0519-0525

5/19(木)
蚊がいて寝苦しかった。あと、お腹が減って何度も鳴るほどだった。たいがい歯を磨いてそのまま寝てしまうが、蒟蒻畑でも食べればいいのだろうか。コーヒーをいれて、マシュマロトーストを食べた。通勤電車の中で『韓国フェミニズムと私たち』を読む。

韓国フェミニズムと私たち

韓国内各所のブックカフェなどの紹介。運営の方が取材に対し「日本にも大昔ウーマンリブとかあったじゃないですか」と答えている。加害しないために自分の痛みと向き合う小川たまかさんの文章が心に残った。

職場にて、弁当のおかずは卵焼き、カニカマとピーマンの生姜炒め、ツナとじゃがいものカレー炒め。

やがて退勤。スーパー1へ寄り道。卵、クロワッサン、いちごなど買う。帰宅、風呂。夕飯は成城石井のトッポギラーメン。麺は惜しく、ウインナーは場にそぐわず全体的にちぐはぐだった。タレとトッポキはおいしい。成城石井の総菜には成城石井の加工食品が使われていて高級感を放っている。パッタイの中の厚揚げはよかったがトッポキラーメンのウインナーは黄土色で何やら繊細な香りがして歯ざわりも滑らかで、居心地が悪そうだった。ふと韓国のウインナーがどういうものか気になって調べると、いわゆるあらびきウインナーがなかなか買えないらしい。炒めてそのままお酒のあてにするような感じのものならある。辛ラーメンに入れるとおいしいのに、あの組み合わせは現地にないのか。レモンサワーも成城石井。すっぱくて華やかな味がするが甘くない。

腰がちょっと変で湿布を貼る。昨日と今日のちょっとした力仕事が原因。資料の箱詰め作業を始めてすぐに新入社員の男性が「手伝いましょうか」と声をかけてきて、運搬作業はもう少し先だったし大した量ではないので断ったが久しくそういう声掛けをされていないので感動した。次から力仕事をするときには彼の顔が浮かぶだろうし、それだけでもだいぶ嬉しい。新入社員の社員にはない、もしくはなくなってしまった気づかいとか受け答えにびっくりすることが定期的にある。こちらがちょっと気を回してやったことの意図を汲んでお礼が言えるとか、「お騒がせしました」が言えるとか。二人とも辞めたが。

5/20(金)

コーヒーをいれて、成城石井のクロワッサンといちごを食べた。ホテルの朝食バイキングで食べたクロワッサンを探す日々だが、これもけっこう遠い。

通勤電車の中で『脱コルセット:到来した想像』を読む。

脱コルセット:到来した想像

脱コルセットに過剰さがあるとして、なぜそうなのかがキチンと説明される。社会が個人の意思に影響を与えている。女性に寄せられる期待があって、それに応えてしまう女性がいるという社会構造は助走をつけてグーで殴らないと立ち向かえない敵。ノーメイクになり、手持ちのファンデーションを粉々に叩き割り、口紅をブチ折って写真にとってインスタグラムにタグをつけてアップするまでをセットでおこなうのはそういう戦術。

職場にて、弁当のおかずは鶏キムチ、こんにゃくとピーマンとしいたけの炒め物。

やがて退勤。帰宅、風呂。夕飯はベーコンとトマトとなすのスパゲッティ。おいしくできたが、おいしさがカマンベールチーズのものなのかシャウベーコンのものなのか、気まぐれで入れた昆布茶によるものなのかよくわからない。食後、楽器を弾く。ヤン・インモの演奏を流してオケ部分を一緒に弾く。棒ネクタイ(←→蝶ネクタイ)のせいなのか、アジア系の若い男性だからなのか、こんなにサラリーマンぽい立ち姿がステージ上にある動画はなかなかない。弓さばきが見事でずーっとボウイングを見てしまう。その後に五嶋龍の動画を見ると顔つきが対照的で面白かった。表情豊かで、オケにたくさん視線を送る。

5/21(土)

最近仰向けで目覚めて、首と腰がしんどいから横向きになって二度寝してから起きている。入眠は横向きでしていると思うのだが。コーヒーをいれて、クロワッサンといちごと塩もみきゅうりを食べた。家を出る。ニュースで野外でのマスク着用緩和について報道されているが、すれ違う人はマスクをしている。駅から歩いてきた人だからか。

