0527-0602

5/27(木)
7時起床。コーヒーをいれて、はちみつシナモントーストを食べた。冷蔵庫にずっとヨーグルトがあるが、食べるタイミングがない。今お腹を冷やしたくないなと思う。ラジオからはヴォルフ=フェラーリのオペラ「スザンナの秘密」序曲が流れている。スザンナが夫に秘密にしているのは喫煙。タバコの香りを浮気相手のものと勘違いした夫との喜劇。最後は二人で喫煙してハッピーエンド。

大雨の中家を出る。電車の中で大塚英志「暮しのファシズム」を読む。

「暮し」のファシズム ――戦争は「新しい生活様式」の顔をしてやってきた (筑摩選書)

冒頭が退屈に感じるから他の章を先に読んだほうがいいかもしれない。

手に取った本をすべて読み通せているわけではないが、それなりに冊数を読んでいると期待外れだったと怒ることがほぼなくなる。図書館に通い始めたばかりの頃は強い怒りを感じることがあった。今は出版社と、表紙と文体でだいたい自分が手に取らなくていい本の見分けがつくようになった。最近は中身を見て、あらかじめアンダーラインやマーキングがしてあったり、本文のところどころが太字や大文字になっている本を棚に戻すことが多い。見分けがついても大量に視界に飛び込んでくると厳しいものがあり、大型書店の一角とか、ブックオフの一角は肝試しのような気分で歩いている。

職場にて、弁当は鮭チャーハン。冷凍コーンと間違えて買ってしまったミックスベジタブルを入れた。マヨネーズと塩コショウの味。昨日キューピーのホームページにアクセスすると、ブラウザのタブにキューピー人形の顔が出現した。期待通りだ。

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やがて退勤。マンションのエントランスの扉を開けると、軒下のツバメの巣から雛が顔を出すようになった。まだ環境に慣れていないのでちょっとの物音で大騒ぎする。大きくなって慣れてくると親がエサを運んでくるまで口を開けないようになる。帰宅。ハニーバターくるみとヨーグルトでおやつ休憩。食べたいと思えるときにヨーグルトが食べられてよかった。風呂。

夕飯はほたるいかと里芋とおくらを焼いたもの。オリーブオイルと塩とにんにくの味。ワインもあけた。CUMAが売っていなくてサントリーのデリカメゾンの白を買ってみたが、かち割りワインにするのだしどこでも買えて安い利点を評価するのか、もう少し後味のよいものを探すか迷う味。

食後にツイッターで知ったが、IOC委員が「アルマゲドンがない限り五輪は開催する」という旨の発言をしたという。漫画「ハトのおよめさん」でハトよめエアロスミスを熱唱しているコマが好きなので自分の過去ツイートを「ちょっと」で検索。20代の自分のツイートは全体的に不用意に感じる。


5/28(金)
7時起床。カフェオレを飲んで、しらすトーストを食べた。駅まで歩いているときに、誰もいなければマスクをしないで歩けるのに、と通行人を疎ましく思うようになった。よくない傾向だ。通勤電車の中でJODOジャーナルの2号を読む。

Jodo Journal (vol.2)

「音遊びの会」会長飯山ゆいのインタビューより

だから私一人の判断で「何もしないこと」はしないでおこうと思っています。「それでも何かをする」ということを考え続けないといけない。

サトウアヤコのインタビューを読んで「本棚旅行」のWEBページを見て、そこで紹介されていた「航」の記事、伊達文「貧困から図書館について考える」

magazine-k.jp

谷頭和希「ブックオフは公共圏の夢を見るか」を読む。

magazine-k.jp

今月は通っている図書館が閉館していて、ブックオフに足を運んだのでタイミングがよかった。せどり対策で、かつてのように本の発売日と状態だけで値付けをすることはなさそうだが地域性はまだ失われていないと思う。セカンドストリートの売り場も似たような面白さがある。

職場にて、弁当のおかずはカレイの煮つけ、ほうれん草。

やがて退勤。帰宅、風呂。溜まっていた洗濯をする。夕飯はねりもの天国、水菜サラダ、豆腐。

豆腐が古かったので腹具合が若干おかしくなる。バナナチップ、くるみ、しょうがクッキー。アイスコーヒーにいいちこで度数を付与。ラジオのニュースでは、オリンピックのパブリックビューイング会場整備について取り上げていた。代々木公園の樹木の剪定が批判されている。Zoomで商談するといって3~4人でひとつのモニターを覗き込んでいるのを見て、何も考えていない人って怖いなと思った。考えるのをやめるようにやめるように世の中が動いている。


