20240120

なんてひょろ長いなると金時なんだろうと思ったが、きゅうり用のスライサーが使えるとさつまいもチップスがすぐにできる。上坂あゆ美のポッドキャストを聞きながらつくっておやつにした。厳しい状況にある子がいることはわかった上で、身内なのであえて言い切ると不登校の姪っ子はファッションメンヘラなのではないか→現代のメインカルチャーには病みがあふれている→今自分が中学生だったら逆張り陽キャになるのではないか。というもしも話が一番印象に残った。上坂さんいわく椎名林檎しか病みカルチャーがなかった時代に中学生だった逆張り人間として。その後の、ファッションメンヘラまじでやめたほうがいい、絡みづれえし何も特なことがない。という語りには説得力があった。

正午まで出勤して亜洲食堂チョウクでナシカンダールを食べた。サンバルエッグつき。マレーシア料理で、ダルバートミールスとはまた違う風味の副菜がたくさんついている。この店では常連は扉に一番近い席に座っている。細長い店の出入口横にキッチンがあり、マスターが腕をふるっている。共通の知り合いがシンガポール旅行中らしく、昼食をとろうとシンガポールチキンライスの名店に並んでいる。時差は1時間。国境を越えてチキンライスの話で盛り上がっている。

小雨が降る中カロブックショップへ。二人展のふたりともが在廊中。なんとなく作品からどっちがどっちかわかるものだ。画力をもった上で手段としてコラージュされていると説得力が違う。キャバクラ情報誌から切り抜かれた手にはどれもネイルアートが施されている。石川さんが私のことを、ZINE作ってる人ですよ、と作家さんに紹介してくださり、例によってうまく説明できないでいると「中を見てみよう」と言いながらパッと財布を出してノーブラZINEを買ってくださった。かっこいい!ZINEのイベントで真似したいふるまいだ。

カロを出て急ぎ足で歩いていると、兄ちゃん、道聞きたいんやけど、と声をかけられる。髪だけが黒々としたヨレヨレの男性だった。国道2号線ってどこかなあ。全く検討がつかない。すみません国道わからなくて、と立ち去ろうとすると、兄ちゃん、申し訳ないんやけど2、300円恵んでくれんかなあ、困っとるんやけど。財布なくしてしもて岸和田から歩いてきた。駅に行っても交番に行っても身分証が要るって言われて。

差し上げる訳にはいかないんですよね、と返した。じゃあ貸してと言われたらどうするんだろうと思いながら言ったが、男性の表情は全く変わらず何も言われなかった。詳細に嘘が混じっているにしても困っているのは本当ではないかと思うが、逃げるように立ち去ってしまった。