通勤電車の中で『脱コルセット:到来した想像』を読む。男性が比較的臆面もなく女性の容姿に言及するのは、ジャッジされた経験が比較的少ないことが理由だということが読んでいてわかってきた。よろしおすなあ。10歳の男女に自分の目について書かせると、女の子が「小さい」「一重」と書き、男の子は「0.3」と書く傾向があるという。10歳でもうこれだけ差があって、あとは一生差が開いていくばかりだろう。例えば視力という機能に着目できることがどれだけ大事で、生活や人生を充実させることか繰り返し語られている。

正午、退勤。昼食はニタカリバンチャでとった。日替わり2種盛り(ハマチ・ラム)。ダルはどれを頼んでもついてくる。ラムやマトンは高騰しているらしいので食べておこうという考え。真鍮の器が美しい!最近グッとくるのは副菜と副菜の間の余白。カレーはひとつにしてレモンのアチャールとか好きなだけトッピングすればよかったな、次はそうしようとこれまで複数のお店で何度か思ったことがあるが、できた試しがない。メニューを前にする度に忘れて盛り合わせにしてしまう。

食後、ドーンセンターへ。たくさん借りた。ライブラリーの一番奥のショーウィンドウにウーマンリブのイベントのポスターにパワーをもらいにいく。優生保護法反対デモの記録写真のソロショットの女性はがっつりノーブラだった。がっつりノーブラってどういうこと?と書いていて自分でも思うが、胸を張って腰に手を当てて遠くを見ていて、乳首が浮いている状態。

曲がり角でいちいちグーグルマップを起動して、しかも自分がどっちを向いているかのマークを出さないと絶対違う方向へ曲がろうとしてしまう。また外したか、でもなぜどこが違うんだろうと思いながら青い丸が目的地に近寄っていくように自分を動かす。曲がったら曲がったで先ほど自分が何を基準に全く違う方向に曲がろうとしていたのかわからなくなる。地図を読む直観が全くないし、育たない。

大阪府警察本部の花壇のツツジが道端とか、ガソリンスタンドとか、弊社にあるスカスカのツツジと同じ品種とは思えない。見事に剪定されていて、葉もプリプリのツヤツヤ。

16時頃、大阪歴史博物館着。「タイルとおおさか-日本における「タイル」名称統一100周年-」展は常設展エリア内での開催。10階の古代の展示フロアではヒーリングミュージックが流れていて、9階で中世に入ると各所のスピーカーからの音声案内に変わった。閉館が近いのでお客はまばら。旅行客が何組かいた。クスクス笑いながらジオラマやマネキンと互いの写真を撮りあうカップル。旅行客ではないお客はタイル展のところにいた。小規模だがいい企画。阪急百貨店、近鉄百貨店、北野高校等、建て替えが行われて今はもうない建物に使われていたタイルの数々。

17時に博物館を出ると、広場にNHKホールで行われるコンサート客がたむろしている。若い黒ずくめの男性多め。客層から誰のコンサートか予想する遊びをするが、よくわからない。バンドでもアイドルでもなさそうな感じは、体格の良さから。前に大阪城ホールでこの遊びをした時の客層に一番近いが、女性の姿が見えない。総合格闘技の試合が行われるところで、男性の間に柱のように金髪で厚底スニーカー、ヒールスニーカーを履いた女性がいた。

小高いところに空いたベンチを見つけて腰掛けて答え合わせをすると、EMPiREだった。WACKのアイドルの客層のいかつさを知ることとなったひととき。もっと女性がいてもよさそうなものだが、思い思いの服装でひっそりと過ごしていた。

そのままベンチでイ・ミンギョン『私たちにはことばが必要だ』を読んで勇ましい気持ちになった。

私たちにはことばが必要だ

護身術と表現されている(原著版の表紙はボクシンググローブを着用したクチビル型のキャラクター。グッズが欲しい!)ように、女性のことばを封じようとする手合いが発することばは国境を越えて類型化できるものらしい。韓国にも「何か間違ったことを言ってますか!?」に黙らされた人がいて、それには「よくわかってるじゃないですか」と返せばいいという記述を読んで心強い気持ちになる。今まで2回言われた。「よくわかってるじゃないですか」は難しいが、そういう心構えだと「はい」は言えそうな気がする。はい。私は今まで数分間のやりとりの中でずっとあなたの間違いについて話しています。

帰宅、風呂。まだカレーが胃の中にいる。22時ごろお腹がすいてきたので冷凍うどんをネットのレシピが言うところの油そば風の味付け(オイスターソース、砂糖、鶏ガラスープ、ごま油)にして食べたが、別にめんつゆでいいかなという味だった。

