0127-0202

1/27(木)
ラジオをつけてプロコフィエフ交響曲が流れようが二度寝できるほどの眠気。今朝は暖かいが、それはそれで寝起きがどんよりする。コーヒーをいれて、ごま団子ドーナツを食べた。スーパーのインストアベーカリーで買ったもの。デイリーヤマザキのヒット商品に似ている。

家を出て、通勤電車の中で佐久間裕美子『Weの市民革命』を読む。

Weの市民革命

ボイコットに対するバイコットという言葉を知る。アメリカはミレニアル世代の人口が多く、影響力もあるという記述を読んで羨ましく思う。

やがて退勤。帰宅、風呂。夕飯はおでん、キムチやっこ、ポテチ。焼酎もロックで少し飲んだ。21時よりオンラインミーティング。今更だが、オケの練習の飲み会に代わる連携の仕組みを作るのが案外難しいという話になった。「連携しましょう」と声をかけられると身構えてしまうもの。今晩のオンラインミーティングも、始まるまでに自分の中で段取りをつけるのを面倒に感じた。参加者の雰囲気を察して、オンラインミーティングを設定する人も申し訳なさそうにしている。

1/28(金)
起きてラジオをつけ、クラシックカフェが全部聴けるという喜び。今日は休みをとっている。コーヒーをいれて、ピザトースト大学いもを食べた。10時、美容室着。ショートヘアだということもあり、自分がしていったマスクに合わせてカットされている気がする。付け替えずそのままカットしてもらうと、KF94風の立体マスクの鼻のところに前髪が大量に積もった。シャンプー中に自分がツイッターのスペース機能を使って軽快に一人喋りをしているところを妄想。こういった妄想含め、考え事をする時間がいつの間にかほとんどなくなっていることに気づく。11時半、カット完了。

13時、水無瀬着。電車の中では山田創平編著『未来のアートと倫理のために』を読んでいた。

未来のアートと倫理のために

あかたちかこさんの歯切れのよさ。

数年前に一度行ったきりのカレー屋で昼食。店長もシェフも外国人。カレー3種にナンも白飯も唐揚げもサラダも副菜もドリンクもついてくるというランチセット。メニューにトマトジュースとあったので試しに頼んでみると、やはり品切れだった。レッドアイとメニューに書いてある居酒屋でよくある流れだ。自分で毎回なぞりにいっているところもある。あまり出ないので管理しづらいソフトドリンク第一位。私も自分では買わないし、出先で飲めたらそれでいいのだ。冷蔵庫という冷蔵庫、戸棚という戸棚を2人がかりで探してくれた後、「すみません…。あったけど日付が…。」と言われる。この三点リーダーのタメや、憂い顔がカレー屋の外国人店員には珍しく感じられて、印象に残っていた。運ばれてきたラッシーにささっていたストローにはストローの紙袋の端っこだけがカバーとしてかけられていた。ツイッターでカレー界隈の人らが言っていたのはこれか。

カレー屋を出て、長谷川書店へ。ここも数年ぶり。石井ゆかりの下にスピリッツが棚差しで並んでいる。大型書店をギューッと圧縮したような品揃えと並びで面白い。女性誌のそばにフェミニズム関連の本が少し並んでいたりする。判型、出版年あまり関係なし。土曜舎の鶴崎さんと川崎智子さんの冊子もある!こういう時欲しかった本を買うか、知らなかった本を買うか迷う。

15時、大山崎山荘美術館着。みうらじゅんの「マイ遺品展」が開催中。『VOWでやんす!』で見たあれこれが眼前に!

VOWでやんす!―現代下世話大全 街のヘンなもの大カタログ (宝島COLLECTION)

手放して何年も経つのに完全に内容を覚えている自分に驚く。ヘラクレス純ちゃんシリーズ(みうらじゅんが子供のころに発行していた漫画のタイトル)とか。「キャハハ、なにこれ~」「ハハ、おメメが五円玉になってるね」と親子連れが話すのが聞こえてくる。五円玉ファミリーが子供の心をがっしり掴んでいる!私も『VOWでやんす』を開くたびに床を転げまわって爆笑していたものだ。敷地内には飛び出し坊やみうらじゅんバージョンも設置されている。彼氏はみうらじゅんを知らないだろうが、反応が見たくて画像を送る。「怪しい女の子やん」「女の子かどうかも怪しいな」

