20231214

お正月は実家に帰るの?とNさんに聞かれた時、自分がどんな顔をしていたのかわからない。私が即答しなかったからできた隙間は「大きなお世話か(笑)」というNさんの笑いで埋められた。帰ったほうがいいんですかね、日帰りにしたらいい感じになるかなとか思って試すんですけどうまくいかなくて。喧嘩になるんで。「お正月から何をもめることがあるの(笑)」「ごめん笑っちゃった(笑)」。一番近くで日々私の喜怒哀楽を目にしている人なので、あまり腹は立たなかった。オフィスでしているように、実家で怒りのボルテージを上げている私の姿が頭に浮かんだのだろう。お正月なのに。家族なのに。何を怒っているの。これくらい流してくれないと。どうしてそんな雑な論法で説得できると思えるのか。365日、どんな関係性であっても、私の嫌がることをしないでほしい。やめてと言ったらやめてほしい。

もらったみかんの外皮が薄く、身がぱつぱつに詰まっている。張力で剥きづらいくらいだ。房ごとにわけようとすると薄皮が破れる。農学の進歩だ。子供の頃に想像もしなかったような未来にいるなという感覚は、ガジェットを使ったりロボットを目にした時よりこういう瞬間のほうが強い。

仕事帰りにスーパー1でスモークサーモンが半額になっているのを見つけて、今日クリスマスパーティしよう、それでクリスマス商戦の相手をするのを終わらせよう。ハイボールとミニパフェも買う。帰ってミニパフェを食べ、やはり半額だった金目鯛の西京漬けでパスタをつくっている時に鯛の骨が喉に刺さった時のことを思い出したあたりから調子が狂ってくる。骨を飲み込まないように箸で少しずつ食べる。空腹で食べたパフェが胃にもたれてきて、パーティはしないことにする。