんだか本を買う基準が変わってきたのを自分でも感じる。買わない、いらなくなったら心を鬼にして即座にゴミに出すということにしていたが「まわす」ことに興味がわいてきた。

三条通りの会場に移動すると、チンケなビーナスフォートみたいな複合施設があった。19:30からの学生の部の作品でわたしの映画祭は終わり。それがあまり好きになれない作品だったことは少し残念だが、好きになれなさを考えるのは楽しかったりする。「弱虫!」「うそつき!」となじってくるツンデレヒロイン像に許しがたい都合のよさを感じる。主人公が後先考えずさらってきちゃうのはわからなくもないが、制作側は彼女の行く末をちゃんと考えたのか?駅までの道のりは宿泊客らしき人でいっぱい。なんと珍しい光景だ。「いまならキャンペーン」利用者だろうか。帰宅、風呂。夕飯はチキンラーメン油そば(パッケージにそう書いてある)、キャベツ。NHKFMサウンドリエーターファイル」の担当はクリーピーナッツ。R指定によるリング0バースディのあらすじ説明のわかりやすさにラッパーの語彙の豊富さを感じた。


9/21(日)

8時起床。コーヒーをいれて、ヨーグルトやかぼちゃを食べた。洗濯もした。今日は知り合いの出演するアマオケのコンサートへ行く。秋晴れの中駅へ向かうが、日なたを歩くと強烈な日差し。駅も電車も人で賑わっている。電車内で柳沢英輔「ベトナムの大地にゴングが響く」を読む。

ベトナムの大地にゴングが響く

何年も随所で調査を重ねた後に執筆されているので、潜入記形式ではなくトピックごとに振り返る形式になっている。

歩いてホールへ向かう途中、ミニコープでPB商品を見る。ショートブレッドが気になったが、かさ高いのでパス。だし巻きと明太子が入ったおにぎりを買う。店を出て川沿いをテクテク歩くのが楽しい。家族連れ多数。おにぎりを取り出した瞬間水鳥が視界の中に飛来してビビる。でかい!見つかってはいないと思うが・・・友人が鴨川でパンをさらわれた話を思い出す。もし向かってきたら勝てないし、メガネをやられたら一発だ。連れもいないのでただただ哀れな人になる。水鳥をガン見しつつおにぎりを完食。引き続き川沿いを歩き、植生や魚、岩に貝がついている様子、川遊びする人の装備などを眺める。そのうちに川と、あとドラマに出てくる私立高校のような緑の屋根の高級マンションに気を取られて曲がる交差点を見失う。倍くらいの距離を歩いたところで引き返す。

タイムロスのせいで予定が狂った上、PR誌ちくま(が置いていないこと)を見に行ったジュンク堂でまた別の本を買ってしまう。

文具売場にはすみっコぐらしグッズがずらり。連れ歩く用の、ふとんが内蔵されたポーチなどの付属品もあった。

すみっコぐらし お出かけすみっコ ふとん

13:30、駅でオケの友人と落ち合う。今日のコンサートの主催オケには事前にグーグルフォームで連絡先を入力して申し込み済み。入場無料。ホール入り口で検温、受付で名前を申し出る。何かの不具合で名前が照合表にない人がおり、そういう人は名前と連絡先を別紙に手書き。エレベーターが受付の反対側にあり、係員をひとりつけて検温の案内をしていた。ソファにはいらすとやの作曲家のイラストと距離確保の案内文をA4の紙に印刷したものが座面に貼ってある。開演後も指揮者による口頭説明があった。19日に規制緩和されたが、席はひとつおきにしてあることにも触れていた。こんな感じで突然規制緩和されたり要請されたりするのだったら、最終的には口頭説明でフォローするのがいい気がした。というか、とても追いつかない。

終演後、電車で帰る。セッティングされた食事でもなくただ帰路をともにする気楽さ。久々だ。解散、寄り道、夕食はリンガーハットのトムヤムちゃんぽん。帰宅、風呂。


9/22(火)