17時前、山荘をあとにする。17時、アートエリアB1着。「ギャラクティック運輸の初仕事」展を見る。チラシだけでは謎だったが、見ても謎が深まる展示だった。謎というか、どうも入っていく気にならない。なんとなく予想できた、自分があまり得意でないgrafの身内ノリ。18時、カロ着。カペイシャス展。心の調子の波によって作品が変化する。釘を打ちこむことに集中することによって調子を整えているところがある。という話を聞いて、2020年の春にマスクを縫っていた自分を思い出した。やったことが形になるのも満足できていいのだ。

19時半、松屋で夕飯。ギンガムチェックのシャツ姿の店員はトレーナー。牛めしと豚汁早食い。20時、映画館で「フィアオブミッシングアウト」を見た。夜のシーンが多い。ひとつひとつの場面に片時も目が離せないほどの吸引力がある。帰宅、風呂。

1/29(土)
コーヒーをいれて、レモンチーズトーストを食べた。全粒粉のパンによく合っている。家を出て、通勤電車の中でキャロライン・クリアド=ペレス『存在しない女たち』を読む。

存在しない女たち 男性優位の世界にひそむ見せかけのファクトを暴く

この分量、「吐きだし法」で執筆されたらしい。

職場にて、耳栓をして勤務。これをワイヤレスイヤホンにしてやろうかとよく考える。誰が指示を出したのか全くわからないが、クラスターが発生して閉鎖した支店の郵便物が丸ごとこちらに転送されてくる。なぜ事前に連携してくれないのか。全部捨ててやろうか。時間がもったいないので帰る直前にメールで問い合わせすることにする。

正午、退勤。天満橋に移動。昼食はかつかつカレーでとった。箸袋がさち福やと同じ。フジオフードシステム。トッピングのサーモンカツに惹かれて入店したが、サーモンカツがまったく合わない、こってりした甘辛いルーだった。厨房の棚にはりんごが山積みになっていた。他にエビフライ、イカフライ、白身魚フライなど選べるが、ロースカツをのせるのがいいと思う。だいたいのお客はそうしていた。アクリル板を隔てて隣の席のおじさんはトッピングなしカレーに酢キャベツを注文していた。ロースカツでなければこっちが正解だとも思う。酢キャベツは頼んでよかった。全体的に、インディアンカレーに行きたくなる味だった。生卵をかけたい。

カレー屋を出てドーンセンターへ行き、本の返却。新刊コーナーに高野ひと深ジーンブライド』があったので読む。

ジーンブライド(1)【電子限定特典付】 (FEEL COMICS swing)

おもに女性が受ける、うんざりするような仕打ちをちゃんと描いて、この暗くならなさはすごい。柚木麻子の作品にもこんな感じで助けられることがあるが、また違う明るさやパワーを感じる。1巻ではまだほんの少し触れられるだけだが、母校の謎もわくわくする。

彼氏からLINE。職場で指導していた新人が発熱、PCR検査の結果陽性だったという。あまり不安を感じている様子はない。買い出しに行っておくようにと返す。今週末、とても会いたかったが会おうと言わなかった。彼氏も誘ってこなかった。やめておいてよかった。

16時ごろ、FOLKへ。隣に「ぽてと」という子供向けの本屋も開店していた。思ったより大人向けの新刊が置いてある。手に取りやすいZINEから、読み応えのある本まで。FOLK地下ではスケラッコ『みゃーこ湯のトタンくん』の原画、パネル展示をしていた。大浴場で思い思いに入浴する猫たちのイラストを見てじーんとする。最近涙もろいが、ウルウルしているときはロクなことを考えられないというか、ある意味思考停止している。感情が揺さぶられっ放しになるのもあまり良いことばかりではないのではないか。

FOLKを出て、セブンイレブンの巨大イートインスペースで休憩。ここは前にMさんとお茶しつつそばの複合機ネットプリントして遊んだところ。週末は人が少ないので休まる。昨日と今日もらってきたフライヤーを眺める。

帰宅。ラジオをつけるとNHKFM「クラシックの迷宮」が始まっている。声楽家伊藤京子の誕生日が近いのでその特集。オペラ「かぐや姫」。指揮は飯守泰次郎!60年代は日本語オペラの公演がさかんだった。今ではミュージカルに取って替わったところがある。かぐや姫が蓬莱の枝を所望したのに対し「それはまた無理なことを」(これは笑えた。急に現代口語っぽくなったからか?)と返したところで風呂。上がったら「あなたは地上にいてはいけない人なのです」と月からお迎えが来ていた。他、寺山修司作詞の「二人のモノローグによる歌曲集“木の匙”」など。夫婦がテーマ。日本語だと歌曲の意味がガンガン入ってくる。

