20240229-0301

2020年2月29日に何をしていたか。当時の日記を見返すと、友人と京都みなみ会館で「ロングデイズ・ジャーニー」を観ていた。その月は布施の映画館で「パラサイト」を観ていた。どちらの映画館ももうない。「パラサイト」の他に「ミッドサマー」を観ている。これはドはまりしてディレクターズカット版の上映にも足を運んだり、海外の考察サイトの文面をグーグル翻訳に突っ込んで読んだりしたのだった。3月くらいからコロナ、という記憶だったが29日の時点でまあまあ消耗していて、友人と映画を観て食事できたことを喜んでいた。

 

定時に職場を飛び出して大阪大学の市民向けセミナーへ。講師はSPACなどで衣装を手掛ける高橋佳代さん。海外、特にフランスのスタッフには「知恵を絞ってあげましょう」と思ってもらえるような関係づくりが不可欠。定時が来たら帰ってしまう。オペラの客層。音楽を聴きたければコンサートへ行けばいいわけで、「美術の扉」を開けてもらえることを期待している。とはいえ「衣装とてもよかったね」と評されたのでは失敗。あくまでも作品を高めるための衣装であり美術。というような話。こういったセミナーのために大学施設に立ち入ると研究者が何人かいて、別段目立つことをしている訳ではないがその姿が印象に残る。セミナーの受付、進行。セミナーとは無関係で、共用スペースで談笑している人も。

 

定時に職場を飛び出して日本センチュリー交響楽団ハイドンラソン公演へ。10年かけてハイドンの100曲超の交響曲を演奏するという取り組み。今年はラストイヤー。ずっとチラシを横目で見るだけだったがチケットをもらったので行った。後期の作品はこんなに実験精神にあふれているのか。実験、実践が目的なんじゃないかと思えるほど。軽やかでとてもいい。