食後、沢渡あまね『マネージャーの問題地図』を読む。

マネージャーの問題地図 ~「で、どこから変える?」あれもこれもで、てんやわんやな現場のマネジメント

2色刷りのイラストがいい。人間の頭身が低くてかわいらしいが、風刺画になっている。

5/22(日)

コーヒーをいれて、クロワッサン、きゅうりの塩もみ、いちごを食べた。よく晴れているので洗濯。楽器の練習。今日はアマオケの練習。電車の中ではドーンセンターの図書館で借りた、ライオットガールについての論考がZINEになったものを読んでいた。大垣有香『riot grrrlというムーブメント-「自分らしさ」のポリティックス』。遊動社パンフレット3。わら半紙にリソグラフ印刷したものを綴じてある。図書館により表紙と裏表紙はラミネート加工、背表紙にはテプラ、分類番号ラベルが貼られている。ZINEも所蔵対象であるようだ。小説の棚は見たところ「あ」から「わ」まで女性作家のみで構成されていて圧巻だったが、この線引きだと大前粟生が所蔵対象にならないことが気になってきた。最果タヒは女性だったのか。

練習が始まって終わった。自分がなんてことないと思っていた、というかとりあえず音が並べられるから後回しにしていたフレーズに役割、方向性など無限に観点と解釈がある。弾いて見せられるのもすごいが、説明する言葉を持っているのもすごい。やっぱり録音すればよかったな。

帰宅即夕食。ツナキムチうどん。最後までおいしいおいしいと思いながら牛角のキムチを食べ終えた。次もこれにしよう。19時から21時までアマオケのオンライン会議。終了後、作り置き作業。厚揚げをうまく使えない。冷蔵庫の中にいてほしいのに買ってくると賞味期限切れになってしまう。プチトマトがそれで、買ってきて即冷凍することにしたらうまく回っているので厚揚げもそうするか。お腹がすいたので目玉焼き丼をつくって食べる。風呂。寝る支度をして横になっていると雷。のち豪雨。日中さわやかでももう熱帯だ。行きも帰りも電車の冷房が寒かったし。何もかもが過剰。

5/23(月)

コーヒーをいれて、きゅうりトーストを食べた。塩もみきゅうりにはバターよりマーガリンの方が合うということを再確認。昨日まではクロワッサンだったのでバターだった。

家を出て、通勤電車の中で金原ひとみ『パリの砂漠、東京の蜃気楼』を読む。

パリの砂漠、東京の蜃気楼

日常の食事風景から早速肉とワインがどんどん登場して豪勢。きしむミルフィーユ。

職場にて、PCR検査を受けるため欠席している社員が複数いた。変にぼやかしたりスルーしたりせず、やっと当たり前のことを当たり前に周知するようになった。10時、上司と面談。最後に「うーん、言わせてもらうと、ちょっとね、その、協調性?
がないかな?態度、とか?」と言われ、「報告に対してまともに対応してもらえない状況で下手には出ません」と返すという一幕があった。弁当のおかずはツナキムチ炒り卵、厚揚げ。

昼休み、感染拡大について調べるが、それらしいニュースはない。検査業務についている人が「今朝から5人検査して全員陽性。機械壊れたか思た。大阪また感染爆発するね」と投稿している。午後、PCR検査中の社員はそれぞれ体調不良になっているわけではなく、発熱した社員の濃厚接触者だということがわかった。飲み会でもしていたか?

やがて退勤。スーパー2へ寄り道。最近品出しのタイミングの関係か、値上がりで品薄になっているのか、買っていた食パンが棚にないことが多い。スギ薬局のサンリッチ、超芳醇。超熟はたまに買っていたが170円台になっているので毎回買うのはちょっと。知らない食パンを128円で買った。結局ヤマザキが委託生産しているのだが。

帰宅、風呂。厚揚げとこんにゃくの下処理。厚揚げは冷凍してみる。夕飯は白飯、豚バラとこんにゃくの炒め物、総菜コーナーで買ったレバーの生姜煮。食後、TMとLINE。90年代のドラマ「あぶない放課後」の話。物語を追ってドラマを見る習慣があったことはないのだが、妹が好きだったドラマは大筋がわかる。明らかに渋谷すばるの方がかっこよかったのに当て馬だったんだなあ。ネットを見ていると、ハルのキャラクターはドラマ化にあたって渋谷すばるに寄せられている、勝幸のキャラクターは原作に近いまま。だから二宮は演技に苦戦しているように見える。という記述を見つけた。なるほどね。

