20240122

朝の身支度をするときにYou TubeでポリタスTVを流した。「羽田空港衝突事故の検証 ヒューマンファクターの視点から」ゲストは佐久間秀武。笑顔をほとんど見せない。「あえて申し上げますと」とことわりつつ、一般人の素朴な疑問から航空業界の慢性的な問題点までバッサバッサと斬っていく。ポリタスの中でも台本の存在が色濃く感じられる回だが、必要だったと思う。

夜寝る前に文フリ京都で買った阿蘇湖素子さんの奥能登国際芸術祭レポ本を読んだ。コピー本で、売上は日赤義援金に寄付されるという。2022年6月、2023年5月にも能登半島では震度5〜6の地震が発生し、芸術祭の作品や関連施設も被災していたことが繰り返し語られる。私にとっては、地域アートと災害について考えるきっかけにもなった。原稿の大部分は大地震発生前に書かれている。2023年秋に芸術祭に行き、文フリ京都の新刊にしようと原稿を球洲のスズトウシャドウ印刷に入稿した矢先だった。新刊は完成しなかったが、手元にあった原稿で再編成された。

夕食は太陽のトマト麺でとった。いつ行っても店員が入れ替わっていてうっすら不安だが、いつ行ってもひとりで夕食をとる女性がいて安心する。ラーメン屋のカウンターでこの遭遇率の高さは珍しい。学生にも見えるような童顔の男性スタッフが客足が落ち着いてもずっと手を止めずに何かしら仕込んだり補充したりしていて、丼だけ残して会計をせずに消えた客席を発見して「あぁ?!」と狼狽しかけていたので「トイレですよ」とお教えした。お教えしてよかったと思わせるような全開の笑顔。