0623-0629

6/23(木)
起きてラジオをつけるとシンプルシンフォニーの曲紹介が聞こえてきて嬉しかった。コーヒーをいれて、レモンマシュマロトーストを食べた。レモンチーズトーストは冬のトースト、レモンマシュマロトーストは夏のトースト。甘酸っぱさがありがたい。

家を出て、通勤電車の中でCDB『線上に架ける橋』を読む。

線上に架ける橋--CDBのオンライン芸能時評 2019-2021 (論創ノンフィクション 021)

テレビドラマや邦画を見ないので知らない俳優について語られていることが多いが、ブログを楽しく読んだ覚えがある。そういえばはてなブロガーだったか。WEBメディア等での連載をまとめた一冊。

職場にて、弁当のおかずは卵焼き、チキチキボーン、塩豆、みょうがの酢漬け。

やがて退勤。帰宅、風呂。夕飯はカルディで買ったインスタントのミーゴレン。70円台だったが、かやくのフライドオニオンまで入っている。これはまた見かけたら買おう。金麦もあける。食後、スーパーへ行ってノーブラZINEの印刷。道中、夜風が気持ちいい。帰宅、ノーブラZINEの折り作業。

6/24(金)
6時台に起きた。ニュースではないものが聴きたい。今週に入って、新型コロナウイルスの感染者数が先週比で多い日がでてきた。MINAKEKKEのCDをかける。コーヒーをいれて、レモンマシュマロトーストを食べた。洗濯もした。やっと冬用布団をしまう段取りをする。

家を出て、通勤電車の中で『ちゃぶ台』7号を読む。

ちゃぶ台7 特集:ふれる、もれる、すくわれる (生活者のための総合雑誌)

伊藤亜紗さんの記事はどこで何を読んでも面白い。伊藤さんは動詞型の人間。まだあまり掴めていないが、そう言われてみると私は名詞と形容詞にこだわりすぎのような気がする。対談相手の藤原さんの顔を「畑みたいでいい」と表現。動きや循環が感じられるという文脈だった。

職場にて、弁当はうどん。用意するのをすっかり忘れていて今朝3分で用意した。

やがて退勤。待ち合わせ時間まで駅のホームのベンチで座ってツイッターなど見る。過ごしやすい気温。少し向こうに座っているスーツ姿の男性が顔を上げて風に吹かれている。手はグーにして膝に置いている。今、隙間時間に何もしていない人がかっこいい。ゴミ箱のそば年配のスーツ姿の男性が二人立っていて、コンビニのホットスナックと鬼ころしで早い晩酌をしていた。人口密度が少ないのでさほど嫌な感じはしない。

19時半、彼氏と合流。まだ明るい。風に吹かれているうちに潮風に当たりたくなり、電車で南港へ。平日夜の南港は建物ばかりが大きくてひっそりしている。渡り廊下に差し掛かった瞬間、潮風が押し寄せてくる。ひと吹きで満足、もう帰ろうかなというくらいの強風だ。晩御飯を食べる店を探してさまよう。建物の端の方で肩を寄せ合うようにして何軒か営業していた。鳥貴族に入る。入口で検温、アルコール消毒。ひとつのブロックに二人掛けのテーブルがふたつあり、スーツ姿の男性どうしがサシで飲んでいた。古田新太に似た強面の上司がうつむいて上目で「ほぉん、ほぉん」と20代と思しき部下に相槌を打っている。間隔が狭くほぼ相席状態。グループによっては完全に流れを持っていかれてしまう席の配置なので警戒したが、部下がキャッキャウフフと話して、「ほぉん、ほぉん」「ハッハッハッ」。和やかな雰囲気が続き、帰っていった。鳥貴族はいつの間にか350円になっていて、一巡目の注文で3000円を超えてしまった。店を出て、散策を続ける。ニュートラムで南港に向かう道中からロリ服双子コーデの女性二人組を何組も見かけていたのだが、ハイアットリージェンシーの近くにたまり場を発見。建物内ではあるがテナントのシャッターが閉まって暗く、ファミリーマートだけが明るい。吹き抜けをバックにドールの撮影会をしたり、コンビニで買い出しをしたり。あんスタのコンサートに備えて前乗りをしている人達だった。潮風にもあたり、休日前夜を満喫する人らも見られて満足。空いているのもよかった。

