帰りの電車に乗り込んで着席して3ツイートくらい読んで、タイムラインの空気が異様に冷えきっているのを感じた。あまりのことに言葉を失っている。安倍晋三が撃たれた日の夕方と同じだった。漫画家芦原妃名子さんが亡くなってしまった。数日前にツイッターアカウントで「セクシー田中さん」のドラマ版制作時のトラブルを告発され、話題になっている最中だった。日本テレビはニュースにつけたコメントの中でこの期に及んでまだ言い逃れをしている。日テレに怒る人、小学館を責める人、人類にSNSは早すぎたと言う人、今こそ脚本家のケアをすべきと危機感を持つ人、SNSから離れるように勧める人。私の感覚として、ツイートするのが早すぎる。何も言わず時間を置くことは許されているはず。たとえどれだけ問題に近しいアカウントであっても。
帰宅してラジオをつけるとベストオブクラシックで古楽器奏者のリサイタルが取り上げられていた。「ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者の両親をもち、恵まれた環境で育ちました。」他人が恵まれた環境なんて言えないと思う。CDラジオに向かって文句を口にし、オムライスラヂオを聴きながら弁当のおかずを作りおいた。にんじんとちりめんじゃこのきんぴら、豆とれんこんの羊名人炒め、なばなのからし和え。
