0114-0120

1/14(木)
7時起床。コーヒーを入れて、巣ごもりキャベツ、しょうがクッキー、干しいもなど食べる。予報どおり、寒さがゆるんでいる。通勤電車、ぜんぜん空かない。川口幸男/アラン・ルークロフト「動物園は進化する」を読む。

動物園は進化する ──ゾウの飼育係が考えたこと (ちくまプリマー新書)

準間接飼育についての部分。

職場にて、弁当のおかずはなすとこんにゃくの味噌炒め、卵焼き。辛酸なめ子がこんにゃく嫌いで、「コンニャクコンニャクと打っているだけで鳥肌が立つ」「墓石にそっくり」と書いていたことを思い出しながらつくった。午後、社内チャットにて数年分の不満をぶちまけ合う展開に。なぜこのような使い方しかできないのか。普段何を投げても反応が薄いのに自分の沽券にかかわることだと即レスなんですね、と投稿しそうになるのを堪える。

やがて退勤。チキンカツと6Pチーズ型のレアチーズケーキを買いにスーパーへ。ここまで決め打ちしようとすると買えなかった時に危険だが、白だし白パンとともに無事買える。帰宅、風呂。夕飯は咖喱屋カレーのトマトチリ味。格安スーパーに並んでいた製造終了品。これが好きな味だった。人を選ぶ味ばかり好んでいると、サッポロ一番塩ラーメンが「塩ラーメン」という名前であそこまで支持されている奇跡を喜びたくなる。あと白飯、チキンカツ、かぼちゃレーズン和え。9㎜流す。

ラジオのニュースにて、柳町商店街の金魚電話ボックスの著作権をめぐる裁判、判決出る。商店街が負けて作家が勝った。医療体制がひっ迫。自宅療養中に死亡する人の増加。救急搬送、受け入れ完了まで2時間かかることも。今やっと報道された感じがある。

食後、職場の一幕は起こるべくして起こったことなのだろうか、と石井ゆかりのブログを読む。これは週刊ではなく日刊で、こういうときにありがたい。

月は未明2時前に山羊座から水瓶座へ移動する。
水瓶座にぎゅっと4星集合、からの牡牛座2星へのスクエア。
新月を抜けてもなにかと、壁を打ち破っていく系の「ブレイク」感が強い。
始めること、始まっていくこと、越境。
太陽と冥王星コンジャンクションは、しぶとい形。
「これまで」を支配した力に「これから」を動かす力が対抗していく、みたいなイメージ。
とても特徴的な日で、いろいろ印象的な出来事が起こりそう。

印象的すぎる。明日どうしよう、と15日分を読むと「固定観念からの脱出」と書かれている。チェックし忘れていたハードコア星占い、今週は「まあ寝とけ」。通常営業で大丈夫そうだ。勢いで短い日記をLINEのオープンチャットに投稿。彼氏にも聞いてもらう。聞いてくれてありがとう、とメッセージを送ると「いえいえ」と家の絵文字が送られてきた。

22時より、アマオケのオンライン会議。昨日大阪府に発出された緊急事態宣言を受けて今後の練習をどうするか。ここでも自粛要請のとらえ方に差があり、ZOOMの制限時間40分のうち半分以上過ぎたところで2/7まで練習は一切するべきでないという意見が出る。1/10の練習時に意見を募ったときは黙っていた人の語気の強さに戸惑いつつ、誰しも日々考えが変わり続けている中で団の方針を決めなくてはならないことの厳しさに直面。その場にいた別の人が「でも私もさすがに緊急事態宣言出たらやらないと思ってました」と打ち明けてくれたことから、もともと持っている情報や考えにより同じ説明の受け取り方が大きく変わることを知る。

23時、議事録を「大体こんな感じでした」と投げると2点ニュアンスの違いを修正される。「私の話し方が悪いです」と言ってくれたが、わたしの聴覚がポンコツです。視覚優位だから一度発言を活字にしたらちゃんと頭に入るのではと毎回メモを取り始めて数回。音声を活字にするのが自分だから早々に限度が見えてきた感じ。議論についていけなくて恥ずかしい。意見を求められてもポエムみたいなことしか言えない。 


1/15(金)
8時前起床。コーヒーをいれて、白パンを食べた。今日も暖かい。出勤する電車の中で梯久美子「声を届ける」を読む。

声を届ける―10人の表現者

かづきれいこの章。自分史の中でなかったことにしていた、ニキビが酷かった中学生の頃を思い出した。

職場にて、弁当のおかずはぶり大根、梅干し。午後、年度初めのマスク品薄の時期に社員に配るために仕入れたマスクの在庫を購入してくれないかと全社宛のメールが届く。50枚入り500円。やりとりが面倒だから買わない。やがて退勤。帰宅、風呂。夕飯はプチトマトといわし缶詰のスパゲッティ。よく見ないで買ったいわし缶が燻製のものでおいしい。22時過ぎ、彼氏が来る。夕飯難民になり、県境を越えてモスバーガーがようやく開いていたという。