6/25(土)

彼氏がスマホを見ながら「プリン食べにいこう」「おいしいよ!やって」と起こしてくる。「誰が言ってんの」と尋ねると画面を見せてきた。ラミネート加工された紙に、富士ポップの書体で「おいしいよ!」と書かれている。農業公園で飼われている鶏がうんだ卵でつくったプリンが販売されているらしい。

コーヒーをいれて、カルディで買ったパイ菓子を食べた。電車、バス、送迎バスを乗り継いで農業公園へ。バスの時間を調べずに電車に乗ったので無人駅のロータリーで40分の待ち時間が発生した。どこか屋内に避難しないと着くまでに体力がなくなりそうな蒸し暑さ。パン屋があったので入って、イートインスペースで時間を潰した。人の頭ほどの大きさのバゲットが何個も厨房から出てくる。焼きたてで、パチパチ音がしている。滞在している間、おそらく取り置きの電話が何本もかかってくる。菓子パン(五色豆パン)もおかずパン(厚焼きたまごサンド)もおいしい。

パン屋を出てバス停へ戻ると30代くらいの男性と女性がひとりずつ別々に座っていた。こんなところからどこへ行くのだろうか。送迎バスに乗り継いでもこの人達はまだ一緒だった。農業公園着。入り口で住所や連絡先を書くようになっており、美術館みたいだなと並びかけるが婚活イベントの受付だった。無人駅のロータリーにいた人も、市バスにいたワンピースに華奢なサンダル姿の女性グループも、目的はこれだったか。婚活イベントに参加する人の数だけ婚活イベントに参加する日の朝があるのだな。

農業公園を散策。婚活イベント参加者はバスに乗って園内のどこかへ行ってしまった。よそいきの服や靴の女性を歩かせるのはちょっと厳しい気候、広さ、舗装。アジサイが見ごろだった。バスの車窓からも見られたし、園内のあちこちで咲いていた。長谷寺だったか、名所とされているところへ行ったときより満足。彼氏がヒツジの餌を買ってわけてくれようとしたが、心構えができておらず断る。財布を出した時点で既に大きな声で鳴いてこちらへ歩いてきていて怖かったのもある。エサやりしないことで余裕ができ、写真を撮ったりヒツジの顔を観察したりして楽しむ。近くに平飼いのニワトリもいた。ここへ入って行って卵を拾うこともできる。見るだけにして近くの売店で卵かけご飯を買う。卵かけご飯の他、ピザもフランクフルトも貼り紙があって全部「おいしいよ!」とコメントが入っている。食べていると先ほどの婚活イベントの人達がやってくるが、座る場所が足りないのでスタッフが半分に分けようとして「先にたまご小屋に行く人」を募っていた。「たまご触れないよ~って人いますか~?」しばらく聞いていたがずっとたまご小屋と言っていた。それを言うならニワトリ小屋だし、大量のニワトリが足元に寄ってくるのが大丈夫か確認したほうがいい。さきほどから大道芸の音声だけが園内に響いていて、入口近くの広場で行われているようす。食べ終わって覗いてみるとクライマックスにさしかかっていた。テーブルの上にパイプ椅子を縦にふたつ重ねてその上で倒立、さらに立ち上がってジャグリング。「最後の技です!…降ります~!地味ですが難しいです!」パチパチパチ。観客が少ない(4家族くらい)ので一発一発大きな音が鳴るように拍手。左手のひらをへこませて右手指で叩くと大きな音がする。さっきパイプ椅子の上で「こう見えてお父さんやってます!」「大道芸だけで食べてます!」と言うのでそれはそれは、と思って千円渡すと、「途中からなのにありがとうございます!」と恐縮して立派なバルーンアート作品をくれた。またどこかで見られたらいいなという気持ちからだったが、最後の技しか見ていないのに変だったか。もう帰るという時に雨が降ってきて、土産物屋へ駆け込む。雨宿りがてらプリンと串こんにゃくを食べるが、雨は強まるばかり。送迎バスの運転手(園内で見かけたときは婚活イベントの世話係のようなことをされていた)がいたので声をかけると、私たちだけをマイクロバスに乗せて送ってくれた。最寄り駅まで帰ってきて買い物をしていると、父親を見かけた。