5/29(土)
7時半起床。チキンラーメンのおじやを作って食べた。永田カビの漫画で知った料理。ごはん半合、ミニチキンラーメン一袋の比率で塩、醤油など入れずともバランスのとれた味になる。今一番通常時と人出の差がある時間は土曜の朝かもしれない。通勤電車の中で大塚英志「暮しのファシズム」を読む。面白いが、まさに今とリンクしすぎていて元気がなくなる。太宰治「女生徒」で問題なのはファンの手紙を下敷きにしたことではなく、そうして仕立て上げられた作品がプロバガンダ小説だった点。

やがて退勤。楽器を持っていたので職場の人に「今から練習ですか?」と聞かれ、「楽器屋に(調整に)行きます」と考えてあった嘘をつく。他意はなさそうな何気ない感じだったが、構えてしまう。電車は減便の影響で外国人旅行客がいた数年前並みの混雑。13時、練習会場着。

楽器を置いて、付近で昼食の店探し。土曜の授業を終えた高校生だらけ。ラーメン屋は長蛇の列。カレー屋でさばトマトカレーとチキンカレーのあいがけを食べた。炙りしめ鯖トッピング。何回か行ったことのある店だが、店主不在でスタッフが回していた。だんだん店の中にオープン当初の内装とはテイストが違う物が増えて雑然としてきた。お面や被り物など。有線のチャンネルも以前と違う。LDHのダンスボーカルグループの曲が立て続けにかかって落ち着かない。何があっても踊り続けるという歌詞に相容れないものを感じる。会計後に個包装の小さいチョコレートをくれた。

14時、アンサンブルの練習開始。励まし合いながら一歩ずつ進んでいく感じ。16時、休憩。「こうして練習しに外出することに抵抗は感じていませんか?」とHが切り出す。3人とも毎日のように出勤しているため抵抗はないという。「木を切ってオリンピックのパブリックビューイング会場が建設されようとしてるような国でそういう事をまともに考え続けられない」と発言したが、Hの思慮深さはまだ失われていない。

帰宅、風呂。ラジオからは片山杜秀「クラシックの迷宮」が流れている。外山雄三特集。5月に90歳の誕生日を迎えられたらしい。若いころはどんな顔だったんだろうと画像検索するが、見当たらない。夕飯はいわしとトマトのスパゲッティ。昼が外食だったのでにんにくを入れない。優しくぼんやりした味。人には出せないが、やっぱりこれだね感がある。食後、SANBONラジオ「お金」回を視聴。

歯科医師の知り合いがワクチン接種業務をおこなうことになった。高齢者のワクチン接種を7月末までに終わらせるというのが国の立てた目標。これを達成したい市から歯科医師会に要請があり、シフトが組まれているらしい。「治療で注射はするんで」「吸ったりしないで、入れるだけなんですけど」「頑張って(高齢者の分)早く終わらせま~す」。


5/30(日)
7時起床。牛乳を沸かしてアイスコーヒーを入れた。また違った香りのカフェオレになっておいしい。ほうれん草カニカマトーストを食べた。家を出て、電車で大塚英志「暮しのファシズム」を読む。新聞の4コマ漫画の原型は「翼賛一家」。読者の投稿作品も募集された。暗澹たる気持ちになる。9時、アマオケの練習場着。そこから20時過ぎまで3コマ練習した。

昼食は哲学カレーでとった。ひよこ豆カレー、煮卵のピクルストッピング。ヴィーガン対応、○○不使用(いろいろあって失念)とメニューに書いている通りのすっきりした辛いカレーだった。卵をつぶすと辛さが和らぐ。他にマッシュルームカレーとチキンカウンター席のみ15席ほど。雑居ビルの2階だが、大改装したのか、もともと飲食店だったのか広々としたキッチンだった。元はスナックやバーだったキッチン極小店舗をたくさん見てきたので新鮮な感じ。全体的に物が少なくて気持ちがいい。お冷用のクリアブルーのコップがかわいい。テレビがついていて、高田純次上沼恵美子のバラエティ番組が放送されていた。安くはない出演料を払ってこんな人選をしなくてはいけないなんて、バラエティの定石は更新されないなと思った。距離さえとれば出演者はマスクを着用しなくていいらしい。