夕飯はおでん、大学いも、デーツ。食後、彼氏に電話。職場からは何の指示もないらしい。金曜夜に検査結果が出たというから、会社も動けないか。「何食べた?」「おでん」「何入れた?」「トマト」「トマト?おでんじゃない」「ごぼ天の中身がウインナーになってるやつと、かぶ」「おでんじゃない。ポトフ」「カニカマ」「おでんとは程遠い」変わり種に厳しい彼氏。

小さい端末でツイッターを見ていると誤ふぁぼをしてしまうことがある。本屋プラグの嶋田さんが「ニューバランスのロゴが詔という漢字に見える」という旨のツイートをしていたのだが、画像を見る前にふぁぼってしまう。内容に同意できて、ふぁぼったままにできるだろうと思いながら画像を開くが、思いのほか解読するのが苦しくて笑った。1/30(日)
10時に起きた。コーヒーをいれて、ごま団子ドーナツを食べた。ネットを見ないで読書をする日にしようとしたが、ZINEの感想をツイートしたかったので断念。

『地球に靴で乗る』も読む。

地球に靴で乗る (NAOT BOOK, 1)

高橋久美子と浅生鴨の対談。旅行と靴の話。「この対談は2020年2月に収録されました」と但し書きがついている。

Uさんのラジオを流す。ひとり喋りのバックに音楽が流れていると聴きやすさが全然違う。お腹を壊す話、生卵がだめになった話、Uさんにとっては災難だがずっと聞いていたい。かつて飲み会でしていた類の、他人の事情の話だ。15時ごろ昼食。おしゃれうどん(小松菜とウインナーが入った焼うどん。マーガリンと白だしの味。)をつくって食べた。その後ツイッターでイベントの告知をする。

ドラッグストアへ行って卵、クエン酸、フェイスパック、BBクリームなど買う。ここ2年ほど化粧品は容器で選んでいる。そして臆せずエイジングケアできるとうたっているものを買うのだ。帰宅、勢いでまたツイッターを開いてスペース機能の試験放送。楽しく通話しながら見えている全てのボタンをタップした。夕飯はツナと厚揚げと白菜の煮物、白飯。間違いなくおいしくできる煮物のひとつ。食後、20時半からUさんの読書会。万人向け=男性向け?の章。家電が音声を認識できる音域には一定の幅があって、高音と低音どちらに寄せるか選ばないとならないのが現状。後半、シュプレヒコールのようなアゲアゲの雰囲気になった。そうだそうだー。

その後、岡崎乾次郎について話すスペースに入ってみると奇声が聞こえてきて笑う。「やべぇ~~」「いいな~~」「キィィ~~」どうやら岡崎氏と直接話したことのある人を羨んでいるらしい。分厚いので借りるのをやめたが、今度図書館にあったら著作を借りてみようかなと思わせるようなファン像をみられた。

1/31(月)
目を覚ましてラジオをつけてウトウトしながらニュースを聞く。東京都は条件つきながら自宅療養に切り替える方針らしい。コーヒーをいれて、蒸しパンと大学いもを食べた。蒸しパンを袋から取り出すと北海道がパッケージに取り残される。前もこれでちょっと残念だった覚えがある。フルサイズとミニサイズの仕様の違い。ラジオからはプロコフィエフのピアノ協奏曲第一番が流れている。どこを切り取っても唐突な印象がある。

家を出て、通勤電車の中で『異人と同人』を読む。

異人と同人

SHARPのツイッターアカウントの中の人が小説を寄稿したりしている。

職場にて、同じ部署の人が発熱で休み。弁当のおかずはチャーシューメンマ、炒り卵。
やがて退勤。スーパー1へ寄り道。プチトマト、春菊、鶏もも、豚ロース、合い挽きミンチ、鮭など買う。帰宅、風呂。NHKFM19時のニュースのトピックは自衛隊のワクチン接種、北朝鮮のミサイル発射など。寄り道をすると全国の感染者数発表が風呂上がりのタイミングとずれる。県の数だけ聞けた。雑な感想だが、大阪みたいだなと思った。買ってきた鮭を焼いたり、トマトを冷凍したりする。夕飯は成城石井の麻婆豆腐、白飯。豆腐がいい豆腐なのはさすが。食後、イベント関連の連絡、調整など。人文系編集者のスペースを聴く。ツイッター公式アカウントの運営、本の帯のコピー会議の様子、名物編集者についてなど。300人規模。本人らも驚いて爆笑していた。フォローしている人が参加しているスペースが表示されるから、リスナーにも影響力があるということか。目がショボショボするので23時頃に寝た。