9:00起床。揚げパン(食パンにあんこがはさまっている)、メロンパン、おさつ蒸しパンを彼氏と分け合って食べた。コンビニのPBの蒸しパンがラップで包まれているのは初めて見た。わざわざ他の菓子パンと変えてあることを不思議に思う。配送、陳列の過程で破れそう。NHKFMにチャンネルを合わせると「今日は一日ショパン三昧」が放送されていた。片山杜秀は今日も元気。日記を書く。14:00、彼氏がスポーツナビアプリでデイゲームの様子をみだしたのでMBSの野球中継に変えた。お腹がすいたので豆腐とわかめのサラダを作って食べた。食後、また日記を書く。

16:30、さとしゃぶをしに出発。小雨がぱらつく中30分くらい歩く。17:00、和食さとに到着。お客は数組。お肉は豚のみのプレミアムコースにしてドリンクバーをつけると丁度3,000円になった。よく出る組み合わせなのかな。これは助かる。前回と同様、三つ葉を頼みまくる。食事をしていると女子高生8人組が来店して個室へ入っていった。なんと楽しそうな遊び。メンバーのひとりが自由の女神のようにドリンクバーのソフトクリームを掲げて個室の引き戸をガラッと開けて登場、やんやの喝采を受けている後ろ姿を見た。

メンバーといえば今日、山口達也が飲酒運転で逮捕されていた。家族でも職場でも何でもいいが、所属を失った人が自分を律して生活していくことの難しさを感じる。19時半ごろ店を出て帰路につく。雨が降っている。途中でドラッグストアへ寄り、食パンとジェルボールを買った。洗剤の計量が面倒なのでいっぺん試してみる。なくなるペースは液体洗剤より上がるわけで、どちらの面倒をとるかというだけのような気がする。ジェルボールでツイート検索すると、今放映しているTVCMで「液体洗剤はほぼ水です」とけっこう強烈なフレーズをジェルボール側が投げているらしい。わたしがジェルボールに興味を持ったのはさらさが白色のジェルボールを出したというニュースがきっかけだったが、節目にさしかかっているのかも。ひとり暮らしを始めた6年前は粉末の洗剤もたくさん並んでいたことを思い出す。

帰宅、風呂。夜のニュースにて、「連休中、各観光地に多くの人が押し寄せました」とのこと。今までの経緯がまったく意識されていない原稿。ニュースが押し寄せに加担したんだと思う。


9/23(水)

7:00起床。コーヒーをいれて、あんぱんを食べた。大豆とドライメロンもつまむ。ツイッターにて、インフルエンザの患者数が前年の同時期と比べて1400分の1らしいという投稿を見かける。今、日記を書くにあたってちょっと調べると前年対比1000分の1で、例年と比べると100分の1だった。その上インフルエンザウイルスは患者数しかカウントしていないのに対し新型コロナウイルスは感染者数を数えているわけで、うかつに感想を言えなくなった。

出勤する電車の中で小学館のPR誌「quilala」を読む。次号からWEBに移行するらしい。出版社の中吊り広告やPR誌で大々的に取り上げられているのを見るとミステリファンの多さがわかる。動いているお金も桁違いに大きそう。ミステリばかりが小説ではないと言いたくなるくらいの待遇だが、仕方ないのかな。表紙にこの人の名前があるから手に取ったのだが、辛酸なめ子が小説を書いていることと、味わいがコラムと同じことに驚いた。ですます調でこんなに展開の早い文章を他に知らない。この置いていかれる感じを初めて読んだときからずっと好きでいる。あとは、山本文緒が7年ぶりの新刊を出したらしくインタビュー記事が掲載されていた。

自転しながら公転する

職場にて、弁当のおかずはつくね、もやし炒め。やがて退勤。帰宅、風呂。夕飯は白飯、肉豆腐。「うちのごはん」の味。食後、「quilala」で連載されている柚木麻子「らんたん」を読む。津田梅子も、大杉栄を刺した市子も立体的に描かれていて夢中で読んだ。柚木麻子作品は読んだことがなかったが、また図書館に行ったら何か借りよう。わたしは女子大出身で、人に説明するときに「・・・・の、隣にたってる女子大」と自虐的に言ったこともある。偏差値の違いに引け目があった。しかし、設立当初は女子大にしか学びの場が開かれていなかったということをたまに思い出してしんみりする。

 

www.univcoop.or.jp

これはいい対談だった。「その手をにぎりたい」刊行時の記事。「最強、無敵な女性のお話」。女子校出身者が大学一年生の一年間で牙を抜かれる話が興味深かった。