15時、コーヒー屋でブレンドのホットをテイクアウト。レジ横の輸入菓子も買う。休まったが、休憩時間中にコーヒーを飲み切るのは厳しかった。

夕食はラーメン屋でとった。いわしの削り節がのった塩ラーメン。好物。とくに痛みはなかったが、長時間楽器を弾いたのでれんげを持つ左手にうまく力が入らない。箸で支えてスープを飲む。時短営業要請に応えるべく、17時には夜営業を始めているところが多い。

20時過ぎ、練習終わり。一日中練習場とその付近で過ごした。計画的に過ごせたが、胃が痛くなった。コーヒー一気飲みのせいか、精神的苦痛のせいか。演奏が立て直せずに帰りたくなったとき、鼓膜がペコペコしだしたのにはビビった。帰りの電車でCD音源を聴くと、解像度が明らかに上がっていたので前向きな気分になる。

21時すぎ帰宅、風呂。22時に布団に入れた。NHKFMサウンドクリエイターズファイル」で、一時気に入って動画再生して聴いていたグライムスの曲が流れて楽しいひととき。雑な感想だが、悪いゴリエみたいだ。


5/31(月)
7時半起床。ラジオの天気予報で「五月晴れ」の話。もともと(旧暦だったからか?)梅雨の晴れ間のことだったらしい。おじやを作って食べた。コンソメと粉チーズの味。ヨーグルト、くるみ、バナナチップスも食べる。月曜のこの時間に再放送されているNHKFM「かけるクラシック」を毎週どうも聞く気にならない。手持ちのCDから何か選ぶことに。グラタンカーニバルのCD-Rを聴いた。いつ聴いてもフラットな気分になっていい。

家を出て、通勤電車の中でJODOジャーナルを読む。職場にて、弁当のおかずはかれいの煮つけ、ほうれん草。GoogleDoodleは伊福部昭生誕107周年だった。

夕方、5年以上前に職場の先輩の結婚パーティーに行ったときのことを思い出した。夫婦ともにうちの会社の社員だったので職場関係者が招かれていた。両家の家族(親)から子へ向けたメッセージ動画が放映され、先輩の親が「のびのび育ったはいいけどわがままなところがある(けど夫さんよろしくお願いします)」というようなことを書いていたのが忘れられない。当時は毎日のようにわがままに散々振り回されて迷惑していたのでざまあみろとかなり愉快な気持ちになった。親はまともなんだなとも思った。自分と感覚の近そうな人を「まとも」と形容することの危険性についても考えたほうがいいが、その時はそういう感想をもった。しかし、娘について思うところがあったとしてそのやり方はないんじゃないか。あんな奴がまだどこかで息をしているなんて、と感じる一方でそういう感想が今出てきた。

やがて退勤。帰宅、風呂。夕飯はなすとピーマンとウインナーのソース炒め、白飯。ラジオからは庄司紗矢香の演奏が流れている。21時台に寝る。


6/1(火)
7時半起床。カフェオレをのんで、はちみつトーストを食べた。通っている図書館は6/20まで休館。メールボックスを見ると「クラオタカードバトルわかる(爆笑)」「学生のときに好きなチェリスト聞かれてロストロって言ったら浅って言われたよ」と返信が来ていた。相手の知らないことを言ったら勝つバトル。学生が多少イキるくらいなら可愛いものだが、そういう人間はジジイになっても同じことをするものだ。 

通勤電車の中で牧野伊三夫「かぼちゃを塩で煮る」を読む。

かぼちゃを塩で煮る (幻冬舎文庫)

ビジネスホテルで自炊しようとする章。部屋で果物を食べるのはよさそう。

職場にて、弁当のおかずは卵焼き、にんじんおかか和え、からあげ。夕方、頭が痛いのでタイガーバームを塗る。やがて退勤。スーパー1へ寄り、合い挽き肉、豚肉、にら、パイナップルなど買う。マンションの軒下のツバメの雛に貫録が出てきた。むっつり口を結んでこちらを見下ろしている。帰宅、風呂。夕飯はニラ鍋。野呂佳代のレシピ。長く芸能活動を続けていると思わぬところで話題になることがある。「ニラ 鍋 野呂」とグーグルにサジェストされた。