2/1(火)
昨晩ぶっ続けでは寝られず、夜中に起きて天井を眺めている時間があった。起きてラジオをつけると北京オリンピックが3日後に迫っていた。ニュースでそう言っていた。出場選手によるとスケート競技場の氷は違和感なし、スキー競技場の雪は「ひっかかる雪」で少しのミスが響く。コーヒーをいれて、ピザトーストを食べた。クラシックカフェ(ラジオ番組)、今朝はシベリウスグリーグ。自分の中でフィンランディアは10代の記憶全般を思い起こすきっかけとなっているところがあり、学生オケとは関係ない飲食バイト先の面々の顔が浮かぶ。学部にも学生オケにもいないタイプの、髪の色の明るい男性陣。向こうもサブカル陰キャが珍しいらしく、週に2回くらいしか入らないのに親切にしてもらった。今思い出したが、「バックホーンわかるんすか!?地元で話通じるやついないっす」と喜ばれた。実家に近い店だったので私らの地元は同じ。

通勤電車の中でチョン・セラン『保健室のアン・ウニョン先生』を読む。

保健室のアン・ウニョン先生 (チョン・セランの本 01)

学園ものを読むのは久々だ。楽しい!

職場にて、弁当のおかずは鮭、ほうれん草、炒り卵。目がショボショボして全開にできない。やがて退勤。帰宅、風呂。NHKFM19時のニュースにて、石原慎太郎の訃報。うろ覚えだが「人に嫌われるのは本望だ」という旨の肉声が流れる。全体的にかっこいい風にまとめられていたのが気になった。夕飯は鶏肉とトマトと春菊のすき焼き。有賀薫さんのレシピ。汁とトマトを残しておて、溶き卵でとじると丼にできる。食後、スマホのアップデートに多少振り回される。日が変わる前に寝て、朝4時に目が覚めてしまった。老いを感じる。始発が出るくらいまでツイッターを見ていた。

「日本映画における女性パイオニア」というホームページを見つける。

wpjc.h.kyoto-u.ac.jp

スクリプター(記録係)列伝のコーナーを読む。伝統的に女性が担当することの多い仕事だという。

2/2(水)
8時まで朝寝しているあいだに変な夢を細切れに見た。自分の胸を「こんな大きかったかな」と触っていると入れ乳がボロンと取れたり、寝坊した!と時計で時間を確認しようとしたら部品がバラバラになっていたり。しかも明晰夢だった。夢がサービス精神を出してきて過剰に派手なことが起こるとしらけることがある。

コーヒーをいれて、デーツを食べた。ラジオからはバッハのアルファベット(BACH)を音名に置き換えてモチーフにした曲が流れていた。解説の途中、頭の中で「シーラードーシー」と鍵盤ハーモニカの音色が鳴り響く。なぜ鍵盤ハーモニカなのか。片山杜秀が数年前に同じことを説明していた時の響きが頭に残っていて、瞬時に再生されたようだ。KF94風のマスクが型崩れして息苦しいので、今日は超立体マスクにする。

家を出て、フリーペーパーの『カサオカスケッチ』を読む。岡山県笠岡市の定住促進課発行。『SとN』のようなつくりだが、小さく掲載された店内の写真のカウンターの奥にさらに小さく店主が写っているのがとてもいい。お客として実際に訪問した時に見られる景色だ。

職場にて、弁当のおかずはウインナーとなすとピーマンのソース炒め、ゆで卵。帰宅、風呂。NHKFM19時のニュースにて、オミクロン株のウイルスはマスクをした状態の会話でも感染リスクがあることがわかった。距離の目安は50センチメートル。夕飯はドライキーマカレー。ムングダルを入れると噛み応えが増した。戻し方が足りているのかどうか、よくわからない。台湾まぜそばのレシピを検索して肉みそもつくった。食後、ラジオドラマに出演している伊藤沙莉の声に聞き入るなど。鉄平も出演していて、どこで見た人だったかと記憶をたどる。「アナアナ商会や!」と声が出た。学生時代、SKEの秦さんに夢中だったときにYoutubeで見ていた名古屋ローカル番組。自分の嗜好の履歴を自分で追いきれていないところがある。その後はツイッターのDMを読み返していた。ラブレターの応酬のようになっている。「こういうのは文章で残しておいたほうがいいと思うので」と書かれている。本当にそうだ。