寝る前に「声を届ける」を読み終える。ダンボール肉まん騒動が起こった時、ウー・ウェンは3分クッキングのディレクターに泣きながら電話をかけてきたという。涙なしには読めない。

                                    
かづきれいこ(フェイシャルセラピスト)、中園ミホ(脚本家)、谷川俊太郎(詩人)、槇村さとる(漫画家)、向田和子(エッセイスト、向田邦子の妹)、丸山健二(小説家)、石川真生(写真家)、ウー・ウェン料理研究家)、西川美和(映画監督)、石内 都(写真家)

 

他にも前から気になっていた人ばかり。マルケンとか。 


1/16(土)
10時起床。コーヒーをいれて、ピーナツクリームパンとチュロスを食べた。昼食はピラフ、ピザトースト。夕食は豚汁、コールスローサラダ、チキンカツ、白飯。ピラフとサラダでぶんぶんチョッパーを久々に使った。まな板を置いたらもうぶんぶんチョッパーを使う場所がない。

昨晩午前3時台、オケの役員LINEグループに長文投稿あり。演奏会をやる前提であらゆる検討をすることに対して慎重になりたいという意見。「自分でもメタ的になっていて」と揺れる心情が綴られている。この人は医療従事者と暮らしているから、板挟みになって苦しいのかも。家族の話はほとんどされないけど。こういうときに臆せずユルかったり短かったりする投稿を投げると議論が活性化するのでは。それがアホの役目だ、と投稿するが、以後24時間ほど投稿なし。

彼氏が人のベッドを占領してスマホゲームにいそしんでいる。布団をめくると画面が真っ暗で、寝落ちしていた。「何もしてないんや・・・」とつぶやくと、目を閉じたまま「何もしてないねん」と答える。


1/17(日)
11時起床。コーヒーをいれて、白パンと6Pのレアチーズケーキを食べた。12時前に散歩へ出て、16時に帰ってきた。途中電気屋でシェーバーを買い、天理スタミナラーメンで昼食をとった。遊歩道なども通るハードコース。道路の車が多い。

新興住宅地にて、資源ゴミの分別が自分の住んでいるところに比べてシビアすぎて恐ろしい。庭には牛乳パックの開きが干してあり、ゴミ捨て場のコンテナごとに瓶が色別に分けられている。缶もひとつひとつ洗われているのでコンテナの蓋が開いていてもカラスについばまれたりした様子がない。ユニフォームとスパイクをつけたサッカー少年が公園で父親とドリブルをしていた。ベンチコートを着ているので、父親もスポーツマンだろうと言い合う。住宅地の向こうに抜けられず引き返してくると、さっきの親子連れと入れ替わるように別の親子が遊んでいた。せまい公園なのでタイミングを計っていたか、家から公園が見えていたのかも。

店もなにもない国道沿いで、おじいさん2人組が前から何か食べながら歩いてくる。あと数秒早ければ何を食べているかわかったのに食べ終わってしまい、わからなかった。数キロ向こうにシャトレーゼがあるので、リエムか何かかも。マスクをしておらずウッと思ったが無言で無表情だったのでそんなに気にならなかった。

夕食はなし。佐藤由紀子「昭和モダンの器たち」を読み終える。

昭和モダンの器たち (コロナ・ブックス)

帯にある通り、収集する人向けの情報も充実。ゼロ年代の本なので使えるかどうかは不明だが、全体的な傾向など著者が足で集めた情報に値打ちがありそう。

ツイッターにて、評判の鬱のマンガはセミナー商法の片棒をかついでいるともいえ、プペルはマルチ。プペる、と動詞化させて遊ぶ人も。


1/18(月)
7時半起床。ツナじゃがを卵でとじて丼にして食べた。コーヒーをいれて飲む。LINEのチェック。緊急事態宣言が発令中はアマオケの練習をしないことに。緊急事態宣言だから、だけではない理由づけをしたいとのことで、フキダシに入りきらないほどの長文投稿のやりとりが続いている。よく晴れている。会社など行かずに洗濯をしたい。通勤電車の中で宮本常一「女の民族誌」を読む。

女の民俗誌 (岩波現代文庫―社会)

イタコやユタの話、もともと神聖な海に立ち入るのは女性の仕事で、船を女人禁制にしている地域は後世の思想に侵されてから海へ出た、というような話など。四方を物理的な敵に囲まれるような争い事が起こるようになって、女性の地位が下がった。ふーん。職場にて、弁当のおかずはきのこの目玉焼き、かぼちゃ、にんじん。やがて退勤。帰宅、風呂。ラジオをつけるとNHKFM「夜のプレイリスト」の再放送でcobaがかけていたRick Wakeman の「Six Wives Of Henry VIII 」がかっこよかった。洗濯。夕飯はかぼちゃレーズン和え、咖喱屋カレーのトマトチリ味。木曜は疲れていただけかと思ったがやはりおいしかった。生姜の味?

