0602-0607

6/2(木)
6時前に目が覚め、起きられた。しかしラジオをつけても「古楽の楽しみ」は番組終盤。本屋プラグラジオを流しながらコーヒーをいれて、しらすトーストを食べた。シーツも洗ったしクイックルワイパーもかけた。仕事の前に自分の時間が持てるのはいいし、飲酒という選択肢がないのもいい。

家を出て、通勤電車の中で戸川幸夫『ゴリラの山に生きる』を読む。

群れのゴリラを序列順に名付けていく場面。ベートーヴェンバルトークブラームス。そこにバルトークが入るのか!密猟者を近づかせないために土産物のお面で「おばけ」に扮するシーン。ペンと鉛筆で描かれた挿絵が素晴らしい。絵は徳田秀雄。

職場にて、弁当は明太子うどん、小松菜、ハムマヨパン。

やがて退勤。ドラッグストアへ寄り道。シートマスクと歯磨き粉、デンタルリンスなど買う。帰宅、風呂。夕飯は白飯、しらすと新玉ねぎとオリーブのオムレツ、厚揚げと切り干し大根の煮物。

6/3(金)
コーヒーをいれて、ハムチーズトーストを食べた。ラジオからはブルッフスコットランド幻想曲が流れている。ドヴォルザークの6番のような郷土色と愛嬌があった。家を出て、通勤電車の中で山本雄二『ブルマーの謎』を読む。

ブルマーの謎 〈女子の身体〉と戦後日本

中体連が特定のメーカー(ぴったりブルマーを製造)の商品を推薦する流れを紐解く。

職場にて、弁当のおかずはしらすと新玉ねぎとオリーブのオムレツ、デーツ。

やがて退勤。スーパーへ寄ってびわブロッコリー、カリフラワー、パプリカ、卵、にらなど買う。帰宅、風呂。NHKFM19時のニュース。昨日群馬にひょうが降り、下校中の中高生90人近くが怪我(打撲)。ツイート検索すると車がボコボコになった画像が多数投稿されていた。ピンポン玉くらいのひょうを手に持った画像もあった。夕飯はびわ、キムチ納豆、ブロッコリー、カリフラワー、さけるチーズ。NHKFM「ミュージックライン」のゲストはセクシーゾーンの松島聡。毎月花を買って部屋に飾っているという。グループあてにバラが差し入れされることが多く、花が身近な存在になったという。花のことは「お花」と言っていた。口調も声もなんて優しいんだ。ツイッターにて、旅行中の文芸ユニットるるるるんの面々によるツイートを見る。「おやつは1000円まで、部屋はシングル。」持ち物検査スペース配信。なんて楽しそうなんだ。真似したい。

6/4(土)
起きてコーヒーをいれて、びわ、よそゆきのきゅうりトーストを食べた。トーストにハム、塩もみきゅうり、コショウ、マヨネーズでよそゆきバージョンになる。秋冬春のうちに詳細を忘れていて、『恥ずかしい料理』から情報を逆輸入する。原稿チェック時に訂正してもらったところなのでその通りに作らないと。

恥ずかしい料理

家を出て、通勤電車の中で『21世紀を生きのびるためのドキュメンタリー映画カタログ』を読む。

21世紀を生きのびるためのドキュメンタリー映画カタログ

正午、退勤。一旦帰宅し、昼食にシンガポール風焼きビーフンを食べる。成城石井の総菜であり、好物。13時、美容室着。「短くしてください。多少いかつく」と伝える。カット終了後の美容師のコメント。「これがいかついのかどうかはわかりませんが、アバンギャルドではあるのかな、と」

スーパー2へ寄り道。バーベキューの具材が充実していた。各種肉、殻つきの貝、串刺しのイカ。空いていて買い物しやすかった。みょうが、すし酢、粉チーズ、金麦の6缶パックなど買う。帰宅して野菜を酢漬けにする。きゅうり、パプリカ、みょうが。さっき買った塩くらげも入れてみる。楽器の練習もする。日が暮れるころに彼氏が来る。何か食べに出るにも中途半端な時間帯だったため無の時間が流れた後、21時ごろからありあわせの夕食。味の素のギョーザ、ツナとブロッコリーのグラタン、野菜の酢漬け。金麦も飲む。夕食後、後片付けもそこそこに双方寝落ち。

26時に水音で目を覚まし、人の気配もすることに驚いて洗面台へ向かってダッシュ。寝ぼけて彼氏を招いていることを忘れていた。自分はこういう時にためらわずに現場へ向かう人間だったのか。ちょっと意外。「男がいる!!?」と声も出ず、無言で背中を見つめる。一瞬の間に「住人を襲うでも金目のものを漁るでもなく何をしているのか!!?」という考えも頭の中を巡っていた。鏡越しに彼氏と目が合って状況を把握。