5/24(火)

会社など行かず行楽に出かけたいような天気。コーヒーをいれて、マシュマロトーストを食べた。昨日買った食パンは山型の割においしかった。あくまで「型」なのに、なんだかおいしくないイメージが拭えない。ラジオからはメサイアハレルヤコーラスと終曲が流れている。大団円の雰囲気。まったく出勤する気にならない。

家を出て、通勤電車の中で『vanitas』7号を読んだ。「ファッションとジェンダー」特集。図書館で借りても読み通せないことが多かったが、読書習慣が少しは知識や読解力につながったのか、割と楽しく読める。テーマのせいか。

職場にて、弁当のおかずは鮭塩焼き、卵焼き、厚揚げと切り干し大根の煮物。

やがて退勤。帰宅、風呂。夕飯に迷ってしまい、30分くらい決まらない。メニューの前に飲酒するかどうかで逡巡している。窓から空の色が変わっていくのを眺めながらレモンサワーでも飲みたい気もするが、おつまみを決めて用意することができない。窓辺に座り込んでレシピサイトを開いては閉じ、開いては閉じした。ご飯さえ炊いておけば一汁一菜で食べ始められるのではという期待も込めて予約炊飯しているが、それほど味噌汁を飲む習慣がないのだった。実家がそうだった。結局鍋にした。辛ラーメンの粉の味。味噌を入れると味が落ち着いた。具は豚肉、せみ餃子、にら、長ネギ、さつま揚げ、カニカマ、カマンベールチーズ。鍋のほかはレバーの生姜煮、白飯。飲酒せず。食後、古賀及子さんがスペースで喋っているのを聞く。日記を紙の本にして売ることについて。即売会では買ってくれたお客さんに「お急ぎでなければサインしますよ」「写真もOKですよ」と声かけすることにしているという。前に一緒に店番していた人が「(古賀さんが)サインしますよ」「(古賀さんと)写真どうですか」と言った時のお客さんの好反応を見たことがきっかけ。

5/25(水)

なかなか目覚めよし。換気システムつけっぱなしが良かったのかも。コーヒーをいれて、ごま団子ドーナツときゅうりトーストを食べた。

家を出て、通勤電車の中でトミヤマユキコ『少女マンガのブサイク女子考』を読む。

少女マンガのブサイク女子考

まえがきで「ブサイク」呼称とその扱いについてことわってあり、割とすっきりした気持ちで読み始めることができる。過去に「美人設定がないと何も創作できないのか!」という気持ちになったことがある。特定の作家がどんな作品でも美人を登場させているのを読んだわけでもないのに、そういう心の叫びが出た。

職場にて、弁当のおかずは厚揚げと切り干し大根の煮物、ウインナーとピーマンとしいたけのソース炒め。

やがて退勤。TMと鎌倉パスタへ。目当てのメロンパンは食べ放題の3巡目で出てきた。ビスケット生地が小さなパン全体にかかっていて、はみ出た部分がカリカリ。パン生地もビスケット生地もいい香り。系列店のサンマルクカフェで提供してくれないだろうか。店を出て、近くのバーへ。ここに来るのは5年ぶり4回目だが、毎回バーに行く習慣のない者同士だったのでデザートメニューの印象しかない。TMが上手に頼むので便乗。IPAのビール、ミントとキウイのカクテル、シソのモヒートを飲んだ。家での晩酌はいいちこかレモンサワーだし、と気おくれもあって何を伝えればいいかわからない状態だったが、クラフトビールもモヒートもトマトもコーヒーも大好きなのだからなんだって頼めるではないか。と帰る頃には大きな気持ちになった。酔いも回った終盤、自分の行動をTMに「キモいですね」と言われて「キモいよなー」と返す場面があった。許されるということにしていたが、心のどこかに断罪してほしさがあったのだ。いい人とはこういうやりとりができない。ただ、会う頻度やお互いの調子をよく考えないと地雷の踏み合いになる。帰宅、風呂。寝る前に占いサイトを巡回。明日午後休をとるかどうか。何を読んでも拡大解釈。真木あかり「大事なものを大事に。」仕事よりカレーが大事に決まっている。水をたくさん飲んで寝た。夜中暑くて起きてまた寝た。布団がまだ冬用。