首都圏では濃厚接触者の追跡をやめつつあるという報道が13日に出ていることを知る。今調べると大阪の、ほとんどできていないという実態も12/2に京都新聞が報じていた。

大阪メトロの無料情報誌にて、シュウマイ酒場「満ち汐のロマンス」を知る。銀の葡萄の新業態。BGMがエゴラッピン縛りだったら行くけど、どうかな。


1/19(火)
4時半起床。目が覚めてしまい、広島交響楽団定期演奏会が無料配信に切り替えられたことを調べて詳細をオケの人らに共有。今出ている緊急事態宣言は昨年4月に出たものよりも限定的なのでプロオケはコンサートを中止しないと思っていたので驚く。広島県にはまだ緊急事態宣言が出ていないが、県独自の対策がとられているらしい。飲食店におけるパーテーションの設置の仕方をイラスト入りで示すなど細かく、具体的なもの。広島県では、広島市民80万人を対象とした大規模なPCR検査を2月上旬に予定していると報道されている。

NHKFM7時のニュースにて、新型コロナウイルスの、英国で見つかった変異株に感染した人が見つかる。静岡県渡航歴なし。市中感染が疑われる。変異株かどうかは無作為にチェックしているらしい。

さくらラテをのんで、ピザトーストを食べた。オーブントースターから異音。まだ時間があったので、コーヒーをいれてしょうがクッキーとくるみ、6Pレアチーズケーキを食べた。しばし「女の民族誌」を読む。男女同権は戦後になって初めてアメリカからもたらされた訳ではない、古来から夫婦が助け合って働き、生計を立てていた地域がたくさんあるという話。「愛情はおのずからこまやかで、子供は次々に生まれる。」

ニュースの後、「クラシックカフェ」でチャイコフスキーのロミジュリの後にプロコフィエフの「ロミオとジュリエット」が流れた。解説によるとハッピーエンドにしようとして周囲の人間に止められたらしい。脱却の仕方が安易すぎないか?プロコフィエフの作品には取り組んだことがなく、なじみの薄い作曲家だった。これは親しみやすく、隙を感じさせるエピソードだ。声を出して笑った。(今ネットで調べたらもうちょっと深かった。Wikipediaだけど。)

家を出て、通勤電車で清水あずみ「世界と日本の動物園から」を読む。

世界と日本の動物園から (地球の街角)

当時(90年代)の天王寺動物園にはゾウもコアラもいた。今はどちらもいない。コアラ館もゾウ舎ももぬけの殻。少し前にツイート検索するとそれを橋下徹のせいにする投稿でいっぱいだったが、それだけが原因でもない。スケッチすると檻の前での滞在時間が増え、観察がはかどりそう。

職場にて、弁当のおかずはキャベツとちくわのカレー炒め、さといもゆかり和え、桜えびの卵焼き。全体的においしかった。やがて退勤、帰宅。玄関ドアを開けるとご飯が炊けるにおいがして、精神衛生上よかった。毎日そうしているが今日は特に。NHKFM19時のニュースでは電車の減便が伝えられた。首都圏では終電の繰り上げも。毎日決まった時間に同じニュースを聴くのが一番負担が少ないかもしれないということを思う。夕飯はベーコンとれんこんの炊き込みご飯、一緒に炊いたキャベツの芯、わか玉スープ。スープはウェイパーの味。風呂では湯船につかり、22時には寝た。


1/20(水)
8時前起床。コーヒーをいれて、白パンとマドレーヌとくるみを食べた。たくさん寝たのでスッキリ。家を出て、通勤電車で宮本常一「女の博物誌」を読む。図書館の宮本常一ワゴンにあったもの。ほのぼのした側面ばかり切り取られているようにも感じるが、この時代の本で一冊まるごと女性について書かれているのは稀有なことなのかも。

職場にて、弁当はベーコンとれんこんの炊き込みご飯、ほうれん草の目玉焼き。終業後の会議、本当に出たくない。メールも社内チャットも使えないジジイにつきあわされ、イチから話が始まる。山下泰平がブログで書いていたが、こういうジジイはタイピングが障壁になっていることがあるらしい。確かに想像以上に遅い。あらゆる検索をしようとしないのもそうかも。

やがて退勤。帰宅してカレーせんべいやドライトマトをむさぼり食った。空腹もおさまったので風呂。夕飯は白飯、蒸しブリ。すし酢の味。南佳孝がラジオでかけていた曲のボーカルが可愛かったので「コリーヌベイリーレイ」と手帳にメモ。寺岡呼人のラジオリスナーのおすすめアーティスト、伊東歌詞太郎。図書館へ返す本を読み切るべく、昨日に引き続き今日もネットをしない。なんとなく日記の文体も変わっているような気がする。

夕食後読書。リン・エンライト「これからのヴァギナの話をしよう」を読み終える。

これからのヴァギナの話をしよう

こういった問題提起、経験談にはネットで細切れに触れるのではなく一冊の本を読むのがいいかもしれない。消耗するけれども。名前のないものは存在しないのと同じ。前立腺がんの治療は性感をそこなわないための方法が共有されているのに、女性の骨盤まわりの治療は当て推量という衝撃。当事者でない者に期待できることには限度がある。