帰宅。買ったたこ焼きを食べる。例によって彼氏にオイルサーディンの瓶を開けてもらう。近くのスーパーにある商品だが、買った人がどのようにして開けているのか不思議。男手に頼っているのか。ゴム手袋や熱湯などの小技は効かないくらい固い。彼氏が帰っていった後スーパーへ。ゴーヤ、オクラ、せり、せみ餃子など買う。帰宅、風呂。野菜の下処理。夕飯はせみ餃子など。農業公園の土産物屋で買ったみどりのラー油をつける。青唐辛子とにんにくが入っている。

6/26(日)

起きてコーヒーをいれて、レモンマシュマロトーストを食べた。洗濯もする。家を出て、電車に乗って松屋町へ。アララギへ向かう途中にウチヤベイクショップを発見。TMが言及していた焼き菓子屋。たまごタルトとカヌレを買う。エビトマトとしめじのダルのあいがけ。隣の人のプレートと入れ違いになって運ばれてきたのでひよこ豆キーマも食べられた。ちょっと全体的にしょっぱい気がする。あとやはり日本米に途中で飽きる。隣のカレーオタクと思しき男性がメニューを写真に撮り、カレーが運ばれてきたらプレートを写真に撮り、10枚以上は撮っていた。さすがに動画は撮っていなかった。2階に上がってPOLのギャラリーでohianaの展示を見る。転倒して膝が割れて入院中に制作されたコラージュ作品。人物の顔がだいたい虎人間のゾンビのようになっているが、顔だけアナログのコラージュではなかった。白黒コピーした時の情報量の減り方。メルツバウ(メルツビート)が流れる中、熱心なファンの人が作家に向けて裏紙に手紙を書いていた。BGMが何かはこのファンの人がスタッフに尋ねていたのでわかった。POLを出て、老舗人形店の一階でおもちゃの数々を眺める。店先にはウォーターガンがずらり。女子用のプリティーマジカルガン的なピンク色のもの、すみっコぐらしの大型タンクつきのものもある。どうしようもなく惹かれるのはチョン・セラン『保健室のアン・ウニョン先生』の印象が強いからかもしれない。歩いて堺筋本町まで行き、船場センタービルで休憩。『船場センタービルの漫画』で描かれていたとおり、座るところなど余白の多いビルで助かる。toi booksへ行った。植本一子の往復書簡を買うつもりだったが見送る。店主に短歌のおすすめ本を尋ねるお客がいた。その後で私も佐川恭一の『アドルムコ会全史』と『シン・サークルクラッシャー麻紀』とどちらを買うか迷って相談に乗っていただいたが、1聞いたら10返ってきてさすがだった。あとこの日初めて立っている店主を見た。思ったより身長があった。

帰宅、風呂。夕飯はたまごタルトとカヌレ(たまご、いちじくシナモン、コーヒー)。ハイボールも飲んだ。

6/27(月)

起きて窓を開けても風がはいってこない。既に気温がある程度上がってしまっている感じもする。しらすトーストをつくって食べた。あまり時間がない。保冷剤を首にあてて、ウレタンマスクをつけて家を出た。感染予防の効果がないことが世間に浸透し、もうつけることはないだろうと思っていたが暑さに耐えられない。先週夜スーパーに行くときにだけつけるようになり、土日に遊びに行くときにつけ、もう職場につけていこうとしている。

通勤電車の中で武田百合子『遊覧日記』を読む。

遊覧日記 (ちくま文庫)

