0203-0209

2/3(木)
コーヒーをいれて、ピザトーストを食べた。

家を出て、通勤電車の中で『インターセクショナリティ』を読む。

インターセクショナリティ

サッカーの競技場の平坦さについての話。実際に傾斜がついているわけではないが、経済力などが確実に反映されてハンデとなっている。そういえば天理大学にはトンガからの留学生が在学していて、被災地に送る募金活動をしているらしい。

職場にて、発熱して月曜から休んでいる社員のPCR検査結果がまだ出ない。陰性と決めてかかっているのか、明日出社する体で会議予定が組まれようとしている。最終出社日から一週間経つので今更とれる対策は何もない。弁当のおかずは肉味噌とにらの炒り卵。

やがて退勤。帰宅、風呂。ラジオでは反田恭平と小林愛実のリサイタルの模様が放送されている。拍手が大きい!観客の期待が伝わってくる。夕飯は鍋。食後、自分の一年前の日記を読む。職場の人間関係で調子が悪そう。20時よりいこさんとスペース。予約投稿していたスペースが落ちてしまい、開きなおしになった。菅野美穂のどこでもホーム感、侵入者(誤解)に対しての「なんの御用ですか?」。公開していることもあり多少言葉を選ぶ場面はあったものの、始まってしまえば楽しくお喋りできた。発話していると部屋の寒さを感じない。終了後、Uさんがフォローのツイートを連投してくださっているのを見て感激。こういう気づかいにはやり方があるのだな。覚えておこう。寝る前に、福岡市美術館に行きたいので旅程を組みかける。ツイッターにて、柳美里が必要火急の用事で福島と神戸を往復し、新型コロナウイルスに感染した顛末を投稿しているのを読む。

2/4(金)
全然ベッドから出たくない。起き上がってカーテンを開けるとぴかぴかの晴れ。コーヒーをいれて、ピザトーストを食べた。NHKFM「クラシックカフェ」今朝はイタリア滞在制作シリーズ。シベリウスの2番もそうだったのか。

家を出て、通勤電車の中でチョン・セラン『保健室のアン・ウニョン先生』を読む。

保健室のアン・ウニョン先生 (チョン・セランの本 01)

女子学生が椅子に敷く座布団、韓国の伝統飾り結びに取り組む部活動。ディテールが目新しくて楽しい。アウシュビッツゴールドを用いて呪いをかけられた学校の異状の描写の、精神的にくるエグさ。

職場にて、目と鼻の先の席の社員のPCR検査結果がやっと発表される。陽性だった。最後に出社したのは先週の金曜だった。昨日の夕方、役員が少しザワついた後当該社員のパソコンの電源を入れて作業していたので陽性なんだろうなと思っていた。昨日の夜消毒したから安心してくださいとのこと。そうですか。今更検査を受けるように言われるのも嫌だが、アホみたいな顛末を見せられ続けるのも同じくらい嫌だ。対外的には何も発表しない。弁当はなし。昼食はインスタントのフォーと、北海道チーズケーキ蒸しパン。

午後、彼氏からヤフーニュースのリンクが届く。近所のパン屋の紹介記事。「ここ行ってみよか」。ウイルスまみれの職場に出社させられ続けて捨て鉢になり、土曜にどこか遠くへ行きたい、行かないと気が済まない、という気分になっていたのが落ち着いた。

やがて退勤。帰宅、風呂。洗濯もする。夕飯は辛ラーメン。もらい物のロング缶ビールも飲んだ。ナッツにはちみつをかけておつまみにする。いい気分で寝落ち、朝4時くらいに目が覚めた。つけっ放しのラジオから阪神大震災の体験談、当時のニュースより現場の肉声が流れてくる。番組が途切れてニュース速報に切り替わった時はビクッとした。滋賀県湖北に大雪警報が出ている。

2/5(土)
また寝て起きたら朝の9時半だった。飲まず食わずで家を出て、11時に駅で彼氏と合流。パン屋へ。店の外まで行列が続いていた。ヤフーニュース掲載って、こういった小さなパン屋史におけるハイライトになったりするんだろうか。パン屋を出て、なんとなく石切神社にお参りした。よく賑わっているが、参拝客の身のこなしが正月とは違って驚く。キビキビしている。勝手知ったる感じ。お百度参りをする人も。参道にも活気がある。よもぎ餅、その他餅、うどん、おでん、ひろうす、そして占い。店先にはテレビ出演時の写真。いたる店にかまいたち銀シャリ蛭子能収大友康平。参道であるかどうかはBGMの有無でわかる。オルゴールバージョンの「つけまつける」を聞きながら参道をあとにする。大阪王将で昼食。その後ドンキホーテへ。おもちゃ売り場でストリートファッションのリカちゃん人形を見つけて興奮。ハッシュタグリカちゃんというらしい。

