20240116

梶谷いこ「和田夏十の言葉」。梶谷さんがギターで奥田民生の「息子」を練習し、歌い、歌わなくなるまで。前に何かで読んだのと印象が随分違う。もう二度と歌わないんじゃないかというような、キッパリとした意思が伝わってくる。その違いについて日中は考えていた。帰宅して「恥ずかしい料理」制作日記だったかな?とページをめくってみるが、見当たらない。誠光社ホームページ連載時の「和田夏十の言葉」かもしれない。

自分が泣いた日の日記に泣いたと書くと、読者には泣いていたという印象ばかりが強く残るのではないか。自分の知らない人でさえ、泣き顔には注目してしまうように。

職場では昨日体調不良で休んでいたNさんが復帰。しかし体調はまだまだ。熱が出ていないだけの状態。Nさんの席の、私と反対側の隣の席の人が月曜からインフルエンザで休んでいることを知って不安そうにしている。仕事の合間に病院に電話するが、もしインフルエンザにかかっているとしても発熱後に検査しないと陽性にならないことが多いとのことで予約が取れない。ときおり隣の空席に向かって咳をする。私のいる方向とは完全に体の向きを変えてくださっている。暖かそうなセーターに包まれた丸い背中がその度に震える。