昨日POLで買った本。はぁ~、いい文章。

正午、退勤。殺人光線ばりの日差し。職場から日傘を持って出るべきだった。電車に乗って奈良へ。界隈のカレー屋は軒並み月曜定休だった。ラーメン屋で海老ラーメンを食べる。ふうせんかずらに立ち寄った後、元興寺前のcojica booksへ行って山の上の本棚さんにノーブラZINEの追加納品。近況報告も兼ねる。お灸の話、映画の話、図書館の話など。Itoitoの棚にはそこここの個人書店で平積みになっているような話題の新刊がきゅっとまとまって棚差しされている。クオン大充実。

暑さで朦朧としてきたので16時ごろに奈良をあとにする。帰宅してお茶を飲み、クーラーをつけて横になる。しばし頭痛に苦しむ。日傘と水分補給をさぼったのがいけなかった。山の上の本棚さんにいただいたまめすずのマフィンを食べると落ち着いた。このおいしさがわかるような舌をもっていたいという、指標のような繊細な味。夕飯はオイルサーディン丼。風呂に入って寝る。

6/28(火)

暑さで起きると5時半だった。窓を全開にするといい風がはいってきた。読書しようとしたが気持ちよさもあり二度寝。8時前に起きてコーヒーをいれて、トーストを食べた。家を出て、通勤電車の中で『タラブックス インドのちいさな出版社、まっすぐに本をつくる』を読む。松岡宏大、矢萩多聞、野瀬奈津子が文章を担当している。

タラブックス インドのちいさな出版社、まっすぐに本をつくる

ヨーガンレールのこういう本を読んだ覚えがある。

職場にて、弁当のおかずは鶏ささみ、せり、めかぶ。

やがて退勤。駅のホームのベンチで30分ほど読書。帰宅、風呂。ベンチで過ごした時間だけ後ろにずれてラジオのニュースが終わっている。聞いていたら節電の要請をされたのかと思うと、これからも読書の時間にあてようかという気になる。夕飯はゴーヤチャンプルー。冷凍した豚肉がカスカスになっていた。かつお節をたくさん入れてごまかす。食後、楽器を弾く。クーラーを切っても小窓を開けて換気扇をつけていると風が通って寝苦しくない。クーラーは苦手なので、寝る時はつけたくないがどこまで粘れるか。

6/29(水)

7時前に起きた。コーヒーをいれて、オクラマヨトーストを食べた。カレー粉をふった。今日は東京で最高気温41度の予報が出ているらしい。日傘をさすか迷うが、ハンカチでしのいで駅まで行く。

通勤電車の中でCDB『線上に架ける橋』を読んだ。なつぞらのモデル奥山玲子の人となり、エピソードを史実より薄めることで世に広めるという戦略的な見方。

やがて退勤。スーパーへ寄ると野菜が安い。きゅうり、みょうが、しそ、プチトマト、食用菊等買った。帰宅、風呂。ブロッコリーをゆで、きゅうりを塩もみにし、食用菊をむしってゆでてパプリカときゅうりとみょうがと酢漬けにし、プチトマトを冷凍し、プチトマトと食用菊のパックからロゴを切り抜いてオーブントースターでチンしてプラバン遊びをした。なかなか夕飯にたどりつけない。金麦を飲みながらブロッコリーしらすとオリーブオイルをかけたものとキムチやっこ、ちくわの磯部揚げとカマンベールチーズを食べた。食後、本屋プラグラジオを聞く。がっちり仕込みすぎてかもめさんが引き気味。時に寄り添い(「めっちゃわかるわー」)時にドライ(「ちょっとついて行けへんかったわ」)。フロントリスナーとはこういうものか。

土曜にロフトで買ったアレッポの石鹸を早速使っているが、あせもがマシになった気がする。足のじんましんは変わらず出る。その昔ビレヴァンで山積みになっていたので匂いが懐かしいのと、安くなっていたというだけの理由で買ったが洗い心地もなかなかいい。もともと使っていたのもカウブランドの無添加をうたったものだったが、違いが出るものなんだなと思った。