食後、ニラ肉みそ、ジンジャーキーマカレーをつくり置く。いただきものの生姜をぶんぶんチョッパーでみじん切りにして入れた。生姜を買ったことがなかったが、こなれた味になった。玉ねぎもぶんぶんチョッパーを使ったのがよかったのかもしれない。 


6/2(水)
7時半起床。ラジオをつけっぱなしで寝ていた。21日から、会社や学校でワクチン接種を開始するとのニュース。自分がいつ、どのように予防接種を受けることになるのか想像できない。

朝食は昨日の鍋のつゆを使った雑炊。通勤電車の中で牧野伊三夫「かぼちゃを塩で煮る」を読む。変わり鍋の章が続く。じゅんさい鍋、きりたんぽ鍋など。

職場にて、弁当のおかずはにら肉みそ、目玉焼き、もやし炒め。辛ラーメンの粉の味。やがて退勤。イオンモールへ寄り道。最寄り駅のホームには中高一貫私学の中学生がたくさんいた。高等部とまったく同じ制服を着ているが、ひとまわりもふたまわりも小さく、顔つきもぼんやりしている子が多い。ここのイオンにはいいビレヴァンがあるので

 

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そこで和山やま「女の園の星➁」を買う計画だった。しかし閉店セール中だった。店の1/4はバックヤードのようになっていて、本もあらかた返品した後だった。「聞き書奈良の食事」ほか数冊、地方の食文化の本はまだあった。ビレヴァンでまず動きのなさそうな硬派な本。返品できないのだろうか。いっぺん古本で買って持っていたことがあるが、飽きて手放した。こういうのはよその地方のものを読んだほうが面白いかもしれない。

聞き書 富山の食事 (日本の食生活全集)

と思ったが、でかすぎるのでもう買わない。

そういえば日曜、夕食をとる店を探して商店街をぶらぶらしていると、雑貨屋の店先に「ミカヅキモモコ倒産品」とかかれたワゴンが出ていた。後で調べると、2月に運営会社が自己破産していた。事業譲渡して数店舗は営業を再開。ビレヴァンもまさに今、どんどん店舗を閉めている様子。

失意のうちにビレヴァンをあとにし、GUでハーフパンツを買った。思い描いていたような、軽くて乾きやすそうなものが買えた。色もよし。フロア内でメンズコーナーの占める割合がまた減っているように感じた。ウィメンズコーナーにはいくらなんでもシワシワ過ぎなんじゃないかと感じるものが目立つ。ホットドッグ柄の靴下が190円になっていたが見送る。

何の思い入れもない本屋で和山やま「女の園の星➁」、オレンジページ週刊文春WOMANを買った。その後食事をとろうとしたが、フードコートもレストランも20時閉店だった。諦めて食料品売り場へ。トップバリュの冷凍あさりを買うつもりだったのに冷凍食品コーナーが広大すぎて見つけられず。イオンの大量陳列に圧倒され、空腹だったこともありたくさん買い物をした。サニーレタス、みょうが、れんこん、タレにつかった牛肉、ししゃも、めかぶ、冷凍ごぼう、冷凍スライスレモンなど。

21時前、ホームに停車している電車内で座っていると、行きがけに見かけたのと同じ学校に通う高校生が駆け込んできた。数年でこんなに細長くなるなんて不思議な感じだ。マンションの軒下のツバメの巣ではおそらく家族全員が一つの巣で寝ていた。

帰宅、風呂、炊飯。夕飯はあじのお刺身、白飯。食後、今日買ってきた生鮮食品の下処理に追われる。サニーレタスとパプリカとれんこんをサラダにし、れんこんとみょうがを酢漬けにし、サニーレタスとパプリカを冷凍。

食後、ツイッターで「オフィスワーカーより接客業に就く人にこそ優先的にワクチン接種してもらうのがよい」「同じ会社で働いているのなら正規・非正規にかかわらずワクチン接種をおこなうのが感染症対策としても効果的では」という投稿を見かける。リモートワークを推奨しだした一年以上前からずっと、政府の指す「職場」は全体のほんの一部でしかない。