6/5(日)
10時頃起きる。コーヒーをいれて、ハムマヨトーストを食べた。びわも食べる。彼氏も10年以上は口にする機会がなかったと言っていた。YoutubeでFibichのクインテットを流す。なかなか聞きやすい曲。

今日はアマオケの練習。

行き帰りの電車内では楠田枝里子『気分はサイエンス』を読んでいた。

気分はサイエンス (文春文庫)

女性でこれほど博覧強記型のエッセイを書く人は珍しいと思う。80年代にパソコンを所持し、「ハル」と名前をつけている。

練習の合間にはクインシーを食べた。ナイススティックとほぼ同じということはわかりつつも、スーパーの大量仕入れ大音量ラジカセセールストークにつられてまた買ってしまった。白いパン生地からいい香りがする。多少疲れている時に食べるとおいしさが倍増するようなクリームの甘さ。おいしい。Mが「そのシャツどうしたの」と話しかけてくる。ドラゴンのイラストがついた極彩色のシャツ。なんと答えたものか。心境やスタンスを聞かれている気もしたが説明すると長くなるので「セカンドストリートで買った」と返す。「僕もね~、人生が固まってきたからそういう小さな挑戦をしていったほうがいいかもな~」と話しだす。「そんな事考えてるんやね」と思ってそう言った。子育てをしていると刺激には事欠かないのではと想像するが、そういう話でもないのか。自分が主役の挑戦かな。

練習が始まって終わった。新型コロナウイルスが蔓延して休団していた団員が復帰しつつある。せっかく戻ってきてくれたが、こちらの感覚が変わって全然関わりたくなくなってしまっている人もいる。私に対するあらゆる失礼に秒でキレられるようになったのだ。相手がやらかした瞬間にキレているのではなくて、やらかしに対する単なる声かけを「さっきみたいにまた怒られるのかと思った~(笑)」と第三者との話のつかみに利用された瞬間にキレている。この、目上の人間特有の言動パターン、何度目にしても全く笑えないし毎回新鮮な怒りが湧いてくる。私が対峙しているわけではないのでツカツカ歩いていって割って入らないと指摘できないのでやられっ放しだ。クソでかい声で失礼なことを言いやがって。いつか成敗してやる。

帰宅、風呂。本屋プラグラジオの最新回を流す。1時間番組なので、夕食がすんだ頃に聞き終わるだろう。夕飯は鮭ハラスの塩焼き丼。しそ、みょうが、ごま、もみのりをのせるとおいしかった。また作ろう。食後、楽器の練習。

その後、戸川幸夫『ゴリラの山に生きる』を読み終える。ゴリラが次々に死んでいき、ダイアンフォッシーも(おそらく対立していた密猟者に)殺されるという悲しすぎるラスト。児童書にはヘビーすぎる結末だ。読書中はマッシブアタックの音源を流した。ラジオや音楽で時間管理をするとうまくいくだろうか。返却期日が迫っている本を読み切りたい。ネットをしている時間を読書時間に回したい。

彼氏の後輩が映画「トップガン」を見に行き、客席でポップコーンをぶちまけてしまったという顛末のLINEのスクリーンショットがなぜか送られてくる。「何したらそうなんねん」「客席に置いてるの忘れてケツでアタックした」というやりとりが表示されている。暗闇の中に横たわるポップコーン容器の写真も添付されている。まず写真を撮るところに世代の違いを強く感じる。トップガンの説明をしてくれる中で彼氏が「トム・クルーズ」と表記していて、予測変換では・ありの表記になることを知る。しばし海外の有名人の名前のキャッチボールが続き、もれなく姓名の間に・が入っていることを確認。・がふたつ入っている人を挙げようと「サラ・ジェシカ・パーカー」「ヨハン・セバスティアン・バッハ」「ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー」(このあたりで自分が毎週のように外国人の作った曲を演奏していることに気づく)と連投するが、彼氏が序盤に挙げた「インリン・オブ・ジョイトイ」にはかなわない。ちゃんと予測変換で出てくる。

6/6(月)

小雨が降っている。コーヒーをいれて、きゅうりトーストを食べた。塩もみきゅうりを絞ることで肩や首が目を覚ます感じがする。NHKFM「かけクラ」の内容はまったく耳に入ってこなくなってしまったが、上野耕平の笑い声だけ復唱するという奇妙な楽しみ方をしている。ハッッハッハッハッ。

