橋爪志保「微差の生活」。朝4時半に目が覚め、シンとした時間に読むのが似合いそうで開いて読んだ。文学フリマ京都で、同人誌と歌集の次に指さして「去年の秋の日記祭に合わせてつくった日記本なんですけど、大変すぎて死にそうになりました(笑)」と接客してくださったことが思い出される。自分のことは淡々と時に正直に時に辛辣に描写。他人、たとえ知り合いではなくても世の中に必ずいるはずの立場の人によく思いを巡らせて、ことさら言葉を選んで書かれているのが印象深かった。
そのまま起きていることにして、おでんを煮て食べた。調理済のおでんのパックを鍋にあけ、ウインナー、厚揚げ、ちくわ、かぶを追加。もともと入っていたごぼう天や大根を食べている間に追加分が煮えていく。ご飯のかわりにヤマザキのマーガリン入り黒糖ロールを温める。フジパンのネオバターロールより少し安いから何年も警戒して買っていなかったのを、スーパーの改装休業期間前にパンというパンに半額シールが張られていた日に買ってみたのだ。なんということはない、強いていえばロールパン生地が少し甘い気がするがネオバターロールそっくりな味でおいしい。なぜ警戒していたか書いていて思い出した。母親が「真似して作ってちょっと安くしたってきっとおいしくないだろう」と言っていたからだ。もう20年も前のことだ。