リカちゃん ドール #Licca #ネオンバタフライ

年齢設定は高校生で、身長も大きい(27cm)。これはジェニーちゃんと同じ大きさで、ジェニーはもう販売していないらしい。顔が好きだったので少し残念。食品売り場にて、小学校高学年くらいの少年5人が激辛ペヤングの前で思案しているのを目撃。動画収録でもするんだろうか。レジでまた一緒になった時にはそれぞれ普通のおにぎりと飲み物を持っていた。塾の前に買い出しに来て、しばしチョケていただけのようだ。大きなリュックの中身は教材でぎっしりだろう。塩バタかまん、イタリアのチョコ「フェレロ ロシェ」など、普段カルディで見送っているおやつを買ってしまう。棚に設置された小さな液晶画面で、アンパンマンのエンディングテーマのキャラクターによる群舞映像が流れているのを見て彼氏がロールパンナの身長に言及。思ったより小さかったらしい。画面の真ん前に立っているので小さなお友達が来たらよけないと、とキョロキョロしていたら見逃した。

連れ立ってちんたら買い物するのが久々で楽しく、彼氏をダイソーにも付き合わせる。おもちゃのゴムボールをフニフニ触っていた女の子が一緒に来たおじいさんに叱られている。落ち着いた口調で、ウイルスがついていて危険だということを順序だてて説明。お店に来る前にも言い聞かせていたらしいが、なかなか厳しい言いつけだ。守るのが難しい。横目に見ながら、私もシャンプーブラシを選ぶ際にプニプニしてしまう。彼氏はコーキング剤を買っていた。

帰宅。コーヒーをいれて、買ってきたおやつを食べる。売り場で食べたがっただけあって、おいしそうにチョコを食べている。もうバレンタイン何もしなくていいかな。夕飯は豚肉と春菊とトマトのスープ、パン。いい香りがする。

2/6(日)
コーヒーをいれて、トーストを食べた。寒くてまたベッドに戻る。どうにか気を取り直してたらこスパゲッティをつくって食べ、家を出る。今日はアマオケの練習。電車の中ではヴィクター・セイザー『新しいチェロ奏法』を読んでいた。90年代の本。

新しいチェロ奏法―身体に優しいチェロ演奏のために

左手の親指の扱いに迷うのは、楽器を近づけすぎているからではないか。練習が始まって終わった。生涯学習とは何なのだろうか。帰宅、風呂。夕飯はツナと厚揚げと白菜の煮物を卵でとじて丼にしたもの。食後、UNIさんのスペースに参加。「良くないよ」「腹立つよね」力強い参加者の男性の言葉。オンラインゲームの参加者の大半は男性、アバターの大半は女性の姿。ゲーム中で有利にはたらくという。終了後思い出したこと。ゼロ年代の2ちゃんの、とりあえず男性を装っておくというトラブル回避術を使っているユーザーの多さ、その上で口論になった時の「お前なんかどうせ女だろ」という捨て台詞。ROM専だったがよく覚えている。忘れないからな。

本屋プラグの嶋田さんのスペースも聞く。どうしたら本屋プラグで新刊本が売れるのか。本そのもの(日々「めーちゃめちゃ、面白いよ!」を連発しているイメージがある)、そして棚を探索するのも大好きな嶋田さんと同じような嗜好をもつ人はお客さんの中の一部。導線が必要。というような磯上さんの指摘が印象に残った。スケールは全然違うが、貸し棚を作ってみて私が思い知ったことに近い。日中楽器の構え方に迷いながら演奏したから左肩から背中にかけて痛い。寝たら回復するだろうか。

2/7(月)
回復した。痛めなくてよかった。コーヒーをいれて、ハムチーズトーストを食べた。パン屋で買った食パンも、何日か後でいろいろのせて食べるともうスーパーで買ったものと変わらなくなってしまう。

家を出て、通勤電車の中で『女の本屋のものがたり』を読む。

女の本屋(ウィメンズブックストア)の物語

京都の町家で70年代に営業を開始した「ウィメンズ・ブックストア」の話。二階を事務局にしたところ、女性の駆け込み寺のようになったことも。DVという言葉もなかったような時代。

職場にて、弁当のおかずはドライキーマカレー、目玉焼き、デーツ。第三者に対し、共同作業したものの出来を謙遜されてちょっとしょんぼりする。私は謙遜することはないと思っているのだが。しょんぼりするというか、「何を勝手に謙遜しとんねん」と怒る。(以前「クソジジイが!潰す!」と思ったときに「なんかモヤモヤする」とぶりっ子をして関係者に話を聞いてもらったことがあるが、あれはもっと嘘だったな)作業の大部分を私が担ったから出来は良くないが、飛んでくるかもしれない矢の方ではなくて、とりあえず形にできた私の方を向いて欲しかった。こういうところで怒れる心というのは健康。自分が一番大事。長女だけど自分が一番なのだ。自分が一番まで打ったところで頭の中の「次男♪」とコーラスされる。