家を出て、通勤電車の中で小林哲夫『女子学生はどう闘ってきたのか』を読む。

女子学生はどう闘ってきたのか

昭和、平成、令和の国内の女子学生について連続的に論じてある。美智子皇后野際陽子田嶋陽子上野千鶴子。みんな女子大生だったのだと思いをはせる。著名人ではない女性の名前もプライバシーに配慮しつつたくさん出てくる。

職場にて、小さな子がいる人が休んだりバタバタ帰って行ったりする。子が発熱したらしい。弁当のおかずは酢鶏ブロッコリー、カリフラワー。

やがて退勤。帰りに足を伸ばしてカヌレを買いに行く。TMにすすめられた。TMはカヌレの食べ歩きをしていて、グーグルマップの非公開リストで情報管理している。外(カリ/ふにゃ。カリがよしとされる)、中(トロかどうか。「トロトロじゃなくてグチャグチャ」と怒りのメモがあって笑った)、リピ(〇/△/×)、あと冷凍かどうか。先日一緒に食べたコーヒーカヌレは「冷凍で提供してるからフレーバーにたよるしかないんじゃないですか?」とコメントしたのち「外:ふにゃふにゃ系」「リピ:△」と書き込んでいた。私はおいしいカヌレを知らないのかもしれない。外側がふにゃふにゃじゃなければゴリゴリで、中トロトロであっても全体的に重いイメージがある。TMが「おいしい!」とメモするカヌレとはどういうものなのか気になった。

どこかへ寄って夕食をとろうとしたが失敗。強まった雨に体力を奪われる。新しく買ったワンタッチの折り畳み傘は、たたんで短くするときにすごく力がいる。持ち手をお腹などに押し付けて引っ込めることができないので、両手を完全に空けて押し込まないといけない。疲労困憊。帰宅してラジオをつけるとやたらシリアスな作風の現代音楽が流れている。年に数回の現代音楽の特集時、こうなることが多い。自分あるあるだ。風呂。夕飯は納豆スパゲッティ。食後、ハイボールカヌレ。外側カリカリ、中トロトロ。香りよし。今日、自分の中にカヌレの評価軸が立った。

NHKFM「ミュージックライン」のゲストはCody・Lee (李)。先月までの番組オープニングテーマを担当していた。おしゃれで現代的なイメージがあったが、アルバム収録曲の中には9mmのようなださいギターリフ(好物)が鳴っているものもあり驚く。「ベースの最初のデケデーンがめっちゃ難しいです。デレレレデレレレデケデーンとかじゃなくて無音からデケデーンってやるのが難しい。」父親に聴かされてフジファブリックのファンになるなど。

ツイッターにて、上野耕平が2018年に千葉の高校で吹奏楽部員の男子生徒が自殺したニュースに言及していた。普段吹奏楽部に指導をする中で、長時間練習や同調圧力が気になることは多々あるという。あと、#値上げ受け入れてませんのハッシュタグを含む投稿が見られた。

6/7(火)
晴れ。風は強いがひんやりして気持ちよく、出勤などせずに日本モンキーセンターにでも行きたい天気。コーヒーをいれて、フレンチトーストを食べた。飲み切れなかったハイボールを入れた。キウイも食べた。

家を出て、通勤電車の中で金原ひとみ『パリの砂漠、東京の蜃気楼』を読む。

パリの砂漠、東京の蜃気楼


尿道オナモミ、凄惨な育児、(母子3人の)インフルエンザリレー。さらっと出してくる比喩表現のセンスが好み。金原ひとみの本一冊につき一回は比喩に爆笑させられる。

職場にて、弁当は鮭ハラス塩焼き丼、ブロッコリー、野菜の酢漬け。

やがて退勤。帰宅、風呂。夕飯は白飯とIさんのツイートの「タイのドライブインご飯」。何年か前の投稿だが、何度もツイート検索して作っている。以下詳細。肉と野菜の炒め物だが、油多め、鷹の爪入れる、味付けはソース。肉はギョニソやちくわでもよい。セロリを入れるとそれらしくなるが、ネギは入れたらだめ(現地の味から遠のく)。なすび、ピーマン、ホワイトセロリ、ギョニソで作った。目玉焼きをのせた。

食後、ラジオから流れる現代音楽を聴きながら読書。お腹がすいたのでマカロニグラタンをつくって食べた。ブロッコリー、カリフラワー、ウインナー入り。これはトーストにでもしておけばよかった。胃もたれで4時ごろ起きる。