バックコーラスについて調べていて、バックダンサーについての記述を発見↓

http://sakou.sakura.ne.jp/kininaru/dango/index.html

やがて退勤。帰宅、風呂。夕飯はオイルサーディン丼。自分が生のネギを得意でないのを忘れていた。おいしく食べられるが、後味が口にずっと残る。次から加熱しよう。ぽんつく堂さんよりすりすり会の作品集が届く。宅配ボックスのナンバーが書き間違えられていて、書かれた暗証番号でカギが開かないというトラブルが発生。宅配ボックスの窓から荷物を目視で特定することで事なきを得た。リソグラフ印刷されたノーブラZINE5も同封されている。紙、インクをおまかせにしたが、爆イケの仕上がりとなっていた。仕上がりが想像できないため自分では指定できない、カラー用紙とカラーインクの組み合わせ。他の参加者も企画に合わせて原稿を書いている様子がわかって親しみがわいた。

2/8(火)
コーヒーだけ飲んで出勤。通勤電車の中で佐久間裕美子『Weの市民革命』を読む。

Weの市民革命

アメリカの企業を知らないのでピンと来ず、目が滑る。

職場にて、弁当のおかずはハムエッグ、ほうれん草。

やがて退勤。帰宅、風呂。NHKFM19時のニュースにて、北京オリンピック男子フィギュアスケートSPの結果。競技中の音声(解説町田樹)、羽生結弦のインタビュー音声が流れる。「踏み切ろうとした所のリンクに穴があいていた。嫌われちゃったなって感じ(笑)コンディションはいいので…」笑いが痛々しい。明樹水底(数年前までツイッターにいた人で、羽生結弦のファン)のことが心配になった。ほうれん草がしなびていたので茹でる。ほうれん草の陰に葉がすっかり黄色くなってしまったラディッシュを発見。買ったことを忘れていた。酢漬けにする。ゆで卵も一緒に漬ける。夕飯はチーズ、納豆、豆腐の味噌汁、ベーコンの炊き込みご飯。煎り大豆も入れて、炊きあがってから刻んだ春菊を混ぜ込んだ。

食後、中西豊子『女の本屋の物語』を読み終える。ドーンセンターは百億円かけて建てられた。さすが90年代。私はあの建物を見に行っているところがある。一階に「ウィメンズブックストアゆう」があったが、2009年閉店。情報センターの端には相談室のような場所があり、京都のお店の二階の機能を受け継いでいる。前行ったときはのれんの向こうから「ゴリッゴリのニートです」と話す声が聞こえてきた。いきなりネットミームが耳から入ってきてギョッとしたが、明るく暖かい雰囲気が漂っているのはわかった。

2/9(水)
起きてラジオをつけてウトウトする。10日、関東で大雪の予報。気象予報士が「私は両親に『月曜まで車には絶対乗らないで』『家から出なくてもいいように買い出しに行っておいて』と伝えました」と言っていた。コーヒーをいれて、カニカマトーストを食べた。ふと目をやると、腕時計を除くとこの家唯一の時計が止まっていた。買う時に品番がわかるようにボタン電池を取り出して定期入れに入れておく。

 

ラジオからはR・シュトラウスのホルン協奏曲第2番が流れている。ホルンへの親しみはリヒャルトがゆりかごにいる時から始まったという。なぜか「ゆりかご」がちょっと面白い。

家を出て、通勤電車の中で『異人と同人』を読む。

異人と同人

全体的にピンとこなかった。スイスイの作品のインパクトが強かった。

職場にて、弁当はベーコンと春菊の炊き込みご飯、ゆで卵。

やがて退勤。ドラッグストアへ寄り道。ドリップコーヒー、粉末ミルクティー、卵、食パン、いいちこ、レモンサワーを買う。サワーで晩酌する気になる自分に春を感じる。帰宅、風呂。夕飯は汁なし担々麵。肉味噌とニラを足した。肉味噌は台湾まぜそばのレシピを見て作っておいたものだが、何か違う。担々麺の肉味噌より甘すぎるか。レモンサワーも開けた。本搾り。いったん流行ったからたいていの売り場で何種類もの銘柄の中から選べるようになっているが、あまり冒険する気にならない。今日は午後から目のフチが痛痒く、触らないように意識していた。花粉が飛び始めているのだと思う。ツイッターを見ると、Uさんがアンケート機能で給食に納豆が出たかどうかの調査をしていた。機能の楽しい使われ方だ。